【初心者向け】Pinterest(ピンタレスト)SEOの始め方 5ステップ。購買意欲の高いユーザーにアプローチしよう!

Pinterest SEO

着実にユーザー数を伸ばしている写真共有サービス『Pinterest』。じつはビジネスととても相性のいいツールです。

はやくから参入し、コンテンツを充実させることで、将来的に大きな成果が見込まれます。マーケティング担当者の方は、ぜひ一度Pinterestの活用を検討してみてください。

今回は、Pinterestの仕組みやPinterestを活用したマーケティング事例、手法をご紹介します。

Pinterestとは

Pinterest

Pinterest(ピンタレスト)は、アメリカのPinterest, Inc.が運営する写真共有サービスです。2010年にβ版サービスがスタートし、2020年には月間アクティブユーザーが4億人を突破したと発表されています。

Pinterest Japan Blogでは次のように紹介されています。

ピンタレストは、生活のあらゆるシーンを彩るアイデアを、画像や動画で発見・保存・整理できるビジュアル探索ツールです。ピンと呼ばれる画像から次の行動の役に立つアイデアを見つけて、インスピレーションを行動に移すことができます。

(引用:Pinterest Japan Blog – PINTEREST ( ピンタレスト ) とは | 会社概要

ユーザーは興味のある画像や動画を、テーマ別に収集・管理できます。お気に入りの写真やスクラップをコルクボードに飾るように、PCやスマホにブックマークしておけるのです。集めたコンテンツは「ピン」と呼ばれ、ブックマークしたピンは、テーマごとに「ピンボード」という場所に集められます。

そして、ピンボードに集めた画像からユーザーの好みが解析され、ほかに気に入りそうな画像・動画が自動で収集できるのがPinterestの大きな特徴です。

また、他のユーザーのピンボードから気に入ったものを自身のピンボードに加える「リピン」という機能もあります。SNSにおける「シェア」のような機能です。リピンすると、リピン元のユーザーに通知されるため、自分のピンボードも見てもらう機会になります。

Pinterestでマーケティングするメリット

メリット1. Pinterestユーザーは購買意欲が高い

PinterestはSNSではなく「ブックマークツール」であり、ユーザーが未来の自分のために使うサービスです。

たとえば、TwitterやInstagramでは「今」何をしているかや、「過去に」何をしたかを発信してコミュニケーションをはかります。ところがPinterestは「次」に自分が何をするか、「未来」にどんなことをしたいかを考えるために使うサービスです。

ユーザーは、いつか自分が行ってみたい場所、食べてみたい料理、着てみたい服などを調べるため、ウィンドウショッピングや雑誌を読むような感覚でPinterestが使われています。ピンボードに集める写真もほかのSNSとは違い、「自分ではない誰かが撮影した美しい写真・動画」です。

つまり、Pinterestで注目された情報は、ユーザーが今後利用する可能性が高いという特徴があります。

Pinterestユーザーは最初から「ここへ行きたい」「これを食べたい」「これを買いたい」という購買目的をもってサービスを利用しているため、コンバージョン率も自然と高まるというわけです。

メリット2. フォロワー数にかかわらず拡散される仕組み

TwitterやInstagramでは、フォロワー数が多いアカウントの投稿のほうが伸びやすい傾向があります。そのため一生懸命にバズるツイートを考えたり、フォロワーとのコミュニケーションをはかったり、といった工夫が必要でした。

しかし、Pinterestはビジュアル面のクオリティが高いものが勝手に拡散されていく仕組みになっています。フォロワーの多さは関係なく、ユーザーが「いいね」と思うピンが伸びていくのです。

メリット3. 作成から時間が経っているコンテンツにも流入が見込める

TwitterやInstagramは、投稿から時間が経てばタイムラインや検索結果に表示されにくくなり、ユーザーの目にふれることが減っていきます。Googleなどの検索エンジンでも、古いページは順位が下がりやすい傾向があります。

しかしPinterestでは、ピン(コンテンツ)が表示されるルールとして「ユーザーが興味を示したものと似ている画像を表示する」というものを重視しており、古いピンでもユーザーの目にとまる可能性があります

これまでは、時間が経ってしまったコンテンツは内容を更新したり、再投稿したりして対応していたと思いますが、Pinterestは放置している古いコンテンツにも流入が見込めるのです。

Pinterestでのマーケティングが向いている業界例

Pinterestは画像・動画を扱うため、以下のような業界がマッチしやすいでしょう。

  • 美容
  • アパレル
  • 建築
  • インテリア
  • 文房具
  • ペット
  • 料理
  • 旅行 など

ユーザーが未来の自分の姿を思い描いてワクワクできるようなもの、これが欲しいと思えるもの、近いうちにチャレンジしてみたいこと、いつか実現してみたいと思えるような心をくすぐるようなもの……。そういった画像・動画コンテンツを提供できる業界が、Pinterestとの相性がいいと言えます。

Pinterestを活用している企業事例

実際にPinterestを活用している企業事例をいくつか見てみましょう。

事例1. GU

GU

GUスタッフのコーディネートなどをピンボードに集めています。

ピンからECサイトへのリンクは行われていませんが、「私もこの服がほしい!」と店舗に足を運んでもらうきっかけになりそうです。

事例2. 無印良品

無印良品

無印良品のアイテムをつかったインテリアのアイディアや、収納術がつまったピンボードです。

ピンには商品の説明やハッシュタグ、ECサイトの商品ページに直接繋がる「アイテムタグ」などが付属しています。

Pinterestユーザーの目に留まるような美しい画像を使うのはもちろん、「収納」や「キッチン」などのキーワードから、関連するほかのピンからも繋がるように工夫されていますね。

ユーザーが「これいいな」と思ったら、アイテムタグをたどってECサイトで即購入できるのがポイントです。

事例3. ミサワリフォーム株式会社

ミサワリフォーム株式会社

「こんな家に住みたいな」と新築やリフォームを検討中のユーザーの心をくすぐる、美しいインテリアの写真がたくさん保存されているピンボード。

ピンからは公式サイトの「デザインリフォーム実例」のページに繋がっており、自社のサービスを深く伝えるための導線が設計されています

事例4. レシピブログ

レシピブログ

見ているだけで食欲をそそる、おいしそうな料理とお菓子の画像がたくさんピンボードに並んでいます。

「今週の献立はどうしよう?」「こどもにかわいいお弁当をつくってあげたいけど、どんな風にしようかな?」「写真映えするお菓子をつくりたい!」などのニーズに応えられるようなピンから、レシピページにアクセスできます。

Pinterest SEOの始め方 5ステップ

Pinterestでは独自のアルゴリズムが採用されており、ユーザーの好みにマッチした画像・動画が表示される仕組みになっています。

このアルゴリズムを理解することで、自社の投稿が表示されやすくなるのです。これを「Pinterest SEO」と呼ぶことがあります。

では実際にPinterest SEOを意識したアカウント準備方法をみていきましょう。

ステップ1.ビジネスアカウントの作成

ビジネスアカウントの作成

まずはビジネスアカウントを作成しましょう。

Pinterest公式サイトにアクセスし、「無料登録」を選択、「ビジネスアカウントを作成する」というボタンがあるのでクリックします。メールアドレスなど必要事項を入力してアカウントを作成しましょう。

その後、プロフィールやビジネスの内容について設定します。

プロフィール画像には「自社のロゴ」を使用しましょう。これは次のステップで行う「ドメイン所有権の認証」で必要となります。

ステップ2.ドメイン所有権の認証

ビジネスアカウントを作成したら、ドメイン所有権の認証もぜひ行っておきましょう。

認証すると、名前の横に赤色のチェックマーク(認定ショップまたはクリエイターの場合は青色)がつき、公式の情報であるとユーザーに伝えられます。

ドメイン所有権の認証を行うには、次の3つの方法があります。

  • HTMLタグをWebサイトに追加する
  • ウェブサイトに HTML ファイルをアップロードする
  • ドメインホストに DNS TXT レコードを追加する

今回は「HTMLタグをWebサイトに追加する」方法をご紹介します。

Pinterestメニュー

まずはPinterestのビジネスアカウントにログインした状態で、画面右上の「 ˅ 」マークをクリックしてメニューを開きましょう。

その他のオプションのなかに「設定」という項目があるので、こちらを選択します。

Pinterestドメインの認証

設定画面が開いたら、今度は左側のナビゲーションバーから「ドメイン・アカウントの認証」を選択してください。

認証ページのなかに「ウェブサイト」という項目があるので、こちらの「認証」ボタンをクリックします。

Pinterest認証方法

ウィンドウが表示されたら、左側の「HTMLタグを追加する」のテキストボックスをクリックし、コードをコピーします。

このコードを認証したいウェブサイトの<head>内に追加してください。その後、Pinterestに戻り、モーダルウィンドウ右下の「続行する」をクリックしましょう。

Pinterest認証

次に、認証したいウェブサイトのURLを入力し、「確認する」をクリックします。

Pinterest認証中

ウェブサイトの認証が開始され、問題がなければ1時間以内に認証作業が完了します。

結果はメールで届くため、1時間後に受信メールを確認してみてください。もし問題があって認証されなかった場合は、手順を確認してやり直しましょう。

ステップ4. プロフィールを充実させる

Pinterestプロフィール

ピンに興味をもったユーザーに自社のことを知ってもらえるよう、プロフィールを充実させることも大切です。ビジネスアカウントにログインした状態で、左側のナビゲーションから「プロフィールを編集」をクリックします。

プロフィールの入力項目がいくつか表示されますが、最低限、以下の項目は内容を充実させることをおすすめします。

入力項目 機能 入力するときのポイント
ビジネス名 投稿したピンに表示されます。ここからユーザーをプロフィールページに誘導できます。 自社の名前・サービス名を入力するのはもちろん、キーワード検索をしたユーザーの目を惹くキーワードも入力しておくとよいでしょう。

たとえばWorkship MAGAZINEの場合は、フリーランスや副業・複業ワーカーの方のためのメディアサイトであるため「フリーランス」「副業」「複業」というキーワードを追加しました。

プロフィールについて プロフィールページのトップに表示されます。 自社のことやサービスをわかりやすく解説した文章を登録しましょう。

ここでも検索キーワードを意識して文章を作成するのがベストです。

ステップ5. ピンを作成する

ここまではPinterest SEOの効果を最大化するための前準備。ここからが本番です。

いよいよピンを作成します。まずはピンの仕様について知っておきましょう。

Pinterestの画像ピンには、以下のような仕様があります。

  • 画像の拡張子はPNGまたはJPEG
  • 最大ファイルサイズは20MB
  • 推奨されるアスペクト比は、2:3または1,000×1,500ピクセル縦長の画像
    アスペクト比が2:3より大きいピンの場合、ユーザーのフィードに一部しか表示されない可能性がある。
  • タイトルは最大で100文字までデバイスによっては前半40文字のみユーザーに表示される。
  • 説明文は100〜500文字まで。ホームフィードや検索フィードでピンを閲覧している際は表示されない。
    関連性を判断するために、説明にはPinterestのアルゴリズムが使用されている。ピンが適切なオーディエンスに表示されるように、説明文は入力するのがおすすめ

(出典:Pinterest プロダクト仕様を確認する

以上の仕様に沿って、ピンに利用する画像を選択し、テキストを作っていきましょう。

まずはホーム画面左上のメニューから「作成する」をクリックし、その後「ピンを作成する」を選択します。これで、ピンの作成画面が表示されるはずです。

今回はWorkship MAGAZINEの「結局、フリーランスは稼げるのか?統計データをもとに検証」の記事についてのピンを作成するという例を紹介します。

ピンの作成画面

まずはピンに使う画像を設定しましょう。

画像は自分でアップロードしてもよいですし、ウェブサイト上に存在する画像をそのまま利用するのであれば「ウェブサイトから保存する」機能が使えます。

例では横長の画像をアップロードしましたが、推奨されるのは縦長の画像です。

タイトルは「デバイスによっては前半40文字のみユーザーに表示される」という仕様があるため、メディアの名前よりも記事タイトルを優先して入力します。

次に説明文の入力です。説明文は100文字以上500文字以内で入力する必要があります。説明文はキーワード検索の結果や、ほかの似たようなピンからの流入にも影響を与える項目です。ピンの内容に沿って、適切なキーワード設定を行いましょう。ハッシュタグを入力するのも効果的です。Pinterestではハッシュタグの上限は20個までとされていますが、あまりたくさんのタグをつけず、適切なものを厳選してつけるようにしましょう。

移動先リンクには、記事のURLを設定します。

ピンの作成

これでピンが完成しました。右上の「公開する」のボタンをクリックして、ピンを保存しましょう。

作成したピン

このようにピンをつくり、ピンボードを充実させていくことで、Pinterestから興味をもったユーザーを自社サイトに誘導することができます。

まとめ

Pinterestは独自のアクセス流入元として有力なうえ、Pinterestで作成したコンテンツがGoogleの検索上位を獲得するケースもあります。

コンテンツがユーザーの目に止まるかどうかも、TwitterやInstagramほどフォロワー数に左右されないのも特徴です。

競争相手が少ないいまのうちに、Pinterest SEOに取り組んでみてはいかがでしょうか?

(執筆:fuzuki 編集:泉)

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