【IoT×フィットネス】フィットネス分野へのIoT活用における6つのトレンド

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IoT(モノのインターネット)が台頭して数年。いまや、スマートデバイスは私たちのさまざまな場面で欠かせない存在となってきています。IT専門調査会社IDCの調査によると、世界のウェアラブル市場は2018年末までで1億2,500万台近くを出荷したとされています。

そんなIoTですが、フィットネス分野においても大きな役割を果たしていることをご存知でしょうか。というのも、IoTの持つ「可視性」はフィットネス分野で大いに有用だからです。個人のワークアウトデータを継続的に収集・記録・測定・配信・共有することで、自分の目標を達成するための適切な運動がしやすくなり、人々の運動スタイルを根本的に変えはじめています。

今回は、昨今において多く見られるIoTのフィットネス分野への活用トレンドを6項目に分けてご紹介します。ここ数年間で急激にメインストリームになってきているIoT活用。ぜひチェックしてください!

フィットネス分野へのIoT活用における6つのトレンド

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1. グループフィットネス

グループでフィットネスを行うのなら、IoTデバイスをフル活用しましょう。従来のグループのように同じ場所で複数人がトレーニングするだけでなく、ワイヤレスセンサーを使うことで、誰がどのようなワークアウトをしているのかをどこにいても把握できます。

また、インストラクターは個人個人の状況に合わせたニーズを知り、より適切なトレーニングを提供できるようになります。

2. ワークアウトに“没頭する”経験

ジムのバイクを漕いだり、トレッドミルで走ったりするときに目の前の大画面のテレビを見る時代は終わりました。いま求められているのは、ユーザーがより「没頭できる」トレーニングです。

たとえばヘッドマウントディスプレイを装着して仮想世界をバイクで走ったり、リアルタイムで実際に開催されるマラソン大会のなかに入り込んで参加者と一緒に走ったりすることで、トレーニングにより入り込むことができます。

3. ワークアウトデータの共有

誰がどのワークアウトをし、どれくらいの成果を出しているのかを可視化・共有できます。これは人々のモチベーションを保つことにも寄与するでしょう。家族や友達とオンライン上でも励まし、競いあいながら運動をしてみるのはいかがでしょうか。

さらにSNSと連携すれば、まったく関わりのない人とも運動のデータを共有し、交流することも可能です。

4. ランキングシステム

同じジムやグループ内で、ワークアウトの上位記録を持つユーザーのデータを表示するシステムもあります。

たとえばアメリカのフィットネスセンター『Orange Theory Fitness』や『Spin studios』では、ワイヤレスの心拍数センサーを利用して参加者一人ひとりの心拍数をディスプレイしています。Spin studiosでは、それに加えて運動のパフォーマンスを表示でき、クラスの上位記録保持者に追いつけるように、と他の参加者のモチベーションをアップさせています。

5. ゲストエクスペリエンス

他の人と一緒に運動をするのも良いですが、あるときは一人で集中し、黙々と運動し続けることも大切です。IoT技術は「共有」だけでなく、個人のデータをひたすら収集し、パーソナライズされたトレーニングを提供するものとしても優秀です。

トレーニングバイクを販売する米Peleton 社は、一人ひとりに合わせた質の高いトレーニングエクスペリエンスを提供しつつ、グループでも効果を発揮するバランスの良いサービスを提供しています。

6. スマートセンサー

ほんの数年前まで心拍数モニターは医療用の装置でしたが、昨今において心拍数モニターは健康のため・運動適否の見極めのためなどさまざまな用途で使われています。

スマートウォッチなどのウェアラブルデバイスを身に着ければ、リアルタイムで継続的にクラウドへ自分のデータを送信できます。スマートセンサーは、今後もより多くのデータと新たなインサイトを提供し、進歩し続けるでしょう。

IoTとフィットネスのこれから

クラウド技術によって大量のデータの収集、保存、配信が比較的手頃な価格でできるようになった今、IoTを駆使したフィットネスの未来は明るいと言われています。現に、フィットネスやウェルネス関連のモバイルアプリは、数あるアプリカテゴリの中でも高い人気を誇っています。

しかし、これらの「大量に供給され続けるデータ」が良い面ばかりとは限りません。日々、新たなスマートデバイスが登場する中で、ユーザーはどのようにそれらを使い分けるべきか考える必要があります。また、個人データのセキュリティ面も懸念事項でしょう。

鍵となるのは、実用的なデータです。本記事で紹介した6つの活用方法をチェックしつつ、スマートデバイスの使い方を考えてみましょう。

(原文:ANT Wireless 翻訳:Klara)

 

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