SEOとSEMって何が違うの? 検索エンジンマーケティングの基本を図解付きで解説

SEMとSEOの違い

Webマーケティング用語には、「ペルソナ」「UU」「CPA」など、とにかくカタカナや英語でまぎらわしく分かりづらい言葉がたくさんありますよね。今回ご紹介する「SEM」「SEO」という用語もその一つ。

「SE」までの2文字は全く同じなのに、3文字目が「M」と「O」になることで違う用語になってしまうとは、なんとも紛らわしいかぎり……。しかもこの2つ、意味まで似てるんです。

本記事では、そんな超まぎらわしい「SEM」と「SEO」の違いと、その使い分けについて解説していきます。

SEMとは:「SEO」と「検索連動型広告」を含む総称

SEMとは「Search Engine Marketing」の略語で、検索エンジンに関わるマーケティング施策の総称です。

SEMに含まれる施策には、大きく分けて「SEO」と「検索連動型広告」のふたつがあります。SEOはSEMの手段のひとつです。

SEM、SEO、検索連動型広告

つまり、SEMは「SEOを含む検索マーケティング施策全体」のことを指しているので、本来同じ土俵で比較する用語ではないのです。これは「自動車」と「トヨタの自動車」の違いはなに?と聞いているようなもの。「トヨタの自動車は “自動車全体” の一部」といえば分かりやすいでしょうか。

なお、 「SEMにはSEOとリスティング広告が含まれる」と書かれた記事もありますが、リスティング広告は「検索連動型広告」や「ディスプレイ広告」などを含む、リスト化された項目に差し込む広告の上位概念です。すべてが検索マーケティング対策とは限らないため、SEMにリスティング広告すべてを含むのはやや乱暴です。

一方で、最近は「リスティング広告=検索連動型広告」と認識しているマーケターも少なからずおり、この場合必ずしも誤りといえない現状もあります。

SEOとは

一方、SEOは「Search Engine Optimization」の略語で、検索エンジン最適化とも呼ばれます。検索結果の上位に自分のWebサイトを表示させ、サイトへの集客を目的とした取り組みのことです。

アメリカ企業Sistrixの調査によれば、検索順位1位に表示された場合のクリック率は28.5%なのに対し、2位になると15.7%まで減少。その後順位が下がるごとにクリック率も下がり、10位になるとクリック率はわずか2.5%になってしまいます。

sistrix

▲出典:Sistrix

このような背景から、SEOを駆使して1つでも上位に記事を表示させることで、広告費をかけずに集客できるため、多くの企業や個人がSEO対策を行なっています。

検索連動型広告とは

先ほどもすこし触れましたが、SEOとならぶSEMのもう一つの柱が「検索連動型広告」です。

検索連動型広告とは、検索ユーザーがあるキーワードで検索した際、そのキーワードに連動して表示される広告のこと。

GoogleやYahoo!などの検索エンジンでは、検索連動型広告が自然検索結果よりも上位に表示されます。URLの横に「広告」と表記されているのが検索連動型広告です。

検索連動型広告とSEO上位の自然検索結果

▲赤枠:検索連動型広告 青枠:SEO上位の検索結果

検索連動型広告はおもに「PPC(Pay Per Click:クリック課金)」と呼ばれる、クリックごとに支払いが発生する方式がとられています。広告主が設定したクリック単価の高さなどによって、表示順位が変わります。

SEOのメリット

SEMの代表的な施策であるSEOと検索連動型広告には、それぞれメリットとデメリットがあります。まず、SEOの特徴を見ていきましょう。

メリット1. 広告運用費がかからない

SEOの大きなメリットは、広告運用費がかからないことです。検索上位にのぼるコンテンツを制作できれば、以後は費用をかけずに集客できます。

SEOの知識はある程度必要になりますが、極めれば小規模事業者や個人ブロガーでも上位表示を狙うことが可能です。

メリット2.クリック率が高い

SEOは検索連動型広告よりもクリック率が高く、検索上位に表示できれば高い集客効果が見込めます。

検索ユーザーは広告を嫌がる傾向があるため、「広告」である旨が明記されてしまう検索連動型広告に比べてクリックしてもらいやすいのです。

メリット3. 中長期的な集客が見込める

SEOを続けることで、ときに検索上位を数年間守り続けるコンテンツも生まれ、サイトへの安定的なアクセスを担保できます。

ユーザー流入が継続的にあることで、サイトに貼った広告からの収益や、運営サービスへのリード獲得も見込めるため、アクセス数がそのまま資産になります。

SEOのデメリット

デメリット1. SEOについての専門知識が必要

SEOを行うには、世界の検索エンジンの約9割を占めるGoogleの仕様をよく把握し、自サイトをSEO向けにカスタマイズする必要があります。ページや画像単位での調整も必要になってくるので、突き詰めれば非常に高度な知識を求められることも。専門の業者に委託することもできますが、その場合SEOの長所である「低コスト」は失われます。

くわえてGoogleの検索エンジンは日々アップデートされていくため、昨日までの戦略が今日には全く役に立たなくなることも稀にあります。つねに最新のSEOトレンドに触れ、サイトを調整していくマメさが必要でしょう。

デメリット2. ライバルが多い

安価かつ中長期的に成果を挙げられるSEOは、ここ10年で爆発的に普及しました。しかし結果として「Webサイト運用にはSEOが必須」という知識は業界全体に浸透し、ライバルが多くなっています。そのため上位表示を狙うには、たしかな専門性とクオリティのコンテンツが求められるようになってきました。

また、国内外の有名企業や官公庁、病院や弁護士法人までもがSEO対策に乗り出し、Googleも検索エンジンのアップデートでそうした「権威」のあるサイトを上位に表示させる方針がみられます。そのため昨今では、個人ブロガーや小規模事業者は、たとえ専門知識を持っていても検索上位を獲得しにくい傾向にあります。

デメリット3. 効果が出るまでに時間がかかる

ハイクオリティなコンテンツを作り続け、SEOの専門知識を有する担当者が最適な施策を行えば、いずれ検索上位を獲得することはできるでしょう。しかし十分なSEO対策を講じても、すぐに検索上位に表示されるようになるわけではありません。SEOの効果が出るのは、Webサイトの状況にもよりますが、最低でも半年〜2年かかるとされています。

公開したばかりのWebサイトで、まだ十分な歴史がない場合は、検索結果に反映されにくい傾向があります。

検索連動型広告のメリット

つづいて、検索連動型広告のメリットとデメリットを見ていきます。

メリット1. 比較的安価かつ即時性がある

SEOとは異なり、検索連動型広告はお金をかければすぐに検索結果に反映され、ユーザーの流入が見込めます。即効性の求められるサービス開始直後のLPや、期間限定のキャンペーンなどに合わせた出稿には効果的です。

また検索連動型広告は先述したとおり、PPC(クリック課金型)の広告方式が採用されています。PPC広告はクリックされない限り広告料が発生せず、また1クリックあたりおよそ数十円〜数百円程度のため、少ない初期費用で広告を出稿できます。

メリット2. ニーズが顕在化したターゲットにアプローチしやすい

検索連動型広告の場合、商品購入やサービス利用に前向きなターゲットにアプローチしやすいのもメリット。

購入や契約により近いキーワードを検索するユーザーは、すなわち温度感の高い見込み顧客になるため、たとえば街なかに看板を出すのに比べて興味や関心のあるユーザーに向けた広告が打てます。

検索連動型広告のデメリット

デメリット1. 狙うキーワードによっては費用が高騰する

PPC広告の特性として、広告料はオークション形式で決定されます。検索ボリュームやCV率の高いキーワードは広告料が高騰する傾向にあり、場合によっては1クリック数千円かかる例も

もちろん広告を取り下げれば、SEOとは異なり一瞬で検索流入がストップするので、運用には十分な注意が必要です。

デメリット2. 運用に手間や知識が必要

SEOと同様、検索連動型広告の運用にも専門的な知識は欠かせません。

どのキーワードを狙い、いくらで出稿すれば十分な利益を挙げられるのか。GoogleやYahoo!の検索連動型広告システムを理解するのに加え、自社のサービスや財務状況をよく分析しなければならず、手間がかかるのは否めません。

デメリット3. SEOよりもクリック率が低い

SEOのメリットでも触れましたが、検索連動型広告のクリック率の低さは大きなデメリットです。

検索結果の広告欄を敬遠する傾向に加え、検索結果の違いが分からないユーザーが顧客となることも多く、ジャンルによっては顧客の質が低下する懸念もあります。

まとめ:SEOと検索連動型広告を使い分けて、効果的なSEMを!

最後に、改めてSEOと検索連動型広告のメリット、デメリットをまとめてみました。

SEOのメリット
  • 広告費がかからない
  • クリック率が高い
  • 中長期的な集客が見込める
SEOのデメリット
  • SEOについての専門知識が必要
  • ライバルが多い
  • 効果が出るまでに時間がかかる
検索連動型広告のメリット
  • 比較的安価かつ即時性がある
  • ニーズが顕在化したターゲットにアプローチしやすい
検索連動型広告のデメリット
  • 狙うキーワードによっては費用が高騰する
  • 運用に手間や知識が必要
  • SEOよりもクリック率が低い

改めて、SEMは「SEO」と「検索連動型広告」を含む上位概念です。

SEMを行う時には、ターゲットユーザーを意識し、自分のサイトを見てもらうための施策を整理することが大切です。SEOと検索連動型広告それぞれのメリット、デメリットを理解しておくことで、ターゲットに合わせたベストな施策が実行できます。

おもにSEOで中長期的なブランドの認知&集客の対策をしつつ、短期集中的に集客したい時には検索連動型広告を用いて、サイト集客を改善していきましょう。

(執筆:fumi 編集:Workship MAGAZINE編集部)

※Workship MAGAZINEでは日々情報の更新に努めておりますが、掲載内容は最新のものと異なる可能性があります。当該情報について、その有用性、適合性、完全性、正確性、安全性、合法性、最新性等について、いかなる保証もするものではありません。修正の必要に気づかれた場合は、サイト下の問い合わせ窓口よりお知らせください。

30,000人以上が使う日本最大級のお仕事マッチングサービス『Workship』

「フリーランスとして、もっと大きな仕事にかかわりたいな……」
「企業で働いてるけど、副業でキャリアを広げていきたいな……」
「報酬が低くて疲弊している。もっと稼げるお仕事ないかな……」

フリーランス・複業・副業向けお仕事マッチングサービス『Workship(ワークシップ)』が、そんな悩みを解決します!

  • 30,000人以上のフリーランス、パラレルワーカーが登録
  • 朝日新聞社、mixi、リクルートなど人気企業も多数登録
  • 公開中の募集のうち60%以上がリモートOKのお仕事
  • 土日、週1、フルタイムなどさまざまな働き方あり
  • 時給1,500円〜10,000円の高単価案件のみ掲載
  • お仕事成約でお祝い金10,000円プレゼント!

登録から案件獲得まで、利用料は一切かかりません。一度詳細をのぞいてみませんか?

>フリーランス・複業・副業ワーカーの方はこちら

>法人の方はこちら

Workship CTA

SHARE

RELATED

  • お問い合わせ
  • お問い合わせ
  • お問い合わせ