SEOに大切なE-A-Tの「E:専門性」とは?Googleに専門性をアピールする7つの方法

What is expertise
MARKETER

「E-A-T」とは、Googleが独自に定めているコンテンツ評価基準の頭文字を取ったものです。それぞれ以下を表しています。

  • E:Expertise(専門性)
  • A:Authoritativeness(権威性)
  • T:Trustworthiness

今回は、「E-A-T」のうち専門性をあらわす「E」について、それを高めるための方法をふくめ解説します。専門性とは具体的にどのような内容を指しており、そしてなぜ重要なのでしょうか?

「E:専門性」とは

「Expertise(専門性)」という言葉をGoogleで検索すると、次のような定義が見つかります。

「特定の分野についてのみ深く関わっているさま。高度な知識や経験を要求されること、またはその度合い」(引用:weblio辞書

また、dictionary.comには次のように書かれています。

「芸術作品や原稿などの真贋や価値について、専門家が書いた意見(A written opinion by an expert, as concerning the authenticity or value of a work of art, manuscript, etc.)」(引用:dictionary.com

つまり、専門性とは「あるテーマについてどれだけ知識や経験があるか」ということを指します。dictionary.comの定義にもあるように、「あるテーマについての専門家からの意見」として表現されることもあるでしょう。

専門性のレベルはさまざまな要因に左右されるため、判断が難しい場合も多くあります。

なぜ専門性が重要なのか

専門性が重視されるのは、情報や意見の信頼性、すなわち「コンテンツの質」に直結するためです。

コンテンツの質はSEOの評価とも深く結びついており、Googleが公開している検索品質評価ガイドライン(英語)にも専門性を重視する旨が明記されています。

たとえば、検索ユーザーが医学に関するアドバイスを必要としている事例を考えてみましょう。誰が書いたのかわからない記事よりも、資格を持った医師が書いた記事のほうがユーザーに信頼されやすいのではないでしょうか。スキンケアについても同様で、経験豊富な美容ブロガーや皮膚科医が作成したコンテンツが好まれるでしょう。

だからこそGoogleは、どのWebサイトが何についての専門性を持っているかを把握し、ユーザーをそのWebサイトに誘導するのです。

Googleが専門性を評価する仕組み

Googleがフォーカスする「YMYL」

「YMYL」は「Your Money or Your Life」の略で、ユーザーの幸福、健康、経済、安全に影響を与える可能性があるページを指します。たとえば医療や金融に関するページがこれにあたります。

低クオリティなYMYLページはユーザーの生活に悪影響を与える可能性があるため、YMYLに関しては非常に厳格な評価基準が設けられています。

コンテンツの作成者が重要

専門性についての評価を左右する大きな要素が、「コンテンツの作成者(著者)」です。作成者の該当分野での実績によって、専門性の評価は大きく変わります。

また、情報を参照している場合の情報源・情報の参照方法などによっても、専門性は判断されます。どこかの二次・三次情報をただコピー&ペーストしている場合、専門性が低いと判断されるのは想像に難くありません。政府やそれに準ずる専門機関など、信頼性の高い一次情報を参考にコンテンツを制作するのがおすすめです。

コンテクストも評価対象

クオリティが高いコンテンツは、専門家だけでなく、趣味で該当トピックを扱う人も作れます。基本的にGoogleの評価基準は、コンテンツの目的や種類によって異なると言えるでしょう。

たとえばニュース記事や情報ページのコンテンツは、事実を基に正確に書かれていなければなりません。こうしたページは評価が厳格なので、著者の学歴、資格、地位、キャリアなど、より明確に専門性を示すことが求められます。

一方、Googleは非公式的な専門性も認めています。自分の経験をもとにしたDIYの知識なども、日常生活における専門性の一形態です。こうした専門性は、情報の独自性や信頼性、エンゲージメント、ユーザーレビューなどによって評価されます。

Googleに専門性をアピールする7つの方法

Googleにコンテンツを評価してもらうためには、専門性を認めてもらう必要があります。ここからは、Googleのガイドラインを参考にしつつ、専門性をアピールするための方法をご紹介します。

方法1. 自分が知っていることについて書く

コンテンツを作るときは、自分がよく知っているトピックを選びましょう。

自分が知っていることはつい「当たり前のもの」だと考えがちですが、誰にとっても当たり前の知識とは限りません。とくに専門外の読者にとっては、新鮮な情報に感じられる可能性があります。

たとえば、DIYをしていたり、サステナブルな服を販売していたりするなら、DIYにおすすめの道具やサステナビリティの知見について書くのがおすすめです。自分がその分野に詳しいこと、そしてその分野に対して情熱を持っていることが伝わるような文章を心がけましょう。

自分が詳しいトピックを選ぶことで、無理なく文章が書けるだけでなく、検索ワードでのランキング上昇も見込めます。

方法2. コンテンツに投資する

Googleはコンテンツの質の評価基準として、以下のようなものも公表しています。

  • 正確性
  • 包括性
  • 明確なコミュニケーション
  • 該当分野に適した基準を満たしているかどうか

こうした基準をクリアするために、読者が理解しやすく、記事のテーマに興味を持てるようなコンテンツを作るように心がけましょう。テキストだけでなく、図解や動画を加えるのも大切です。

一方で分かりやすいだけでなく、プロフェッショナルとしての自覚を持って信頼性の高い情報を提供することも重要です。

方法3. 読者に新しい知識を提供する

すでに多くの記事で取り上げられているテーマについて書くこと自体は、まったく問題ありません。ただし、新しい知識を付け加えるようにしましょう

該当のトピックに対して、通常とは異なるアプローチをとったり、実体験に基づいた意見を述べたりすることで、専門性をアピールできます。しっかり時間をかけて、読者に新しい提供できるようなコンテンツを作れば、おのずと質が高くなるはずです。

方法4. ほかの専門家と意見が合致していることを示す

コンテンツが事実に基づいており、ほかの専門家の意見と一致しているのであれば、専門性を強く示すことができます。

とくにYMYLページについては、公開前にかならず事実確認をするようにしましょう。自分自身が専門家であっても、ほかの専門家などの情報をあらためて確認するのがおすすめです

コンテンツ作成に真剣に取り組んでいることを、Googleにアピールできます。

方法5. ソースを明記する

コンテンツ作成にあたって調査をした場合、かならずソースを明記しましょう。一次情報を公開した人のためになるだけでなく、自分の主張の裏付けになります。

引用方法にも注意が必要です。専門家の発言を何行かコピー&ペーストするだけでは意味がありません。情報を紹介するなら、自分の文章のなかでコンテクストを与える必要があります。

引用によって自分のコンテンツをサポートするのも、新しいコンテンツを作るきっかけにするのも問題ありませんが、必ず自分なりの解釈を付け加えましょう。

ソースを適切に明記すれば、Googleも「ランキングを上げるためにソースを利用しているのではなく、自分で工夫してコンテンツを作っている」と判断してくれます。

方法6. 著者情報を明記する

YMYLページであるかどうかに関わらず、著者情報は明記しましょう。Googleにとっても訪問者にとっても、コンテンツ作成者のキャリア、資格、実績などの情報は、専門性を判断するうえで重要です。

たとえば医療に関する情報の発信者が医師だとわかれば、Googleユーザーも信頼性が高い情報と評価するでしょう。

方法7. 構造化データを活用する

GoogleにWebサイトを理解してもらうために、構造化データを活用しましょう。

Schema.orgを使ってマークアップすれば、GoogleがWebサイトの情報をよりしっかりと認識してくれます。

おわりに

「コンテンツの質を上げる」という漠然とした課題も、「E-A-T」の「E :専門性」を改善するというように細分化して考えると、より具体的な目標として設定しやすくなります。

読者にも親切なコンテンツを制作するためにも、取り組みたい分野の専門性を客観的に捉えて改善するなど工夫してみましょう。

(執筆:Camille Cunningham 翻訳:中島あすか 編集:泉 提供元:Yoast

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