エンジニアの副業は週1からでも可能?副業の例や探し方も解説
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時間も労力もかかる文字起こし。1時間の音源だと、2〜3時間必要なことも。
「もっと楽に、効率的に文字起こししたい!」と思う方は多いでしょう。
この記事では文字起こし歴9年、さまざまなアプリやソフトを試してきた編集者である筆者が、オススメの文字起こしアプリを種類別/状況別にご紹介します。
目次
早速、いまもっともオススメの文字起こしアプリを、自動と手動のものにわけてご紹介します。
これらはすべて現在筆者が利用しており、心からオススメできるもの。
記事後半では、各アプリの文字起こしの精度などを検証していますので、気になる方はぜひご覧ください。
アプリ名:CLOVA Note
精度:★★★★☆
使いやすさ:★★★★★
利用シーン:インタビュー・会議・メモ、どんな場面でも利用できる精度と操作性
料金:月300分無料(ユーザーデータ取得に同意すると600分無料に)。スマートフォンアプリの場合、無料で使い放題。課金プランなし(2024年5月時点)
対応:PC(Mac,Windows),iPhone,Android他
無料で使いたいなら、このアプリ。2024年現在、ベータ版が提供されている『CLOVA Note』をおすすめします。
スマートフォンであれば無料で使い放題。PCでも無料で月300分まで自動文字起こしできます。
文字起こしの精度も現存のアプリでは最高峰。文字起こしされたテキストをクリックすれば、その箇所の音声が再生されるため、修正も簡単です。
文字起こしされるスピードもかなり早く1時間の音源であれば、1分もかかりません。
PCとスマホの連携にも問題なく、スマートフォンで録音した音源の文字起こしをPCで確認するのも簡単。文字起こししたテキストは、txtやWord 、Excelなどでダウンロードできます。
ベータ版が無料提供されているうちに、ぜひお試しください。私はこのアプリで、すべての文字起こしを行っています。
アプリ名:Interview
使いやすさ:★★★★★
利用シーン:声が遠い/発話者が方言を話している/人柄や雰囲気などの情感を伝えたい記事に利用する際
料金:無料
対応OS:Mac
シンプルながらも使い勝手のいい手動文字サービス。
再生、一時停止、巻き戻し、早送りがショートカットキーでできるため、キーボードから手を離さず文字起こしできます。
また、再生速度を0.25〜2倍速に変更できるのも嬉しいポイントです。
語句の登録も可能で、「泉:」などのように発話者をメモするのにも役立ちます。
とにかくシンプルなツールがいいという方は、ぜひこの文字起こしツールを試してみてください。
※初回起動時の手順:ダウンロード後、ファイルを右クリック→「開く」→質問に対して「開く」の手順で利用できるようになります。
次に文字起こしアプリの種類と選び方を解説します。
自分にあった文字起こしアプリを見つける参考にご覧ください。
文字起こしのアプリには、大きくわけて「自動で文字起こしできるアプリ」と「人力の文字起こしをサポートするアプリ」の2種類があります。
音声データをインポートすると、自動的に文字に起こしてくれるアプリです。
自動文字起こしのアプリを使えば、人力で行う作業は
- 音声を取り込む
- 文章の形を整える
- 誤字や反映されなかった部分の修正
のみ。時間と手間がほぼ取られません。
デメリットは、お金がかかる場合があることと、文字起こしデータが完璧ではないこと。
音声データの状態(声の近さ、録音品質)によって精度は変わってきますし、固有名詞に対応するのは難しいのが現状です。
そのため、どのアプリを使っても、修正する時間と手間は必要です。
ただし、修正時間を考えても、自力でやるよりは文字起こしの労力を削減できるでしょう。
「文字起こし支援ツール」と呼ばれるもの。
音声を聞きながらのタイピングを楽にしてくれるツールです。
ショートカットキーで再生/一時停止ができたり、再生スピードを変更できたりするものが多く、人力とはいえかなりの時間短縮になるのが特徴。
また無料のツールが多いのも使いやすいポイントです。
筆者は、これらのアプリを音声データの状態や記事の内容によって使い分けています。
【自動文字起こしアプリを使うケース】
- 音声データの状態がいい
- インタビュー/会議の記憶が残っている
- 情感よりも情報が大切な記事を書く
【文字起こし支援ツールを使うケース】
- 声が遠い
- 発話者が方言を話している
- インタビュー/会議から日が経ち、記憶が薄れている、
- 記事で人柄や雰囲気などの情感を伝えたい
議事録など正確に書き起こす必要がある場合も、文字起こし支援ツールを使うと安心ですね。
それぞれにメリット/デメリットがあるので、まずは一度試してみてください。
文字起こしアプリを選ぶうえで、大切な6つの基準をご紹介します。
- 対応OS
- 精度
- 使いやすさ
- 料金
- 利用シーン
- セキュリティ
前提として、普段使うPCやスマホでそのアプリが使えるかを確認しておきましょう。
とくに文字起こし支援ツールはWindowsのみ対応のものが多いため、ダウンロード前に対応OSは必ず確認しましょう。
自動文字起こしアプリを使う場合、もっとも重要なのは「精度」です。
精度が低ければ低いほど、修正に手間がかかり「はじめから人力でやったほうが早かった……」と後悔する可能性が高まります。
どの文字起こしアプリを使用しても、多かれ少なかれ修正が発生するもの。しかし最初から精度が高いアプリであれば、その手間も必要最低限にできます。
なるべく修正を発生させないための「用語登録機能」や「ケバ取り機能」があるかどうかも、合わせて確認しておきましょう。
また、意外と大切なのが句読点を打ってくれるかどうか。
句読点の位置で文章の意味が変わる場合もあり、見やすさにも大きく影響します。
ショートカットキーはストレスなく使えるか、文字起こしデータの修正が簡単にできるかなどは、作業効率が大きく変わるポイントです。
取り込める音声の拡張子などもアプリによって異なるので、利用する場面を考えてアプリを決める必要があります。
文字起こしアプリには有料のものも多くあります。
有料アプリは精度が高く、使いやすい傾向にありますが、人によっては無料アプリで十分な場合も。
月に何度も会議や取材があり、文字起こしをする機会が多いのであれば、有料アプリの検討を。
月に1〜2度、単発で発生するのみであれば、無料アプリを検討しましょう。
また多くの有料アプリは一定期間無料で利用できるので、購入する前に精度や使い心地を試してみるのもおすすめです。
アプリごとに備えられている機能は異なるため、それぞれ得意とする利用シーンも異なります。
1対1のインタビューに向いている文字起こしアプリもあれば、複数人が参加する会議に適しているアプリ、翻訳が得意なアプリなど多種多様なアプリがあります。
自身が利用したい場面に適したアプリやサービスを選ぶことが大切です。
自分に合った文字起こしアプリを選ぶとき、検討から漏れがちなのがセキュリティ面です。
外部に漏れてはいけない社内情報について話している会議の議事録や、解禁前の内容に触れているインタビュー音源などの取り扱いに十分注意しましょう。
「通信の暗号化」や「ユーザー認証機能」など、最初からセキュリティ面に配慮した機能が付いたアプリだと、より安心です。
文字起こしアプリを使うことで得られる、3つのメリットについて解説します。
- 原稿・議事録作成にかかる時間を簡略化できる
- 記録として残し、共有できる
- 会議・取材の内容に集中できる
インタビュー原稿や会議の議事録など、文字起こしにかかっていた工数を大幅に簡略化できます。
目安として、1時間の音源を人力で文字起こしするには、どれだけ慣れている場合でも1.5〜2時間以上はかかってしまいます。
文字起こしアプリを使用すれば、音源をアプリにインポートして数分で文字起こしが完了。
固有名詞や誤字の修正をしたとしても、30分程度あれば仕上がります。
重要な会議の議事録など、あとから認識に齟齬が出ないよう記録として残すことができます。
かつ、文字起こしデータを共有するのも簡単です。
コンテンツの企画会議や、クライアントとのプロジェクト進捗会議などではとくに、「言った」「言わない」問題が発生しないよう、文字起こしデータを記録して共有しておくことは重要です。
起動しておけば、音声をリアルタイムで拾って文字起こししてくれるアプリもあります。
決定事項はあとから文字起こしデータを確認すればいいので、「重要なことはメモしておかなきゃ」と焦る必要がなくなります。
会議・取材の内容に集中できることで、より話者の発言に注意深く耳を傾け、会議や取材が実りあるものになるのではないでしょうか。
自動文字起こしアプリで、筆者が使用したことのあるアプリは以下の11種類。これらの中から、とくにオススメのアプリをご紹介します。
また精度をみるために、各アプリにて文字起こしを実際に行いました。
今回は『グレート・ギャツビー』の冒頭の文章を読み上げた音声データを解析しています。(以下、原文)
僕がまだ年若く、心に傷を負いやすかったころ、父親がひとつ忠告を与えてくれた。その言葉について僕は、ことあるごとに考えをめぐらせてきた。
「誰かのことを批判したくなったときには、こう考えるようにするんだよ」と父は言った。「世間のすべての人が、お前のように恵まれた条件を与えられたわけではないのだと」(引用:グレート・ギャツビー/スコット・フィッツジェラルド著、村上春樹訳)
結論としては、Clover Noteがもっともオススメです。
精度は高く、料金は無料(2024年現在)。アプリ版・PC版でも利用しやすく、いま現在公開されている文字起こしサービスのなかではもっとも使いやすいと感じました。
アプリ名:Clover Note
精度:★★★★☆
使いやすさ:★★★★★
利用シーン:インタビュー・会議・メモ、どんな場面でも利用できる精度と操作性
料金:月300分無料(ユーザーデータ取得に同意すると600分無料に)。スマートフォンアプリの場合、無料で使い放題。課金プランなし(2024年5月時点)
対応:PC(Mac,Windows),iPhone,Android他
解析結果:僕がまだ年若く、心に傷を負いやすかったこ(ろ)、父親が1つ忠告を与えてくれた。
その言葉について、僕は事あるごとに考えを巡らせてきた。誰かのことを批判したくなった時には、こう考えるようにするんだよと父は言った。
世間の全ての人が、お前のように恵まれた条件を与えられたわけではないのだと。
無料で使いたいなら、このアプリ。2024年現在、ベータ版が提供されている『CLOVA Note』をおすすめします。
スマートフォンであれば無料で使い放題。PCでも無料で月300分まで自動文字起こしできます。
文字起こしの精度も現存のアプリでは最高峰。文字起こしされたテキストをクリックすれば、その箇所の音声が再生されるので、修正も簡単です。
文字起こしされるスピードもかなり早く1時間の音源であれば、1分もかかりません。
PCとスマホの連携にも問題なく、スマートフォンで録音した音源の文字起こしをPCで確認するのも簡単。文字起こししたテキストは、txtやWord 、Excelなどでダウンロードできます。
無料なので、ぜひ一度お試しください。私はすべての文字起こしをこのアプリにやってもらっています。
精度:★★★★☆
使いやすさ:★★★★☆
利用シーン:会議の文字起こしにおすすめ。外国語対応も
料金:無料版あり(機能制限あり)/有料プラン月1,317円〜
対応:PC(Mac,Windows),iPhone,Android他
解析結果:
僕がまだ年若く、心に傷を癒すかった頃、父親が一つ忠告を与えてくれと、その言葉について僕はことあるごとに考えを巡らせてきた。誰かのことを批判したくなったときには、こう考えるようにするんだよと父は言った。世間の全ての人が前のように恵まれた条件を与えられたわけではないのだと。
取材でも議事録でもなんでも。万人におすすめできる文字起こしアプリ。
『Notta』は、
- 文字起こし精度が高い
- 文字起こし可能時間が長く、料金が比較的安い
- PC版スマホ版がシームレスで使いやすい
という、誰もにおすすめできる文字起こしアプリです。
文字起こし精度は非常に高いアプリのなかでも最高水準。また修正のしやすさも魅力です。
月1,317円から使える有料プランを利用すれば、月1,800分の文字起こしが行えるので、1時間のインタビュー/会議なら30本まで対応できます。
また、翻訳機能も充実しており、英語やフランス語など主要言語の文字起こしが可能です。
リアルタイムでの文字起こしも対応しており会議にも利用できます。
ただし、無料版では3分しか文字起こしできないという機能制限があるため、利用できるシーンはほとんどありません。
そのため、文字起こしの機会が多く、課金してでも精度の高い自動文字起こしアプリを使いたいという方にオススメのアプリです。
精度:★★★★☆
使いやすさ:★★★★☆
利用シーン:文字起こしにつらなる作業も効率化したい場合
料金:初回60分無料/無料分終了後30秒22円(音声ファイルの場合)
対応OS:Mac, Windows, iPhone, Android他
解析結果:
僕がまだ年若く、心に傷を癒すかった頃、父親が一つ忠告を与えてくれと、その言葉について僕はことあるごとに考えを巡らせてきた。誰かのことを批判したくなったときには、こう考えるようにするんだよと父は言った。世間の全ての人が前のように恵まれた条件を与えられたわけではないのだと。
単発利用にオススメの文字起こしアプリ。『Rimo Voice』は、リリースされた直後から、文字起こし精度の高さで話題になった文字起こしアプリです。
たしかに筆者が利用してきたアプリのなかでも、比較的高い精度で文字起こしできます。
句読点もしっかり入り、「えーと」「あー」など余計な部分は文字起こしされないため、見直しやすいのが大きな魅力。
またRimo Voiceも、音声と文字起こしが連携しています。単語をクリックするだけでその箇所の音声が再生されるので、簡単に修正できます。
また、Rimo Voiceは現在、ChatGPTを活用した要約機能を無料で利用できるのもポイント。
文字起こしをもとにAIが自動で発言をまとめたり、議事録を作成したり、記事を作成したりしてくれます。
Rimo voiceは少し料金は高めですが、初回60分は無料で利用できます。
精度:★★★☆☆
使いやすさ:★★★★☆
利用シーン:会議をリアルタイムで文字起こししたい場合
料金:無料
対応OS:Mac, Windows
解析結果:僕がまた歳が書く心にキスを負いやすかった頃父親が一つ忠告を与えてくれたその言葉について僕は断るごとに考えを巡らせてきた誰かのことを批判したくなった時にはこう考えるようにするんだよこっちは言った世間の全ての人(がお前のように)恵まれた条件を与えられたわけではないのだと
使い勝手のいい音声入力アプリ。Chromeの拡張機能として使えるVoice inは書き起こす媒体を選ばず、1万以上のWebサイトで利用可能。
Google ドキュメントやWord、ChatGPTなどに音声入力することができます。50以上の言語にも対応しています。
会議の文字起こしにも使えますが、その手軽さゆえ簡単な執筆やアイデア出しなどにも使えるでしょう。
音声入力サービスとしては、かなり精度が高いもの。無料なのでぜひお気軽にダウンロードしてみてください。
音声入力ツール「Voice In」と「ChatGPT」の組み合わせは最強! 使い方を愛用者が解説
Workship MAGAZINE
文字起こし支援ツールでオススメなのは以下の3つです。
筆者はこれらのツールを使用することで、文字起こしの速度が1.5~2倍になりました。すべて無料で利用できます。
アプリ名:Interview
使いやすさ:★★★★★
利用シーン:声が遠い/発話者が方言を話している/人柄や雰囲気などの情感を伝えたい記事に利用する際
料金:無料
対応OS:Mac
シンプルながらも使い勝手のいい手動文字サービス。
再生、一時停止、巻き戻し、早送りがショートカットキーでできるため、キーボードから手を離さず文字起こしできます。
また、再生速度を0.25〜2倍速に変更できるのも嬉しいポイントです。
語句の登録も可能で、「泉:」などのように発話者をメモするのにも役立ちます。
とにかくシンプルなツールがいいという方は、ぜひこの文字起こしツールを試してみてください。
※初回起動時の手順:ダウンロード後、ファイルを右クリック→「開く」→質問に対して「開く」の手順で利用できるようになります。
アプリ名:テープ起こしプレーヤー
使いやすさ:★★★★★
利用シーン:声が遠い/発話者が方言を話している/人柄や雰囲気などの情感を伝えたい記事に利用する際
料金:無料
対応OS:Windows
Windows向けのシンプルな文字起こし支援サービス。
一時停止や巻き戻しなどをショートカットキーで行えるのはもちろん、ノイズ除去機能なども搭載されています。
ほかにも多様な機能があり、シンプルかつ手軽に使うことも、カスタマイズして自分仕様のものに育てあげることもできます。
Windowsを使用されている方は、利用して損のないサービスだと言えるでしょう。
使いやすさ:★★★★☆
利用シーン:固有名詞や専門用語が多く話された会議や取材
料金:無料
対応OS:Mac
カスタマイズ機能が豊富なツール。
『CasualTranscriber』は機能やショートカットキーが豊富です。
- 再生/停止
- 倍速再生
- 指定の秒数の巻き戻し/早送り
など、ほとんどの機能をショートカットキーに割り当てられるので、操作さえ覚えてしまえば、かなり文字起こしが楽になります。
タイムスタンプの挿入が簡単にでき、見直しやすいのも特徴。
音声データごとに単語登録も可能で、専門性の高い記事を作るときに重宝します。
また、YouTubeで公開されている動画の文字起こしが簡単にできる機能もあります。
本記事では本当にオススメできる文字起こしアプリをご紹介しました。
しかしアプリという特性上、どうしても文字起こしの精度に限界がある場合もあります。
そのようなときは、文字起こしの専門業者にお願いするという手も。人力でおこなうため、日本語の破綻や誤変換を最小限に防げます。
ぜひこちらも検討してみてください。
(執筆:泉 編集:齊藤颯人、北村有)
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