「コワーキングスペースやシェアオフィスを利用してみたいけど、どちらがいいのか分からない……」という方へ。

この記事では、コワーキングスペースやシェアオフィスの違いを解説していきます。また類似の施設(レンタルオフィス、サテライトオフィス、バーチャルオフィス)との違いも、表を交えてご紹介します。

ご自身にあった施設の形態を見つけるのに役立ててみてください!

コワーキングスペースとは

「共同で作業する(Co-Working)場所(Space)」を、コワーキングスペースと言います。

ノマドワーカーや個人事業者、テレワークや在宅勤務をしている会社員など、仕事をする上で場所の縛りがない方が多く利用しています。利用者の職種はエンジニアの他にも、デザイナー、編集者、ライターなどさまざまです。

コワーキングスペースの特徴として区切られた個室の仕事場ではなく、オープンスペースであることが多いことが挙げられます。異なったバックグラウンドを持つビジネスマンがオープンスペースに集うことで、コミュニケーションが活発になり、自身が知らなかったことを知れたり、会話を通して新たなアイデアが生まれることが期待できます。

またコワーキングスペースは単に仕事場所というだけでなく、共同で使えるコピー機や会議室などが用意されている場合も多いです。オフィスを借りるよりも費用を抑えられる上、業務に必要なものはカフェよりも充実しています。

コワーキングスペースの発祥は?

コワーキングスペースの発祥地は、起業家たちが多く集まるサンフランシスコのシリコンバレーと言われています。

2006年11月に『Citizen Space(シチズン・スペース)』というオフィスが開設されたことが始まりです。

コワーキングスペース シェアオフィス 違い

▲出典:Citizen Space

当初は複数の経営者が同じ場所で働くことでコストを削減し、ビジネスを発展させることが目的でした。

その後コワーキングスペースのコンセプトが世界各地に広まり、年には日本初のコワーキングスペースである『カフーツ』が開業。

日本でもコワーキングスペースは瞬く間に受け入れられ、2018年には東京都内のコワーキングスペースが300施設を突破しました。リモートワーク/テレワークの導入や副業解禁により、さらにコワーキングスペースの市場規模が拡大されることが期待できます。

コワーキングスペースについて、より網羅的な情報が知りたい方は以下の記事を参考にしてみてください。

シェアオフィスとは

シェアオフィスはその名の通り、「オフィス(Office)をシェア(Share)できる場所」を指します。

オフィス自体や付属している設備を安く利用できるため、創業間もないベンチャー企業などが利用する傾向にあります。

実態はコワーキングスペースとほぼ同じですが、登記ができたり、簡易的な個室が用意されていたりするケースが多いです。コワーキングスペースとは異なり、区切られたスペースであるため、1人でビジネスに集中したい方や静かな場所で仕事をしたい方にはシェアオフィスがおすすめです。

レンタルオフィスとは

レンタルオフィスとは、業務で必要なものは他の人と共有しながら、個室が確保されているワークスペースです。

専用のしっかりとした個室が与えられることが多く、部屋の施錠も可能。シェアオフィスよりもさらにしっかりとした印象です。個人事業主や少人数のスタートアップベンチャー企業には使いやすいおすすめのオフィス体系であると言えます。

費用を抑えながら、プライバシーを確保したい方におすすめ。

サテライトオフィスとは

サテライトは英語の「satellite (衛星)」を指します。本社を中心として衛星のように存在するオフィスなため、サテライトオフィスと呼ばれています。

外回りの仕事があったときに、帰社しなくても作業ができるメリットがあります。

また災害や事故によって本社が使えなくなったときに、事業を迅速に再開できる点も魅力です。

バーチャルオフィスとは

バーチャルオフィスはその名のとおり、仮想(Virtual)のオフィスを指します。

実際に仕事をする場所は自宅やクライアント先でありながら、事業上の住所を取得したいという方が利用します。

リモートワークなどの影響で会社に行って働く必然性が薄れている一方で、事業を行う上で住所は、法人や個人事業主にとって非常に重要な意味を持ちます。そのため、事業上の住所を提供するバーチャルオフィスというサービスが生まれました。

バーチャルオフィスでよく見られるサービスとして以下のようなものが挙げられます。

  • 固定電話番号/FAX番号が利用可能
  • 郵便物の受け取り/転送

5つの施設の違いを表で比較!

コワーキングスペース シェアオフィス 違い

以下に、5つの施設(コワーキングスペース、シェアオフィス、レンタルオフィス、サテライトオフィス、バーチャルオフィス)の違いを表でまとめました。

なお、施設によってそれぞれの定義は微妙に異なるため、気になる施設がある場合はぜひ一度問い合わせてみましょう。

コワーキングスペース シェアオフィス レンタルオフィス サテライトオフィス バーチャルオフィス
個室の有無 ✖️ 施設による 施設による ✖️
設備の共有 施設による ✖️
利用者とのコミュニケーション ✖️ 施設による ✖️

コワーキングスペースやシェアオフィスを利用するメリット

メリット1. 大幅なコスト削減

オフィスを借りるよりも費用を安く抑えられます。

通常、本格的なオフィスを構えるには事業規模や実績、多額の費用が必要になります。しかし、コワーキングスペース/シェアオフィス は保証金などの初期費用を抑えられる上に、月額の賃料もオフィスを借りるよりもはるかに安いことが多いです。そのため、事業を始めたばかりのベンチャー企業などには非常におすすめです。

また清掃料や設備費もかからないため、賃料以外のコストも削減できるのが魅力。

以下、コワーキングスペース/シェアオフィス の料金相場を表にまとめたのでご参考にしてください。(Workship SPACE調べ)

 プラン  料金相場
 ドロップイン(短時間で単発の利用)  300円前後/時間
 月額プラン(フリー席)  5,000~10,000円台/月
 月額プラン(固定席)  20,000~50,000円台/月
 個室・占有区画  100,000円前後/月

メリット2. コミュニティを作れる

似た境遇の人が多く、ビジネスでもプライベートでも新たなコミュニティを作ることができます。

情報交換ができたり、新しい仕事の依頼を受けたり、仕事の幅がコワーキングスペース/シェアオフィス を利用することで広がります。特にフリーランスで仕事を探している方には、ネットワークが広がるため、おすすめです。

勉強会やイベントを開催している場所もあり、人脈を広げたりビジネスチャンスに結びつけることも可能です。

メリット3. 利用プランを選べる

コワーキングスペースやシェアオフィスには、ドロップイン(一時利用)と会員制(月額制)の2種類のプランがあります。

頻繁に利用する方だけでなく、たまに利用したい人でも対応してくれるプランがあるのは嬉しいですね。

メリット4. 設備が整っている

電源やWi-Fi、複合機(コピー、スキャナー、FAX)などの基本的な設備は、ほぼ全てのコワーキングスペースやシェアオフィスに用意されています。

また施設によっては会議室があることも。特定のオフィスを持たないと打ち合わせの際の会議室に困ることがありますが、コワーキングスペースやシェアオフィスを活用すれば、打ち合わせがあるときでも安心です。

メリット5. 立地条件が良い

コワーキングスペースやシェアオフィスは、駅チカの物件や人気のエリアなど、本来だとオフィスを借りにくい場所に立地しているケースも多いです。

オフィスがアクセスの良い便利な場所にあることは働く人にとって、通勤時間の削減にも繋がるため大きなメリットとなります。

普通のオフィスだと高額で借りられない人気のエリアでも、コワーキングスペース/シェアオフィスなら比較的安価で利用可能です。

メリット6. イベントやセミナーに参加できる

コワーキングスペースやシェアオフィスの中には、定期的にイベントやセミナーを開催している施設もあります。

スキルアップや人脈作りに活用できるのでおすすめです。

コワーキングスペースやシェアオフィスを利用するデメリット

デメリット1. セキュリティ面が不安

オープンなスペースで仕事をするため、第三者への情報漏洩のリスクがあります。

セキュリティを重視する必要がある方は、個室がある場所を選ぶなどの対策が必要です。

デメリット2. 会話など周りの雑音が気になる

会話や電話など、他人の音が雑音となり、仕事に集中しにくい場面があります。

周りの雑音を気にする方には、相性が悪いかもしれません。

デメリット3. 作業スペースが狭い場合がある

コワーキングスペースの中には作業スペースが狭い施設もあります。また普段は広々と使えても、週末の混雑時には作業スペースが狭くなってしまうことも。

ここまでコワーキングスペースやシェアオフィスを利用するメリット&デメリットをご紹介してきましたが、より詳しく知りたい!という方は以下の記事を参考にしてみてください。

おわりに

コワーキングスペース、シェアオフィス、そしてその他の類似施設への理解は深まりましたか?

特徴をしっかりと捉えた上で、ご自身に合う施設をぜひ利用してみてください!

(執筆:Workship MAGAZINE編集部 編集:Kimura Yuumi、Shinohara Kyohei)

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