Google Workspaceとは? 料金プラン・できること・Gemini機能を解説【旧G Suite】

BUSINESS

Google Workspace(グーグル ワークスペース)は、Googleが企業向けに提供しているクラウド型のグループウェアです。Gmail、Googleドライブ、ドキュメント、Meetなどを、会社のドメインとまとめた管理機能つきで使えます。

2020年10月まで「G Suite」という名前で提供されていたので、こちらの名前で覚えている方も多いかもしれません。

ここでは、Google Workspaceでできること、2025年から標準で使えるようになったAI機能「Gemini」、最新の料金プランと選び方を紹介します。導入を検討しているチームや、独自ドメインのメールを持ちたいフリーランスの方は参考にしてください。

※料金・機能は2026年10月時点の公式サイトの情報です。

Google Workspaceとは? G Suiteから名前が変わったGoogleのビジネス向けサービス

Google Workspaceは、Googleのアプリを仕事用にまとめて契約できるサブスクリプションサービスです。

名前は2回変わっています。2006年に「Google Apps」として始まり、2016年に「G Suite」、2020年10月に「Google Workspace」になりました。G Suiteの契約者は、そのままGoogle Workspaceに移行しています。

Google Workspace公式サイトのトップページ

▲出典:Google Workspace

無料のGoogleアカウントとの違い

GmailやGoogleドライブは、無料のGoogleアカウントでも使えます。Google Workspaceを契約すると、次の点が変わります。

  • 「@gmail.com」ではなく、「名前@会社のドメイン」のメールアドレスを使える
  • 管理者が社員のアカウント追加・削除やセキュリティ設定をまとめて管理できる
  • ストレージが1人あたり30GB〜5TBに増える(無料アカウントは15GB)
  • Gmailに広告が表示されない
  • Googleのサポート窓口に問い合わせできる

社員が辞めたときにアカウントとデータを会社側で引き継げるのも、無料アカウントとの大きな違いです。

フリーランスが事業用のメールアドレスを作る方法は、こちらの記事で詳しく紹介しています。

Google Workspaceで使える主なアプリ

Google Workspaceでは、メール・ファイル共有・資料作成・会議・チャットに必要なアプリがひと通りそろっています。すべてブラウザで動くので、パソコンにソフトを入れなくても使えます。スマホアプリも用意されています。

Gmail

ビジネス用のメールです。会社の独自ドメインのアドレスで送受信できます。Googleによると、迷惑メールやフィッシングなどの攻撃の99.9%以上をブロックします。

Gmailの紹介ページ

▲出典:Google Workspace

Gmailの便利な使い方は、こちらの記事にまとめています。

Googleドライブ

ファイルを保存・共有するクラウドストレージです。共有するときは、相手ごとに「閲覧者」「閲覧者(コメント可)」「編集者」の権限を選べます。同じファイルを全員が見るので、最新版がどれか分からなくなることがありません。

Googleドライブの紹介ページ

▲出典:Google Workspace

Googleドキュメント・スプレッドシート・スライド

文書・表計算・プレゼン資料を作るアプリです。それぞれWord・Excel・PowerPointにあたります。

複数人で同じファイルを同時に編集でき、変更は自動で保存されます。Officeファイルをそのまま開いて編集したり、Office形式でダウンロードしたりもできます。

ただし、ExcelのVBAマクロはスプレッドシートでは動きません。マクロを使う場合は、Google Apps Scriptで書き直す必要があります。

Googleドキュメントの紹介ページ

▲出典:Google Workspace

Google Apps Scriptでできることや、Googleスライドで使えるテンプレートは、以下の記事で紹介しています。

Google Meet

ビデオ会議ツールです。以前の「ハングアウト」の役割は、MeetとGoogle Chatに引き継がれています。参加できる人数はプランによって100〜1,000人です。Business Standard以上なら会議を録画してドライブに保存できます。

Google Meetの紹介ページ

▲出典:Google Workspace

Googleカレンダー

予定を管理・共有するアプリです。メンバーの空き時間を見ながら会議を設定したり、会議室を予約したりできます。Business Standard以上では、社外の人が空いている枠から予約できる「予約ページ」も作れます。

Googleカレンダーの紹介ページ

▲出典:Google Workspace

Googleカレンダーをタスク管理に使う方法は、こちらの記事で解説しています。

Google Chat

チーム内のチャットツールです。1対1のメッセージのほか、プロジェクトごとに「スペース」を作ってやりとりできます。

そのほかのアプリ

  • Googleフォーム:アンケートや申込フォームを作る。回答はスプレッドシートに自動で集計できる
  • Googleサイト:HTMLの知識がなくても社内ポータルなどのWebサイトを作れる
  • Google Keep:メモやToDoリストを作り、チームで共有できる
  • Google Vids:テンプレートやAIを使って、研修や社内向けの動画を作れる
  • Google Apps Script:各アプリの作業をプログラムで自動化できる
  • AppSheet:コードを書かずに業務アプリを作れる

Gemini(AI機能)でできること

2025年1月から、Google WorkspaceのBusinessプランとEnterpriseプランに、GoogleのAI「Gemini」が標準で入りました。それまでは、AI機能を使うために月額2,000円台のアドオンを別に契約する必要がありました。

Google WorkspaceのAI機能の紹介ページ

▲出典:Google Workspace

Geminiは、各アプリの中で次のような作業を手伝います。

  • Gmail:長いメールのやりとりを要約する、返信の下書きを作る
  • ドキュメント:指示に沿って文書の下書きを作る、文章を書き直す
  • スプレッドシート:データを分析してグラフや表を作る
  • Meet:会議の内容を要約してメモを作る、字幕を翻訳する
  • ドライブ:複数のファイルを横断して検索・要約する

このほか、チャット形式で質問できる「Geminiアプリ」や、資料を読み込ませて調べものや音声解説の作成ができる「Gemini Notebook」も使えます。

注意したいのは、Business Starterで使えるGeminiの機能が限られている点です。StarterではおもにGmailの中でしか使えず、ドキュメント・スプレッドシート・Meetなどで使うにはBusiness Standard以上が必要です。

Google Workspaceの料金プラン

中小企業向けのBusinessプランは3種類です。大企業向けのEnterpriseプランは、営業担当者への問い合わせで見積もりを出してもらいます。

Google Workspaceの料金ページ

▲出典:Google Workspace(キャンペーン価格は時期によって変わります)

Business Starter Business Standard Business Plus
年間プラン(月額) 800円 1,600円 2,500円
フレキシブルプラン(月額) 950円 1,900円 3,000円
ストレージ(1人あたり) 30GB 2TB 5TB
Meetの参加人数 100人 150人 500人
Meetの録画 × ◯ ◯
Gemini Gmailなど一部のみ ドキュメント・Meetなどでも使える ドキュメント・Meetなどでも使える

※1ユーザーあたりの税抜価格です。年間プランは1年契約で、毎月支払います。フレキシブルプランはいつでもユーザー数を増減・解約できます。

Businessプランは1つの組織で300ユーザーまで契約できます。初めて契約する場合は、14日間の無料試用期間があります。

なお、Google Workspaceは2025年3月17日に値上げしています。Business Starterの年間プランは680円から800円になりました。Geminiが標準で使えるようになったことにともなう改定です。G Suite時代の料金で覚えている方は注意してください。

どのプランを選べばいい?

迷ったら、まずはBusiness Standardを検討するのがおすすめです。ドキュメントやMeetでGeminiを使えて、会議の録画もできます。

Business Starterは、独自ドメインのメールアドレスとGmail・カレンダーを使えれば十分という場合に向いています。1人で活動するフリーランスや、数人のチームならStarterでも困りません。ただし、ストレージは1人あたり30GBなので、動画や大きなデザインデータを扱う場合はすぐに足りなくなります。

Business Plusは、データの保持・検索ができる「Google Vault」や、より強いセキュリティ設定が必要な企業向けです。取引先からセキュリティ要件を求められる場合に検討しましょう。

まとめ

Google Workspaceは、旧G Suiteの名前を変えて機能を増やしたGoogleのビジネス向けサービスです。独自ドメインのメール、ファイル共有、資料作成、ビデオ会議を1つの契約で使えます。

2025年からはGeminiが標準で入り、メールの要約や資料の下書きをAIに任せられるようになりました。その分料金も上がっているので、必要な機能から逆算してプランを選んでください。14日間の無料試用期間で、実際の使い心地を確かめてから決めると安心です。

ほかのグループウェアと比べてから決めたい方は、こちらの比較記事も参考にしてください。

(執筆:きよふみ 編集:Workship MAGAZINE編集部)

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