【漫画】フリーランスは“103万円の壁”にどう向き合うか?
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近ごろは副業・複業を推奨する会社も増え、本業以外にもフリーランスとして仕事をしている人は多いのではないでしょうか。でも副業・複業の選択肢は、必ずしも本業の延長線上にある仕事だけとは限りません。
本業とは全く関係のない分野でも、興味のあることに挑戦した結果、普段は出会えないような人とのつながりが生まれ、さらには本業とのシナジー効果が生まれることも……!?
今回はエンジニアの傍ら「ランチクリエイター」として活動し、人気急上昇中の井土元樹さんにお話を伺いました。
原宿のクリエイティブ会社でフロントエンドエンジニアとして従事しつつ、社内副業でほぼ毎日ランチを提供。他社への出張弁当サービスも行う。料理を始め10ヶ月にして活動が雑誌に特集され、一般家庭向けの料理代行も開始。食品衛生責任者の資格を保持。
――井土さんは「ランチクリエイター」の肩書きで活動されています。具体的にどんな副業をされているのか、教えていただけますか。
――本業のエンジニアからは遠い仕事のように思えるのですが、どんなきっかけで活動が始まり、成長していったのですか。
もともとは料理をする方ではなかったので、お米の炊き方もわからないところからスタートしました。まずは冷凍食品を使って、次は野菜を切るようになって、肉を焼くようになって……そんな風に経験を重ねていくことで、もっといろんな料理に挑戦したくなったんです。
でも、スーパーで買った食材は一人だとなかなか使い切れず、無駄にしてしまうこともありますよね。それでどうしようかと思って、ふと周りを見渡したら、同じようにコンビニか高い外食かの二択しかなくて苦しむ同僚が目に入りました。そこで、一緒にお弁当を作れば効率的だし、喜んでもらえるのではと思って提案したんです。「良心的な値段で、お弁当作りますよ」と。それが社内副業の始まりですね。
また最近は食品衛生責任者の資格も取得し、家事代行サービスのスタッフとしても登録したので、土日は一般家庭に出張で料理を作りにいったりしています。小さなお子さんがいるママさんから独身男性まで、さまざまな方に僕の料理を食べてもらい、喜んでもらえるのが嬉しいです。
――副業になったことで、自分以外の人にランチを食べてもらう機会が増えたのですね。その上で何かこだわっていることはありますか。
また、毎日3〜4品のおかずを用意しているのですが、週を通して同じようなおかずは作らないようにしています。おかげで料理経験ゼロから1年でレパートリーが100品以上にまで成長しました。
――1年間で100品はすごいですね! これからさらに挑戦したいことはありますか。
――「ランチクリエイター」として発信している中で、ブランディングや情報発信の方法としてこだわっていること、効果的だと思うことがあれば教えていただけますか。
また、対面の時のときにも積極的にアピールするようにしています。エンジニアでありお弁当屋さん、って言うと多くの方が食いついてくれるので、自己紹介にも困らなくなりましたね。会社の名刺にも「ランチクリエイター」って書いてもらってて(笑)。おかげで、あとでふと思い出して連絡をもらえたりします。
SNSだけではなく、ありがたいことに最近は雑誌に載ったり、人づてで社外に出張の依頼が入ったりしたので、今後は両方のシナジーを効かせていくことで活動の幅も広がるのでは、と期待しています。この記事を読んで気になっていただけた方は、ぜひつながってください(笑)。
――好きなことや趣味が仕事にまで発展した、最大の理由はなんだったと思いますか。
僕はもともと人見知りで、前職では会社で親しい人もいなくて、なかなか同僚と話す機会がなく寂しかった思い出がありまして。今の会社では、僕が作ったランチを囲んで仕事に関係ない話をしたり、他のメンバーのことを知って、そこからアイデアが生まれたり……といった時間がありますね。それがとても楽しくて、自分自身も対人面で成長できている気がしています。
――ここまで続けてみて、意外な影響などはありましたか。
――本業(エンジニア)と副業(お弁当)を両立していることで生まれた相乗効果などがあれば、お聞かせください。
――これから何か楽しい副業を始めたい人に向けて、伝えたいことやアドバイスはありますか。
コツは「まずは小さく始める」ってところかなと。副業を始める、っていうとなかなかハードルが高いように聞こえますが、仕事というよりも遊びやコミュニケーションのためにやるスタンスでいいと思うんです。僕の場合、やっていて楽しいし、周りに喜んでもらえるから続けていて。いつのまにか視野が広がり、本業にもよい影響があったと感じています。
自分にとって楽しい内容で、かつニーズに合った仕事をやってみると、みんな喜んでくれるし、それが続けるモチベーションになり、結果として副業になるのではと思います。
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