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”NAP”がローカルSEOの明暗を分ける!NAP最適化の6ステップ(Name / Address / Phone number)

NAP良い例・悪い例
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MARKETER

Googleは、企業のWebサイトに掲載されている情報をもとに、企業や店舗のビジネス情報を検索結果画面に表示します。

ここで大切になるのが「NAP」です。NAPとは以下の3つを指します。

  • Name(名前)
  • Address(住所)
  • Phone number(電話番号)

Mozによると、NAPはローカルSEOにおけるもっとも重要な要素のひとつとされています。しかし残念なことに、多くの企業がNAPを軽視しています。

この記事では、NAPを最適化してローカルSEOに役立てる方法を6ステップに分けてご紹介します。

ローカルSEOを意識するなら、NAPは「統一」すべき

ユーザーがローカル検索をしたとき、Googleは登録されているNAPとユーザーの位置情報をもとに関連性の高い結果を表示します。

ローカル検索に関する最新アルゴリズムでは、一貫したNAPがGoogleローカルパックにおいて重要な役割を果たしており、Googleマイビジネスのリストに企業名を連ねられます。

このことからGoogleは、統一されたNAPをもつことが、その会社が顧客にとって信用に足るものかどうかを判断していることがうかがわれます。

統一されていない、あるいは誤ったNAP情報は、ユーザーのフラストレーションを溜め、Googleからの評価も下がり、潜在顧客を逃してしまうかもしれません。

以下の画像は、NAPリストの良い例と悪い例を示しています。

NAPの良い例&悪い例

▲Workship MAGAZINEの運営会社・株式会社GIGのNAP。公式サイトで提示されている「正しいNAPリスト」と差異がある場合、Googleからの評価を下げてしまう恐れがある

NAPを最適化し、ローカルSEOを改善する6ステップ

基本が分かったところで、本題に入りましょう。ローカルSEOを機能させるために、統一されたNAPを用意し、最適化させます。

1. Web上に掲載されているNAPをチェックする

ローカルビジネスを成功させるためには、まずはオンライン上でどこのWebサイトに自社の情報が掲載されているかを把握しましょう。

業名や住所、電話番号などをキーワードにして検索すると、企業のNAPが掲載されているWebサイトを確認できます。

他WebサイトNAPの調べ方

もしNAPに関する問題を見つけたら、スプレッドシートで管理してどのサイトの修正が必要なのか分かるようにしておきましょう。

2. 自社/他社サイトに掲載されているNAPをチェックする

企業名、住所、電話番号が、自社/他社の各サイトでどう登録されているか確認しましょう。もし事務所の移動や電話番号の変更があれば、情報はアップデートすべきです。

またここで気をつけたいのが、同じWebサイトに複数の異なるNAPを掲載してしまうこと。

「正しいNAP」と「正しくないNAP」が混在していると、ユーザーが混乱してしまうのはもちろんのこと、検索エンジンもどのNAPを信用していいのか分からなくなります。

このような事態を避けるためには、以下の対策をしましょう。

  • 自社サイトのNAPを統一する
  • 他社サイトの管理者にNAPを修正してもらうよう連絡する

NAPは、ほんのわずかな違いでも、ローカルSEOにおいて良い結果が得られなくなってしまうかもしれません。

たとえば「Yeargan & KERT LLS」という企業名を「YEARGAN & KERT Law Group」に変更するだけでも、ローカルSEOに大きな影響を与えてしまう恐れがあります。

間違ったNAPがGoogle上で表示されている場合は、以下の方法で訂正できます。

情報修正提案の仕方1

情報修正提案の仕方2

情報修正提案の仕方1

なお、この訂正方法は「ユーザー向け」のため、反映に時間がかかる場合があります。

もしあなたがビジネスオーナーならば、後述するGoogleマイビジネスの管理画面から修正するのが確実です。

3. 自社サイトのNAPを統一&最適化する

ユーザーや検索エンジンは、あなたの公式サイトを第一にとらえてNAP情報を得ます。そのため自社サイトに載せているNAPが、正しいスペリングやフォーマットで書かれているかを確認しましょう。

おすすめは、NAPをヘッダーやフッターなど、特定の場所に常に表示することです。そうすることでユーザーや検索エンジンは、公式サイトのNAPを認識しやすくなります。お問い合わせページにNAPを書いておくことも重要です。

くわえて、ページのメタデータにNAPを書いておくのも良いでしょう。NAPデータをコード内に配置することで、検索エンジンにクローリングしてもらえます。ただしtitleタグやdescriptionタグの中に置くのは、SERPs(検索結果画面)におけるスペースを圧迫してしまうため避けるべきです。

なお画像で構成されたNAPは、検索エンジン側に読み取ってもらえないので注意しましょう。

4. Webサイトに構造化データを追加する

あなたのWebサイトのNAPが、他サイトよりも正確だと検索エンジンに伝えましょう。そのためには、Webサイトに「構造化データ」を追加することが必要です。

構造化データ マークアップ支援ツールを使って、構造化データを作成しましょう。

構造化データマークアップ支援ツール

構造化データをきちんと設定できているか確認するには、Google構造化データ テストツールを使いましょう。

タグの中に情報が足りなければ、Googleが推奨事項や警告を出してくれます。

5. Googleマイビジネスを最適化する

Googleマイビジネスは、ローカルSEO戦略において欠かせない要素。検索エンジンにあなたのNAPを信頼してもらうためには、Googleマイビジネスに正確な情報を提供しておくことが大切です。

なおGoogleマイビジネスを更新するときは、自社サイトにあるNAPと同じ情報が書かれているか確認しましょう。

またGoogleマイビジネスのダッシュボードページにあるプログレスバーが、100%に達しているかにも留意しましょう。100%に達するには、NAP以外にも追加すべき情報が多くあります。

Googleマイビジネスに入力された情報と、あなたの企業のNAP情報が一致していれば、「Googleローカルパック」という形でSERPs(検索結果画面)に表示されます。

google マイビジネス最適化

6. 複数拠点のNAPの一貫性を担保する

複数拠点を持つ企業にとって、企業全体を通して明確なNAP情報をGoogleに伝えるのは簡単ではありません。

その場合は、それぞれのページにすべての拠点の住所を書いておきましょう。

複数拠点におけるNAPの一貫性を最大限保つために、以下の点に気をつけましょう。

  • 単一拠点の企業で、複数の電話番号を用いてはいけない
  • 拠点が複数ある企業では、それぞれの拠点ごとにNAPを設定する
  • すでに閉じている拠点や、移転した拠点がある場合は、NAPをアップデートする
  • 経営統合や企業名変更があった場合には、NAPをアップデートする

上記のポイントに注意し、NAPの一貫性を保ちましょう。検索エンジンやユーザーからNAP情報を読み取ってもらいやすくなり、企業にとってもポジティブな影響があります。

まとめ

Googleが正当でないと感じたWebサイトが、検索結果の上位にくることはまずありません。

検索上位にランクインしてビジネスチャンスを向上させるためにも、NAPの一貫性を保つことはローカルSEOにおいて非常に重要になります。

NAPを検索結果に正しく表示することは、潜在顧客に対してあなたの企業のもっとも重要な情報を提供することでもあります。ぜひトライしてみてください。

 

執筆:Irina Weber
翻訳:Yui Shimizu
編集:Sato Mizuki

 

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