「質の高いコンテンツ」って結局何なの? 高品質コンテンツの作り方も解説

What is quality content and how do you create it?

SEOには「質の高いコンテンツ」が重要だと言われています。しかし、質の高いコンテンツとは、具体的にどのようなものなのでしょうか。人が考える質の高さと、Googleが考える質の高さは同じなのでしょうか。

本記事では、ユーザーを満足させ、かつランキングもあげられるような「質の高いコンテンツ」の内容や、その作りかたについて解説します。

質の高いコンテンツとは?

コンテンツの質の高さを決めるのは、ユーザーです。しかし、ユーザーのニーズはかならずしも同じではなく、検索意図も異なります。

だからといって、質の高いコンテンツを定義できないわけではありません。ユーザーはつねになにかを求めて検索しており、そこにはかならずニーズがあります。つまり、SEOの観点においては、より多くのユーザーのニーズに応えているコンテンツこそが「質の高いコンテンツ」といえるのでしょう。

なぜ質の高いコンテンツが重要なのか

質の高いコンテンツが重要な最大の理由は、ユーザーの心を引きつけるからです。逆に、Webサイトが質の低いコンテンツで溢れていたら、そこに長くとどまりたいとは思ってもらえないでしょう。

また、質の低いコンテンツはSEOにも不利に働きます。Googleは質の低いコンテンツを検出する「ヘルプフルコンテンツアップデート」を発表しており、質の低いコンテンツが多いとランキングが下がる可能性がさらに高くなりました。

だからこそ、以前にもまして質の高いコンテンツが重要なのです。

質の高いコンテンツの作り方

ユーザーからも検索エンジンからも質が高いと思われるようなコンテンツを作るには、工夫が必要です。

そこで以下のステップに従って、読みやすく、魅力的なコンテンツを作ってみましょう。

1. 自分のためでなく、読者のために書く

ECサイトを運営しているなら商品を、ブロガーなら興味があるトピックを読者に知ってほしいと考えるはずです。しかし、コンテンツを作る際に重要なのは自分ではなく、ユーザーのニーズです。

ユーザーはどのようなことに興味があるのでしょうか。事業に関するどのような情報を求めているのでしょうか。どんな問題を解決しようとして、Webサイトにたどり着いたのでしょうか。

質の高いコンテンツを作成するための第一歩は、自分が書きたいことではなく、読者が求めている情報を提供することです。キーワード調査を通じて、テーマや記事の方向性などを決めましょう。訪問者が増えて直帰率が下がれば、Googleもランキングを上げてくれるはずです。

2. 読みやすく魅力的な内容にする

記事をすべて読んでほしいと考えているなら、読みやすさに気を配りましょう。文章の構成や使う単語によって、同じ内容でも質に差が出ます。

見出しや段落のない長すぎる文章、難解な単語などは避けましょう。言葉を言い換えたり、長めの文章と短い文章を交互に書くなど、文章に強弱をつけるのもおすすめです。

また、コンテンツそのものを楽しむことも重要です。自分らしく魅力を伝えることで、競合他社に差をつけ、質の高いコンテンツを作ることができます。

3. 検索意図とゴールを考える

検索意図とは、特定の検索をする理由を指します。回答が必要な質問があるのか、オンラインで商品を買うことを目的にしているのか、といったユーザーの意図を把握することで、適切なコンテンツを提供できるはずです。

質問への回答を求めているキーワードで、商品のページにたどり着いたら、目的を達成できずページを去ってしまう可能性が高まります。

【参考:検索意図によってゴールは変えるべき】

コンテンツを作成する際には、ユーザーの検索意図にあわせて目標を設定しましょう。たとえばニュースレターの購読者を増やすことがゴールのひとつなら、情報を求めているユーザーが訪問するページに購読ボタンを設置するべきです。

ユーザーが商品を求めているなら、適切な商品ページに辿り着けるように設定しましょう。商品名で検索しているのに、商品に関するトピックを論じたブログ記事に辿り着くと、購買意欲が削がれてしまいます。商品を購入できるページや、該当カテゴリーのページにつながるよう設定しておきましょう。

ユーザーの検索意図を100%把握するのは難しいかもしれませんが、できるかぎり検索意図と辿り着くページを近づける努力はできます。検索意図にあわせてコンテンツのデザインを調整し、適切なCTAを設置して、実際のニーズに基づいたユーザー中心のコンテンツを制作しましょう。

4. 信頼できるコンテンツを作る

ユーザーに信頼されることも、非常に重要です。以下の3つの項目に注意して、信頼できるコンテンツを作りましょう。

  • わかりやすさを重視し、ユーザー目線でコンテンツを作る
  • ストックフォトの使用はできるだけ避ける。独自の写真を使えば信頼感が増し、パーソナルな雰囲気を演出できる。会社概要のページについても、実際のチームの写真を使用する
  • 評価や口コミを導入し、HTTPSを設定して、Webサイトが安全であることをアピールする

5. コンテンツを最新の状態にする

コンテンツは定期的に更新して最新の状態にしておきましょう。最新の動向を把握していることや、つねに正確な情報を提供できることをユーザーに示せます。また、Webサイトやブログの記事を最新の状態にしておくことは、SEOにとっても重要です。

6. Webサイトの構造にこだわる

Webサイトの構造とは、コンテンツを整理する方法を指します。Webサイトの構造がしっかりしていると、検索エンジンはWebサイトをインデックスしやすくなります。個々のページの重要性やページ間の関連性を判断するのを手助けできるのです。

SEOとしてだけでなく、ユーザーにもメリットがあります。Webサイトの構造がわかりやすいと、検索結果やWebサイト上で質の高いコンテンツを見つけやすくなります。

おわりに

読みごたえのある有用なコンテンツを作ったとしても、すぐにGoogleのランキングに反映されるとは限りません。しかし、長期的には間違いなくSEOにいい影響を与えます。

コンテンツをただ量産するのではなく、読者を意識し、検索意図と目標を一致させ、信頼できる読みやすいコンテンツを作りましょう。一度制作したコンテンツはそのまま放置せず更新すること、Webサイトの構造にこだわることも重要です。

今回紹介した項目を守ってコンテンツを制作すれば、訪問者数、直帰率、コンバージョンの改善が見込めるはずです。

(執筆:Camille Cunningham 翻訳:Asuka Nakajima 編集:少年B 提供:Yoast

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