ホームページ制作でフリーランスはどれくらい稼げる? 仕事内容や収入目安を解説

フリーランス ホームページ

Web系フリーランスの代表的な仕事として、ホームページ制作を思い浮かべる方も多いでしょう。

しかしひと言でホームページ制作といっても、その仕事内容はさまざまです。Webデザインを専門にする方もいれば、プログラミング、ライティングを専門に行う方までいます。

そこで今回は、ホームページ制作に携わるそれぞれの職種にスポットライトをあて、仕事内容や月収の目安を解説していきます。Web系フリーランスに興味のある方は、ぜひ参考にしてください。

ホームページ制作に関わるフリーランスの種類

ホームページ制作に関わる職種は、大まかに6種類に分けられます。それぞれの仕事内容や単価相場を確認していきましょう。

1. Webデザイナー

ホームページ制作に関わる代表的な職種は、Webデザイナーです。

Webデザイナーのおもな仕事は、企業や個人などから依頼されたWebサイトのデザインを作成すること。クライアントの要望に基づいたWebサイトの構成やレイアウトを考えます。

おしゃれで洗練されたデザインだけでなく、ユーザーの使いやすさにも重点を置いたユーザビリティに配慮することも大切です。案を考えるだけでなく、実際にHTMLやCSS、JavaScriptなどを使ってコーディングを担当するケースもあるので、デザイン関連の知識や技術だけでなく、コーディングスキルも習得しておけば、仕事の幅がぐっと広がります。

Web系デザイナーには、『Illustrator』や『Photoshop』などのデザイン系ソフトウェアの知識や技術が必須となります。

フリーランスWebデザイナーが目指したい収入

Webデザイナー給与

▲出典:求人ボックス給与ナビ「 Webデザイナーの年収・時給」

フリーランスの場合、健康保険や国民年金の支払いは全額自己負担となり、病気や怪我をして働けなくなった場合の保障や退職金、賞与などがありません。

そういったことまで考慮すると、会社員時代よりも少なくとも1.5倍程度の収入は得たいところ。そのため本記事では、上記の正社員の平均年収×1.5で目指したい年収を算出します。

正社員の平均年収 448万円 × 1.5 = 672万円 。月給換算で、56万円がフリーランスWeb系デザイナーが目指したい月収になってくるでしょう。

フリーランスの場合は、個人の経験や力量によって年収額は大きく左右されます。1.5倍と言わず、2倍、3倍と自分のスキルや交渉次第では可能です。それがフリーランスで働く醍醐味でもありますので、この年収の目安はあくまで参考としてください。

2. Webディレクター

Web制作現場における管理職のポジションがWebディレクターです。

おもな仕事は、Webデザイナーやエンジニア、制作・開発に関わるスタッフの指揮や管理です。スケジュールの進捗管理やWebサイトの品質管理、クライアントとのコミュニケーション、プロジェクトメンバー間の橋渡しなど、業務内容は多岐に渡ります。

フリーランスWebディレクターが目指したい収入

Webディレクター給与

▲出典:求人ボックス給与ナビ「Webディレクターの年収・時給」

正社員の平均年収 493万円 × 1.5 = 739万円。月給換算で61万円がフリーランスWeb系ディレクターが目指したい月収になってきます。

Webディレクターは管理職のポジションなので、報酬は他の業種と比べてやや高めとなります。ただし、Webディレクターは経験がないとなかなかなれません。Webディレクターの指示が曖昧だと、現場が混乱してプロジェクトがうまく回らないからです。フリーランスだと、よりシビアに経験や実績が問われるので、まずは現場でホームページ制作などの実績を作りましょう。

3. ライター

フリーランスや副業の案件として個人が活躍しやすい業務が、ライターです。雑誌や新聞など紙媒体で活躍したライターのなかには、Webライターへ転向するフリーランスも多く、会社員の副業や兼業としても人気があります。

クライアントからの依頼内容もさまざまで、記事やコラムの構成や執筆、セミナーなどの書き起こしや翻訳、対談形式のインタビューなどがあります。また、広告やキャッチコピーの制作を任されることも。インタビューでは写真を撮ることもあるため、写真撮影スキルを身に付けておくと尚よしです。

メディア運営やコンテンツマーケティングでは、ライターの執筆した文章の校正や校閲、ライターに作成記事の指示を行う「編集者」も求められます。編集者には、ライティングスキルだけでなく、サイトのアクセス数が増えるような企画を考えたり、広告などのマネタイズ手段を検討するスキルも重要です。

フリーランスライターが目指したい収入

ライター給与

▲出典:求人ボックス給与ナビ「ライターの年収・時給」

正社員の平均年収 448万円 × 1.5 = 672万円。月給換算で56万円がフリーランスライターが目指したい月給の目安です。

ライターの場合、1本いくらで依頼がくることが多くあります。ライティングは書けば書くほど、自分のスタイルが確立して作業も捗ってくるので、まずは多く書くことからはじめるとよいでしょう。

書くことに興味がある方は、ぜひ副業にもチャレンジしてみましょう。

4. エンジニア

Web系のエンジニアには2種類のタイプが存在します。ひとつは「バックエンドエンジニア」、もうひとつは「フロントエンドエンジニア」です。

バックエンドエンジニアはおもにサーバーサイドやデータベースに関わる、ユーザーの目に見えない部分の開発を担当します。一方でフロントエンドエンジニアは、直接ユーザーの目に触れる部分を開発します。直接触れる部分ですので、コーディングだけでなくデザイン性も求められるところです。

フロントエンドではHTMLやCSS、JavaScriptといった言語が必要になってきますが、それらをより扱い易いようにフレームワーク化した、BootstrapやVue.jsなどを使って開発できれば作業効率が上がるでしょう。

最近では、フロントエンドとバックエンド両方を開発できる人も増えてきていますし、スマホアプリも需要が増えています。Webアプリだけでなく、Androidアプリ、iOSアプリの開発、SaaSシステムを支えるAWSやAzureなどを用いたサービスインフラの構築までできれば、案件獲得に困ることはないでしょう。

フリーランスエンジニアが目指したい収入

Webエンジニア給与

▲出典:求人ボックス給与ナビ「Webエンジニアの年収・時給」

正社員の平均年収 584万円 × 1.5 = 876万円。月給換算で73万円がフリーランスWebエンジニアの目指したい月収です。

エンジニア業界は慢性的な人手不足なので、経験者はより高単価な案件を獲得できるはずです。優秀なエンジニアは企業も手放したくないので、今以上の報酬アップが見込めるかもしれません。

エンジニアとしてスキルや実績があるならば、フリーランスエンジニアにチャレンジしてみる価値は十分にあります。

5. Webマーケター

リスティング広告やディスプレイ広告などといった、Web広告のプランニングや運用代行、SEO対策、SNS運用代行、アクセス解析などマーケティング業務を担当するのが、Webマーケターです。

顧客ニーズや競合調査、プロモーションの計画・立案、コンテンツ企画などを通して、Webサイトから利益をあげることを目指します。情報分析やコミュニケーション能力はもちろんのこと、提案力なども必須な職業です。

デジタルマーケティングが浸透してきてからは、CRMやSFA、MAなどの各種マーケティングツールを活用した手法も取り入れられるようになりました。

フリーランスWebマーケターが目指したい収入

マーケティング給与

▲出典:求人ボックス給与ナビ「マーケティングの年収・時給」

正社員の平均年収 496万円 × 1.5 = 744万円。月給換算で62万円がフリーランスWebマーケターが目指したい月給になります。

マーケティングの仕事は、利益を出せるかどうかです。利益を出せれば報酬アップも可能ですが、利益を出せなければ契約終了となります。

エンジニアやデザイナーは個の力の強い職業ですが、マーケターはチームで行うもの。チーム内での売り上げに貢献できれば、おのずと報酬にも反映されるでしょう。

6. Webクリエイター

映像やCG、アニメーション、音楽、ゲームなどのクリエイター系の業務にも、Web業界で活躍するフリーランスの方が多くいます。またYouTubeやInstagramなどを利用したオンラインプロモーションの需要も高まっているため、注目の職業です。

Web業界で活躍しているクリエイターを総称して「Webクリエイター」と呼びます。Webサイトや映像、音楽、ゲームなど様々なジャンルを垣根なしに扱えるマルチクリエイターがこれに該当します。

Webクリエイターは、依頼を受けて仕事をするだけでなく、自身のWebサイトで作品を販売したり、広告収益や直販をしたりすることで、生計を立てるケースもあります。

フリーランスWebクリエイターが目指したい収入

映像制作給与

▲出典:求人ボックス給与ナビ「映像制作の年収・時給」

正社員の平均年収 445万円 × 1.5 = 667万円。月給換算で55万円がフリーランス映像制作の月給の目安です。

今回は映像制作を一例にして月給の目安を算出しましたが、Webクリエイター系の職業こそ、個人のスキルや創造性によって報酬額が大きく変わります。

Webクリエイター系は、自分の作品のファンを作ることが何よりも大事になので、ポートフォリオを作って、作品を世界にアピールしていきましょう。

フリーランスがホームページ制作案件を獲得する方法

ひとむかし前と比べても、フリーランスの方が案件を獲得する方法は充実してきました。得意とする案件獲得手段は人それぞれだと思いますので、自分にとってベストな案件獲得方法を見つけていくことが大切です。

フリーランスマッチングサービス

「仕事を発注したい人」と「仕事を受注したい人」をマッチングさせるサービスが、フリーランスマッチングサービス。職種や働き方に合わせた案件が掲載されているのが特徴です。

自分のスキルを発揮できそうな案件やチャレンジしたい案件に応募して、お互いの合意があれば契約が成立する流れになります。

マッチングサービスならWorkshipがおすすめ

Workship

▲出典:Workship

代表的なフリーランスマッチングサービスには、『Workship』があります。

☆Workshipの特徴☆

  • マージンが発生しないので、報酬額すべてを受け取れる
  • 案件への参画が決まると、お祝い金として1万円を受け取れる
  • 前払い機能を活用すると、報酬を先払いで受け取れる
  • 週1案件も豊富にそろっている
  • 自己負担なしで、最大500万円の賠償責任保険がつく
  • 月500円で病気や怪我をした場合に活用できる所得保証保険に加入できる

Workshipでは、エンジニアやデザイナー、ディレクターでの募集案件が多いのはもちろんのこと、それ以外にもSEOなどを行うWebマーケターや広報、財務関連の仕事の募集も行われています。

また、エンジニアの中でも、JavaScriptやPHPといったWeb系の開発言語を扱う案件が多いのも特徴です。

フリーランスエージェント

フリーランスエージェントに登録すると、エージェントから希望条件に合った案件を紹介してもらえます。

リクナビなどの転職エージェントを使ったことがある方も多いのではないでしょうか。それのフリーランス版です。エージェントが企業との間に入ってやり取りをしてくれるので、不安や希望事項などをワンクッション挟んで伝えられる分、少ない心理的負担で案件探しができます。

また登録する際には、ひとつのエージェントに絞るのではなく、複数のエージェントに登録しておきましょう。エージェントごとに抱えている案件が異なるうえ、同じ案件でも条件が変わる場合もあります。

クラウドソーシングサービス

代表的なクラウドソーシングサービスとして『クラウドワークス』や『ランサーズ』が挙げられます。

案件数も非常に多く、案件によってはすぐに取り組めるものも。一方で、個人や匿名で発注を行っている案件が多いので、単価はやや低めです。

マッチングサービスやエージェントと異なり、案件の選別や申し込み、単価交渉などは自分で行う必要があります。

ブログやSNS

ブログやSNSを活用して案件を獲得する方法もあります。SNSに慣れている世代でしたら、こちらが一番活用できる方法かもしれません。

ブログやSNSを使えば、スキルや実績をアピールできるポートフォリオを公開できます。特定のスキルを持ったフリーランスを探しているクライアントも多いため、ダイレクトメールをもらえる可能性も十分にあるでしょう。

友人・知人の紹介

エンジニアやデザイナーの知り合いがたくさんいるならば、知人や友人から仕事を請けるのもひとつの手です。

ただし、友人や知人の場合だと条件面があやふやになることもあるので、事前に条件面はクリアにし、書面で契約のエビデンスを残すことが大切です。

おわりに

今回の記事を通して、ホームページ制作に関わる業種について、お分かりいただけたかと思います。

6種類すべてをできる必要はありません。どれかひとつでも極めれば受注に困らないフリーランスに近づけると思いますので、自分が輝けるフィールドを見つけて、ホームページ制作に関わっていきましょう。

(執筆:S-KAYANO 編集:mozuku)

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