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いまでは当たり前に行われているSNSを使った動画広告。
その中でもFacebookの市場規模は年々拡大しており、2019年には月間アクティブユーザー数が23億人を超えました。
そこでこの記事では、Facebookの動画広告の種類やメリット、新しいアルゴリズムの中で効果的に動画広告を運用する14個のポイントをご紹介します。
Facebookの動画広告に興味があるマーケターの方はぜひ参考にしてみてください。
Facebookの動画広告は大きく分けて4種類あります。それぞれの特徴を以下でご紹介します。
デスクトップニュースフィードは、PC版Facebookのニュースフィードに流れてくる広告です。
サムネイル画像が大きいため、ユーザーの目を惹きつけやすいという特徴があります。
右側広告枠もデスクトップニュースフィードと同様、PC専用の広告形式です。その名の通り、ホーム画面の右側に動画広告が表示されます。
右側広告枠は配信費用が安く、画面をスクロールしても広告が表示され続けるというメリットがあります。
モバイルニュースフィードは、PC専用のデスクトップニュースフィードと異なって投稿が1列に表示されます。
画面いっぱいに表示されるため、ユーザーに広告を見てもらいやすいです。
モバイルニュースフィードは2019年8月のアップデートにより、以下の2つの変更がありました。
プレミアム動画広告はニュースフィード内に配信される15秒の動画広告で、主にブランディングを目的とした広告主向けのサービスです。
スクロールしてユーザーの視界に入ると音声がない状態で自動再生され、動画をタップすると、フルスクリーン表示となり音声も再生されます。
スクロールによってユーザーの視界から外れた場合は、動画の再生が自動的に止まる仕組みです。
ここではFacebookで動画広告をするメリットを4つご紹介します。
Facebookの動画広告はタイムラインをスクロールして広告が表示されると、クリックしなくても自動で動画が再生されます。
クリックしないと再生されない動画広告より、見てもらいやすいでしょう。
Facebookの動画広告は、「地域」や「年齢」、「性別」などの基本属性はもちろん、「利用者層」「趣味・関心」「行動」などから細かくターゲットを設定できます。
例えばデジタルマーケティングの広告を打ちたい場合は、「Web広告」や「デジタルマーケティング」などの趣味・関心セグメントを選択でき、これにより他の動画広告よりも高いコンバージョンが見込めるでしょう。
Facebookの静止画広告は、画像内のテキストは20%以下が望ましいです。テキスト数にはロゴや商品名もカウントされるため、伝えたい情報が画像内に収まらない可能性が出てきます。
一方動画広告であれば、映像を使ってたくさんの情報をユーザーに伝えることができます。
Facebookの動画広告は、広告主側が予算を決めて入札する仕組みになっています。なお予算はいつでも変更可能です。
動画広告の課金方式は以下の2種類があります。
かかる費用は、いずれも一日あたり数百円から数千円程度です。CPCは動画広告を1回クリックするごとに、CPMは動画広告が1000回表示されるごとに費用が発生します。
まずFacebookにログインしたら、ホーム画面のメニューバーにある「作成→広告」をクリックしましょう。
続いて広告のキャンペーンの目的を選択してください。
目的を入力したら、画面下の「広告アカウントを作成」をクリックし、アカウントの設定を行なってください。
「詳細オプションを表示する」をクリックすると、広告アカウント名を設定することができます。
アカウントの国、通貨、時間帯を設定したら画面右下の「次へ」をクリックしてください。
次は広告でリーチするオーディエンスを設定します。
オーディエンスを保存した場合は、違う広告を打つときも今回の情報をそのまま使用できます。
オーディエンスを設定したら下にスクロールして「配置」「予算と掲載期間」を設定してください。
設定し終わったら「次へ」を選択して、動画をアップロードしましょう。
Facebookに載せられる動画広告の基準は以下のとおりです。
広告動画をアップロードしたら同じ画面で「テキスト」「リンク」「翻訳」等の項目も設定しましょう。
これらをすべて設定し、最後に支払方法を選択したら出稿準備は完了です。
2018年、Facebookはコンテンツフィードのアルゴリズムを大胆に変更しました。時系列で並べるのではなく、家族や友人、親しいグループのコンテンツを優先するようになったのです。
この変更はほとんどの一般ユーザーにとっては嬉しいものですが、SNSマーケティングの担当者にとっては難しい問題でした。
企業の動画広告やパブリックな動画は下に追いやられてしまうからです。
ここからは、そんな新しいアルゴリズム環境の中で効果的に動画マーケティングをするコツを、成功事例を交えながら解説します。
テレビCMとは違い、Facebookの動画広告は他のコンテンツと並んで表示されます。画面を独占できないので、より注目を集めることが大切です。したがって、インパクトのあるフレーズを最初に配置しましょう。
冒頭のインパクトを強くしスクロールを止めてくれさえすれば、始めの数秒で動画の世界に引き込めてしまうのです。最後のお楽しみにはしないことが重要です。
わかりやすく簡潔に、話を伝えましょう。テキストのように後戻りができないので、複雑な情報は適しません。
ひとつのメッセージに絞れば、理解されやすく、他の人にシェアされやすい動画広告になります。
どんな種類の動画広告でも、作成に取りかかる前に必ず自分の目的を確認し、強力なCTA(コールトゥアクション)を設計してください。
ページに訪問させたいのか、新商品について知ってもらいのか、”動画広告を見たユーザーにどのように行動してもらいたいのか”を明確にしましょう。1つの動画には2つ以上の要求を混ぜ込まないことが重要です。
上の動画広告は、チンパンジーの保護を目的とした寄付金を募るために作成されました。「今すぐ寄付してください。」とユーザーに1つだけ要求したことによって1,388件の寄付が集まりました。
Facebookは各ユーザーに関係のある内容を上に表示するよう注力しています。その結果、ユーザーがすでにフォローしていたり、交流していたりするグループに投稿された内容は、上位表示されやすくなりました。
そのためプロダクトに関係のあるFacebookグループにユーザーから参加してもらい、そこに動画広告を投稿するのがエンゲージメントを高める良い方法でしょう。またグループ内であなたの投稿がシェアされれば、その内容はあなたのプロダクトに興味のある人々の間で広まります。
Facebookに投稿したコンテンツに勢いがつくのには、少し時間がかかります。そのため季節や時事に左右されず、どんな時でもユーザーの興味も引けるようなコンテンツほど価値が高いのです。
確かに季節的なコンテンツは初動のエンゲージメントが高くなる傾向にあります。しかしホリデーシーズンにまつわる内容をその1週間前に投稿し、ホリデーが終わるとエンゲージメントが減っていくような投稿は、太く長く続くエンゲージメントは期待できないでしょう。
時を経ても色あせないコンテンツであれば、長期的なプロモーションが期待できます。その結果シェアや「いいね!」が伸び、ROIを向上させられるのです。
マーケティングに答えはありません。対象のユーザーや目的に合わせてさまざまな施策を打つ必要があるでしょう。
しかし「動画の長さ」に関して言えば、答えは明確です。Facebookの動画広告の長さは60秒〜90秒の間に収めましょう。動画の長さが90秒を超えると、たちまちエンゲージメント率は急降下します。
興味深いことに、この時間は伝統的なテレビCMの長さとほぼ同じです。
Facebook動画広告の85%が「音なし」で視聴されています。音声が流れる動画の視聴シーンはプライベートな空間に限られます。公共の場などでは迷惑がられて視聴を中止されてしまうでしょう。
音声のかわりにおすすめするのが、キャプションの活用です。創造的でユーザーの心を掴むようなキャプションがあれば、ユーザーは動画の続きを観たいと感じるでしょう。また、キャプションがあったほうが音声だけの動画よりも理解しやすくなります。
ただし若いユーザー向けのばあいは、単純にキャプションだけでは不十分な可能性もあります。彼らは豪華なリアクションや絵文字などを使った「おもしろい」動画を好む傾向があるからです。ターゲット層に合わせた動画を作成しましょう。
生放送動画(ライブ配信)は、通常の動画に比べてエンゲージメントが高くなる傾向にあります。ユーザーと直接交流できるのも大きなメリットです。
もちろん、生放送は包括的なマーケティング施策のひとつとして行う必要があります。生放送はすでにフォローしているユーザーがよく見る傾向にあるため、フォロワーが少ないばあいはあまり効果的ではありません。
生放送は、簡単なアップデートのお知らせや企業紹介、ユーザーと直接のQ&Aセッションなどに向いています。短く簡潔な生放送を1日に1回やるだけでも、大きなエンゲージメントが期待できるでしょう。
シンプルさは、あらゆるマーケティング施策にとって重要です。動画広告の説明文もまた、シンプルにわかりやすく書く必要があります。動画の面白さや発信内容を簡潔に紹介しつつ、「全てを伝え切らない」説明文を目指しましょう。説明文で動画の中身を紹介しすぎると、ユーザーは「知りたいことは全て知れた」と感じてしまい、動画を観てくれないかもしれません。
注意すべき点は、説明文が動画の内容を正確に表現していることです。興味を刺激したいからといって誇大表現や虚偽情報を書いては、その動画でのエンゲージメントは得られても、失望したユーザーがそれ以降の動画を観てくれなくなります。またあなたのブランドの価値も下げるでしょう。
ちなみに説明文を書かないのは悪手です。説明文がないと動画の目的がわからないだけでなく、検索にも表示されず、閲覧者が大幅に減ってしまいます。
フォロワーのシェアとリアクションを誘発しましょう。例えばユーザーに問いを投げかけて、ユーザー自身の考えや意見、経験をコメントしてもらう手があります。
エンゲージメントを増やすことは、同時に動画広告を広めることになります。Facebookは、より多くのコメントや「いいね!」がついた投稿をより上位に表示するからです。
いくつか動画広告を投稿したら、どの動画広告がもっとも反響があったかチェックしてみましょう。おそらく、プロダクトのハイライトや新規機能を紹介する動画広告の反応がもっとも良いのではないでしょうか。それらはまさにマーケティングキャンペーンを打つときにフォーカスすべき分野です。
ユーモラスな動画ほど、エンゲージメント率が高まる傾向があります。人々にとってソーシャルメディアはエンターテイメントの一部であり、笑えるコンテンツほど親近感を得られるのです。
このように、適切な範囲で多少のユーモアを動画広告に入れてみましょう。
ただし、ユーモアの種類が広告内容にマッチしているか十分に検討する必要があります。あまりに気安い動画にしたり、暗すぎたり怖すぎたりしても、コアユーザーを取りこぼしてしまうおそれがあります。
価値のある動画とは、もっともリアクションとシェアがある動画でしょうか?
真に価値のある動画とは、例えばハウツーやDIY動画など、見ている人にユニークな知識やスキルを届けるものを言います。結果的に、多くの人がこれらの価値を持つ動画を家族や友達とシェアしているのです。
動画広告を作成するときは、常に以下の2つの問いを自分自身に投げかけましょう。
コンテンツマーケティングはテレビCMとは異なり、すべての内容が製品に直接関係している必要はありません。
その代わり、そのプロダクトが対象としている購買層を確実に捉える必要があります。たとえば、あなたの会社が30代から50代の個人に家を売っているのであれば、30代から50代の個人に響くようなコンテンツを作成しましょう。
Facebookは投稿に対するエンゲージメントの統計情報を提供しています。統計ページには次のような情報が掲載されています。
統計を見ることによって、いつ人々はポストに対してリアクションしているのか、どのコンテンツに最も興味があるのか、どのポストが他のポストよりもシェアされているのかなどを確認できます。定期的に統計情報を観察し、トレンドを把握しましょう。
例えばイベント関連の投稿はシェアされやすい一方、エンゲージメントは得られにくい傾向があります。逆に「購入意欲はあるけれど疑問点もある」というような消費者のパーソナルな理由から、エンゲージメントは得られてもシェアが伸びないケースもあります。
これは「どちらがいい」という話ではありません。どちらの投稿も組み合わせることで、ユーザーの定着と拡大が期待できるのです。
Facebookの有料広告はターゲットを細かく指定して配信できる、極めて優秀なものです。既存顧客の購買層に合致する人を指定することはもちろん、「親しい友達がいて今月誕生日の人」「12-14歳の子供がいてスポーツが好きな人」などのような細かい特性も設定できます。
「キャンペーンの初期段階ではあまり有料広告に投資したくない」と考える人も多いことでしょう。しかし、Facebookの有料広告は見込み顧客を素早く効率的に増やせる魅力的な手段なのです。
今回はFacebookにおける動画広告の種類やメリット、そして効果的な動画広告を実現するポイントをご紹介しました。
ぜひ自社のSNS動画マーケティングに役立ててみてください!
執筆:Workship MAGAZINE編集部
編集:木村 優美
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