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SEOの基本となる、キーワード戦略。
しかしキーワードは無限にあり、調査から戦略を立てるまでこなすのはかなりの時間と労力が必要となるでしょう。
今回はブランディングにおけるキーワードの重要性と、効果的なSEO戦略を立てる上での要点をご紹介します。
そもそもブランドという言葉は、「家畜に焼印を押して所有者を区別したこと」に由来しています。
かつては誰がどの家畜を所有しているのか、ひと目でわかるようにすることがブランディングでした。
この「所有者を判別する」概念は、現代のマーケティングにも通じています。
たくさんの競合製品がつくられる現代において、ユーザーの印象に残ることは簡単ではありません。そこで、ブランディングの形にも変化がみられるようになりました。
筆者が所属するYoastについて考えてみましょう。
数年前、Yoastは「自社製品のすべてにブランド名を入れる」よう、方針転換されました。それにより、たとえばWordPressのSEOプラグインは『Yoast SEO for WordPress』という名前になりました。
この変更により「wordpress seo」とGoogle検索に入力すると、以下のように「Yoast」がサジェストに表示されるようになりました。
Yoastというブランド名がサジェストに載ることは、ブランディングやマーケティング戦略において大きな価値があります。
ドメイン名に一般名詞のキーワード(一般キーワード)を組み込むことは、必ずしも効果的とはいえません。
一般キーワードをドメインに使ってしまうと、サービスを拡張したり、他のトピックを追加するときに障壁となる可能性があります。
特定の一般キーワードに完全特化したビジネスなら、ドメイン名に一般キーワードを入れる戦略もあります。しかしそうでないなら、特定の一般キーワードに頼るのはやめましょう。
ブランド名に基づくキーワード戦略をたてる手順は、いたってシンプル。
調査に基づいて抑えるべきキーワードのリストを作ったら、キーワードに基づいたコンテンツ戦略を立てていきましょう。
コンテンツ戦略をたてる際は、まず以下の2点を念頭におくことが大切です。
この2つのポイントを留意したうえでキーワード戦略を決定するための方法を、4つのステップに分けてご紹介します。
キーワード調査に基づいて作られたリストからオーディエンスのニーズを把握し、「オーディエンスのニーズを満たすコンテンツは何か?」を考えましょう。
このとき検索キーワードだけでなく、「オーディエンスに提供すべきコンテンツの形式は何か?」も抑えるべきです。
コンテンツの形式を知ることでオーディエンスの検索意図を知り、コンテンツデザインに活かしましょう。
無数にある製品やサービスの中から、自社のプロダクトをユーザーに選んでもらうためには、ブランド独自の価値が必要です。
選ばれるための根拠や、ブランドを代表するメッセージを考えておきましょう。
こうした準備は、コンテンツの優先順位をつける際に役立ちます。
検索エンジンや分析サービスを使って、現在の自社サイトの順位を把握しましょう。
そのうえで、もっとも検索順位が高いページのコンテンツに注目してみましょう。作成する価値のあるコンテンツが、おのずと分かるはずです。
競合他社の戦略やランキングなどの情報も、把握しておく必要があります。
もし競合が大企業なら、自社はロングテールキーワードを活用し、ニッチなキーワードを取りに行くのが無難です。
競合の情報を知ることで、どのグループのキーワードがランキング向上に役立つのか、そしてどのコンテンツに注力するべきなのかが見えてくるでしょう。
競合の情報とキーワード調査を組み合わせれば、効果的なキーワード戦略が立てられるはずです。
適切なキーワードの数は会社やWebサイトによって異なりますが、どのようなWebサイトであっても10個以下では不十分であることに違いはありません。
ロングテールキーワードなどを洗い出して、キーワードの数を増やしましょう。
もちろん時間や人手が必要な作業になるので、ビジネスの規模に応じて順次トライしましょう。環境さえ整えば、コンテンツデザインに活かせるはずです。
製品やサービスに関連したキーワードを使用し、「ピラミッド型のWebサイト」を構築するのがおすすめです。
ピラミッド型のWebサイトは、最上部にブランドがあり、基盤部分に重要なキーワードや、ページなどのコンテンツを配置したサイト構造をもちます。これがSEOに強い、理想的なWebサイト構造です。
もしキーワードの候補が数百まで膨らんだなら、キーワードに優先順位をつけることも重要です。
反対にキーワードが思いつかない場合は、キーワード調査ツールを使ってみるのもいいかもしれません。
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ブランディングとキーワード戦略は密接に関わっているということが伝わりましたか?
最後に大切なことをひとつ。日々、キーワードは更新され続けます。キーワード戦略は「一度立てればそれでおわり」ではありません。
ビジネスの成長や状況の変化に応じて、柔軟に対応しましょう。
(原文:Joost de Valk 翻訳:Nakajima Asuka)
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