エンジニアの副業は週1からでも可能?副業の例や探し方も解説
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そんな方は多いのではないでしょうか?
本記事では、5Gの実用化でできることを10個紹介します。
(※現段階で技術的にできると予測されているものであり、必ず実現するものとは限りません)
5Gとは、4Gに続く次世代の移動通信システムのことを指します。現在使用されている4Gをより発展させたもので、日本国内では2019年にプレリリースが予定されています。
▲出典:au
移動通信システムの歴史はショルダーフォンなどで使われていた1Gから始まります。メールやネット通信が可能になった2G、動画やPCサイトの閲覧が可能になった3Gと変化し、さらに通信高速化が進んだのが現在の4Gです。
そして次世代の5Gへと進化していくのですが、5Gはただ通信が速くなるだけではありません。以下で5Gの特徴について詳しく説明していきます。
4Gと5Gの違いとして特徴的なのは、次の3点です。
4G | 5G | |
通信速度 | 1Gbps | 20Gbps |
遅延時間 | 10ms | 1ms |
同時接続数 | 10万 / 1㎢ | 100万 / 1㎢ |
4Gから5Gに変わると、通信速度は20倍、遅延は10分の1、1平方キロメートルにおける同時接続数は10倍に向上します。
3つの特徴を組み合わせながらサービスに対応していくことで、今まではできなかったいろいろなことが可能になるのです。
現行の4Gでは容量の大きな動画はダウンロードに時間がかかり、スムーズな視聴は困難です。
しかし5Gで高速大容量通信が可能になることで、外出時でも容量の大きな4Kや8Kの動画をスムーズに見られます。いままで自宅のPCで観ていた高精細な動画や映画などを、外で気軽に見られるようになるのです。
リアルタイムでのVR体験には、遅延が少ないことが重要です。360度自分の動きに合わせて視界が変わっていくVRでは、自分の動きと目の前の映像の間に遅れがあると気分が悪くなる場合があります。これが「VR酔い」と呼ばれる現象です。
これまでは、容量の大きいVR映像をリアルタイムでVRゴーグルに送信することは難しく、VR酔いの原因になっていました。5Gが実現すれば、高速で低遅延な通信によって遅延を減らし「VR酔い」を軽減できるのです。よりリアルで、実際にその場にいるかのような没入感を得られるでしょう。
5Gの高速で低遅延な通信を使えば、次の動画のようなこともできるようになります。
https://youtu.be/eeZ9NJEKFT8
さまざまな角度から撮られた映像を合成し、スタジアムの中に実際にいるかのような臨場感でスポーツを観戦できるのです。現行の4Gでは、高画質な映像を複数のタブレットに送信するにはネットワークへの負荷が大きく困難でした。そこで5Gが役立つのです。
5Gは遠隔操作による安全な自動運転も可能にします。現在実現している緊急ブレーキシステムやハンドル操作サポートなどにとどまらず、将来的には運転を全てシステム制御した「完全自動運転車」が実現されると言われています。
自動運転にとって通信遅延は決して許されません。運転制御システムからの指示伝達に遅延があると、アクセルやブレーキなどの操作にも遅延が生じ、重大な事故に繋がってしまうおそれがあるからです。
また自動運転を実現するためには、走行中の映像や周辺の地図情報を送受信することも必要です。これらの膨大なデータを低遅延で送受信するために、5Gが活躍します。
上の動画で紹介しているのは、5Gによって可能になるとされている「テレイグジスタンス」という遠隔操作技術です。リアルタイムで人とロボットが連動して動くため、医療現場で応用すれば遠隔地からの手術も可能になります。
自動運転技術と同じく、医療現場でも少しの遅延が重大な事故を引き起こします。そこで5Gの低遅延な通信を利用することによって、緻密な作業を必要とする手術も遠隔で行えるのです。どこにいても医療を受けられるようになれば、地域による医療格差が改善されるでしょう。
5Gの実用化でできること10選。最近話題の”5G”って何?
Workship MAGAZINE
5Gは、人手不足の問題が深刻な農業にも恩恵をもたらすことが期待されています。
ドローンや無人農機などを遠隔操作して農場の様子を映像で把握したり、生育状態や気候などの必要な情報を統合したりして効率的に農作業を行う、いわゆる「スマート農業」の実現が、5Gによって実現するでしょう。
5Gが実用化されれば、まるで一緒の場所にいるかのような感覚で映像や音を共有できます。遠く離れた友人たちと、音楽のセッション(合奏)ができたり、カラオケを楽しんだりできるようになるでしょう。
また遠隔でのセッション事例として、docomo × perfumeのコラボ映像も話題になりました。
https://youtu.be/lgdASCXJjNk
都心部や野外フェス会場など、人が密集している場所でスマホがなかなかネットに繋がらない……という経験がある方は多いのではないでしょうか。
これは、4Gの「同時接続数が1平方キロメートルあたり10万デバイスまで」という規格が原因です。
これが5Gになると1平方キロメートルあたり100万デバイスまで増えるため、人の密集した場所でも快適にインターネットを利用できます。
▲出典:au
IoTという言葉を目にしたことがある方は多いと思います。これからはスマホやPCだけでなく、家具や家電といったモノもインターネットに接続されるようになり、あらゆるものから情報を取得できます。
5Gの高速大容量通信と同時接続性を利用して、いま現在空席がある近くのカフェや、目的地までの空いているルートを入手して効率的に生活できる未来がくるかもしれません。
ICTとIoTの意味とその違いは?いまさら聞けないIT基礎用語 Workship MAGAZINE
5Gの活用を期待されている分野の一つとして、スマートシティがあります。
スマートシティとは「IoTの先端技術を用いて基礎インフラと生活インフラ・サービスを効率的に管理・運営し、環境に配慮しながら、人々の生活の質を高め、継続的な経済発展を目的とした新しい都市」のことです。(参考: IoTNEWS )
スマートシティが実現されれば、たとえば街中の交通情報が一括で管理されて渋滞の解消に繋がったり、エネルギーが効率よく配分されて環境に優しい街になったりするなど、さまざまなメリットが考えられます。
総務省が「5G利活用アイデアコンテスト」を開催したように、5Gには今回紹介した以外にも幅広い活用方法があります。
私たちの生活を豊かで効率的に変える5Gの実用化を、楽しみに待ちましょう。
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