【社労士解説】ジョブ型雇用時代におけるフリーランスの生存戦略とは?
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こんにちは。メンバーの9割がフリーランス&フルリモートで働く新規事業立ち上げ専門会社・Lbose(エルボーズ)代表の小谷草志(こたにそうし)です。当社ではWebエンジニア、Webデザイナー、ライター、PRなど、さまざまな職種がフリーランスとして働いています。
フリーランスの経歴も多種多様で、たとえば子育て中のママさんエンジニアや、副業でお店を経営されている方、コロナで本業を辞めてフリーランスとして独立された方など、十人十色のストーリーがあります。
この記事では、私が考える「フリーランスの報酬設定&料金交渉」のポイントについてご紹介します!
※この記事は株式会社Lboseによる寄稿です
だれでも、いつでも、どこからでも働ける環境をつくる。株)Lbose代表/BtoB企業のための新規事業開発チーム「ATTEND biz」/社員・フリーランス・副業のフレキシブル&フルリモートなチーム/共創型のチームづくり/個人の働き方/二拠点生活。Twitter:@KotaniSoushi
弊社ではフリーランスの方から提示された報酬が高すぎた場合、他のメンバーのケースをお話しして、適性な金額に調整してもらっています。
もちろん逆の例もあります。フリーランスさんから提示された報酬額が、その人のスキルと比べて低すぎると思ったら、ちゃんと見合う金額に調整するんです。不当に安い価格のままお願いするのは、人として気持ちよくありません。
たとえば弊社メンバーのエンジニアで、他社では時給1200円くらいで働いていた方がいました。あまりにも安いと思ったので、うちでは時給2000円くらいに設定したのですが、逆に「そんなにもらって大丈夫なんですか?」って心配されたことがあります。
私は仕事の内容や働き方に共感して、フラットに仲間になってほしいと思っています。なので、交渉意欲むき出しで駆け引きしてくる方とは、あまり一緒に仕事をしたくないなと感じてしまいます。
フリーランス側にも、自分で自分を守らなければいけない事情があるのは理解しています。しかし料金交渉のTipsみたいな情報を信じて「修正は1回まで」とか、「決まった期間以降は絶対に対応できません」とか、細かい条件をつけてくる方もいます。でも、正直そう言われてしまうと、チームという形では動きづらいなぁと感じてしまうんです。
契約関係のトラブルって本当によく聞くので、慎重になってしまう気持ちもわかります。しかし、誠実な会社もたくさんあります。そのあたりは、実際に働いている人に話を聞いてみたり、応募時にきちんとコミュニケーションを取って、違和感を覚えたらサッと退くなど、交渉以前の段階で精査する必要があると思います。
フリーランスに求められるのは、交渉術より「人を見る」審美眼みたいな部分かもしれません。
危険な会社(依頼主)はメールのやり取り時点からおかしいことが多いので、早い段階で見極めてやめておきましょう。「経験になるから」「徐々に上げていくから」といった理由で、極端に安い金額を提示してくる会社もアウトです。
フリーランスの足元を見て安く使おうとする会社は、仕事の価格や人材の価値を甘く見ているので、後々トラブルの元になります。具体的には、契約書や取り決めの書面を交わしてくれない会社は、やめたほうがいいと思います。契約を交わさず、うやむやな条件のまま仕事を始める会社も、残念ながら存在するので……。
また、契約書はしっかり読み込んでおくことをオススメします。フリーランスに責任を転嫁するような内容になっていないか、サインをする前に必ず確認してください。採用後に入金が遅れる会社も早めにやめたほうが無難です。僕自身もフリーランス時代が長かったのですが、とにかく少しでも違和感を覚えたらやめるようにしていました。
フリーランスの料金交渉はハードルが高いと思っている人も多いと思いますが、駆け引きめいた交渉術はなくても大丈夫です。
まずは自分が適正だと思う金額を堂々と提示してみる。そして相場がわからなければ、正直に聞いてみることをオススメします。
あまり交渉の駆け引きをしすぎると、採用する側も「一緒に仕事をしていける人なのか?」と不安に感じる場合があります。お互いがいい関係性を築いていけるようなやり取りができればいいですよね。
(執筆:小谷草志 編集:少年B 提供元:株式会社Lbose)
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