エンジニアの副業は週1からでも可能?副業の例や探し方も解説
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3ヵ月という期間はあっという間に過ぎるけれども、行動する人はたった3ヵ月で大きな変化を遂げる。台湾人YouTuberの「はなちゃん」もそのひとりだ。
2017年12月にYouTubeをはじめた彼女、日本への留学経験がないにも関わらず、動画の中では流暢な日本語で台湾旅行に役立つ情報を発信し、丁寧な話し方とその愛嬌で人気を集め、着々と再生数を伸ばしている。
「役に立つ情報を発信したい!」そう語る彼女に今回、なぜ日本語でYouTubeをはじめようと思ったのか、初めてYoutubeにチャレンジする上で大変だったことは何かなどを聞いてみたら、あらためて「とりあえず行動することって大切だな」と思ったのでご紹介したい。
目次
―― 「はなちゃんねる」を始めようと思ったキッカケは?
一番大きなキッカケは、「一緒にやってみない?」と日本人の友だちに誘われたからです。
もともと「台湾のことをもっと知ってもらいたい」という気持ちはあって、私はいま学生で日本語学科を専攻しているんですが、留学生の友だちとかに台湾のことを教えてあげたりしていたんですね。
それまでYouTubeをやろうなんて考えたことなかったのですが、誘われて面白そうだなと思って。また、台湾のことを日本語で発信したら少しでも役に立てるかなと思い、はじめました。
―― 実際に1本目の動画を公開するまで、どういった流れでしたか?
昨年2017年9月にYouTubeをやろうとなって、12月に動画を公開したので、2ヵ月半くらいで準備をしました。メンバーは撮影・編集の友だち複数人でやっていて、最初は何も考えずに、身近なお店を紹介しようと思って動画を撮りました。
はじめは外で動画を撮影するのが、すっごく恥ずかしかったですよ(笑)。だけど3〜4回くらい撮影を繰り返すうちに慣れてきました。まだ動画本数はそんなに多くはありませんが、1本目と最近の動画を比べたら、少しは上達しているかな?と思います。
―― 母国語でない日本語でYouTubeをやるのは大変ではないですか?
大変というよりも、むしろ楽しいです! 日本語は7年間勉強をしてきましたし、日本が好きだから。ただ、見てくれてる人にちゃんと伝わるように、発音は注意しています。
YouTubeで話すことは事前に大まかな流れは決めていて、もし変な日本語かなと思ったら、一緒にやっている日本人の友だちに聞いてやっています。
日本のことをもっと知りたいと思ってるんです。だから日本語を学びたいと思いましたし、日本語でYouTubeをやることも楽しいなと感じています。
―― 実際にYouTubeをはじめてみて、どういった反響がありましたか?
予想以上の反響があって、本当に驚いています。YouTubeやTwitterでも、いろんな方から「頑張って!」とか「行ってみたい!」といったコメントをたくさんいただけて、すごく嬉しいです。こんなに多くの人に見てもらえたり、コメントをもらえるとは思ってもいませんでした。
特にTwitterで投稿したツイートが多くの人にシェアされたりするのが面白い。台湾人はあまりTwitterをやらないので、面白いなと思いました。Twitterでは質問を募集したりもするのですが、多くの質問が集まると、それに答えたいなという気持ちになります。そうやって反響があるのは、本当に嬉しいです。
―― 多くの人に見てもらうために意識して行ったことはありますか?
実は、特になくて。もともとYouTubeは好きでよく見ていて、他のYouTuberを参考にもしましたが、ただただ日本の人が台湾に旅行で来たときに役に立つような情報を発信したい、と思ってやりました。
動画の企画も、日本人の友だちに「台湾の何が知りたい?」と聞いたり、日本人のメンバーと「どんな内容だったら、みんなの役に立てるか」という視点で企画しています。
1月に公開した台湾の交通機関の動画も、「とても参考になりました!」といったコメントをいただけて、特にやりがいを感じる企画でした。台湾のことを紹介するYouTuberはすでにいますけど、私たちは私たちの視点で、日本に向けて役に立つ情報をこれからも発信していきたいと思っています。
―― 月に3本以上のペースで動画を配信されていますが、続けるって大変じゃないですか?
「台湾の有益な情報を発信したい」「台湾の魅力を紹介したい」というモチベーションがあるから、やる気になりますし、続けています。だけど、疲れたら休憩して、他の好きなことをやればいいのかなと思っていて。諦めずに、だけど気楽な気持ちでとりかかることが、大切なのかなと思います。
私たちも「はなちゃんねる」での目標は特になくて、メンバーそれぞれ今後なにがあるかわからないし、「とりあえず続けられるだけ、続けてみよう」という感じなんです。いい結果が出たら嬉しいし、いままでやってきてよかったなと思えるかなと思って。好きだからこそ、気楽な気持ちでやっていきたいですね。
―― ひとりではなく、複数人でやっていて良かったと思うことはありますか?
たくさんあります。まず性格が違うのがいいなと。わたしは心配性だから、「いまのシーン、もう一度撮り直したほうがいいかな?」と思ったりするんですけど、「このままで大丈夫だよ」「こうやって撮り直そうか」とアドバイスをくれるのが助かっています。緊張しすぎているときとかも「大丈夫、大丈夫」と励ましてくれるのも嬉しい。
また日本人向けにYouTubeをやっているので、日本人の視点で企画できるのも良かったなと思える点です。台湾人からしたら「そんなの当たり前じゃん」と思うことも、日本人のメンバーからしたら面白かったり、不思議だったりすることがあるので、自分にとって当たり前が当たり前でないことに気づけるんですね。
もちろん日本語の面においても、どう言えば日本人にとって理解しやすいかなどを話し合えるのは助かっています。
―― YouTubeにチャレンジしたこの3ヵ月を振り返ってみて、いかがですか?
誘ってもらって「面白そうだな」と思って、一歩踏み出したことはとても良いことだったなと。そして最初の動画もいま見返すとクオリティもそんなに高くないなと思うんです。だけど、未完成でもいいから前に進むことが大事。
やりたいと思ったら、「とりあえず、やってみようか」という気持ちで取りかかれば、こうしてインタビューをしてもらえる機会をもらえたりと(笑)、思わぬ嬉しい出来事が起こるのだなと感じています。
やってみて違うなと思ったら辞めればいいだけの話。とりあえず行動することが何よりも大切ですよね。
インタビュー中もすべての会話を日本語で話してくれた、はなちゃん。留学経験がないにも関わらず、流暢な日本語を話すのに驚いた。帰国子女でもない限り、英語でYouTubeをやるような日本人はそうそういないのでは?
「時間がない」「英語ができない」などと言い訳をするのではなく、興味を持ったら行動を起こしてみること。はなちゃんのように「面白そう」「とりあえず、やってみよう」といった自分の興味に素直になり、未完成であろうが一歩前に進めるかどうか。
何かをはじめるのに遅すぎることはない。これまでやってみたかったこと、いまやってみたいことがあるなら、とりあえずはじめてみてもいいのではないだろうか。