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【Vtuber】3Dモデル販売の収入はどれくらい? 副業相場や受注方法を解説

3Dモデル 副業
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DESIGNER

数多くのVtuberが動画やライブ配信などで活躍する中、それをサポートする3Dモデル作成の副業に興味を持ち始める方も増えています。

3Dデザインスキルを用いた副業は、上手に交渉すれば初期費用や作業コストに対して高単価な案件を受注できる一方、見積もりを間違えるとコストに見合わない収入しか得られなくなる場合も。

今回は3Dモデル作成の概要を踏まえたうえで、副業にする方法やおすすめ活用サイト、収入事例をご紹介します。

3Dモデルの作成は3Dデザイナーの仕事

3Dモデルの販売相場

3Dモデルの作成は、3Dデザイナー(※3DCGデザイナーとも呼びます)の業務工程のひとつです。3Dデザイナーとは、PCを利用して3DCGという立体的な画像や映像を作成する職業のこと。

3DCGでは奥行きが再現できることが特徴です。一般的に3Dデザイナーの業務工程には下記のようなものがあります。

工程 業務内容
モデリング 平面図を元に3Dデータを作成する工程
テクスチャー 陰影や色を使って3Dデータに立体感を加える工程
ライティング 光の照り加減と影を加えて、実写のようなリアリティーを演出する工程
レンダリング 全体を高画質に仕上げるための工程
※簡単なレンダリングは全工程中にも行われる

3DCG技術はアニメ/ゲームのエンタメ業界だけでなく、人々に対しイメージしやすさが求められる建築現場や医療シーンなど、さまざまな現場で注目されています。

たとえば、不動産の内装をサイトに掲載する際、2D(平面図)だとイメージしづらいものも、3DCGで再現すると現実的に想像しやすくなります。

3Dモデルの販売相場

3Dモデルの販売相場は自身の実績やスキル、担当工程、作成物、個人/企業によって大きく異なります。下記表が制作物と担当工程に対する一般相場です。(下記では、前項目で示した業務内容すべてを含める場合を全工程と表記しています)

 制作物 全工程(デザイン、動作処理などを含む) モデリングのみ
人型/動物 50万円〜数百万円 4万円〜30万円
工業部品/乗り物 1万円〜50万円 5000円前後〜3万円
家具/置物 2万円〜60万円 1万円前後〜2万円
アパレル商品 3万円〜60万円 1万円前後〜3万円

表をみると、人型/動物のコンテンツ作成がもっとも販売相場が高いことがわかります。人型/動物の場合、作成するパーツが多く複雑な動作をするため、作業時間や量などコストがかさむためです。そのほか、装飾品の追加や三面図作成など、オプションでも値段が大きく変動します。

3DCGにおける三面図とは、正面、真横、真後ろの3方向から対象物を描いたもの。クライアントから平面図のみが用意された際には自身でデザインする必要があるため、デッサン力を求められる場合も。

このように、制作工程や必要とされるスキルが増えるほどに値段も上がっていきます。

3Dモデルの作成を副業にする方法

3Dモデルの作成を副業にする方法をご紹介します。

方法1. 3Dモデルのデータを販売

PCであらかじめ作成した3Dモデルのデータを販売する方法は、ストック性が高くデータを使いまわしやすいのがメリットです。ベースを複製してクライアントの要望がある部分だけを修正するなど、コスト削減ができます。

また制作物がデータ形式のため、材料費が不要な点も副業として手を出しやすいポイントといえます。

方法2. 3Dモデルのフィギュアなど実体のあるものを販売

3Dプリンターで作成したモデルを販売する方法は、既存のデータを利用して受注後に生産すれば良いため、ストック性が高い上に在庫を抱えなくて済むのがメリット。キャラクターのモデリングができれば、二次創作やオリジナルキャラクターをフィギュアとして販売ができます。

しかし二次創作の場合は、著作権法に違反しないように注意しましょう。

3Dモデル作成の仕事を受注する方法

3Dモデル作成の仕事を受注する方法には、大きく分けて下記のような3種類があります。

  • 知り合いから仕事をもらう
  • クラウドソーシングサイトで仕事を受注
  • SNSを活用して仕事を受注

方法1. 知り合いから仕事をもらう

3Dモデル作成の仕事を受注する方法として、知り合いから仕事をもらうことは大きな手段の一つです。フリーランス白書2022の調査によると、調査対象のフリーランスのうち65.9%が「人脈(知人からの消化を含む)」によって仕事を獲得していると回答。「自分自身の広告宣伝活動(営業など)」による獲得は26.2%と少数派です。

営業に対する時間の確保がしやすいはずのフリーランスでさえ上記の結果となる中、副業の場合は仕事との両立でなかなか時間も取りずらいもの。3Dモデル作成の仕事を知り合いから仕事を受注する方法は副業を始める上で有効だといえます。

知り合いから仕事を受注する方法や注意点など、詳しくは以下の記事をご覧ください。

方法2. クラウドソーシングサイトで仕事を受注

3Dモデルの作成案件をクラウドソーシングサイトで受注する方法があります。クラウドソーシングサイトは、自分のスキルやアイディアを、必要とする不特定多数の人々へ募集をかけ、仕事を調達し受注するようなサイトのこと。

さまざまな企業/個人に関わらず、公開スキルを必要としているターゲットへピンポイントに届くのがメリットです。

クラウドソーシングサイトの活用の仕方など、詳しく知りたい方は以下の記事をご覧ください。

方法3. SNSを活用して仕事を受注

SNSを活用して仕事を受注する場合、拡散力の高さを利用して自身の作品をたくさんの人に知ってもらうきっかけにできるメリットがあります。あなたの作品を好むターゲット層や同業者に知ってもらえると、案件の受注につながることも。

以下の記事では、Twitterを活用して仕事を受注した実体験をもとに、プロフィール作成などのポイントを解説。ぜひ参考にしてみてください。

3Dモデル制作の案件獲得におすすめなサイト4選

3Dモデリングの案件を獲得するのにおすすめなサイトを4つご紹介します。

1. Skima(スキマ)

▲出典:Skima

会社概要 株式会社ビジュアルワークス
東京都豊島区東池袋3-9-10 池袋FNビル3F
出品可能スキル・経験・カテゴリ イラスト(似顔絵/モデリング/添削/作品出品/その他)
デザイン(Webデザイン/しゃしん・動画・アニメーション/)
キャラ販売(男性向け/女性向け/全対象/デフォルメ/特殊)
文章(小説/シナリオ/記事/文章作成・編集/ライフスタイル/コピー・フレーズ/語学/構成・添削/)
その他(占い/悩み相談/音楽・ナレーション・BGM/IT・プログラミング/SEO・Webマーケティング・ビジネス/グッズ/習い事)
手数料 ・個別販売総額1000円~2万円:売上金額の22%
・個別販売総額2万1円~5万円:売上金額の16%
・個別販売総額5万1円以上:売上金額の11%
※個別販売総額:オプションを含んだ売り上げ金額
売上金額:個別販売総額(税込)・コンビニ決済手数料:200円
※コンビニ決済を選択時のみ・売上金の振り込み手数料:262円手数料について、詳しくはこちらをご覧ください

SKIMA(スキマ)は、アイコン制作やキャラクターデザインなどのイラストコンテンツが多く出品されているスキルシェアサービスです。

対象者別にキャラクターデザインの設定ができるなど、詳細な販売設定ができるのも大きなポイント。イラストのほか、小説やシナリオなどの文章コンテンツも出品できます。

SKIMA

2. coconala(ココナラ)

▲出典:coconala

会社概要 株式会社ココナラ
〒150-0031
東京都渋谷区桜丘町20−1 渋谷インフォスタワー6F
出品可能スキル・経験・カテゴリ アイコン、似顔絵作成
結婚、恋愛、子育て相談
悩み相談
占い
美容相談
マネーや住宅の相談
一緒にお出かけします案件
料理のレッスン
趣味のレクチャー
音声・画像・動画制作
WEB・IT関係の相談
就活・キャリア・留学相談
ビジネス関係のスキルアップ
語学のレッスン
アフィリエイトや副業の相談など
手数料 売上金額の22%(電話相談サービス以外)
詳しい電話相談サービスの料金についてはこちら

coconala(ココナラ)は、自身の持つスキル、経験、特技などを販売できるクラウドソーシングサービスです。

出品できるスキルが幅広いのが主な特徴。スキルシェアサービス界隈において、占いやカウンセリングなどの特殊なジャンルが出品できるようになった先駆けサービスです。

単価などの条件を出品者が設定できるため、本業/副業や経験を積むためなど、用途に合わせて利用方法を選べるのが魅力です。

▼ココナラについて詳しく知りたい方はこちらをご覧ください。

coconala

3. BOOTH(ブース)

▲出典:Booth

会社概要 ピクシブ株式会社
〒151-0051
東京都渋谷区千駄ヶ谷4-23-5 JPR千駄ヶ谷ビル6F
出品可能スキル・経験・カテゴリ 漫画
イラスト
小説・その他書籍
グッズ
ファッション
アクセサリー
フィギュア・ぬいぐるみ・ドール
3Dモデル
音楽
音声作品
ゲーム
ソフトウェア・ハードウェア
素材データ
映像作品
写真作品
コスプレ
絵画・アート作品
手数料 ・「自宅から発送」商品
(商品価格+送料)×5.6%+22円
・「倉庫から発送」商品
商品価格×5.6%+22円+26円(倉庫発送手数料)
・「ダウンロード」商品
商品価格×5.6%+22円
※詳しくはこちら

Booth(ブース)は、ピクシブ社が運営するネットショップサービスです。イラストや漫画などのコンテンツ掲載ができるpixivとの連携し販売できます。またデザイン制作のポートフォリオとしても活用でき、作品に対するファンのショップへの流入が図れます。

BOOTH

4.Turbosquid

出典:TurboSquid

会社概要 https://www.shutterstock.com/
出品可能スキル・経験・カテゴリ 3Dモデルデータ
手数料 60%
※SquidGuildに登録すると手数料に変動あり

Turbosquidは、ストックフォトサービスを提供するShutterstockが運営(2021年〜)をしている、海外の3Dデータの売買サイトです。

2000年から運営されている有名なサイトで、3Dモデルを売れるだけでなく海外案件の獲得にもつながる可能性があると言えます。顧客対応はサイト側が行ってくれることもあり、手数料が60%と少し高めの設定になっています。

英語にはなりますが、サイトでは3Dモデルに関する最新情報も公開されているため、本格的に3Dモデルに取り組んでいるアーティストにおすすめです。

Turbosquid

副業/フリーランス3Dデザイナーの収入事例

実際に3Dモデル作成で副業をこなす人々の事例をご紹介します。

1. 低単価なオプション的コンテンツで受注数を上げる

月収 24,000円
単価 4,000円
月受注数 6件
作業時間(推定) 10時間

こちらはVtuberのアバターそのものではなく、主にパーフェクトシンク(表情変化)や服・小物などの制作・デザイン、既存のコンテンツの直しをしている方の事例です。

アバター作成を0から依頼すると、個人への依頼でも安くて15万円、細かな表情変化や髪の動きなどを依頼するとさらにオプション価格で10万円以上のコストが上乗せされる場合も。そのためなるべく費用を抑えたい層をターゲットに、オプション的なコンテンツを低単価で販売して受注数の増加につなげています。

(参考:ココナラ

2. Vtuber用アバターなどの高単価な案件に絞って受注

月収 10万〜30万円
単価 10万円
月受注数 1件〜3件
作業時間(推定) 6時間〜42時間

Vtuber用のアバター作成で副業をしている方の事例です。高単価であるほど求められる質やコンテンツの複雑さが求められるため、いかに作業コストを抑えるかがポイント。自身の作った汎用性の高い3Dモデルを使い回すなど、作業量や時間を削減する工夫が必要です。

また作業量や時間の見積もりを間違えると、納期に対してあまりに作業量が多く、短期間で無理な量の作業をすることになる場合も。コストに見合った単価や納期の交渉が必要です。

(参考:BOOTH

まとめ

今回は3Dモデル作成における副業の実態をご紹介しました。副業として稼ぐには、作業コストを抑えるための使いまわせるコンテンツのベース作りがポイント。

ぜひ、これを機会にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。

(執筆:上塚千恵子 編集:宮崎駿)

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