ツイ廃が伝える、フリーランスのTwitter運用法。「初心者○○」みたいな肩書き付けちゃってない?

ADHDフリーランス

こんにちは、フリーライターのゆぴです。2019年に会社を辞めて独立し、現在はフリーランスとして働いています。

わたしがズボラながらものうのうとフリーランスをやれているのは、ひとえに「ツイ廃(※)だったから」という事実が大きいです。

(※「ツイッター廃人」の略。Twitterに依存しており、利用頻度が日常生活に支障をきたしている人のことを指す)

独立当初のわたしは「ライター歴1年」という非常に浅い経歴の持ち主だったので、普通ならすぐに仕事にありつくのは難しいはず。でも、会社員のころからひたすら個人のTwitterにはりついていたことで、「この人はライターをやってるんだ」と周囲に認知をしてもらい、そのおかげで仕事にも恵まれてきたと考えています。

そんな、わたしにとっては命綱でもあるTwitterですが、今回はフリーランスならではのTwitter運用法について触れてみたいと思います!

ゆぴ
ゆぴ

永遠の17歳のフリーライター。強度のADHDなのに家族も親友もADHDだったので、診断されるまでは「ちょっとヤバいドジっ子」程度だと思っていた。(Twitter:@milkprincess17

キャッチーなアイコンとプロフィールを追求しよう

Twitterプロフィール 設計ポイント

これはTwitterに限らずですが、アイコンとプロフィールの設定は「自分の名前で仕事をする」フリーランスにとって、とても大切なこと。あと早速すみません、タイトルで「無理せず楽しく!」と言っていますが、多分この段落だけはそれを裏切ります。プロフィール設定だけはマジでめんどくさいし楽しくないです(土下座)。

ちなみにアイコンは、顔出しでもイラストでもどちらでもいいと思いますが、クライアントによっては「顔出しのほうが信用できる」という人もいます。真面目に見られたいのなら、カメラマンに頼んでオフィシャル感の溢れる写真にすると良いと思います。

プロフィールの内容に関しては、下記の5つのポイントに分けて設定するとわかりやすいです!

① 肩書き・職業名など、何をやっている人なのか

まず、何はなくとも設定してほしいのが肩書き。わたしはオールジャンルに対応しているのでライターなので、単に「ライター」としていますが、「アイドル好きなライター」や「鉄道専門ライター」など、好きなことや強みがあれば新しい肩書きを作ってみるのもいいと思います。

ただ、個人的にオススメしないのは「初心者ライター」「フリーランス見習い」と気弱に自己紹介してしまうこと。「初心者」や「見習い」には明確な基準がなく、資格や試験があるわけでもないので、そこはぜひ堂々としてほしいです。

何より、初心者や見習いに来る仕事はたかが知れているうえ、初心者をターゲットにしたビジネスの餌食にもされやすいです。変なDMが来ちゃうよ……(怖い!)

自分に合った肩書きが決まらないのなら、「パン屋を100軒巡った人」などでもいいと思います。とにかく、「何をしている人なのか」を明確にして、目に留まった人を安心させてあげましょう。

② これまでの経歴、辿ってきた道のり

次に、仕事に繋がるような経歴や、実績のある人は、それを明記するとより安心材料に繋がります。

「薬剤師→ライター」であれば医療系記事の依頼が来るかもしれないし、大手企業出身であれば、それを利用することで相手に「この人ならちゃんとやってくれそうだ!」と思ってもらえるかもしれません。利用できる経歴は、すべて利用していく勢いで。

③ URLへの誘導文

Twitterのプロフィールには、ひとつだけURLを貼ることができます。でも、URLを見たって、何のサイトなんだかわかりませんよね。そこで、既存のプロフィール項目の「位置情報」の箇所に、あえて「位置情報」を書かずに、URLに対する説明を明記するようにします。

一見地味ですが、Webの世界では「CTA(コールトゥーアクション)」と呼ばれる、行動を起こすきっかけとなる一文となるのです。

④ キャッチコピー(呟いている内容)

プロフィールは最大160文字まで書けますが、そのすべてに目を通す人はおそらくいないと思います。そこで、「この人をフォローするとどんないいことがあるんだろう?」という疑問にきちんと答えることで、繋がりを増やしていきます。

現在わたしは「生きづらい世界をいい感じに泳ぐ術をいつも考えています」と書いていますが、「フリーランスのリアルな生活をお届け!」でも、「ライターの日常を発信!」でも良いと思います。普段何を呟いているのか。それが見た人にとってのプラスだったり、面白かったりすることで、初めてフォローに繋がるのです。

⑤ ヘッダー(広告枠)

最後にヘッダーです。空の写真とか、絶景を設定するのもいいですが、ヘッダーは貴重な広告枠なのでフリーランスとしては利用しない手はありません。自分でデザインができる人なら、ここでデザインスキルをアピールすることもできますし、イラストが描けるのなら、ヘッダー自体をポートフォリオのようにして使えます。

もちろん、凝ったデザインができなくても、文字入れするだけで目に留まりやすくなるので、ぜひ試行錯誤してほしいポイントです!

ちなみに、ここまで長々とプロフィール設定について話してきましたが、基本的にプロフィールというのは変動的であるもの。実績が増えたり、フェーズが変わったりすると、大切にしていることや、やりたいことも変わってくると思うので、適宜調整してみてください。

同業フリーランスをフォローして絡みまくろう

Twitterの醍醐味といえば、「いろんな人に気軽に絡めること」だと思います。「SNS=発信するもの」と思われがちで、腰が重たいと感じる人も多いと思うのですが、本来Twitterはコミュニケーションツール。一方的に発信をしても、全然楽しくないんですよ……!

「そんなこと言ったって、どうやって話しかければいいんだよ」と思うかもしれませんが、そんなときはまず、話題が合いそうな同業フリーランスをフォローしてみてください。

でも、もし自分が10フォロワーだとしたら、いきなり1万フォロワーの人をフォローしても話が合わないし、フォローバックは望めませんよね。まずは、自分と同じくらいの規模の人を探してフォローするのがおすすめです。ライターであれば記事を読み合って感想を言うだけでも絡めるし、デザイナーであればわからないことを質問してみてもいい。

究極的には、仕事関係なく、日常的なツイートに絡むのでもいいです。最初のうちは「Twitterに行けば○○さんに会える」というような、Twitterを開くきっかけを作ることでTwitterを楽しんでほしいのです。

この体験がないと、「有益なことを呟かなければいけない」と思い込んだ結果、つまらないbotと化してしまいます。気になる人がいたら、ぜひ積極的に絡んでみてください。でも、距離感と礼儀は大切に!

「仕事をくれるのはクライアント」と思いがちですが、最初はお互い初心者フリーランスでも、一緒に成長するにつれて、仲間が発注する立場になっていた……ということも往々にしてあります。仲間は未来の仕事相手です。繋がりを大切に。

やった仕事をしつこく呟いてクライアントに媚を売ろう

これはライターならではかもしれませんが、拡散もセットでお仕事を依頼されることが多いです。

以前はひとつ記事を手掛けたら、一度呟くだけに留めていました。「あまりやりすぎると、フォロワーのタイムラインを汚してしまうんじゃ……」と懸念していたからです。でも、以前イベントの告知をあまりせずにいたら、周知ができておらず、集客がピンチになってしまったことがありました。

気になって他のフリーランスの方を見てみたら、これでもかってぐらいに呟いていたので、「わたしも気にせず、それぐらいやってみよう!」と思うようになりました。

そして、自分が手掛けた記事を呟くことは、微力ながらも認知度を伸ばすことでもあり、「こんな仕事をやっているよ!」という自分自身のポートフォリオを形成することにも繋がります。呟くことも仕事のひとつと考えて、積極的に呟いてみてください!

セミナー・イベントを積極的に実況し、運営に認知されよう

これは運営サイドから仕事をいただくためのマル秘(?)テクニックなのですが、セミナーやイベントの運営陣は、イベントの最中からイベントが終わった後まで、エゴサーチ(※)をしています。

(※Twitter上で検索して、イベントの感想や評判を調べること)

わたし自身もイベントをすることがあるので、たくさん呟いてくれている人は認知しますし、あとで感想ツイートを記事にまとめることもあります。

自社のイベントを盛り上げてくれるお客さんは、運営者にとってもうれしいものです。フリーランスになりたてのころには、積極的にイベント実況をすることで、運営サイドからお仕事をいただいたことがありました。

もし自分が関わりたい団体があるのであれば、実況でアピールしたうえで、DMを送ってお話をしてみると良いと思います。お願いがあるのなら、まずは相手が喜ぶことをしてみましょう。

過去ツイをリサイクルしてもいい。とにかく3日に1回は呟こう

以前、ライターの吉村智樹さんにお話を伺ったとき、「Twitterで呟くのは生存表明だ」とおっしゃっていたのが印象的でした。要するに、毎日1回でも呟くことで、「このアカウントは生きてるよ」「いつでもお仕事を頼めるよ」ということを伝えているのです。

わたしもTwitterでよく取材依頼をするので身に覚えがあるのですが、3ヶ月以上更新されていないアカウントなどに出くわすと、「もう活動していないのかしら……」と依頼を躊躇することがあります。

ボヤキでも、誰かの感想の引用でも、何なら過去のツイートをリツイートするだけでもいいので、とにかくアクティブであることをアピールしてください。しばらく不在を貫いてしまったことで、もしかしたら大事なチャンスを逃してしまっているかも……。

まとめ

ここまで来て、肝心の「つぶやく内容はどうするの?」という話をしていなかったので、ちょっとだけ。わたしはフリーランスはすべてがコンテンツになると感じています。

まず、自分自身が手掛けた仕事とその背景にある想い。これはつぶやきやすいですよね。そのほかにも、どうやってフリーランスになったのか、どう仕事を獲得しているのか、人間関係はどう築いたのか、日々どんなインプットをしているのか……その生活すべてが、非フリーランスにとっては「なるほど!」の連続なのです。

受験生が大学生のアカウントを見てモチベーションを上げるように、リアルなフリーランスの働き方と暮らしは、それだけでフリーランスを目指す誰かの役に立っているはず。あまり難しく考えず、自分が経験してきたことをそのままシェアするところから始めてみてください!

(執筆&イラスト:ゆぴ 編集:少年B)

【連載】健康で文化的なADHDフリーランスのお仕事ハック

フリーランス3年目による、フリーランスのリアル

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