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グラデーションやホワイトスペース、モノグラムなど、ロゴデザインにはさまざまな技法と、その時々のトレンドがあります。
この記事では、2021年に注目すべきロゴデザイン技法10選を、ロゴ作成サービスを提供する『Logaster』がご紹介します。
目次
いつの時代も、良いロゴはシンプルなものです。すっきりとしたデザインなら、アナログでもデジタルでも、さまざまなフォーマットで利用できます。
洗練された幾何学模様や派手なタイポグラフィも良いですが、ロゴをシンプルにすることで、小さなスマートフォンの画面から巨大な看板まで、どんな環境でも表現できる汎用性の高いロゴを作れます。
人気のフォントはこれまでに使われ過ぎており、見る側は飽きています。見る人に強い印象を残すには、ブランドを表現する新鮮でオリジナルなフォントが必要です。ベストなのは、一からフォントを作ること。
ただし、オリジナルのデザインに力を入れすぎて、テキストの読みやすさを妨げないようにしてください。
2021年のグラデーションは、おなじみのデザインとは一味違うでしょう。異なる色相を使うのではなく、色の彩度を調整して勝負する傾向にあります。
最近リニューアルされた『Facebook Messenger』と『Globoplay』のロゴの滑らかな色の変化を見てください。グラデーションを巧みに使ったことで、これまでにない深みとボリューム感が生まれています。
ただし、グラデーションは印刷物にうまく反映されないこともあります。ロゴを作成した後は、マーケティング資料などに色が正しく印刷されることを確認しましょう。
何が書かれているか明らかなテキストより、いくつかのヒントがある未完成のテキストをデザインに盛り込んだほうが印象的になることもあります。たとえば文字の一部を欠けさせたり、文字を並べ替えてみたり、インクの色あせをデザインに取り入れたり……。
しかし、やり過ぎは禁物です。視覚的なギャップを作りながらも、ターゲットとする人たちがパッと見てブランドやテキストを識別できるロゴでなければいけません。
ロゴのトレンドに乗るために、無理に古いロゴを総取っ替えする必要はありません。たとえば既存のロゴに、幾何学模様を組み合わせてみましょう。
幾何学的な形をロゴに融合させたり、分割したり、重ね合わせたりすると、一味変わった新鮮なデザインになります。3D効果を加えるなど、可能性は無限大。
これまで世界中のデザイナーは、デザインに意味を与え、見る側に別の視点からブランドを考えさせる用途で「ホワイトスペース(デザインの余白)」をロゴに取り入れてきました。
ホワイトスペースには、見た人にさまざまなことを想像させる効果があります。
見る人の注意を引くために、ロゴは大きくて重厚なものであるべきだと考えるのは誤りです。近年のデザイナーは、細い線で描かれたシンプルなデザインを好むようになってきています。
細い線を用いる技法は、テキストベースのロゴデザインに適しています。シンプルなデザインを採用することで、読みやすく、かつ簡単に拡大/縮小できるロゴが作れます。
この技法は、ロゴを通じて革新的なメッセージを打ち出したい場合に最適です。文字をねじったり、幾何学的な形を散りばめたり、構図全体を逆さまにしてみたりすると、カオスなデザインが生まれます。
しかし、ただカオスにすればいいわけではありません。変形を通じて「何を伝えたいのか」を考えたうえで、ロゴを作成してみましょう。ときにはあえてデザインを大きく崩すことで、人を魅了するロゴになることもあります。
カオスなデザインが苦手な方は、逆に「ハーモニー」を重視してみましょう。シンプルなタイポグラフィ、控えめな色、対称的な配置を活用して生まれる整然としたロゴを通じて、ブランドの本質を伝えられます。
ハーモニーを重視したロゴながら、多少の面白味がほしいと感じた場合は、デザインのテキストやイメージにフェード効果を追加するのがおすすめです。
モノグラム(2つ以上の文字や記号をあわせた独自の模様・デザイン)をベースにしたロゴは、ありきたりなデザインになりがちです。しかし、モノグラムとカオスな配置やグラデーション、ホワイトスペースなどの技法を組み合わせれば、革新的で印象に残るロゴを作れます。
ただし、モノグラム+2つ以上の技法を組み合わせると雑多なデザインになってしまうので、組み合わせるのは1つまでにしましょう。
ここまで最新のロゴデザインのトレンドを紹介してきましたが、トレンドがすべてではないことを忘れてはいけません。ブランドの個性を正しく表現することは、トレンドに乗ることよりもはるかに重要です。
ブランドが表したいものは何か、達成したいことは何かを軸に、ロゴデザインのトレンド技法を選びましょう。
(執筆:Ihor Volkov 編集:齊藤颯人 提供元:Logaster)
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