フリーランスWebデザイナーの仕事の取り方5選!案件獲得のコツも解説
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「フリーランスって自由そうだけど、本当にメリットがあるの?」
「会社員とどちらがいいの?」
とお悩みの方も多いことでしょう。働き方の多様化が進む中、フリーランスとしてのキャリアを検討する人は増えていますが、いざ実際に飛び込むとなると不安や疑問が出てくるものですよね。
この記事では、現役フリーランスとして活動している筆者が、フリーランスの具体的なメリットをはじめ、会社員との違いや見落としがちなデメリットまで徹底解説します。フリーランスとしてのメリットを最大化するためのポイントを、実体験に基づいたリアルな視点からお伝えしますので、ぜひ最後までお読みください!
フリーランスとは、企業や組織に所属せず、個人として業務委託契約やプロジェクトベースで仕事をする働き方です。会社員のように固定の給与や福利厚生はありませんが、その分、時間や場所に縛られない自由な働き方ができ、自身のスキルや成果に応じた報酬を得られます。
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そんなフリーランスには、時間や場所にとらわれない自由な働き方や、収入の上限を自分で決められる魅力があります。ここでは、フリーランスとして働くことで得られる7つの大きなメリットをご紹介します。
フリーランスの大きな魅力の一つは、時間と場所に縛られない働き方ができることです。在宅ワークやカフェ、さらには海外でのノマドワークも可能で、通勤に時間を取られることがありません。自宅での作業なら、通勤ラッシュやオフィスの雑音から解放され、集中力を高めることができます。
さらに働く時間も自分で調整できるため、早朝や深夜など自分の最も生産性の高い時間帯に仕事を進められます。仕事とプライベートのバランスを取りやすく、家族との時間や趣味に費やす時間も確保しやすいのが、フリーランスの魅力と言えるでしょう。
2024年に公表された調査結果によると、フリーランスの「就業環境(働く時間/場所など)に対する満足度」は、なんと74.7%!多くの方が、フリーランスとしての就業環境に満足感を持っていることが伺えます。
このような時間と場所の自由度こそ、多くの人が会社員からの転身を考える理由の一つと言えるでしょう。
フリーランスの魅力の一つは、収入の上限がないことです。会社員の場合、給与は基本的に固定されており、昇給やボーナスも企業の評価制度に左右されます。一方フリーランスの場合、自分の努力次第で収入を大きく増やすことが可能で、特にスキルを高めたりニーズの高い分野に特化したりすることで、高単価の案件を獲得するチャンスが広がります。
前述の「フリーランス白書2024」のデータによると、年収が1000万円を超えるフリーランスの割合は9.7%にのぼります。そこそこ多いですよね…(羨ましい…!)
一方、国税庁の統計調査によれば、会社員で年収1000万円を超える人の割合はわずか5.5%。正社員で年収1000万円を目指すのはなかなか大変であることが分かります。
区分 | 男性(%) | 女性(%) | 全体(%) |
---|---|---|---|
100万円以下 | 3.6 | 14.1 | 8.1 |
100万円超 200万円以下 | 6.0 | 20.5 | 12.3 |
200万円超 300万円以下 | 9.7 | 19.6 | 14.0 |
300万円超 400万円以下 | 14.9 | 18.1 | 16.3 |
400万円超 500万円以下 | 17.5 | 12.7 | 15.4 |
500万円超 600万円以下 | 14.0 | 6.7 | 10.8 |
600万円超 700万円以下 | 10.0 | 3.4 | 7.1 |
700万円超 800万円以下 | 7.2 | 1.9 | 4.9 |
800万円超 900万円以下 | 4.9 | 1.0 | 3.2 |
900万円超 1,000万円以下 | 3.6 | 0.7 | 2.3 |
1,000万円超 1,500万円以下 | 6.3 | 1.0 | 4.0 |
1,500万円超 2,000万円以下 | 1.4 | 0.2 | 0.9 |
2,000万円超 2,500万円以下 | 0.4 | 0.1 | 0.3 |
2,500万円超 | 0.5 | 0.1 | 0.3 |
※国税庁「令和5年分 民間給与実態統計調査」内・第16表「給与階級別給与所得者数・構成割合」をもとに作成
この比較から、「年収1000万円超えの高収入を目指したい!」という方には、正社員よりもフリーランスの方が可能性があると言えるでしょう。
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フリーランスは、自分の得意分野や興味のある分野で仕事を選べる自由があるのもメリットです。会社員は配属先やプロジェクトなどが会社の都合で左右されがちですが、フリーランスなら自分のスキルや情熱に合った案件を自由に選べます。
また、クライアントを選ぶ自由があるのも大きなメリットです。相性が合わないクライアントや不当な条件を提示する案件を、無理に受ける必要はありません。案件の内容や報酬、納期を見極め、自分にとってベストな仕事を見つけることで、ストレスの少ない働き方が実現できます。
フリーランスの大きなメリットの一つに、人間関係のストレスが少ないことが挙げられます。会社員の場合、上司や同僚との関係性に気を遣わなければならず、職場の人間関係が原因でストレスを感じている人は少なくないでしょう。フリーランスであれば、そうした職場特有の人間関係に縛られることがありません。
さらに、クライアントとの関係も自分で選べるのが特徴です。もし相性の悪いクライアントや無理な要求をする相手であれば、契約を継続しないという選択もできます。自分の価値観や仕事のスタイルに合ったクライアントやプロジェクトを選ぶことで、仕事に集中しやすい環境を作り出せるのが魅力です。
フリーランスは副業に制限がないため、複数の収入源を持てるのもメリットです。会社員の場合、企業によっては就業規則で副業が禁止されていたり、許可制だったりすることもありますが、フリーランスであれば自由に副業に取り組むことができます。
例えば私のように、本業でITエンジニアとして働きつつ、副業でライターとして活動することも可能です。副業の選択肢は幅広く、ブログ運営やデザイン業務、オンライン講師など、実にさまざまな仕事を視野に入れられます。複数の収入源を持つことが収入の安定化やリスク分散につながり、経済的な安心感を得られるでしょう。
フリーランスは、実務を通じてスキルを磨けることも大きな魅力です。担当業務が固定化されやすい会社員とは異なり、フリーランスは自分で案件を選べるため、さまざまなプロジェクトに挑戦できます。新しい技術やトレンドに積極的に関わることで、常に市場で求められるスキルを身につけることが可能です。
実務経験を積むことで、自分の市場価値も自然と高まります。また、専門性を高めることで高単価案件を獲得しやすくなり、収入の増加にもつながります。スキルを伸ばせば伸ばすほど自分自身の「商品価値」が上がり、安定的かつ高収入なフリーランスライフを実現できるでしょう。
フリーランスは、節税の面でも大きなメリットがあります。会社員の場合、給与所得控除以外に使える節税手段は限られていますが、フリーランスであれば事業に必要な経費を積極的に計上することで、税負担を抑えることが可能です。
例えば仕事で使うパソコンやソフトウェア、通信費、取引先との打ち合わせ費用(接待交際費)など、多くの支出を経費として申告できます。
さらに、フリーランスには「青色申告」という税制上の特典も利用できます。青色申告を行うことで、最大65万円の控除を受けられる「青色申告特別控除」や、赤字を3年間繰り越せる「純損失の繰越控除」など、節税効果が高い制度を活用できます。家賃や光熱費の一部を「家事按分」として経費計上することも可能です。
フリーランスには多くの魅力がありますが、一方で収入の不安定さや自己管理の難しさといったリスクも無視できません。ここでは、フリーランスとして働く際に直面しやすい3つのデメリットを解説します。
フリーランスの大きなデメリットの一つが、収入が不安定になりやすい点です。会社員であれば毎月一定の給与が支払われますが、フリーランスは仕事が途切れると収入がゼロになるリスクがあります。案件の受注が不安定な時期やクライアントの都合でプロジェクトが中断した場合など、予期せぬ収入減少に直面することも少なくありません。
実際、フリーランスの意識調査(2024年版)によると、収入に関する回答が「増えた(計35.7%)」「減った(計49.9%)」となり、結果はさまざまでした。職種による収入の差も大きく、[ITエンジニア・開発系]は平均約73万円の増加が見られる一方、[編集・ライター・印刷系]では約95万円の減少が報告されています。フリーランスは、業種やスキルによって収入の波が大きいことが分かります。
一方で、Workshipの調査では、多くの中堅フリーランスが収入よりもライフスタイルを重視しているという結果も出ています。「ある程度の収入が確保できれば良い」と考える人が多く、自由な働き方や充実したプライベートを優先しているということでしょう。
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フリーランスは、収入に対してどのようなスタンスを持つかによって、働くうえでの充実度が大きく変化すると言えそうです。
フリーランスは、会社員に比べて社会的信用が低くなりやすい一面もあります。特にクレジットカードの発行や住宅ローンの審査では、金融機関が「勤続年数」や「給与所得」の安定性を重視するため、フリーランスは収入の安定性を証明する必要があります。開業初期や収入が安定していない時期には、信用面でのハードルがより高く感じられるでしょう。
審査時には確定申告書や契約書、売上実績など、多くの書類提出が求められることもあります。さらに、フリーランスは社会保険や福利厚生を自己管理しなければならないため、この点も社会的信用の低さにつながる要因となります。
こうした状況を改善するためには、安定した収入を確保し、実績やスキルを積み重ねることが重要です。着実に信頼性を高めていくことで、フリーランスであっても社会的信用を築くことが可能になるでしょう。
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フリーランスは、仕事の獲得からスケジュール管理、税金の処理まで、すべての責任を自分で負う必要があります。会社員であれば、営業部門が案件を取ってきてくれたり、総務や経理が税務処理をサポートしてくれたりしますが、フリーランスは一人でこれらの業務をこなさなければなりません。プロジェクトの納期を守ることはもちろん、契約書の締結や報酬の交渉、トラブル対応も自己管理の一部です。
特に確定申告や税務処理は、経費の計上方法や必要な書類の整理などで専門知識が求められます。これを怠ると、思わぬ税金の負担やペナルティを受ける可能性もあります。体調不良や急な予定変更があっても代わりに仕事を進めてくれる人はいないため、体調管理やリスクヘッジも重要です。
自己管理力を鍛えるためには、タスク管理ツールなどを活用し、予定や進捗を「見える化」するのが効果的です。また、仕事とプライベートの時間をしっかり区別することで、集中力を維持しやすくなります。
税務や経理の知識を身につけるために専門家に相談したり、freee、マネーフォワードクラウドのような会計ソフトの導入を検討したりするのもおすすめです。
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フリーランスとして得られる自由や収入を最大限に活かすためには、ただ好きな仕事をするだけでは不十分です。ここでは、フリーランスのメリットを最大化するための具体的な働き方や実践的なテクニックをご紹介します。
フリーランスとして安定して仕事を得るためには、信頼できる案件プラットフォームを活用することが重要です。特に初心者の場合、個人で営業活動を行うのは難易度が高いため、まずは「Workship」のようなフリーランス向けの案件サイトを活用しましょう。
おすすめのフリーランス向けプラットフォームをいくつかご紹介します。
プラットフォーム | 特長 | メリット |
---|---|---|
Workship |
|
高単価案件が多く、専門性の高い案件に出会える エージェントがサポートしてくれるので安心 |
クロスネットワーク |
|
法人契約や長期案件も多く、安定した収入を得やすい |
クラウドワークス |
|
簡単なタスクからプロジェクト案件まで、 多様な仕事を見つけられる |
ランサーズ |
|
初心者でも始めやすく、 案件数が多いため受注機会が多い |
ITプロパートナーズ |
|
スタートアップや成長企業の案件が多く、 働き方の柔軟性が高い |
クラウドテック |
|
在宅ワークや地方在住者にもチャンスがある 働きやすい環境を選びやすい |
Workshipは、高単価案件やマッチング精度の高さが魅力のフリーランス向けプラットフォーム。特にITエンジニアやデザイナー向けの案件が充実しており、企業とのマッチングサポートも手厚いため、希望する条件に合った案件を見つけやすい特徴があります。エージェントサポートもあるので、契約や報酬交渉の際にも安心です。
このようなプラットフォームを活用して安心して取引するためには、まず契約内容をしっかり確認することが大切です。契約書に報酬や納期、納品物の範囲などが明記されているか確認しましょう。適正な報酬設定がされている案件を選ぶことで、トラブルを未然に防げます。
フリーランス向け仕事マッチングサイト13選【専門メディアが厳選】
Workship MAGAZINE
フリーランスとして安定した収入を得るためには、受け身ではなく積極的に営業戦略を立てることも大切です。自分に合った単価やスキル、業界の案件を見極めて選ぶことで、効率よく仕事を受注し、収入を最大化することができます。
まず、案件選びでは「自分の強み」を軸に考えてみましょう。ITエンジニアであれば特定のプログラミング言語やフレームワークに強みを持つ、デザイナーであれば特定の業界(ECサイトや美容業界など)に特化するなど、専門性を明確にすることが大切です。
また、単発案件ばかりでは収入が不安定になりがちなので、クライアントと良好な関係を築き、継続案件を増やす戦略も効果的。納品物のクオリティを高めるだけでなく、コミュニケーションを丁寧に行うことで、次回以降の案件依頼に繋がることがあります。
フリーランスとして安定した収入を得るためには、継続的にスキルを磨き、市場価値を高めることが欠かせません。特に技術やトレンドの変化が早い業界では、常に最新の知識やスキルをキャッチアップする姿勢が重要です。専門性を高めることで競合との差別化が図れ、より高単価な案件や長期プロジェクトへの参画が期待できるでしょう。
スキルアップの具体的な方法やポイントとしては、次のようなことが挙げられます。
スキルアップの方法は一つに絞る必要はなく、複数の手法を組み合わせることで、より効果的に成長できます。学びを実践に結びつける「インプットとアウトプットのバランス」を意識することで、身につけたスキルをすぐに活かせるようになるでしょう。
フリーランスには、「自由な働き方ができる」「収入の上限がない」「人間関係のストレスが少ない」などさまざまなメリットがあります。自分のペースで働けるため、プライベートの時間を大切にしたり好きな場所で仕事をしたりと、ライフスタイルに合わせた柔軟な働き方が可能です。
一方で、自由さの裏には「収入が不安定になりやすい」「社会的信用が低くなる」「すべての責任を自分で負う必要がある」といったリスクも伴います。これらのデメリットを軽減するために、事前の準備や計画によって、仕事の安定化を図ることが大切です。
自由で持続可能な働き方を実現するために、フリーランスのメリットを最大限に活かし、自分らしいキャリアを築いていきましょう。
(執筆:水無瀬あずさ 編集:猫宮しろ)