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色は、あらゆるデザインの印象を大きく左右する要素です。そのためデザインで使う色やその組み合わせを決めた「カラーパレット」を決定するのは、デザイナーの重要な仕事といえます。
しかし色はほぼ無限に存在するもの。どの色を組み合わせればいいのか迷うデザイナーも多いでしょう。
そこで今回は、カラーパレットの作り方をご紹介します。色選びの基本を抑え、5分でカラーパレットを作れるようになりましょう。
筆者は以前、コカ・コーラ社のブランディングプロジェクトに携わっていました。担当したのは、夏に行われるイベントで使用するデザインです。
どのようなデザインにするか悩んでいると、マネージャーから「コカ・コーラ社らしい赤にしてみて」と助言されました。「それだけでコカ・コーラ社だと認識されますか?」と尋ねると、「それがコカ・コーラ社のカラーコードだからね」との返答。
そこで、赤を大胆に使用したデザインを採用したところ、イベントは満員御礼に。観客は赤という色だけでイベントがコカ・コーラ社のものだと認識し、参加を決めたようでした。
▲いくつかの色は特定の企業を連想させる(出典:Muzli)
色は、ロゴと同じくブランドを象徴するもの。使用するカラーパレットは、ブランドイメージに直結します。
ここからは、カラーパレットの作り方について解説します。4つの簡単なステップで、カラーパレットを作ってみましょう。
カラーパレットを作るにあたって、まずは土台となる色を選びます。
与えたい印象やブランドの方向性にあった色を選びましょう。他の企業を参考にするのも大切。競合となる企業のカラーパレットを知ることで、色の候補を絞りやすくなります。
▲出典:Reddoor Creative
今回はコカ・コーラ社のエピソードにちなんで、赤を選びました。
▲出典:Muzli
上図のカラーピッカーのうち、点線で囲まれた範囲から色を選ぶのがおすすめです。
彩度が高すぎたり、色が暗すぎたりしないように気をつけましょう。ここで選んだ最初の色をベースカラーといい、色選びの基準となります。
ベースカラーが決まったら、色を調整してカラーパレットを作っていきます。
▲出典:Muzli
色を選ぶ基準になるのが、上図のように左上から右下にかけて白線で引かれたアーチです。
この白線のアーチの中から色を選んだあと、色相を調整するのがおすすめ。違和感のないカラーパレットが作りやすくなります。
▲出典:Muzli
まずはアーチのやや左上を選択し、かつ色相をすこし右に動かしました。
すこし明るい、オレンジ寄りの色ができましたね。
▲出典:Muzli
同様の方法で、ベースカラーよりも明るい色を3色作ります。
▲出典:Muzli
▲出典:Muzli
ベースカラーを含めて4色がカラーパレットに揃いました。
ここからは、ベースカラーよりも暗い色を作っていきます。
明るい色を作る際とは逆に、アーチのやや右側を選択し、色相は左側に動かしましょう。
▲出典:Muzli
▲出典:Muzli
▲出典:Muzli
▲出典:Muzli
ベースカラーに加えて、明るい色3種類、暗い色3種類、合計7色のカラーパレットが完成しました。
ブレンドモードをハードライトに設定してレイヤーを重ねれば、色のバリエーションを増やせます。
今回は上の部分に#BABABA、下の部分に#525252を重ねました。
▲出典:Muzli
これで21種類の色ができました。ここから組み合わせる色を選びます。
色の組み合わせかたに絶対的なルールはありませんが、暗い色と明るい色を組み合わせ、そこにニュートラルな色を入れるのがおすすめです。
この21色で、以下のようなカラーパレットが作れます。
▲出典:Muzli
さまざまな色を前にすると、どの色を選べばいいのか悩んでしまいがち。そんな時は、頭で考えるよりも手を動かして、まず色を作ってみましょう。
今回ご紹介した作り方なら、5分もあれば基本的なカラーパレットができます。人によってカラーパレットの作り方はさまざまですが、この方法を覚えておけば、いつでも簡単に色のバリエーションが増やせるはずです。
(執筆:Peter Javorkai 編集:Asuka Nakajima 編集:泉 提供元:Muzil)
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