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Googleの「他の人はこちらも検索(PASF)」とは?その仕組みをMozが徹底調査

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「他の人はこちらも検索」という表示は、SERPs(検索結果画面)では見慣れた提案です。SERPs画面に表示された記事をクリックし、その後SERPs画面にバックすると表示されることがあります。

日本では2017年1月にモバイル版のGoogle検索に取り入れられ、2018年2月のアップデートによってPC版でも表示されるようになりました。

そしてこの「他の人はこちらも検索」というボックスですが、一部では「PASF(People also search for)」と呼ばれています。

今回は、PASFが長年にわたってどのように変化してきたのか、そしてPASFをフル活用するにはどうすれば良いかを解説します。

PASF(他の人はこちらも検索)とは

Googleは2012年に初めて「他の人はこちらも検索」という言葉をナレッジグラフの導入とともに表示しました。

GoogleのAmit SinghalはPASFについて次のように述べています。

「この機能を通じて私たちが提示する内容は、他の人が検索している関連キーワードを参照することによって、本人が検索する前に次の質問に答られます。たとえばあなたがトムクルーズにまつわる情報を提示したとき、あなたが次に知りたい彼に関するキーワードの37%に答えられます」

その後しばらくして、PASFは独立したひとつの要素としても機能することがわかりました。特に音楽関連のクエリではそれが適用されます。ナレッジグラフからは独立して、関連するトピック(および画像)がそれ自体独立したボックスとしてSERPsの一番下(PCの場合は右)に表示されることがあります。

GoogleのSERPsの一番下には「関連する検索キーワード」というよく似たリストが表示されていますが、PASFは他のユーザーの検索傾向をベースにした提案をが中心なのに対し、「関連する検索キーワード」は元のクエリをベースにした関連ワードやロングテールキーワードの提案が中心であるという点でやや異なります。

PASF

関連するキーワード

上記のクエリの例では、PASFボックスは私たちの音楽に対する趣味を捉え、同じアーティストの曲や、他の類似したアーティストに興味があるかもしれないと考えています。一方で「関連する検索キーワード」セクションでは、同じクエリに対するロングテールキーワードが提示されています。

SERPsにおけるPASFの表示傾向

私たちが100種類のSERPsを調査をしたところ、SERPs上のオーガニッククリックのうちPASFが表示される確率は、デスクトップ版で58.74%、モバイル版で87.05%でした。

1つのクエリに対して表示されるPASFの数を見ると、SERPsあたり平均8.77記事でボックス表示が確認できましたが、一方で10個のPASFを含むSERPsが最も頻繁に発生しました。その中でも検索1〜10位(SERPsの1ページ目)でのPASF表示が多いことにも気がつきました。

PASFボックスの表示率が、SERPsの1ページ目と密接な関係があることは明らかです。

PASFボックス内のキーワード表示数(デスクトップ vs モバイル)

デスクトップ版のPASFボックスに含まれる関連トピックは、モバイル版よりも平均して2つほど少なく表示されています。

モバイル版PASFの95.47%には8つのトピック、デスクトップ版PASFの96.81%には6つのトピックが表示されます。

6つ

▲デスクトップ版での表示は約6つ

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▲モバイル版の表示は約8つ

Googleはデスクトップ版SERPsをあまり長くしたくないのでしょうか? 一方でモバイル版のPASFはカルーセルを採用しているため、極端に長いSERPにならずに、8つのトピックを無理なく表示させられています(目立つのは最初の2つ程度ではありますが)。

PASF内クエリはよく重複している

同じSERP内のPASFには多くの重複が見られます。

たとえばとあるクエリでは、SERPあたり平均54.46個のPASF内クエリが検出され、そのうち31.58%が重複していることが分かりました。

モバイル版に限定すると、PASFボックス内の全キーワードのうち、ほぼ半分(46.35%)が重複していました。これはデスクトップ版PASFよりも多い割合です。

PASFトピックのSERPを使い、競合他社を入念に調査

PASFボックスのどれかをクリックすると、当然ですが新しい検索クエリのSERPが表示されます。そこで我々は、SERP上の元のドメインと、クリック後のドメインを比較分析したところ、幾分不可解な関係を発見しました。

まず、ドメイン下に表示されるPASF内クエリをクリックすると、78.87%の割合でそのドメインが新しいSERPの上位20位にランクインしていませんでした。この原因としては、Googleが「いま閉じたばかりのドメインではなく新しいドメインを表示した方が良い」と判断している可能性が考えられます。

PASFをSEOに活用しよう

今回はPASFの概要と、その調査結果をご紹介しました。

さて、このPASFですが、SEOではどのように活用できるのでしょうか。あなたが現在競合他社よりもランクを上にしたいと考えているならば、PASF内クエリのSERPを調べる価値があるかもしれません。

もちろんPASFだけでなく、サジェストや「関連する検索キーワード」もしっかりと調査すべきでしょう。

Googleが用意したこれらの贈り物を活用して、クエリスペースをマッピングし、キーワードリストを拡大、そして多くのクエリでインデックスするコンテンツを制作しましょう!

(原文:TheMozTeam 翻訳:Takei Tomomi)

 

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