フリーランスエンジニア案件の探し方と獲得のコツ|初心者向け完全入門ガイド
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フリーランスエンジニアになりたいけれど、「案件が取れないかも……」と不安になって立ち止まっていませんか?独立や副業を始めたばかりの頃は、案件探しの進め方がわからず、思うように仕事を得られないことも多いものです。
この記事では、案件の分類方法から具体的な探し方、初心者が取り組みやすい案件例、さらにはポートフォリオやSNS活用法まで、最初の一歩を最短ルートで踏み出すための情報を網羅的に解説します。
筆者は、受託開発・自社開発・副業とさまざまな現場で実務経験を積んできた現役エンジニア。実際にフリーランスとして活動する中で得たリアルなノウハウを、現場目線で余すところなくお届けします。
この記事を通じて、「案件が取れるフリーランス」への第一歩を一緒に踏み出していきましょう。
現役エンジニア兼フリーランスライター。万博に行ってきました。とても楽しかったので、期間中にもう一回行きたい!(note: @azasaz_a)
目次
フリーランスエンジニアとして案件を探す際には、自分のスキルやライフスタイルに合った仕事を選ぶことが重要です。ここでは、案件のタイプごとの特徴についてご紹介します。
フリーランスエンジニアの案件は、プロジェクトのフェーズによって求められるスキルや関与度が大きく異なります。
各フェーズにおける概要や主な業務内容、必要なスキルを整理してみましょう。
フェーズ | 主な業務内容 | 求められるスキル・特性 |
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要件定義 |
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基本設計 |
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詳細設計 |
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実装(開発) |
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テスト |
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運用・保守 |
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自身の得意分野やこれまでの経験に応じて、どのフェーズに携わる案件が最も適しているかを見極めることが大切です。特に副業で関わる場合は、工数やコミットメントの程度にも注意しながら選択しましょう。
フリーランスエンジニアの案件には、常駐・リモート・完全在宅といった業務形態の違いもあります。
業務形態 | 概要 | メリット・デメリット |
---|---|---|
常駐 | クライアント先に出向いて働く |
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リモート | 在宅勤務(一部出社を含む) |
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完全在宅 | 物理的な出社が一切不要 |
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最近ではフルリモート案件も増えており、地方在住のエンジニアにとってもチャンスが広がっています。自身のライフスタイルや働き方の希望に合わせて最適な業務形態を選ぶことが、継続的な案件獲得と働きやすさにつながるでしょう。
フリーランスエンジニア案件では、契約形態に応じて報酬モデルが異なります。主に「固定報酬型」「時間報酬型」「成果報酬型」の3種類があり、それぞれにメリット・デメリットがあります。
報酬モデル | 概要 | メリット | デメリット |
---|---|---|---|
固定報酬型 | 納品物や成果物単位で契約し、 あらかじめ金額が決まる |
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時間報酬型 | 実働時間や週の稼働時間に 応じて報酬が支払われる |
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成果報酬型 | アプリのDL数や売上、広告収益 など成果に連動して報酬発生 |
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自分のリスク許容度やスキル、ライフスタイルに合った報酬モデルを選ぶことが、継続的な案件獲得と収入安定につながります。
フリーランスエンジニアとして安定的に働き続けるためには、スキルだけでなく「案件を継続的に獲得する力」が重要です。ここでは、フリーランスエンジニアの案件の探し方について、それぞれの特徴や活用ポイントを解説します。
マッチングサイトは、フリーランスエンジニアと企業案件をオンライン上でつなぐサービスです。希望職種・スキル・稼働条件を登録することで、条件に合った案件の紹介を受けられるほか、自分から案件に応募することもできます。
営業経験が少ないエンジニアでも気軽に利用できる点が魅力で、ポートフォリオや自己PRを充実させることでマッチ率が向上します。
プラットフォームによっては、面談調整や契約手続きの代行、報酬の仲介なども行ってくれるため、事務的な負担を軽減できるのも大きなメリット。案件の傾向や報酬体系はサービスごとに異なるため、複数のマッチングサイトを併用し、自分に合った案件を見つけるのが効果的です。
フリーランスエンジニア初心者として案件を探したい方は、「Workship」を利用してみましょう。80%以上の案件がリモートOKで、時給1,500~10,000円の高単価案件が揃っており、副業にも最適。トラブル相談窓口や会員制優待など、サポート体制も充実しています。
また、インフラエンジニアの方には「クロスネットワーク」がおすすめです。インフラ分野に特化したマッチングサービスで、実務経験を活かせる高単価・長期案件が豊富に揃っています。
どちらもフリーランスエンジニア初心者からプロレベルまで幅広く対応しているので、案件獲得の第一歩として、まずは登録して利用してみると良いでしょう。
▼こちらもチェック フリーランス向け仕事マッチングサイト13選【専門メディアが厳選】 Workship MAGAZINE
フリーランスエージェントは、企業とフリーランスの間に立って案件を仲介するサービスです。エージェントが希望条件やスキルに合った案件を選定・提案してくれるため、自力での営業や条件交渉が苦手な方にも安心して利用できます。
契約や報酬の管理、参画後のフォロー体制も整っており、長期的に安定した働き方を目指す人に向いています。特にエンジニア職に特化したエージェントは多数あり、高単価・フルタイム案件も豊富です。
フリーランスエージェントについて詳しく知りたい方は、こちらもチェックしてみてください。
フリーランスエージェントおすすめ10選|専門メディアが比較・解説
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クラウドソーシングは、インターネット上で仕事を受発注できるプラットフォームです。初心者から経験者まで、幅広いフリーランスが利用しています。
「クラウドワークス」や「ランサーズ」などが代表的で、単発の開発案件やスモールスタートに適したタスク型案件が多数掲載されています。自分のペースで案件を探しやすく、副業として始めるにも手軽な手段です。
ただし、単価が比較的低めに設定されている案件も多く、報酬交渉や継続的な取引先の確保が課題となることも。信頼や実績を積み重ねていくことで、高単価の継続案件や直接契約のチャンスも広がるため、初期の実績づくりの場として活用するのがおすすめです。
最近「クラウドソーシングの案件が減っている」という声を聞いたので、私も久しぶりにクラウドワークスにログインして確認してみました。確かに、以前よりも低価格な案件が増えている印象です。詐欺まがいの案件が紛れていることもあるそうなので、信頼性の高いクライアントかどうかをしっかりと見極めたうえで応募しましょう。
フリーランスエンジニアにとって、人脈やSNSを通じた案件獲得は非常に有効な手段です。過去の職場や取引先とのつながりから紹介を受けたり、X(旧Twitter)やLinkedInなどで自身のスキルや活動を発信することで、企業や他のフリーランスから直接声がかかることもあります。
特に信頼関係が構築された案件は、継続受注や報酬交渉もしやすく、長期的なキャリア形成に繋がるメリットがあります。
ただし、案件に直結させるにはある程度の発信力やコミュニケーション力が求められるため、日頃からの情報発信や交流を意識することが重要です。
フリーランス初心者の案件獲得については、こちらで詳しく解説しています。
フリーランス初心者が案件獲得できない理由。「未経験=クラウドソーシング」が必ずしも正解ではない
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「フリーランスとして案件を受けたいけど、どんな仕事から始めればいいの……?」とお悩みの初心者の方も多いのではないでしょうか。ここでは現役エンジニアの視点から、フリーランス初心者に特におすすめしたい実践的な案件を5つ紹介します。
静的サイト構築は、フリーランスエンジニア初心者にとって取り組みやすい案件のひとつです。主にHTML・CSS・JavaScriptを用いて、企業のLP(ランディングページ)やキャンペーンサイトなどをコーディングする業務が中心になります。
バックエンドの知識がなくても対応できることが多く、成果物が視覚的にわかりやすいため、ポートフォリオとしても活用しやすいのが特徴。また、仕様が明確な場合が多く、比較的短期間で完了する案件が多いため、まずは副業で実績を積みたい方にも最適です。
特にJavaScriptは、初心者にも扱いやすく、フロントエンドからバックエンドまで幅広く活用できる言語として人気です。将来性も高いため、簡単な動きやバリデーションから始めて徐々にできることを増やしておくと、より高度な案件やフレームワーク開発へのステップアップにもつながりますよ。
WordPressテーマのカスタマイズ案件は、初心者フリーランスエンジニアが取り組みやすく、需要も安定している人気のジャンル。既存のテンプレートをベースに、デザインや機能の一部を調整する案件が多く、PHP・HTML・CSSの基礎があれば対応可能です。
中小企業や個人事業主がクライアントとなることも多く、更新性や操作性を意識したカスタマイズが求められます。難易度の高い実装よりも、丁寧なコミュニケーションと要件整理が重視される傾向にあるため、初心者にとって実績を積むには最適です。
WordPressは市場シェアが高く、CMSの標準的なスキルとしても評価されるため、習得しておくことで今後の案件獲得にもつながるでしょう。
ちなみに私はPHPエンジニアですが、WordPressのカスタマイズは正直苦手……。テンプレート階層や独自の関数、管理画面との連携など、通常のPHP開発とは少し違った感覚が必要になるんですよね。本を買ってちゃんと勉強しようと思いつつ、なかなか時間が取れず……。結局、自分のブログサイトのWordPressは、今のところChatGPTに頼りっぱなしです(笑)。
Vue.jsやReactを使った小規模なフロントエンド機能の開発案件は、モダンな技術に触れながら実務経験を積める絶好のチャンスです。たとえば、フォームのバリデーションやUIコンポーネントの実装、既存システムへの機能追加など、比較的スコープの狭いタスクが多く、初学者でも挑戦しやすい内容が含まれています。
近年のWeb開発では、こうしたフロントエンドフレームワークのスキルが評価される場面が増えています。「特にReactの需要が高い」と聞いたので、私も技術書を買って一通り勉強したくらい。今やReactやVueは、Webエンジニアの“嗜み”と言っても過言ではありません。
実践力を身につけておくことで、受注できる案件の幅が一気に広がるでしょう。
コーディングテストや技術検証系の案件は、実サービスへの実装前にアイデアや技術的なアプローチを試す目的で依頼されることが多く、フリーランスエンジニア初心者にとってはスキルアップに直結する貴重な機会です。
たとえば、新しいライブラリの動作確認、APIの接続テスト、小規模なプロトタイプの実装などが該当します。仕様が比較的明確で短期完結型の案件が多いため、副業としても取り組みやすいのが魅力です。
技術的なチャレンジ要素が含まれることもありますが、成果物よりも検証過程が重視されるため、失敗も学びに変えやすいのが特徴。近年では「テスト駆動開発(TDD:テストコードを書いてから実装する手法)」も一般的になってきており、テストや検証のスキルは今後ますます重宝されるでしょう。
テスト自動化スクリプトの作成は、実務経験が浅いフリーランスエンジニアでも比較的取り組みやすく、実践的なスキルを身につけるのに適した案件です。
SeleniumやPlaywright、Cypressなどのツールを使い、Webアプリケーションの動作確認やUIテストを自動化するタスクが中心となります。決まった操作をスクリプト化することが多いため、難易度は高くない一方で、実装の正確さや再利用性が求められるため、丁寧なコードが評価されやすいのも特徴です。
現在は多くの現場で自動テストが導入されており、テスト自動化スキルはニーズの高い技術のひとつ。実務に近い環境でコーディング経験を積みながら、品質管理の視点も養えるでしょう。
どれだけスキルがあっても、それを「見える形」で伝えなければ案件にはつながりません。ここでは、フリーランスエンジニアが自分の強みを適切にアピールできる、案件獲得のコツを解説していきます。
ポートフォリオは、クライアントに自分のスキルや実績を伝える「名刺代わり」となる重要なツールです。ただ作品を並べるだけでなく、「どのような目的で、どんな技術を使い、どこを工夫したか」を明確に伝えることが信頼獲得につながります。
特にエンジニアの場合、UIだけでなくコードの品質や設計意図まで伝えることで、実務能力を効果的にアピールできます。実績が少ない場合でも、架空サービスの開発や技術検証の成果などを掲載することで、ポテンシャルを示すことが可能です。
閲覧者の立場に立ち、スマホ対応や読みやすい構成を意識することで、「伝わる」ポートフォリオに仕上げましょう。
フリーランスエンジニアにとって、GitHubやGitLabの活用も非常に有効です。ソースコードを公開することで、実際の実装力やコーディングスタイル、コミット履歴などが確認でき、クライアントにとっても安心材料になります。
READMEファイルを丁寧に記述することで、プロジェクトの目的や工夫点、技術選定の理由などが明確になり、単なるコード以上の価値を提供できます。フォルダ構成の整理やコメントの書き方にも気を配ると、実務を意識したアピールが可能になります。
実績が少ない場合でも、個人開発や技術検証のリポジトリを活用して、自分の成長や学習姿勢を見せることができるのが魅力。静的サイトと連携することで、より実践的なポートフォリオに仕上げることも可能です。
ちなみに最近だと、選挙活動でGitHubが使われて、エンジニア界隈ではちょっとした話題になりました。こうした事例からもわかるように、GitHubやGitLabは純粋な技術共有だけでなく、情報公開やコラボレーションの場としても活用できます。コードだけでなくドキュメントやアイデアの履歴も残せるので、内容を少しずつブラッシュアップしていけるのがいいですよね。
フリーランスエンジニアとしても継続的に活用できるスキルとして、今のうちにしっかり使いこなせるようにしておくと良いでしょう。
SNSは、フリーランスエンジニアにとって自己ブランディングや案件獲得の強力な武器になります。特にXやInstagram、LinkedInなどでは、日々の学習内容や制作実績、技術的な気づきを発信することで、フォロワーが増え、仕事の相談が直接届くことも珍しくありません。
重要なのは「誰に、何を、どんなスタンスで発信するか」を明確にすること。初心者向けの解説や開発の裏話、失敗談など、共感されやすい投稿は拡散されやすくなります。
フォロワー数は信用や影響力の指標にもなり得るため、コツコツと発信を続けていくことが長期的な案件獲得につながります。自身の得意分野に合わせて、SNSをうまく育てていきましょう。
余談ですが、某出版社で編集をしている友人によると、「SNS、特にInstagramのフォロワー数が多いと編集会議で企画が通りやすく、本を出しやすくなる」とのこと。つまり今の時代、フォロワー数は単なる数字ではなく、発信力や影響力の証明としてあらゆる活動のベースになっているんですね。
エンジニアとしてもSNSでの信頼や実績を可視化することが、案件獲得やキャリアの広がりにつながる可能性があります。
技術コミュニティへの参加は、スキル向上だけでなく、信頼関係を築き案件獲得につなげる有効な手段です。勉強会・LT会・もくもく会など、参加のハードルが低いイベントも多く、質問や発表を通じて「顔が見える関係」を築くことで、仕事の相談や紹介につながることもあります。
継続的な参加やSlack・Discordでのやりとりを通じて、技術的な信頼や人柄が評価されるケースもあります。実績が少ないうちは「何をやってきたか」だけでなく、「誰とつながっているか」もかなり大事。積極的にコミュニティに関わる姿勢が、長期的なキャリア形成にも大きく貢献してくれるでしょう。
コミュニティに限らず、私の場合は“知り合いの知り合いの知り合い”くらいの距離感から突然仕事の問い合わせが来ることもありました。人から人へとつながって、思いがけないチャンスが生まれることって意外と多いんです。だからこそ技術力だけでなく、日頃からいろんな場所でつながりを広げておくことが、フリーランスエンジニアとして生き残るための“生命線”になるかもしれません。
noteやQiitaといった情報発信プラットフォームは、自身の専門性や学習過程をアウトプットするのに最適なツールです。
Qiitaでは技術的なナレッジやノウハウを体系的に発信でき、Google検索経由で多くの読者にリーチできる可能性もあります。一方、noteは技術に限らずキャリアの考え方や経験談なども交えて書けるため、人柄や価値観を伝える手段としても効果的です。
どちらも継続して発信することで「この人は○○に強い」と印象づけることができ、指名や相談につながることがあります。文章を書くのが苦手でも、自分がつまずいた点や解決策をメモ感覚でまとめるだけでも十分価値があります。
私もnoteとQiitaの両方を使っていますが、特に最近はnoteを始める人が増えてきた印象。Googleと資本業務提携したことでAI機能が強化され、執筆支援や検索性の向上など、ますます使いやすくなったからだと思います。何よりSEOに強いのは大きな魅力で、書いた記事が検索に引っかかりやすく、より多くの人に届きやすいんですよね。
いずれも操作もシンプルで手軽に始められるので、「発信に興味はあるけど迷っている」という人は、まずは気軽に一記事書いてみると良いでしょう。
案件を獲得した後こそ、フリーランスエンジニアとしての真価が問われるフェーズ。クライアントとの信頼関係を築き、継続的な取引につなげるためには、技術力だけでなく、ビジネス的な対応力や自己管理能力が重要です。ここでは、案件遂行時に意識すべき重要なポイントをご紹介します。
フリーランスエンジニアとして案件を受ける際は、技術面だけでなく契約・請求・確定申告といった事務手続きについて正しく理解し、対応することが求められます。
契約書では、業務内容、報酬、納期、著作権の扱いなどを明確に確認し、不明点は事前にすり合わせておくことがトラブル回避につながります。請求書の発行や支払いサイト(月末締め翌月末払いなど)も確認は必須。
報酬を得たあとは、所得として確定申告が必要になるため、帳簿づけや領収書の管理なども日頃から意識しておきましょう。副業でも年間20万円を超える所得があれば申告が必要になるため、税務に関する知識は早めに身につけておくのがおすすめです。
フリーランスが読むべきはじめての確定申告ガイド【FP監修】
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フリーランスエンジニアにとって、スケジュール管理は信用と実績を築くための基本中の基本です。会社員と異なり、進捗管理をしてくれる上司やチームがいないため、自分自身でタスクの優先度を見極め、納期を守る力が求められます。
特に複数案件を並行する場合、見積もりの精度や余裕を持ったスケジューリングが重要。GoogleカレンダーやNotion、タスク管理ツール(Trello、ClickUpなど)を活用して、進行状況を常に可視化しましょう。
また、クライアント側のレビュー日程や打ち合わせなど、他者が関わるスケジュールも忘れずに管理しておくことで、信頼関係を損なわず円滑に案件を進められます。
なお、Notionのタスク管理に関しては以下で詳しくまとめています。あわせてご一読ください。
今すぐ使えるテンプレート付き!Notionでタスク管理する方法5選【動画で解説】
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フリーランスエンジニアとして案件を円滑に進めるには、こまめなコミュニケーションが欠かせません。
特にリモートワークが主流となった今、対面でのやり取りがないぶん、報告・連絡・相談(いわゆる報連相)を意識的に行うことが、信頼関係の構築にも直結します。進捗状況の共有や仕様確認、軽微な疑問点のすり合わせなども、タイミングよく伝えることでトラブルの予防につながります。
また、相手にとって分かりやすい文章や資料を用意する配慮も重要です。SlackやChatwork、メールなど、クライアントの文化やツールに合わせた柔軟な対応力も求められます。
適切な距離感とレスポンスの速さが、フリーランスエンジニアとしての信頼につながるでしょう。
フリーランスエンジニアにとって、納品物の品質は信頼を得るうえで極めて重要です。近年では生成AIを使ってコードを書く機会も増えていますが、だからこそ「そのコードの品質をどう担保するか」という視点がこれまで以上に問われています。
LintやFormatterによる静的チェック、ユニットテストの実装、CIによる自動テストなどを活用して、最低限の品質基準を自ら設けることが大切です。また、AIが生成したコードにはセキュリティや可読性の観点で問題が潜んでいることもあるため、納品前には仕様の再確認や動作検証を徹底することも必要です。
高品質を維持する体制を整えることが、継続的な信頼と案件獲得につながります。
フリーランスエンジニアとして収入を伸ばしていくためには、単に案件をこなすだけでなく、「より付加価値の高いエンジニア」へと進化することが重要です。そのためには、日々の学習や技術トレンドの情報収集を習慣化し、自分の市場価値を高め続ける姿勢が求められます。
さらに近年では、ChatGPTなどの生成AIを業務に活用するスキルも必須となりつつあります。AIをうまく使いこなすことで、開発スピードやアイデアの発想力が飛躍的に向上し、生産性を大きく高めることができます。
ただし、便利だからといってAIに頼りすぎるのも要注意!コードの品質や仕様を自らチェックし、責任を持って判断できる力もあわせて身につけておくことが大切です。
正しい知識と適切なツールを組み合わせ、生産性と品質を両立できるエンジニアになれば、高単価案件への道も自然と開けていきます。技術力と工夫を武器に、「選ばれるフリーランス」を目指しましょう。
フリーランスエンジニアの年収相場については、こちらで詳しく解説しています。
フリーランスエンジニアの年収相場は600万以上?手取りを不必要に減らさないコツも解説
Workship MAGAZINE
フリーランスエンジニアとして安定したキャリアを築くためには、フェーズ・業務形態・報酬モデルという3つの視点から、自分のスキルや働き方にマッチした案件を探すことが重要です。
また、マッチングサイト、エージェント、クラウドソーシング、SNSや人脈など、複数の手段を状況に応じて使い分けましょう。初心者の方は、まず静的サイト構築やWordPressカスタマイズなどの小規模案件で実績を積み、ポートフォリオやSNSでの発信によって自分の強みを可視化していくことが大切です。
フリーランスエンジニアとして長く活躍するためには、AIツールを活用した生産性向上やスキルアップの習慣化、コミュニティへの参加によるネットワーク形成、さらにはリスク管理といった備えも欠かせません。変化の激しい時代だからこそ、主体的に学び行動する姿勢が、自由で安定した働き方へとつながっていきます。
これからフリーランスエンジニアとして案件を探すなら、リモート案件が豊富で副業にも最適なWorkshipや、インフラ領域に特化した高単価案件が魅力のクロスネットワークを活用してみましょう。