Webデザイナーの年収はどのくらい?収入を増やす方法とキャリア戦略

Webデザイナーの年収はどのくらい?収入を増やす方法とキャリア戦略

Webデザイナーの年収は、働く環境やスキル・経験年数で変わってきます。そのため、年収を上げるには、業界の動向と求められるスキルを把握することが大切です。

しかし、具体的にどのように行動を起こせばよいのかわからない人もいるのではないでしょうか。この記事では、今より収入を増やしたいWebデザイナーに向けて、年収を上げる方法とキャリア戦略について解説します。

Webデザイナーの年収はどれくらい?

近年はオンラインスクールの影響もあり、経験の浅いWebデザイナーが増えています。とくに20〜30代が多く、なかでも女性の割合が高めです。また、近年需要の高いフルリモートの求人も多いことから、Webデザイナーを目指す人も増えているようです。

Webデザイナーとして長く活動を続けるためには「どのくらい稼げるのか」を知っておくことが大切です。まずはWebデザイナーの年収について解説します。

Webデザイナーの年収が低いといわれる理由

Webデザイナーの平均年収は509.3万円で、全職種の平均年収426万円と比べるとやや高めです。年齢別の平均年収だと以下の通りです。

年齢 平均年収
〜19歳 270.3万円
20〜24歳 329.1万円
25〜29歳 397.5万円
30〜34歳 471.6万円
35〜39歳 526.7万円
40〜44歳 568.2万円
45〜49歳 604.6万円
50〜54歳 620.5万円
55〜59歳 684.1万円
60〜64歳 522.5万円

▲出典:厚生労働省 職業検索サイトjobtag|Webデザイナー

30代に入ると全職種の平均年収を超えるものの、それまでは平均年収に届きません。これはWebデザイナーで多い年齢層が20〜30代のため、経験値がそのまま反映されているものと考えられます。

また、デザイナーの評価がむずかしい点も年収に影響を与えています。デザインの価値を正しく評価するには、専門スキルと知識が必要です。明確な評価基準がないため、Webデザイナーの価値が正しく評価されず、適正な報酬が得られにくいのです。

とくにフィードバックの環境がないフリーランスWebデザイナーは、ライバルが増えるなかでさまざまな課題を抱えています。以下の記事ではその課題と解決策について解説しています。

年収を上げるには働く環境を選ぶことが大切

Webデザイナーが年収を上げる方法として、転職を選ぶ人が多く見られます。とくに制作会社と事業会社では、身につくスキルが異なるため、自分に合った環境を選ぶことが年収アップのカギです。

大手企業の求人を扱う求人サイトの調査では、Webデザイナー20代の平均年収は365万円、30代の平均年収は433万円とありました。全体の平均よりやや高めとなっています。これは、大企業がデザインの重要性を理解し、即戦力となるデザイナーに対して適正な報酬を提示しているためと考えられます。

(参考:マイナビクリエイター

長期的に収入を上げるには、目先の年収だけに着目せず、自分のライフスタイルに適した環境を選ぶことが大切です。まずは、自分がどんな働き方をしたいのかを整理してみてください。

Webデザイナーが年収を上げる方法

Webデザイナーが年収を上げるには、キャリアアップを目指すための戦略を立てることが大切です。年収を上げるための具体的な方法について解説します。

転職して働く環境を変える

現在の職場で年収が上がる見込みが低いときは、転職をして働く環境を変えることで上がる可能性があります。自分のスキルを高く評価してくれる企業と出会うための転職です。

Webデザイナーの求人は経験者が優遇される傾向があります。経験者は培ったスキルをアピールできるように、実績を洗い出して、ポートフォリオや職務経歴書をしっかりと作りこむことが大切です。

経験が浅いWebデザイナーでは、伸びしろをアピールするのも印象が良いようです。自主制作でポートフォリオの充実度を高めてもよいでしょう。応募先の業務内容がこれまでの対応領域と異なるときにも役立つ方法です。

▼デザイナー向けの求人サイトと転職エージェントはこちら!

すき間時間の副業で年収を上げる

Webデザイナーが年収を増やす方法として、副業案件を受注する方法があります。本業をもちつつ、副業で経験を積むことができるわけです。単発の案件なら、本業とも並行しやすく、新しい分野にも挑戦しやすいメリットがあります。

Webデザイナーが取り組みやすい副業の種類と単価の相場をまとめてみました。

種類 案件単価
バナー作成 1万〜4万円/個
LP制作 5万〜10万円/ページ
HTML/CSSコーディング 5,000〜10万円
Webデザイン 15万〜20万円/6ページ
ホームページ作成 5万〜40万円/1〜10ページ

▲出典:ランサーズ「仕事の種類・参考価格

クラウドソーシングは実務経験がない分野でも挑戦しやすい案件が豊富ですが、単価が低めのものが多めです。エージェントサービスはある程度スキルのある人に適した案件を紹介してもらえます。

小規模の案件で実績を積み、クライアントとの信頼関係を築くことで、安定した依頼を受けることができます。

具体的なキャリアパスを描く

長期的に安定した収入を得ることができれば、年収アップにつなげることが可能です。そのためには、具体的なキャリアパスを描くことが大切です。

将来、どのようなWebデザイナーでありたいのか具体的なキャリアプランを描き、実現するために必要なスキルを身につけていく計画を立ててみましょう。

UI/UXデザインやコーディング、SEOなどのスキルは案件獲得に有利です。キャリアパスの実現に向けて、戦略的に習得を目指してみましょう。

Webデザイナーの年収アップに必要なスキル

Webデザイナーが年収を上げるには、専門スキルを磨くことが大切です。高単価案件の獲得やディレクターなどのポジションを目指せます。ここでは、キャリアパスの実現と年収アップに必要なスキルについて解説します。

デザインスキル

Webデザイナーとして基本的なデザインスキルは身につけておく必要があります。とくに経験が浅い場合『Adobe Photoshop』や『Adobe Illustrator』などデザインソフトの基本的な操作スキルは必須です。

年収を上げるには、市場で需要の高いUI/UXデザインの知識、CVを意識した設計、アクセシビリティやレスポンシブデザインへの対応力が求められます。とくにUI/UXデザインは企業の売上に貢献しやすいことから、平均年収も557.6万円と高めです。

▼デザイナーが市場で求められるスキルについてはこちらの記事で解説

マーケティングスキル

売上に貢献できるWebデザイナーを目指すなら「売れるデザイン」を作るためにマーケティングの知識が必要です。

  • データにもとづいた改善案の提案
  • 検索流入を意識したデザインの制作
  • CVにつながる動線設計

このようなマーケティングスキルは、日々の業務のなかで意識して制作することで身につけることができます。

コーディングスキル

コーディングはデザインを実装するための工程です。デザイン制作と合わせて、HTML/CSS、JavaScriptなどコーディングスキルを習得しておくと市場価値が高まり、年収アップにつながるわけです。単純に対応領域が広がるため、単価も上がりやすいわけです。

コーディングスキルがあると、採用市場でも優遇されやすいようです。フリーランスでも副業案件でも高単価を狙えます。どのように身につけたらよいのかは以下の記事で解説しています。

営業・交渉スキル

もしフリーランスとして独立するなら、営業・交渉スキルは必須です。副業案件の受注で磨くことができます。営業・交渉スキルがあれば、フリーランスとして独立した場合でも、自分の強みやスキルを明確にアピールできますし、単価交渉もスムーズに行うことが可能です。

営業・交渉スキルを磨くことで、自分の価値を正しく伝えられるようになります。高単価案件の継続受注も目指すことができるでしょう。

フリーランスWebデザイナーになるための準備

Webデザイナーがデザイン以外にもさまざまなスキルを身につけていくと、フリーランスとしての活躍も目指せます。しかし、独立するには上で述べたスキル習得以外にもいくつか準備をしておかなければなりません。フリーランスとして成功するために、必要な準備について解説します。

2~3か月分の生活費を貯めておく

フリーランスは会社員と違って、案件の受注状況によって収入が大きく変動します。とくに独立したばかりのころは、クライアントとの関係性も築けていないため、収入が不安定になりやすいのです。そのため、独立前に貯蓄をしておくことが大切です。

目安としては、2〜3か月分の生活費を貯めておきましょう。これくらい用意しておけば、万が一のことがあっても対応できます。受注数を抑えてスキルアップに充てるなど、時間にもゆとりをもたせることが可能です。

貯蓄がないと自転車操業になりやすく、低単価など条件の悪い案件を受けてしまうおそれもあります。セルフブラックを避けるためにも、安定収入を得られるうちに貯蓄をしておきましょう。

開業と契約に関する知識をつけておく

フリーランスとして独立するには、個人事業主としての手続きを正しく理解することが大切です。確定申告には白色申告と青色申告があり、それぞれ適用される控除額が異なります。控除額が大きい青色申告をするには、開業届の提出が必要です。

また、クライアントとのトラブルを避けるためにも、業務委託契約書・NDA(秘密保持契約書)の内容や作成方法についても学んでおきましょう。事前に知識をつけておくことで、適正な条件で契約を結ぶことができます。制度の改正があってもスムーズに理解できるのでおすすめです。

コミュニティで情報収集をする

独立したばかりのころは、案件獲得の方法や単価の相場などわからないことも多い人が少なくありません。フリーランスデザイナー向けのオンラインコミュニティやSNSグループに参加しておきましょう。

コミュニティによっては独自で勉強会やイベントを開催しているため、仕事のモチベーションづくりにも役立ちます。株式会社GIGが運営する『Workship LAB』はフリーランス向けの情報発信を中心とするコミュニティです。X(旧Twitter)で気軽に参加することが可能です。

案件獲得の準備をする

フリーランスWebデザイナーとして成功するには、クライアントから信頼され、安定的に案件を受注することが大切です。そのためにはポートフォリオや職務経歴書、料金表を準備しておくことが大切です。

ポートフォリオには、課題解決のためにどのような意図で制作したのかを明確に伝える必要があります。職務経歴書と連携することでクライアントにも説明がしやすくなるのでおすすめです。デザイナー向けの職務経歴書の書き方は以下の記事で解説しています。

SNSでセルフブランディングをする

フリーランスWebデザイナーとして、多くのクライアントの目に留まるにはSNSの活用が欠かせません。自分の言葉で投稿できるため、セルフブランディングにも活用できます。

たとえば制作したデザインを定期的に投稿することで、スキルをアピールできるわけです。経験のあるWebデザイナーなら、デザインに関するノウハウを発信することで、信頼性を高めることができます。

しかし「何を発信したらいいの?」と迷われる方もいるはずです。以下の記事では、セルフブランディングについて解説しています。

案件獲得の経路を複数確保する

フリーランスWebデザイナーとして長く活動を続けるには、案件獲得の経路を複数もっておくことが大切です。一つのクライアントに依存すると、案件が途絶えたときに生活にも影響してしまいます。さまざまなルートから案件を得られるようにしておくことが大切です。

  • 知人や過去のクライアントからの紹介
  • クラウドソーシングサービス
  • エージェントサービス

上記をうまく組み合わせると、案件が途切れにくく、収入の安定化が見込めます。エージェントサービスは営業活動も代行してもらえるため、業務を止めることなく案件を獲得することが可能です。

Webデザイナーが年収を上げるには戦略が大切

Webデザイナーとして年収を上げるには、市場で求められるスキルを把握し、戦略的にキャリアを築くことが大切です。デザインスキルだけではなく、マーケティングやコーディング、営業スキルなどを習得することで、市場価値を高めることができます。

フリーランスや副業収入で年収を上げるには、案件の獲得方法がカギです。効率的に良質な案件を獲得するなら、フリーランスデザイナー専門のエージェントサービス『クロスデザイナー』がおすすめです。デザイン案件に特化しているため、理想のキャリアパスの実現に向けた案件を獲得できます。

副業から始めたい方はフリーランス・副業人材向けのマッチングプラットフォーム『Workship』がおすすめです。

Workship最新画像
公開案件の80%以上がリモートOKと働く場所を選ばず、エンジニア、デザイナー、マーケター、PM/ディレクター、編集者、ライター、セールス、人事広報など、Web系のさまざまな職種の案件が紹介されています。

さらに、トラブル相談窓口や会員制優待サービスの無料付帯など、安心して働ける仕組みがあるのも嬉しいポイント。時給1,500円〜10,000円の高単価な案件のみ掲載しているため、手厚いサポートを受けながら、良質な案件を受けたい方におすすめです。

(執筆:吉永ゆくら、編集:猫宮しろ)

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