エンジニアの副業は週1からでも可能?副業の例や探し方も解説
- ITエンジニア
- 副業
フリーランスエンジニアの特徴的な仕事内容として、”Web制作”という言葉を耳にしたことがあるという方も多いのではないでしょうか。
Web制作は、デジタル時代において求められる重要なスキルの一つで、企業のHPや広告用のLPなど、まさに現代に必要な仕事であると言えます。そして、この界隈で活躍しているエンジニアはフリーランスとしての働き方を選ぶことが増えています。
本記事では、Web制作の案件を経験したことのある筆者が、フリーランスとしてのWeb制作の魅力や必要なスキル、案件の獲得方法、そして収入を上げる方法について解説します。
目次
Web制作でフリーランスという働き方をする際に、具体的な業務内容や、どのような案件に携わるのか、市場はどのような動きをしているのかと疑問に思う方も多いのではないでしょうか。
この章では、フリーランスとしてWeb制作を行う場合の業務について解説していきます。
フリーランスとしてWeb制作を行う場合、主な仕事内容はウェブサイトやウェブアプリケーションのデザイン、プログラミング、そしてHPの運用・保守に関わる業務がメインです。
通常の会社員とは異なり、フリーランスは直接クライアントとの契約を交わして、要望に沿ったコーディングやデザインを行います。そのため、コミュニケーション能力と共に、専門的な技術知識が求められる職種と言えるでしょう。
Web制作の案件は非常に幅広く、ローカル企業サイトの制作から、大手企業が運営するキャンペーンサイト、さらにはECサイトやブログ、情報提供サイト、ポートフォリオサイトなど、クライアントのビジネスや目的に合わせて異なる要件やデザインが求められます。
これに伴い、ある程度の要件にも対応できる柔軟さとスキルが必要となるといえます。
情報化社会に伴い、広告の形態は紙からオンラインへの変化が当たり前になっていることを受けて、Web制作の市場は右肩上がりに成長していると言えるでしょう。
実際、経済産業省・総務省が実施する「情報通信業基本調査」によると、Web業界にあたる「インターネット付随サービス業」の売上高は、2020年で3兆4289億円と最高値を更新しています。
局所的なトレンドでいうと、特にスマートフォンやタブレットの普及を受け、レスポンシブデザインの知識を持つフリーランスの需要が高まっています。
将来的にも、IoTやAIの技術が更に進化することから、ウェブの役割も拡大し続けることが予想され、フリーランスとしての活動の幅もさらに広がると言えるでしょう。
「フリーランスが増えすぎた」は本当か? データから人口の増え方を検証
Workship MAGAZINE
フリーランスとしてWeb制作を行うためには、単純な技術力だけでなくフリーランスだからこその知識やスキルが必要となります。
これらについて詳細に解説します。
Web制作の土台となるのは、間違いなくプログラミングスキルです。
HTML, CSS, JavaScriptの理解が最低限求められ、それに加えてフレームワークやライブラリの知識、WordPressやその他のCMSのカスタマイズ能力、さらにはサーバーのセットアップやメンテナンスに関する知識も必要となってきています。
さらにプログラミングスキルの土台となるのは基本的なIT知識となるので、クライアントと対等もしくはそれ以上にコミュニケーションできるよう学習が必要となります。
プログラミングでできることとは?初心者のための超基礎知識
Workship MAGAZINE
技術的なスキルだけでは、クライアントに良い提案、そして良い関係を築くことは難しいと言えます。
クライアントからの信頼には、必ずどこかでコミュニケーション力が問われるといえます。クライアントのニーズや要望を正確に理解し、それを具体的な形にするためのコミュニケーション能力は不可欠です。また、課題や問題点を明確に伝え、共に解決策を模索する姿勢も大切となります。
フリーランスとしての活動において、営業は欠かせない行為です。
新しい案件を獲得するだけでなく、既存のクライアントとの長期的な関係を築くためにも、自身のサービスや実績をアピールする営業スキルは必須といえます。
“祈られない”フリーランスの営業方法 ~提案メールの正解、たぶんこれです~
Workship MAGAZINE
SEOはWeb制作において非常に重要な要素です。制作したWebサイトをユーザーへ届けるために、SEOを駆使したマーケティングがどうしても求められます。
ウェブサイトが検索エンジンで上位表示されるための戦略やテクニックを理解しておくことで、フリーランスとしての市場価値が向上するため、ぜひ身につけておきたいスキルといえます。
フリーランスとしてWeb制作を行う場合には様々な案件が存在します。
案件はクライアントの要望やビジネスの目的に応じて異なるため、それぞれに対応する柔軟さが求められます。この章ではでは、フリーランスが実際に依頼される可能性のある案件を例に上げて、その概要や特徴について解説していきます。
企業のビジョンやターゲット層の変更というタイミングで、ウェブサイトのリニューアルを実施することがよくあります。
このようなリニューアル案件では、SEOの最適化やユーザビリティの向上など、全体的なサイトの質の向上を求められる場合が多いです。
場合によってはデザインの大幅な変更を求められる場合もあるので、SEO評価をなるべく落とさずにリニューアルを実行する、という知識も必要となるかもしれません。
ECサイトの構築は、オンライン上での商品販売が主目的です。
ユーザーがスムーズに商品を購入できるフローの設計や、決済手段の多様化、セキュリティの強化など、特有の知識と技術が必要となります。
また、商品の管理や在庫機能、レコメンド機能の導入など、サイト運営に関わる多くの要素を考慮しながらの制作が求められます。
ランディングページは、特定のアクションをユーザーに促すことを主目的としています。
例えば、新製品の購入やイベントへの参加など。効果的なコンバージョンを得るためには、ユーザーフレンドリーなデザインなどが求められます。
さらに、A/Bテストを行いながらの最適化や、ユーザーの動線分析を基にしたレイアウトの検討など、データに基づく施策の実施が欠かせません。
Web制作フリーランスとして活動する際、多くの人が気になるのは収入の部分でしょう。年収相場は、経験やスキル、仕事の取り方など様々な要因によって変動します。
過去にフリーランスマッチングサイトのCrowdTechが実施した調査を根拠に、フリーランスWebデザイナーの平均年収は300〜400万円と言われています。同調査はやや古いものではありますが、現在も相場観は大きく変わらないでしょう。
ただし、これはあくまで平均値であり、経験豊富なデザイナーや技術があれば、これを大きく上回る収入を得ることも珍しくありません。
特化した分野やニッチな市場をターゲットにすることで、高単価の案件を獲得しやすくなることも。例えば、特定の業界向けのウェブサイト制作や、高度なプログラムスキルを必要とする案件に注力することで、収入アップが見込める可能性があります。
「フリーランスは会社員より稼げる」は本当か?平均年収を統計データから検証
Workship MAGAZINE
未経験からフリーランスでWeb制作を目指す場合、継続的な学習と経験を積むことが重要です。この章では、フリーランスとして働くための具体的な手順を紹介します。
まずは、Web制作の基本的な知識とスキルを身につけることが必要です。
HTML, CSS, JavaScriptの基礎から始め、デザインの基本からユーザビリティなどの基礎知識を学びます。オンライン講座や書籍、スクールなどを利用して学習を進めましょう。
学習知識を実際の制作に活かすためには、実務経験が必須。ポートフォリオサイトなどを作成し、営業やクラウドソーシングサイトを利用して案件を獲得し、経験を積むことで、業務の流れやクライアントの要望への対応方法などを学ぶことができるでしょう。
一定の経験とスキルを持った後は、フリーランスとしての独立を目指します。ポートフォリオサイトの作成や、自身のブランディング、営業戦略の策定など、独立に向けての準備を進めていきます。また、信頼できるクライアントの獲得やネットワークの構築も重要となります。
フリーランスとして活動する以上、自分から行動しないと案件を獲得することはできません。
この章では、案件獲得する方法を3つ紹介します。
クラウドソーシングサイトは、多くのクリエイターとクライアントを繋ぐ専用のサイトです。
登録してプロフィールを充実させ、新しい案件をチェックすることで、自身に合った仕事を見つけることができるでしょう。特に、初心者や実績を積みたい方におすすめの方法です。
ただし、低単価の案件も多いため、自身の費用対効果を考慮しながら申し込むように注意しましょう。
クラウドソーシング 4サービス徹底比較!ガチ利用者が長所/短所/案件獲得方法を解説します
Workship MAGAZINE
ある程度仕事をこなしてくれば、クラウドソーシングサイトの評価や口コミから、もしくは既存のクライアントに仕事を紹介してもらう場合があります。
これは、信頼性が評価されて案件を獲得する方法であるため、評価を得るためのスキル構築や過去の仕事の質、コミュニケーション能力を高めることが重要となります。
フリーランスにとって「知人からの紹介」の仕事が重要となる理由
Workship MAGAZINE
フリーランスエージェントやマッチングサービスは、クライアントとクリエイターをマッチングさせるサービスです。
両者のニーズに合わせてマッチングできるため、適切な案件に巡り会える可能性が高まります。手数料が発生することも多いですが、より質の高い案件にアクセスできるメリットがあります。
フリーランス向け仕事マッチングサイト13選【専門メディアが厳選】
Workship MAGAZINE
フリーランスエージェントおすすめ10選|専門メディアが比較・解説
Workship MAGAZINE
フリーランス活動を継続するためには、継続的な案件はもちろん、単価や年収を向上させる努力も必要になります。
この章では、フリーランスでWeb制作を行う場合の年収・単価を上げる方法について紹介します。
プロジェクトの初期段階から関与することで、単価を上げることができます。
Web制作の上流工程は「要件定義や設計」を指し、プロジェクト全体の方向性を決定する重要な役割を果たすことから年収・単価を上げることができます。
HPをデザインするだけでなく、フロントエンドやバックエンドの開発、SEO、ライティングなど、幅広いスキルを持つことで、様々な案件に対応できるようになります。
よく、Webデザイナーとライターは別に発注する、という案件を見受けられますが、双方を担当することで収入を増やすことが見込めるでしょう。
良好なコミュニケーションや納期の遵守、高いクオリティの仕事を提供することによって、クライアントからの信頼を獲得できます。
信頼されることで、継続的な仕事の依頼だけでなく、高単価の案件を任されることも。ひとつひとつの案件に真摯に向き合うことが重要です。
フリーランス向けのマッチングサービス『Workship』は、自分のスキルを登録することで、プロジェクト単位で自分にあう企業とマッチングが可能。自分がしたい仕事、クライアントがしてほしい仕事が噛み合うようプロジェクトを勧めてくれます。
また、土日可、リモート可など、柔軟な働き方ができる案件も多数掲載。時給1,500円〜などの高単価案件のみ取り扱っているのも嬉しいポイントです。
次の記事では、Workshipの登録方法や使い方を解説しているので、あわせてチェックしてみてください。
Workshipの登録方法&使い方を公式が解説! フリーランス・副業向けマッチングサービス
Workship MAGAZINE
(執筆:セイタモ 編集:齊藤颯人)