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テクニカルSEOとは、検索順位を上げるためにWebサイトの技術的側面を改善することです。テクニカルSEOに対応することで、Webサイトの流入を改善できます。
テクニカルSEOにおいてもっとも重要なのは、以下の2点。
今回は、難しく感じてしまいがちなテクニカルSEOについて、わかりやすく解説します。
Googleをはじめとする検索エンジンは、ユーザーに適切な情報を提供することを目指しています。そのために、GoogleのロボットがWebページをクロール(巡回)し、数多くの要因に基づいてWebページを評価しているのです。
しかしその際に、Webページがクロールしにくい構造になっていたり、読み込みに時間がかかるようになっていたりすると、ランキングに悪影響をおよぼす恐れがあります。Google公式のSEOスターターガイドにも「Google(とユーザー)がコンテンツを理解できるように」と書かれており、コンテンツへのアクセスを阻害する要素はなるべくなくすべきです。たとえばrobots.txtファイルの誤った場所にスラッシュを追加してしまい、検索結果に表示されなくなるといったケースがあります。
技術的側面の改善は、検索エンジンへの貢献だけでなく、ユーザーが感じる「使いやすさ」にも影響します。とくにWebサイトの読み込み時間はその最もたる例でしょう。ユーザーはより素早くロードできるWebサイトを求めています。ユーザー体験をより良いものにするためにも、テクニカルSEOは欠かせないものなのです。
ここからは、テクニカルSEOにおいて改善すべき8つのポイントをご紹介します。
2016年にGoogleが行った調査によると、「モバイルサイトの訪問者のうち53%が、Webページが3秒以内に開かないと離脱する」という結果が出ています。読み込み速度はユーザーにとって非常に重要です。
ユーザー体験の向上を目指すGoogleも、読み込みが速いWebサイトを高く評価しています。Googleが公式のSEOスターターガイドで速度について触れられていたり、PageSpeed Insightsなどのページ速度測定ツールを提供していることからも明らかです。コンテンツの質が高くても、読み込み速度が遅いとトラフィックが減少してしまう恐れがあるのです。
読み込み速度の向上は、テクニカルSEOの第一歩。Webサイトの速度は、テストツールなどを使って分析しましょう。
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検索エンジンは、ロボットを使ってWebサイトをクロール(巡回)します。ロボットはリンクを辿ってコンテンツを見つけるため、内部リンク構造が優れていると重要なコンテンツをしっかり理解してくれるのです。サイトマップなどを適宜用意して、ロボットが理解しやすいWebサイトを作りましょう。
もちろんロボットを誘導する方法は、内部リンク構造の最適化だけではありません。たとえばクロールさせたくないコンテンツがある場合には、ブロックすることも。クロールはさせつつ検索結果には表示させない、といった調整もできます。
コンテンツをしっかりと評価してもらうためにも、ロボットをどう誘導するかはよく検討しましょう。
【robots.txtの役割】
Googleのクロールロボットに指示を出すには、robots.txtを使います。強力なツールなので、慎重に扱いましょう。先述したように、ちょっとした設定ミスが大きな損失に繋がる場合もあります。
Webサイトがどのように動作するかといった情報が含まれたCSSやJSファイルを、tobots.txtの中で意図せずブロックしてしまうと、検索エンジンはWebサイトの動作を把握できません。
【robots metaタグの役割】
robotsメタタグをWebページの<head>内に記載すると、ロボットが情報を読み込んでくれます。
ロボットにWebページをクロールさせつつ検索結果に載せたくない場合にも、robots metaタグが使えます。Webページをクロールさせつつリンクを辿らせないように指示することも可能です。
複数のページで同じコンテンツを使い回したり、他のWebサイトと同じコンテンツを使用したりすると、検索エンジンは混乱してしまいます。同じコンテンツをどのようにランク付けしていいのかわからず、すべてのWebページの評価を下げてしまう可能性も。
技術的な問題によって気づかないうちにコンテンツが重複している場合もあるため、思い当たらなくても注意が必要です。
この問題を解決してくれるのが、canonical(カノニカル)タグです。コンテンツが重複している場合にcanonicalタグを使うと、検索エンジンに対して正規のWebページだけを提示できます。
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読み込み速度の遅さとおなじく、ユーザーにとって大きなストレスになるのが「リンク切れ」です。
リンク切れとは、Webサイト内で紹介されているリンクをクリックした際、リンク先に正しく遷移できない現象を指します。これはリンク先サイトのコンテンツが非公開になったり、Webサイト自体が閉鎖されてしまったりすることで発生します。
検索エンジンのロボットがリンク切れを察知すると、「メンテナンスされてないWebページ」として判断するため、ランキングの評価が下がる恐れがあります。
残念ながら、ほとんどのWebサイトにはリンク切れがあります。油断せず、定期的に確認しましょう。コンテンツ数が多く、すべてを定期的にチェックするのが難しい場合でも、Webページを更新する際には必ず確認しましょう。リンク切れチェックツールを使うのもおすすめです。
技術的側面を最適化するテクニカルSEOでは、セキュリティの強化も大切。とくに重要なのがHTTPSへの対応です。
HTTPSは、ブラウザとWebサイト間でやり取りするデータが傍受されるのを防ぎます。セキュリティを重視しているGoogleは、HTTPSをランキングシグナルにしており、実装にはSSL証明書が必要です。
ほとんどのブラウザの検索バーの左側に、安全かどうかを示す鍵のマークが表示されているはず。もし自分のWebページに警告が出ていたら、すぐにHTTPSを実装しましょう。
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構造化データは、検索エンジンにWebサイトの構造を正確に伝える手助けをしてくれます。詳細な情報を検索結果に表示するリッチスニペットにも、構造化データが欠かせません。
schema.orgが定義した固定のフォーマットを使うことで、検索エンジンに見つけてもらいやすく、どのような製品を販売しているのかといった細かな情報を網羅的に伝えられます。
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XMLサイトマップとは、Webサイトのページ情報が載ったリストです。多くの場合、投稿/ページ/タグ/カスタム投稿タイプなどに分類され、各ページの画像の数と最終更新日が含まれます。
すべてのコンテンツをつなぐ内部リンク構造があれば、本来XMLサイトマップは必要ありません。しかし実際には、多くのWebサイトにXMLサイトマップが導入されています。
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同じ言語を使っている複数の国をターゲットにしている場合、hreflangタグを活用するのがおすすめです。
hreflangタグを使うと、検索エンジンがその地域に適したWebサイトを検索結果に表示してくれます。アメリカのユーザーがイギリス向けのWebサイトを開いてしまう、といった事態を防止できるのです。
異なる地域向けに同じコンテンツを掲載している場合、コンテンツの重複による混乱を防げる利点もあります。
Webサイトの技術的側面を改善し、検索エンジンにもユーザーにも優しいWebサイトを目指すテクニカルSEO。
それなりの知識は必要ですが、そのぶんリターンも大きいはずです。まずはできるところから挑戦してみましょう。
(執筆:Willemien Hallebeek 翻訳:Asuka Nakajima 編集:泉 提供元:Yoast)