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フルスタックのWebエンジニアを目指すべき理由

Full stack web engineer
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ENGINEER

黎明期のWebエンジニアは、フロントエンドとバックエンドの両方を担当することが珍しくありませんでした。当時はHTML・テキスト・画像で構成されたWebサイトが一般的だったため、専門化の必要がなかったのです。やがてCSSやJavaScriptが登場しましたが、こちらも現在ほど複雑ではありませんでした。

しかし現在のWeb業界は、とても複雑です。Webサイトを構築する方法やツールは多種多様で、「いいWeb」のハードルはどんどん高くなっています。この結果、フルスタックのWebエンジニアになるハードルも上がってしまいました。

それでもなお、複数の言語を扱えるフルスタックのWebエンジニアには高い需要があります。今回は、フルスタックのWebエンジニアを目指すべき理由と、実現のためのヒントを紹介します。

フルスタックのWebエンジニアを目指すべき2つの理由

Full stack web engineer

▲出典:speckyboy

理由1. プロジェクト全体の見通しが立てやすくなる

Webエンジニアとして働くにあたって、フロントエンドとバックエンド両方の知識を持つことには、とても価値があります。

フロントエンドとバックエンドの知識をどちらも持っていると、プロジェクト全体の計画・設計・構築の見通しが立てやすくなります。フリーランスとして単独で仕事をしていても、チームで仕事をしていても、共通して役に立つはずです。

たとえばアクセシブルなWebサイトの設計方法を理解することは、Webエンジニアとして大切です。HTMLやCSSの知識があれば、アクセシブルなWebサイトを実現できます。

理由2. 開発を円滑に進めやすくなる

他のデザイナーやエンジニアと共同で作業をするときにも、さまざまな知識が役に立ちます。

要件を知ることで技術者とのコミュニケーションが円滑になり、プロジェクトの具体的なベンチマークを設定できるようになるはずです。

たとえ積極的にコードを書いたり、デザインをしたりしなくても、こうしたスキルは貴重です。

フルスタックのWebエンジニアになるための5つのヒント

Full stack web engineer

▲出典:speckyboy

ヒント1. 用語にまどわされない

「フルスタック」という用語にハードルの高さを感じる人も多いはず。一部の言語をマスターしていないだけで、フルスタックのWebエンジニアとは言えないと感じるかもしれません。

しかし、Webサイトのフロントエンドとバックエンドの両方を担当できる人は、フルスタックと呼んでも問題ないでしょう。人には誰しも長所と短所があります。完璧でなければフルスタックとは言えない、そんなことはありません

自分からハードルを高くして、キャリアを諦めることはやめましょう。

ヒント2. トレンドに流されない

最新のトレンドや機能を理解することは重要ですが、すべてをプロジェクトに導入する必要はありません。

WordPressがその好例です。WordPressを使ってクライアントのWebサイトを構築しているなら、ブロックテーマが導入されたことを把握しているはず。長年利用されてきたテーマから、大きく変化しました。

ブロックテーマを一度試しに使ってみる価値はあるかもしれませんが、クライアントのWebサイトをすぐさまブロックテーマに切り替える必要はありません。

つねに変化するトレンドや機能を把握してマスターするべきだ、とプレッシャーを感じるエンジニアは多いでしょう。しかし、新しいスキルや知識の習得に時間がかかるのは当然です。

新しいものを見つけたからといってすぐに飛びつくのではなく、一歩下がって自分に必要なものかどうかを見極めましょう。

ヒント3. 学習意欲をもつ

Webデザインはつねに変化しています。

すべてのトレンドを取り入れる必要はありませんが、学習意欲をもち、新しいスキルに対してオープンな姿勢であることは必要です。

ヒント4. 細部まで気を配る

クオリティの高い仕事は、細部への気遣いなしには成立しません。

いいものを作りたいなら、デザインにも開発にも時間をかける必要があります。

ヒント5. ツールやワークフローを見つける

プロジェクトを管理するためのツールやワークフローも欠かせません。

効率的な仕事のために、効率化のためのツールやワークフローを見つけましょう。

せっかくならフルスタックを目指そう

フルスタックのWebエンジニアは、誰にでもおすすめできるキャリアではありません。

しかしデザインにもコードにも興味があるなら、フルスタックのWebエンジニアを目指してみてはいかがでしょうか。知識を持っているだけでも、さまざまなプロジェクトで活躍できるはずです。

(執筆:Eric Karkovack 翻訳:Asuka Nakajima 編集:北村有 提供元:speckyboy

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