日常的に使っている有名なアプリや話題のサービスに、実はフクギョウワーカーが関わっていることも。

第3回フクギョウワーカー特集では、本業でビザサービス『one visa』の開発をしながら、副業であのフレンドファンディングサービス『polca』の開発をしている、フロントエンドエンジニアの土谷光さんにお話を伺いました。

「以前は服も着替えず布団の中で毎日仕事しちゃってた……」と失敗談を語る土谷さんに、本業と副業の両方でサービス開発を進める中で気づいた効果や、本業と副業のバランスの取り方など、その働き方について詳しく伺いました。

土谷 光(Tuchiya Hikari)
土谷 光(Tuchiya Hikari)

「世界から国境をなくす」をビジョンに掲げる株式会社one visaのフロントエンドエンジニア。北海道生まれ、札幌・香港育ち。GMOペパボ社にてブクログ、minneなどの人気サービスの開発に携わる。その後CAMPFIRE社を経てone visaに入社。

下町のSIerから独学、GMOペパボ、CAMPFIRE……目まぐるしく変化した、エンジニアとしてのキャリア

まずは土谷さんの簡単な来歴を教えていただけますか。
僕のエンジニアとしてのキャリアが始まったのは、ちょうどリーマンショックの頃で。銀行や物流のようなお堅いシステムの開発をしているSIer(受託ソフトウェア開発・情報処理サービス会社)が1社目でした。30人くらいの下町の会社で、4年くらい所属していましたね。
そこを退社して、BtoC向けサービスのWebエンジニアになろうと思い、そのための勉強をしはじめたのは27歳の頃。会社を辞めて1年間、本を読みながら独学で技術を身につけました。お金がなかったので、毎日水道水ばかり飲んでましたね(笑)。
それから偶然知り合った人の会社で、就職活動をさせてもらいながら仕事を手伝っていました。

最初はBtoCのWebエンジニアではなかったんですね。
はい。その後はGMOペパボ株式会社に入社して、読書管理アプリの『ブクログ』や『minne』のiOS版の開発に携わり、計6〜7年ほどBtoCのサービスに関わりながら過ごしました。
そのタイミングで、iOSの開発からWebフロントエンドの開発にもっと専門的になっていきたいなと考えまして。かつ、より社会性の強い分野というか、世の中のみんなが我慢している分野、最適化されていない領域を技術で直していくサービスを作りたいなと考えていました。
つまり「日常にあったら嬉しい」プロダクトから「世の中にある、明らかなデコボコをフラットにできる」ようなプロダクトを手がけたいという気持ちが芽生えてきて、株式会社CAMPFIREに入社しました。

誰かが困っていることを、自分の技術で解決するのが気持ちいい


夢が「Webエンジニアになりたい」から「みんなが困っていることを解決したい」に変わっていったのですね。
はい。そしてCAMPFIREに入社後しばらくして、新規事業『polca』の開発をやることになり、Web版のシステムを作り終えてリリースしたタイミングで退職しました。
そこからさらに社会性を主軸に置いた株式会社one visaに入社。one visaは在留資格(ビザ)の申請・管理をWebで簡単に行えるサービスなのですが、日本にいる外国籍の方々がデコボコした道で困っているのを技術で滑らかにできるのが、とても楽しいです。

あれ、でも今もpolcaには関わっているんですよね?
実はone visaの開発に半年ほど専任で携わっていた折に、当時の同僚から声がかかりまして。
「polca内で、土谷さんが作ったシステムに機能を足したいという要望が出ているんだけど、それをできる人がいないからちょっと戻ってこれないかな?」と。
確かに僕が作ったシステムなので勝手がわかっているし、polcaの開発チームは業務委託メンバーを含む少人数チームだったので、いま自分が入ることで大きく貢献できるなと感じ、副業としてジョインすることにしたんです。
仕事選びの基準として、ユーザーの生活を「ゼロからプラスにする」ことよりも、「マイナスをゼロにする」ことを重視していたので、余計に「また手伝いたい」という気持ちが強くあったのだと思います。

その考え方になったのは、なにかきっかけがあったのですか。
僕は子供のころ、困っていると助けてくれる大人たちが周りにいた記憶があって、とても感謝しているんです。
昔は少し自分よがりな嗜好もあったけど、30代に入った頃からは特に、社会に恩返しがしたいなと思うようになりました。
エンジニア的な言葉で言うと、世の中の「最適化されていない」ことや、困ってる人に対し自分が助けになれるようなことをもっとやっていきたいなと思うようになり、それが結果として副業をすることにもつながりましたね。

メンバーとの同期コミュニケーション、契約形態の理解……試行錯誤の末に辿り着いた、副業のコツ


「one visa」はリモートOK・副業OK・フルフレックス……とかなり自由な環境とのことですが、リモートで仕事する上でどんなことに気をつけていますか。
実は、リモートに関しては過去に失敗したこともあって....。one visaに入る前の話ですが、仕事とプライベートの境目がほぼ無くなってしまったんです。
朝起きて、そのままベッドの中で作業して、そのままのノリで、オフの日も休まずに作業してしまったり……。そんなことを繰り返していたらとても調子が悪くなってしまいました。
「俺、リモートが向いてないのかな……」とも思ったんですけど、いや違う、やり方をどうにかしなくちゃと考えて。
その反省を活かし、当たり前のことかもしれませんが、今は外に出られる格好に着替えて作業するようにしてます。そうすると気持ちが切り替えられるので、仕事を始める儀式みたいにして、今はメリハリつけて仕事できています。

どうやって本業と副業のバランスをとっていますか。
副業に関しては、一緒にやっているメンバーに、自分がどんな契約で入っているかを明確に伝えるのがコツだと思っています。そのあたりが伝わっていないと、メンバーも僕がどのくらいのリソースが割けるか分からないまま開発計画を立てなければなりませんし、下手すると自分の契約している時間では納まらないような量の仕事を振られてしまう可能性もあるので。
離れて仕事しているからこそ、契約形態に関するメンバー同士の理解を深めておくなど、お互いに気持ちよくやっていくためにいろいろと試行錯誤しています。


先日はone visaの仕事もしながら2週間ほど北海道に滞在されていたそうですね。
楽しいかなと思ったんですけど、実は若干ストレスでしたね。東京の家やオフィスのほうが、快適な仕事環境が整っているからなのか……途中で帰りたいなって思っちゃいました(笑)。
そういえば、遠方にいるときはビデオ通話などの「同期コミュニケーション(※電話、ビデオ電話、直接話しかけるなどの、リアルタイムで行われるコミュニケーション)」をあえてするようにしています。札幌にいてもほとんどビデオ通話していたので、東京にいるのと変わらない感覚でした。
例えばメンバーにちょっとしたことを聞きたい時に、slackやメールなどで連絡すると、返事がもらえるまでに数分かもしれないし、下手すると丸一日かかってしまうかもしれない……。案外効率が悪いんですよね。
同期コミュニケーションはすぐに受け答えが必要な際に便利ですし、チームとして一体感も出ます。「非同期コミュニケーション(※メールなど、即時性を求めないコミュニケーション)」のいいところと合わせて、チームで使い分けていますね。

2つの仕事をしてみて、どんな発見がありましたか。
2社で使っている技術が近いので、片方で学んだことがもう片方に活きたりと、技術的な相乗効果がありました。また、スイッチするときに大きな労力がかからないこともエンジニアのメリットかなと思います。
一方で「polcaの作業は週に何時間まで」という取り決めで動いているので、主に土日を使っていることから平日の日中は反応しづらい、「非同期」になってしまうなあと思ったことはあります。

これからやりたいことや、さらにキャリアチェンジしたい願望はありますか。
副業もとてもうまく回っているし、今一番コミットしているone visaの開発を通して世の中の「マイナスをゼロにする」作業もまだまだ進行中なので、しばらくはこの環境に身を置くと思います。

副業のすヽめ ~これから挑戦したい人に向けて~


これから副業をはじめたい方に向けてアドバイスがあれば教えてください。
ふたつの仕事でも、同じエンジニア職であれば末端では同じような仕事をやると思います。ただ、組織やチームによってはビジョンや目指していることは違いますよね。それが開発方針にも反映されてくるし、プロダクトにも落ちてくると思います。その違いというか、コントラストを楽しむのがおすすめです。
もちろん副業でなくても、複数のチーム・社会に属しておくことで学べることはあると思います。

組織やチームの違いを楽しむということですね。
ただ、副業をしている他のエンジニアともよく話すのですが、関わり方が「副業・業務委託」だと、どうしてもどこかで線引きせざるを得ないなと感じています。
会社に社員として入ると、線引きなしでとことん関わっていけるメリットがあると思います。ビジョンやミッションに対して「このプロダクトはどうなんだろう?」とか、「このやり方はチームの姿勢として違うんじゃないか」みたいな、チームの核心に触れる議論にもバリバリ入っていけるのが好きですね。
一方で副業は、「スキルベースでいろんなチームと関わっていきたい」「自分のスキルをもっと活かしたい」という場合にぴったりだと思うんです。本業と副業をもつと、このいいとこ取りができるのが魅力で、自分に合っているのだと実感しています。

(写真:shochik)

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