ABCDメソッドを使って魅力的なYouTube動画広告を作成しよう!

MozおよびFractlの調査によると、18歳〜34歳の63%が、広告ブロックソフトを使用しています。また、オーストラリアのある調査によれば、テレビ広告の大半が視聴者の記憶に残っていないことが分かりました。

クリエイティビティの乏しい広告は、人々の記憶に残りにくいのです。

そんななかYouTubeは、動画を使用したクリエイティブな広告づくりのガイド『Think with Google』を公開しています。過去に成功した動画広告からノウハウを集めたもので、チャンネル運営、広告戦略、最適化など、さまざまな情報が詰まっています。

今回は、FMCG業界(日用消費財業界)の広告データの分析から作成された、クリエイティブなYouTube動画広告を作成するための「ABCDメソッド」をご紹介します。

クリエイティブなYouTube動画広告を作るためのABCDメソッド

ABCDメソッド

▲出典:Think with Google

動画広告を制作する際は、広告の達成度をはかる指標として以下の2つを抑えておきましょう。

  • 広告想起率:
    あるブランド、プロダクト、サービスについての広告が人々に覚えられているかを示したもの
  • ブランド認知度:
    そのブランドへの理解や支持の度合い

これらを前提とした上で、以下のABCDメソッドを意識して動画広告を作ってみてください。

A: Attract(魅了する)

数多くある動画広告のなかで視聴者の注意を惹きつけるため、どの動画広告よりも自社のものを目立たせる必要があります。

動画広告というフォーマットに限りませんが、広告は早い段階から視聴者の注意を惹きつけることが大切です。

Unicharmが展開するおむつブランド『ムーニー』の動画広告は、子育てをする親の気持ちに寄り添ったメッセージを最初に伝えることで、製品の魅力を簡潔かつ素早く伝えることに成功しています。

有名な人物を雇用する

有名人を動画の最初に登場させることで、視聴率を向上できます。女性タレントや子役、お笑い芸人はとくに人気です。

LIONのこの事例は、CMの冒頭から有名人を起用することで、視聴者を一瞬で惹きつけています。

B: Brand(ブランド)

動画広告は、ただ面白く、興味深いものであれば良いわけではありません。

動画のストーリーの中でブランドメッセージを自然に馴染ませ、ブランド認知度が向上するように努めましょう。

ブランド表示の位置とタイミングを工夫する

ブランドロゴを動画のなかに入れることよりも、プロダクトをどう見せるかに集中しましょう。

ザック・キングのTic Tacの広告は、すっきりとした印象の素晴らしい広告です。コンテンツはスピーディで面白く、プロダクトの紹介の仕方も秀逸です。

音声を活用する

動画において最適なオーディオの使用は、ブランド認知度や広告想起率を向上させます。レクサスの事例では、軽快な音楽が車の疾走感を演出しています。

C: Connect(つながる)

動画広告はできるだけ長く視聴してもらい、ブランド認知度と広告想起率を向上させたいですよね。

ストーリーテリングは、視聴者の持続的なエンゲージメントを高めるのに効果的な手法です。

感情的にうったえかける

動画広告にユーモアとサスペンスをうまく取り入れることで、広告想起率を向上さます。

ユニリーバが1,000億円で買収したことで2012年に世間を騒がせた髭剃りスタートアップ、Dollar Shave Clubの動画広告が良い例でしょう。

視聴者に直接呼びかける

Dollar Shave Clubの事例もそうですが、視聴者に直接呼びかけることで、広告と視聴者の間の壁を効果的に壊せます。

視聴者に直接呼びかけることは、視聴者のエンゲージメント向上にも繋がります。トーンモバイルの以下の動画も、視聴者にプロダクトの魅力を直接呼びかけるユニークな事例です。

D: Direct(誘導する)

YouTube動画の最後は、視聴者へのアクションの呼びかけを行いましょう。

行動喚起を忘れずに

ブランドのWebサイトをクリックする、他の動画を閲覧する、チャンネル登録をするなど、視聴者にしてもらいたいアクションを具体的に伝えましょう。

ソフトバンクの以下のCMはプランの魅力だけではなく、プランへの加入方法やキャンペーン内容も同時に伝えることで、視聴者をプラン加入へと促しています。

まとめ:YouTubeのインタラクティブ性を活用しよう

動画を観せるだけでなく、視聴者にその後のアクションを呼びかけられるのは、YouTubeというプラットフォームならではです。

再生中の動画の上にカード形式で情報を表示したり、行動喚起のメッセージを埋め込んだり、ショッピングカードを入れたりと、YouTubeで出来ることは多くあります。

YouTubeで動画広告を作る際は、この記事で紹介したABCDメソッドを参考にしてみてください。

(執筆:Gavin Llewellyn 翻訳:Sugita Mariko  編集:Sato Mizuki)

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