【社労士解説】ジョブ型雇用時代におけるフリーランスの生存戦略とは?
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SNSは私たちの時間の使いかたや意思決定、毎日の過ごしかたに影響を及ぼしています。私たちの生活がSNSに「支配」されているのは、ユーザーだけの責任ではありません。Instagam中毒になってしまう原因の一部は、Instagramのデザインにあります。
この記事では、ユーザーがInstagram中毒になってしまう理由について解説します。
SNSによく搭載されているのが、画面を下にドラッグすると画面が更新される「Pull To Refresh(ひっぱって更新)」機能です。
この動作には、人が予測不可能なものに対して魅力を感じる心理が利用されており、心理学者はこれを「間欠強化」と呼んでいます。
私たちがSNSをチェックするとき、なにかワクワクするような「報酬」が待っていることもあれば、なにも起こらないこともありますよね。結果が予測できないからこそ、私たちは何度もプルダウンしてしまうのです。
ユーザーは、自分の投稿に対する「いいね」などの新しい情報を見られることを期待して、何度も画面をプルダウンします。こうした仕組みには、私たちの社会的衝動や、情報を見逃すことへの不安感も利用されていると言えるでしょう。
Pull To Refreshの開発者であるローレン・ブリヒター氏は以下のように述べています。
「あらゆるものにPull To Refreshが使われるようになりました。私のなかでは、Pull To Refreshは自然で人間工学的なジェスチャーでした。スロットマシンにたとえる人もいましたが、いまにして思えば、とても理にかなっていると思います」
Instagramでは、ホーム、発見、通知、プロフィール、メッセージなど、Pull To Refreshがいたるところに使われています。ユーザーがプルダウンするたびに異なるコンテンツを見られるホームタブや発見タブの画面は理にかなっていますが、プロフィールやメッセージについては、情報が自動で更新される機能をつければいいように思えます。
無限スクロールも、Instagram中毒に一役買ってしまっている要素です。インターフェースのフリクションを大幅に減らすことで、本当にそうしたいのかを考えることなく、ユーザーは画面を無限にスクロールします。
ユニットバイアスは、はじめたことを最後までやり遂げようとするバイアスです。終わりがないと、つづきをずっと渇望しつづけます。
Instagramは、ホーム、ストーリー、発見、リールの4箇所に無限スクロールを実装しています。
意図的にフリクションをくわえれば、ユーザーはスクロールするかどうか判断できるはずです。当初はユーザーに受け入れられにくいかもしれませんが、ユーザーのInstagram中毒を解消することを考えれば、効果的な解決方法だといえるでしょう。
「コンテンツは以上です」と表示する機能が追加されましたが、実際にユーザーに休憩を取らせるわけではありません。
現在はメッセージが表示されるだけなので、スクロールして通り過ぎてしまう可能性もあるでしょう。そもそもフィードを停止させれば、より高い中毒抑制効果が期待できるかもしれません。
人からなにかをしてもらうと、私たちは無意識のうちにお返しがしたいと感じます。
チャットについても同様で、友人から送信されたメッセージに既読をつけると、返信しなければいけないと感じます。また相手がなにか入力する前に話を切り上げたいと思っても、入力中のドットが表示されていると、入力されるものを見たいと感じてしまうのです。
Whatsappのように、既読マークのオンオフを可能にするのが、最良の中毒改善方法でしょう。
トニー・バトラー氏は以下のように述べています。
「プッシュ通知は、社会的な報酬を暗黙/明示的に約束することで、ユーザーをアプリに引き込みます。私たちにとってもっとも個人的なものである愛さえも、より頻繁にアプリにアクセスさせるための道具として利用されているのです」
現在のInstagramの仕様では、プッシュ通知をタップすると、特定の投稿ではなくトップページに誘導されます。誘導する先を当該投稿にすれば、無駄にスクロールをする必要はありません。もしくは、通知に投稿そのものを表示すれば、タップする必要すらなくなるはずです。
すべての通知を一時停止する機能も提供されていますが、ユーザーが通知を一時停止できるのは最大で8時間です。
Instagramはレコメンド機能の導入によって、いままでは見つけることができなかったような投稿をユーザーに提案するようになりました。しかし、すべてのユーザーがレコメンドを歓迎しているわけではありません。
「フォロー中」や「お気に入り」は、レコメンドを見たくないユーザーを救うために導入されました。ただし、実装方法には疑問が残ります。
「Well-being(ウェルビーイング)」のメニューを追加して、通知を一括でオフにしたり、既読マークのオンオフを可能にしたりすれば、上記のような問題は回避できます。
「Choose post categories(投稿のカテゴリーを選ぶ)」という一番上のメニューからは、「スポーツ」「政治」「ダンス」「ニュース」など、どのような種類の投稿を表示したいか選択できるような仕様にします。
上から2番目の「Set post limit(投稿の上限を設定する)」で投稿を制限すれば、スクリーンタイムをコントロールすることも可能になるでしょう。
Instagramのユーザーは、さまざまな要素によって画面に釘付けになり、フィードを何回も更新したり、画面をスクロールしつづけてしまいます。今回挙げた機能以外に、アルゴリズムにも問題があるはずです。
SNSを運営する企業には、使用時間を延ばすための工夫だけでなく、倫理的に正しい機能の実装や対応も期待されています。人の行動を変える力があるからこそ、気をつけて活用する責任があるのです。
(執筆:Kailash SR 翻訳:Asuka Nakajima 編集:宮﨑駿 提供元:UX Planet)
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