未経験から始めるJava副業ロードマップ｜案件獲得のコツと収入目安

Javaのスキルを活かして副業を始めたいけれど、何から手をつければいいのかわからない…そんな悩みを抱えていませんか？本業がある中で副業を始めるとなると、時間の確保や案件の選び方に迷うことも多いものです。

しかし、適切な案件を選び、効率的に進めることで、無理なく副業を継続できるんです！この記事では、未経験からでも始められるJava副業の種類、案件の探し方、収入の目安、成功のポイントまで詳しく解説します。

筆者自身、Javaエンジニアとしての開発経験があり、副業にも取り組んできました。その実体験をもとに、副業のメリットや注意点、成功のコツをリアルにお伝えするので、ぜひ最後まで読んで参考にしてくださいね。

Javaエンジニアが考えるJava副業の魅力

Javaのスキルを活かせる副業には、さまざまな魅力があります。ここでは、Javaエンジニアとしての経験を持つ私が考える、Java副業の魅力について解説します。

案件が豊富で安定した需要がある

Javaは、エンタープライズ向けの業務システムからWebサービス、モバイルアプリ開発まで、幅広い分野で活用されています。具体的な種類を挙げてみましょう。

このように、Javaのスキルを活かせる案件は多岐にわたります。自分の得意な分野や興味のある領域に応じて案件を選ぶことで、スムーズに副業を始められるでしょう。

企業向けシステムが多く、高単価案件を狙いやすい

Javaはエンタープライズ向けの開発に強く、業務システムやBtoBサービスの案件が豊富です。案件規模が大きく、長期プロジェクトになることが多いため、副業でも安定した収入を得やすいのは、大きな魅力と言えるでしょう。

また、企業向けシステムは高い信頼性や保守性が求められるため、経験を積んだJavaエンジニアには高単価案件のチャンスも多くあります。

Workshipに掲載されているJavaの具体的な案件例をご紹介します。

• 自社プラットフォームのプロダクト開発（個別アプリのカスタマイズ開発・保守）
• 公共サービス・支援事業会社向けシステム開発（システム開発の設計・製造・テスト）
• 大手エンタメ系出版社のMAツール技術サポート
• 飲食店予約サービスのバックエンド開発・保守（要件定義・見積もり・開発対応）

こうした案件では、Spring BootなどのJavaフレームワークを活用した開発経験があると特に有利です。また、システムの規模が大きいため、設計やアーキテクチャの知識があると単価アップの交渉もしやすいでしょう。

スキルの汎用性が高く、キャリアの選択肢が広がる

JavaはエンタープライズシステムからWebアプリ、モバイルアプリまで幅広い分野で活用されているため、さまざまな開発案件に対応できる汎用性の高さが魅力です。副業を通じて実務経験を積めば、本業以外の分野にも挑戦しやすくなり、転職やフリーランスとしての独立の可能性も広がります。

例えば、業務システム開発を中心にしていたエンジニアが副業でWebアプリ開発を経験することで、より柔軟なキャリア選択が可能になります。また、クライアントワークを通じて営業力やプロジェクト管理スキルも身につけられるため、将来的な独立を視野に入れられます。

リモート案件が増え、本業と両立しやすい

リモートワーク可能な副業案件は近年増加しており、本業と両立しやすい環境が整いつつあります。特にJavaが得意とするWebサービスのバックエンド開発やAPI開発、業務システムの保守・改修などの案件は、フルリモートや柔軟な勤務時間を設定できることが多いため、副業として取り組みやすいのが特徴です。

また、チャットツールやリモート会議システムの普及により、企業側も副業エンジニアとのスムーズな連携が可能になっています。スキマ時間を効率的に活用することで、家事・育児やプライベートとの両立も可能になるでしょう。

Java副業の収入目安と単価相場

Javaの副業案件は、業務内容や経験年数によって単価が大きく変わるのが特徴です。特に、エンタープライズ向けの開発や高負荷システムの構築など、専門性が求められる案件は高単価になりやすい傾向があります。

Java案件の報酬は経歴や案件の種類、稼働時間によって大きく変動しますが、収入の目安としては、フリーランスエンジニアの年収を参考にすると良いでしょう。Javaのフリーランス求人案件の平均月収は、2025年3月時点で65.6万円（※）となっており、単純計算で年収にすると787.2万円にのぼります。

（※）参考：Javaのフリーランス求人・案件 月額単価相場｜フリーランススタート

Java副業として経験を積みながら単価を上げていくことで、フリーランスエンジニアとして独立する道も開けます。本業との両立を考えるなら、まずは週1～2日の稼働で対応可能な案件や、成果物ベースで報酬が得られる案件からスタートしましょう。

Java副業の始め方

Javaのスキルを活かして副業を始めたいと思っても、「どこで案件を探せばいいの？」「本業と両立できる？」など、最初の一歩で悩むことも多いでしょう。ここでは、Java副業を始めるための具体的なステップを解説します。

1.Javaの基本スキルを身につける

Java副業を始めるために、まずは基本的なJavaのプログラミングスキルを身につけましょう。初心者が最初に学ぶべきなのは、変数や制御構文（if文・for文など）、クラスとオブジェクトの概念などの基礎文法です。加えて、オブジェクト指向について理解を深めると、実践的な開発に活かせます。

また、副業案件ではWebアプリ開発の需要が高いため、Spring Bootなどのフレームワークやデータベースの基礎も押さえておくと良いでしょう。加えて、Gitを使ったバージョン管理も、実務では必須スキルです。

以下の記事をもとに、基礎を押さえてはいかがでしょうか。

2.小規模なプロジェクトで実践経験を積む

Java副業を始める際、実務経験がないと案件獲得が難しいことがあります。そのため、まずは小規模なプロジェクトに取り組み、実践経験を積むことが重要です。

「実務経験がないから案件が取れない…」という方のために、実践経験を積む具体的な方法をいくつかご紹介します。

• 模擬案件として実際の業務を想定したシステムを開発する
• 自作のWebアプリやAPIを開発し、GitHubで公開する
• GitHubのオープンソースプロジェクトに参加する
• Javaを活用した開発イベントやハッカソンに参加する

実務や現実的な課題を想定したWebアプリやAPIを作成し、ポートフォリオとして公開しておくと、案件獲得の際に有利になります。また、オープンソース開発に参加すれば、チーム開発の流れも学べるため、より実践的なスキルが身につくでしょう。

3.案件を探すプラットフォームに登録する

Java副業を始める準備が整ったら、実際に案件を探して応募してみましょう。案件を見つける方法はいくつかありますが、自分のスキルレベルや稼働可能な時間に合ったプラットフォームを選ぶことが重要です。

Java副業案件を探せる主要なプラットフォームとしては、次のような種類が挙げられます。

特にWorkshipやクロスネットワークなどの専門プラットフォームは、案件の質が高く、副業として適した案件が多いため、初心者の方はまず登録してみるのがおすすめです。

案件探しのコツとしては、まずは対応しやすい短期間・小規模の案件を選び、実績を作ることを心がけましょう。実績が増えてきたら少しずつ高単価案件を狙っていくのがおすすめです。また、低単価案件を選びすぎると負担が大きくなるので、相場を調べて適切な案件を選ぶことも大切です。

4.ポートフォリオを作成する

副業でJava案件を獲得するには、自分のスキルや実績を示せるポートフォリオを用意することが重要です。実務経験が少ない場合は、「自分が何をできるのか？」を明確にアピールすることで、案件獲得の可能性が高まります。

Java副業のポートフォリオで特に重視すべきなのは、実際に作ったコードや自作アプリの動作デモです。エンジニアのポートフォリオなので、見栄えはそこそこに、ドンと中身で勝負したいところですね。GitHubのREADMEで「このプロジェクトで何を学んだか」「どんな技術を使ったか」を明記したり、スクリーンショットやデモURLを付けたりすると、採用担当者がスキルを確認しやすくなります。

またポートフォリオは、「どんな案件に応募したいか」によって作成内容を変えることも大切です。小さなプロジェクトからでもOKなので、まずは自分のスキルを証明できるものを作成し、案件獲得につなげましょう。

5.案件に応募し、実際に受注する

案件を探して応募する際は、どのように提案すれば採用されるかを意識することが重要です。副業では企業側も「限られた時間の中でどれだけ貢献できるか」を重視するため、適切なアピールが必要になります。

案件応募時の提案文は、採用担当者が「この人に頼みたい！」と思ってくれるようなシンプルかつ具体的なアピールが重要です。具体的なポイントを挙げてみましょう。

また、実際の契約時には内容をしっかり確認し、トラブルを避けることが重要です。特に、業務範囲・納期・報酬などの条件は、事前に明確にしておきましょう。

Java副業で成功するためのスキル

Javaの副業で安定的に収入を得るには、案件に求められるスキルを的確に身につけることが重要です。ここでは、Java副業で成功するために必要なスキルについて詳しく解説します。

Javaの基礎とオブジェクト指向への理解

Java副業で安定して案件をこなすには、Javaの基礎知識とオブジェクト指向の理解が不可欠です。基本的な文法だけでなく、実務でよく使われる設計手法やコードの書き方を習得することが求められます。

具体的に押さえておくべき内容は次のとおりです。

• 変数・データ型・制御構文（if,for,whileなど）
• クラス・メソッド・コンストラクタの概念
• 例外処理（try-catch-finally）
• コレクション（List,Map,Set）やストリームAPIの活用
• カプセル化（アクセス修飾子、getter/setterの活用）
• 継承（superクラスの利用、overrideの活用）
• ポリモーフィズム（インターフェース、抽象クラス）
• 設計の基本原則（SOLID原則など）

Javaはオブジェクト指向の概念を強く推奨するプログラミング言語です。そのためJava副業では、オブジェクト指向を理解し適切にクラス設計ができるかどうかが、案件の品質やスムーズな開発につながります。

Javaフレームワークの基礎

Javaの副業案件では、フレームワークを活用して効率的に開発するスキルが必須です。特にWebアプリケーションや業務システム開発では、Spring Bootをはじめとしたフレームワークが広く使われています。

主要なJavaフレームワークをご紹介します。

特にSpring Bootは副業案件でスキルを求められることが多く、習得しておけば対応できる案件の幅が大きく広がります。Javaにはさまざまなフレームワークがありますが、近年のWeb開発ではSpring Bootがデファクトスタンダード（事実上の標準）となっているため、初心者の方はまずSpring Bootを習得するのがおすすめです。

データベース操作のスキル

Javaの副業案件では、データベースと連携するアプリケーション開発が一般的です。そのため、SQLの基礎やデータベース操作のスキルは必須となります。業務システムやWebアプリでは、MySQLやPostgreSQLなどのリレーショナルデータベース（RDB）がよく使われるため、基本的な操作を習得しておきましょう。

初心者が押さえておくべき内容は次のとおりです。

近年のJava開発では、JDBCを使って直接SQLを記述する機会は減少し、ORM（オブジェクトの操作だけでデータをやり取りできる仕組み）が一般的になっています。特にSpring Bootを使用する案件では、ORMフレームワークの「Spring Data JPA」を活用してデータ操作を行うケースが多いため、これを中心に学習を進めると良いでしょう。

クラウド環境の活用

近年のJava開発では、クラウド環境を活用したアプリケーション構築が主流となっています。副業案件でも、AWSやGCPなどのクラウドサービスを利用した開発・運用が求められるケースが増加しているため、基本的な知識を身につけておくと案件の幅が広がります。

Java副業で求められるクラウド関連スキルをまとめてみましょう。

特にAWS（Amazon Web Services）はJava案件で最も採用されやすいクラウド環境なので、基本的なサービスを学んでおくと、副業案件でも役立ちます。また、クラウド環境にアプリをデプロイする経験があると、実務で即戦力として活躍しやすくなります。

AIツールの活用スキル

近年、AIツールを活用して開発効率を向上させるスキルが求められるようになっています。特に副業では、限られた時間の中で成果を出す必要があるため、AIツールを活用してコーディングやデバッグを効率化することが重要です。

Java副業で役立つAIツールには、次のようなものが挙げられます。

• GitHub Copilot
• ChatGPT
• Tabnine
• DeepCode
• AWS CodeWhisperer

AIツールを適切に活用することで、副業での開発スピードを向上させ、より多くの案件に対応できるようになります。

ただし、便利だからと言ってツールに依存しすぎは厳禁です！私も日常的にコーディングにGitHub Copilotを使っていますが、「ずっとAIに任せすぎていたら、自分でコードを書けなくなる…！」と危機感を覚えることがあります。特に初心者の方は、まず自分でコードを理解しながら使うことが大切です。

ソフトスキルと業務スキル

Javaの副業では、技術スキルだけでなく、ソフトスキルや業務スキルも重要です。特に、副業では限られた時間の中で成果を出す必要があるため、円滑なコミュニケーションや効率的な時間管理、問題解決能力が案件の成功を左右します。

Java副業で求められるソフトスキル・業務スキルとしては、次のようなものが挙げられます。

• コミュニケーション能力
• 問題解決力
• 時間管理スキル
• タスク管理スキル
• 主体性

副業では、エンジニアとしての技術力に加え、このようなソフトスキルが案件の継続や単価アップにも直結します。スムーズな業務遂行のために、これらのスキルを意識的に伸ばしていきましょう。

Java副業で注意すべきポイント

Javaの副業を始める際には、技術的な準備はもちろんですが、契約や働き方に関する注意点も把握しておくことが重要です。ここでは、Java副業を安全かつ効率的に進めるために注意すべきポイントについて解説します。

Javaのバージョン変化に注意しよう

Javaは長年にわたって進化を続けており、バージョンごとに新機能の追加や記述方法の変更が行われています。例えば、Java 9で導入されたモジュールシステムや、最新のJavaではGarbage Collector（GC）の改良など、開発効率やパフォーマンス向上に関わる変更が多数あります。

そのため、古いバージョンしか使ったことがないと、案件によっては対応が難しいこともあるので注意が必要です。実際、私はかなり古いバージョンのJavaで開発を行っていたので、最近になって久しぶりに触ってみて「昔と書き方が違う…！」とギャップにかなり驚き、浦島太郎のような気分を味わいました。

Javaのバージョンアップは比較的速いペースで行われているため、副業を始める前に最新のLTS（長期サポート版）に慣れておくと、スムーズに案件へ対応できるでしょう。

低単価案件に注意しよう

Javaの副業案件には幅広い種類がありますが、中には低単価で負担が大きい案件もあるため注意が必要です。「時給換算するとかなり安い」「求められるスキルに対して報酬が見合っていない」などの案件を選んでしまうと、時間や労力に対して十分な収入を得られないことがあります。

適正な案件を選ぶコツとしては、次のポイントを意識しましょう。

• Java副業の時給・月単価を調査し、案件の相場を把握する
• 業務範囲が明確な案件を選び、追加作業が発生しないかを確認する
• 「安いけど経験になるから…」と妥協しすぎない
• 作業時間に見合った報酬かチェックする

特に初心者向けのクラウドソーシング案件は低単価になりやすいため、適正な案件を選ぶ目を養うことが重要です。自分のスキルに見合った報酬を得られるよう、慎重に案件を選びましょう。

税務や契約に関する基礎知識を学ぼう

Javaの副業を始める際は、税務や契約に関する基礎知識を押さえておくことも重要です。副業収入が年間20万円を超えると確定申告が必要になるため、税金の仕組みや適切な経費の計上方法を理解しておかないと、後から思わぬ負担が発生することもあります。

副業で押さえておくべき税務知識には、次のようなものがあります。

• 確定申告（年間20万円以上の副業収入がある場合には申告が必要）
• 所得税・住民税の仕組み
• 経費の計上方法
• 開業届の提出

また、契約に関しても、業務範囲・納期・報酬の支払い条件などを事前にしっかり確認することが大切です。特に競業避止義務（他社の案件を受けられない制約）や守秘義務契約（NDA）などの条項には注意し、不利な条件にならないようチェックしましょう。

本業とのバランスを保とう

Javaの副業を成功させるには、本業とのバランスをしっかり保つことが重要です。副業に集中しすぎると、本業のパフォーマンスが低下したり、過労による体調不良につながったりすることもあります。

副業と本業を両立するためのポイントも挙げてみましょう。

• 「平日2時間」「土日は4時間」など、具体的な稼働時間を決める
• タスク管理を徹底する
• 無理なスケジュールは避ける
• 休息の時間を確保する（睡眠時間を削りすぎると本業・副業ともに悪影響）

副業は収入アップやスキル向上のチャンスですが、無理をしすぎると本業にも支障が出てしまうため、適切なスケジュール管理が必要です。長期的に副業を続けるためにも、働きすぎず、心身の健康を保つことを意識しましょう。

Java副業で可能性を広げるための第一歩を踏み出そう

Java副業を始めることで、収入アップ・スキル向上・キャリアの選択肢の拡大など、さまざまなメリットが得られます。一方で、本業と両立しながら効率よく案件を獲得するには、適切なスキルの習得とポートフォリオの準備が必要です。

適正な案件を選び、無理のないペースで取り組むことで、長期的に副業を続けることが可能になります。Workshipやクロスネットワークなどのプラットフォームを活用し、Javaのスキルを新たな可能性を広げるための第一歩を踏み出しましょう。

（執筆：水無瀬あずさ　編集：猫宮しろ）