エンジニアの副業は週1からでも可能?副業の例や探し方も解説
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うおおおお! 仕事が欲しい~!!!
みなさまこんにちは。フリーライターの少年Bです。仕事、欲しいですよね。
でも新規提案とか契約って、大変! このご時世で人とのつながりも増やしにくいし、どうやって仕事を見つけようか……。などと思っていたところ、『BizOn!』(ビズオン)というビジネスマッチングアプリを見つけました。
なになに? 経営者とフリーランス専用のビジネスマッチングアプリ? 毎日、経営者・フリーランスを5人紹介してもらえるだって??? ううーん、気になる……でも、本当に信じていいんでしょうか。うまい話には裏があるといいます。だいたい「ビジネスマッチングアプリ」って何でしょうか。経営者とマッチングして気に入られて仕事をいっぱいもらえてウハウハ……。なんてことがありますか!? 怪しい! 怪しすぎる! そこで、今回はBizOn!の運営者に直接お話を聞いてみました!
介護士、建築士を経てフリーライターになった30代男性。最近友達の勧めでマッチングアプリを使い始めたが、あまりにも「虚無」なため、「マッチング」と名のつくすべてのサービスに強い不信感を抱いている。
WizBiz株式会社取締役・ビジネスマッチング部長。20万社の経営者が会員登録する、社長向けウェブメディア『WizBiz』の事業責任者を務める。また、同社のビジネスマッチング部門を統括し、異業種交流会『オンライン経営者交流会』やビジネスマッチングアプリ『BizOn!』の企画運営を担当。
目次
少年B:
こんにちは。今回は『BizOn!』について教えてください。本当に経営者と出会えるんですか? めちゃめちゃ課金しなきゃいけないとかありませんか? じつは怪しい人たちの巣窟ってことはありませんか???
岡本:
ちょっとちょっと! なんですか矢継ぎ早に。どうしてそんなにイメージが悪いんですか!?
少年B:
だって、マッチングアプリって虚無ガチャじゃないですか。たくさん課金してポイントを貯めてもぜんぜん出会えないし、ようやくマッチした!と喜んだら怪しげなサイトに誘導されるばかりで……。あんなの虚無しかないガチャゲーですよもう!
岡本:
虚無、ガチャ……? ええとすみません、それ弊社とは全く別のサービスの話では……?
少年B:
マッチングなんちゃらみたいなやつ、わたしには向いていないんだぁぁぁぁぁ!!!!
岡本:
お願いだから落ち着いてください! ちゃんと全部しっかり説明しますから!
少年B:
はぁはぁ……。じゃあ、『BizOn!』って一体どんなサービスなんですか?
岡本:
一言でいえば、「経営者やフリーランスの出会いの場を、無料で作るアプリ」です。毎日こちらから「合いそうだな」と思った経営者やフリーランスを5名、おすすめします。そのなかから、お互いに「興味あり」を送り合ったユーザー同士がマッチングし、連絡が取れるようになる仕組みです。マッチングしたあとは自由に連絡でき、商談するのもよし、悩みを相談するのもよしと柔軟に使っていただけます。
少年B:
おお……“ビジネス”マッチングアプリだ……でも、そういうアプリってほかにもたくさんあると思うんですが! BizOn!だからこその特徴とかってあるんですか?
岡本:
ユーザーを「決裁権のある人」、つまり会社の社長や役員、そして副業を含むフリーランスに限定している点ですね。事業者・経営者同士でつながれるのがBizOn!の大きなメリットだと思います。
少年B:
ユーザーを限定しているのはなぜですか?
岡本:
たとえば、営業さんや人事の方と話をして、そこでは盛り上がって「いいね!やろう!」となったけど、結局上のOKが出なくて流れた……みたいなことはありませんか? 商談するとなると、決裁権がある人間同士のほうが話が早いんです。
少年B:
なるほど、わたしは前職時代は営業もしていたんですが、確かにそういうことがありました! あれ、腹立たしいんですよね。
岡本:
その点、最初からトップと話ができれば、非常にスムーズですよね。フリーランスも「1人社長」みたいなものですから、これは仕事に繋がりやすいと思います。
あと、じつはこのアプリは営業や商談以外の需要も大きいんですよ。
少年B:
えっ!? どういうことですか?
岡本:
「フリーランスや経営者は孤独だ」とよく言われますよね。そのため、純粋に交流したい、飲み仲間を作りたい、同じ事業主という立場の相談できる仲間がほしいといった方が多くいらっしゃいます。
少年B:
確かに、フリーランスって新しい人と知り合う機会が少ないし、悩みも相談しにくい……。
岡本:
ですので、「ユーザーが全員、フリーランスや経営者」というのが重要になってくるかなと。同じ課題感を持った人たちと出会える場って、リアルではそうないので。
少年B:
なるほど……。ただ、フリーランスの立場だと、やっぱり「仕事を受注したい」って気持ちが強いんですが、ユーザーの内訳はどうなっているんですか? じつは「仕事が欲しいです!」って人ばっかりで、仕事を与えられる人がほとんどいないなんてことはありませんか?
岡本:
その点はご安心ください。登録いただいている方の内訳は、法人経営者が53%、法人役員が12%、個人事業主・フリーランスが35%となっています。
岡本:
確かに、法人もフリーランスも登録する動機は「受注先を見つけたい」という人が多いのは事実でしょう。経営者だって「自社の商品を売りたい」と思って登録しているはずです。しかし、そういう方にも悩みがあります。たとえばホームページを作りたいとか、Webでの集客に苦戦しているなど……。そこで得意分野を持つ人と交流することで、発注側になることも実際に多くみられます。
少年B:
ちゃんと仕事にもつながるんですね……登録しているフリーランスはどのような職業の方が多いんですか?
岡本:
WEB制作・デザイナー、ライター、アプリ開発・ウェブ開発などのエンジニア、動画やSNSなどのWEBマーケティング支援、経営コンサルタント、人事採用コンサルタントが多く登録されています。変わったところだと、声優さんもいらっしゃいますね。
少年B:
声優さん!? 確かにウェブCMを作るとかだと声優の友達がいたらありがたいかも……!
岡本:
あと、年齢については20代が16%、30代が28%で、30代以下が、全体の44%程を占めています。
少年B:
「ビジネスマッチングアプリ」という名前から、年齢層が高いのかなと思っていたんですが、約半数は30代以下なんですね! 同世代の人たちも多いなら使いやすいかも。
少年B:
そもそも、なぜフリーランス・経営者専用のビジネスマッチングアプリを作ろうと思われたのでしょうか?
岡本:
弊社、WizBiz株式会社は2010年に創業したのですが、当初よりビジネスマッチングの場を作り続けているんです。アプリを始める前から、異業種交流会やビジネスマッチングサイト、経営セミナー、また経営者向けWebメディア『WizBiz』の運営などを行っています。
少年B:
唐突に始めたわけじゃなくて、ずっとビジネスマッチングを行われていたんですね。
岡本:
はい。異業種交流会/名刺交換会などは、一時期は、毎週何十人もの規模で行なっていたので、すでに約20万人の経営者が所属するネットワークを持っていたんです。そんななか、ユーザーから「ビジネスマッチングのアプリは作らないの?」というお声を多くいただいて。
少年B:
ユーザーから要望が! そこで『BizOn!』が誕生したわけですね?
岡本:
はい。やはり決定打になったのは新型コロナウイルスの流行ですね。2020年からはなかなか従来のような異業種交流会ができなくなってしまい……。
経営者同士が会う場がなくなったので、「やはりアプリでそういう場を作るしかない」と開発を進め、1年かけて作りました。10年間やってきたことの蓄積もあり、お客様の声もたくさん取り入れて作ったものなので、使いやすいアプリになっていると思います。
少年B:
なるほど。あと、個人的に最も気になっているのが、サービスが無料な点です。いわゆるマッチングアプリはマッチした後メッセージのやり取りをしたり、通話したりするのにお金が必要ですよね。なのに、なんで『BizOn!』は完全無料なんですか? これは怪しいですよ。まさか登録情報を売っているんじゃ……?
岡本:
そんなことしませんよ!!! 完全無料で運営している理由は2つあります。
少年B:
ほう、聞かせていただきましょう。
岡本:
ひとつめは将来を見据えているからです。今後さらに登録者が増えてきた場合には、ユーザーにより満足してもらえるサービスを提供するため、有料プランを作ることも考えています。たとえば「1日のレコメンド数を増やし、マッチングしやすくする」などです。いまは先行投資をしているイメージですね。
少年B:
なるほど、ではもうひとつは?
岡本:
そもそも「無料でも事業として成立する仕組みになっている」点があげられます。先ほど少し述べましたが、弊社の本業は「20万人の経営者が登録している経営者向けのWebメディア」なんです。
岡本:
Webメディアには広告収入がありますよね。『BizOn!』の登録者が増えるほど、Webメディアも読んでもらえますし、将来的には『BizOn!』にも経営者向けのセミナーなどの広告を出すことで、広告主からお金がいただくといったことも可能になります。なので、ユーザーからお金をいただかなくても続けられるんです。
少年B:
なるほど、BizOn!の拡大が広告メディアの価値につながっているからこそ無料で使えるんですね……。
少年B:
なるほど、意外と怪しくないのはわかりました。
岡本:
「意外と」の一言が気になりますが、誤解がとけて何よりです。
少年B:
しかし、それだけでわたしの疑念が晴れたと思ったら大間違いですよ。運営側だけなら何とでも言えます。実際に使っているユーザーさんの声も聞かせてください!
合同会社スペカツドットコム代表。空きスペース広告『スペカツ』と個人間のバイク販売プラットフォーム『On Bike』を運営。ノーコードによる最短でニーズを仮説検証できるマッチングサービスのシステム開発も行う。
株式会社Engineerforce代表取締役。見積もり作成に手間がかかっていることに違和感を覚え、見積もり工数ナレッジシェアツール『Engineerforce(エンジニアフォース)』のアイデアを思いつく。
少年B:
ということで急遽参加者が2人増えました。よろしくお願いします。
津村・飯田:
よろしくお願いします。
少年B:
ではさっそくお二人に質問なのですが、なぜ『BizOn!』を使おうと思ったのですか?
津村:
弊社のサービスがtoB向けなので、商談ができるサービスを探していました。たまたまインターネットで『BizOn!』のプレスリリースを見て、経営者同士のマッチングサービスに興味を持ちました。
飯田:
僕もたまたまプレスリリースを見て、という感じです。最近は新型コロナウイルス感染症の影響でリモートワークが進み、オフィスに電話をしても不在のことが多く、商談に行き詰っていたんです。
少年B:
えーっ! そうか、リモートワークだと会社に担当者がいないから、営業が大変なんですね!
飯田:
そうなんです。アポが全然取れなくて。なので、商談ができることはもちろんですが、同じ課題感をもった相手と会えないかなと思い使い始めました。
少年B:
実際、使ってみていかがでしたか?
飯田:
とても役立っていますよ。決裁権のある相手と直接話すので商談のスピードも早いし、経営者同士のつながりを持っている人も多いので、『BizOn!』を介して知り合ったコンサル会社の人がほかの企業を紹介してくれて、どんどん人脈が広がっていくこともありました。
少年B:
ふーむ……いいじゃないですか。津村さんは『BizOn!』きっかけでお仕事に繋がったことはありますか?
津村:
受注・発注どちらもありますね。自社サービスの契約につながったこともあれば、フリーランスの営業代行の方に商品紹介を依頼したこともあります。
『BizOn!』を始めるまで、受発注先の開拓は人の紹介だったり、SNSで興味ある方にDMしたりしていたのですが、どうしても怪しく見られてしまって……上手くいかないケースも多かったので、非常に助かっていますね。
少年B:
ああ、わたしもたまに企業からいきなりDMが来ることもありますけど、「えっ、何!? 怖っ!」ってなります。
津村:
そうなんですよ。一方、BizOn!では事業者という立場が一緒といった安心感もありますし、お互いに興味がある相手じゃないとマッチしないので、対等な関係性で気軽に話せるのが大きいです。
普段は関わらないさまざまな業界の経営者やフリーランスの方と繋がれるので、仕事だけでなく、情報交換にも利用しています。業界ごとの集客方法を聞いたりだとか。
少年B:
マッチングをしたなかで、おもしろかった方はいますか?
津村:
僕は会社を長年経営されている方と情報交換できたのが興味深かったですね。あと、資金調達を考えているのですが、実際に経験された方からお話を伺えたり。
飯田:
僕はシリアでオフショア開発している人と出会ったことがあります。空爆の話とかを教えてくれて……(笑)
少年B・津村・岡本:
そんなことあります!?
飯田:
「ミーティング中に死なないでくださいね!?」って話したりしましたね(笑)。これは極端な例かもしれませんが、普段出会えない人と出会えるのはやはり楽しいですね。
少年B:
あと、これは岡本さんの前で言いづらいかと思うんですが……ぶっちゃけ、怪しい人っていますか?
津村:
これは忖度するわけじゃないんですが、僕は「ほとんどいない」と思っています。登録の際に審査があるので、ある程度怪しい人は弾かれているんじゃないかと。
津村:
別のビジネスマッチングサービスでは、自分の別のセミナーに誘導しようとする人と出会ったこともあったんですが……。少なくとも『BizOn!』では今のところ出会っていないので、ユーザー層に関しては信頼しています。
少年B:
なるほど。飯田さんはいかがですか?
飯田:
僕は申し訳ないけど「怪しい人はいる」と思いますね。アプリを使っていくなかで「お、怪しいな」と感じることもあったので。
少年B:
それはどういった部分が怪しいと感じたんですか?
飯田:
たとえば、自分のことを「興味あり」にしているけど、仕事もプライベートも共通点がまったくない。「なんで自分のことをターゲットにしているの?」と感じる人ですね。
少年B:
なるほど。
飯田:
でも、アプリ上だと、興味ない人はそもそもマッチングしないので、別に嫌な思いをしたことはないです。「経営者が集まる場」であれば、それこそ対面の懇親会にも一定数いますからね、そういう人は。怪しいか怪しくないか、自分で見抜く力が必要だと思います。
少年B:
自衛というか、「怪しい人には近づかない」というのも大事ですね。ちなみに、『BizOn!』側での対策は何かあるんですか?
岡本:
まず、登録希望者一人ひとり人力で審査し、信頼性が低い方を加入させないように尽力しています。マルチ勧誘を行う可能性がある方などですね。そういった方が何らかの方法で審査を通過した場合でも、迷惑行為があるとユーザーから運営に通報できるようになっているので、その時点で必要があれば注意勧告・強制退会を行なっていますね。審査を厳しく行なっているため、現在は特に大きなトラブルの報告はありませんが……。
少年B:
たしかにわたしが登録するときも、ちゃんと審査されましたね。
岡本:
ちなみに、Bさんは「少年B」ってものすごく怪しい名前の登録依頼が来ていたので、落とそうと思いました。「あっ、今度取材にいらっしゃるライターさんだ!」と気付いたので通しましたが。
少年B:
危うく、怪しい判定をされるところだった……! でもちゃんとしっかり見てるんですね。
少年B:
マッチングをするとなると、やはりプロフィールが大事になってくると思いますが、「興味あり」を押したくなるプロフィールについても教えてください。
津村:
僕はプロフィールをじっくり読むタイプなので、読んで興味を惹かれる内容かどうかですね。なので、文章量がある種のフィルターになります。ただ、知り合いの人は「長いと読む気をなくす」と言っていたので、人によるのかもしれません。
飯田:
「おもしろそうかどうか」ですね。逆に興味を持たない基準のほうが明確かもしれません。結局何をやっているかよくわからない人や何でも屋さんには興味を持ちません。自分の専門がはっきりあると、興味が湧きやすいですよね。自分の強みをわかりやすく書いたほうがいいと思います。
少年B:
ありがとうございました。最後に、みなさんはどんなフリーランスとマッチングしたいと思いますか? また、フリーランスに『BizOn!』はどのように使っていくべきかを教えてもらいたいです。
津村:
僕は広告事業をやっているので、そこに知見のある方や、売り上げ増加につながる方だとお願いしたいと思いますね。それを判断するためにも、詳細な実績が記載されていると魅力的に思えます。
飯田:
ちょっとでもおもしろそうだなと思う人はとりあえずマッチングしていますが、個人的には製品を売ってくれる可能性のある人や、プロダクト紹介をしてくれるメディア関係者だと嬉しいですね。
岡本:
私どもとしては、やはりクライアントの開拓で使っていただきたいと思います。フリーランスはどうしても営業する時間が取りにくいと思うので、アプリをぜひ活かしていただければ。たとえば移動する電車のなかとか、空き時間に営業ができるので、使いやすいはずです。
津村:
ただアプリを使ううえで、「仕事仕事」と思い詰めないことが大切かもしれません。バンバン営業をしすぎると、相手に引かれちゃうので。あくまで情報交換というベースで利用する気持ちがあれば気軽にお話できるかなと思いますね。
飯田:
僕もそうだと思います。ほかのサービスだと有料のものもあるんですが、有料だとかけた費用を回収したくなって、ついお商材の押し売り合戦になってしまいます。
そうすると仲良くもならず、紹介もないので……。無料だからこそ、気軽にマッチできるサービスだと思います。
少年B:
なるほど……。おかげさまで『BizOn!』への偏見がなくなりました。みなさまありがとうございます! よっしゃ~! ガシガシ営業していくぞ!!!
岡本:
ええと、この人本当に話を聞いてたのかな……?
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(執筆:少年B 編集:泉)