エンジニアの副業は週1からでも可能?副業の例や探し方も解説
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こんにちは、フリーライターの少年Bです。
「フリーランスになったら、何らかの発信をしなければ……」と考える人も多いと思います。そんな際にSNSとともに候補に挙がるのが「ブログ」ではないでしょうか。
でも実際のところ、フリーランスがブログを書くと、どんなメリットがあるのでしょうか。今回はブロガーからキャリアをスタートし、現在はWorkship MAGAZINE編集部/フリーライターとして活動するわたしが解説していきたいと思います。
32歳のころ、趣味として始めたおもしろブログがきっかけでフリーライターに。現在はWorkship MAGAZINEの副編集長として活動する一方、個人でもメシ通、ねとらぼなど数々のメディアで執筆中。noteは告知が多くなりすぎたので、コラムとエッセイのマガジンを作りました。
まず、フリーランスがブログを始めるメリットには以下の6つが挙げられます。
日々タイムラインが流れていくSNSと違って、ブログに書いたエントリ(記事)は半永久的に残っていきます。SEOの順位が高ければ、検索に引っかかって読まれることもあるでしょうし、なにかのきっかけで古い記事が注目され、SNSで拡散されることもあります。
わたしの場合、いまはライターとして書くこと自体が仕事になっているため、残念ながらもう「純粋に趣味としてブログを書く」ことはほとんどありません。それでも、過去の投稿がストックとして「残っている」ということが大事なんですよね。たまに昔の記事が掘り返されて、話題にしてもらえることがありますし、時にはお仕事の依頼が来ることもあります。
また、ブログは「自分の実績をまとめて載せる場」としても活用できます。SNSではいくら実績をまとめたところで、タイムラインの下に流れていきます。
もちろんあなただけの「公式ホームページ」を立ち上げてポートフォリオとしてもいいんですが、ブログのほうが立ち上げが楽ちん。ブログなら、何かしらのブログサービスに登録したあと、自己紹介記事を1本作ってページ上部に固定しておけばいいんですから。
ひとまず自己紹介を書いたあとは、仕事の案件を終えた後に「こんな仕事をしました~!」って書くとか、何なら月末更新と決めて、「今月やったお仕事」を月報にまとめるなどでOKなので、更新するときの心理的にもハードル低めです。
それから、「ちゃんと動いている」ということがわかるのもブログのいいところです。SNSもそうですが、更新が滞っていると、依頼側だって「この人、もう仕事してないのかな?」と不安になってしまうもの。
現在、わたしのブログはほぼ「記事を書いたよ!」ってお知らせで占められていて、いわば仕事の報告場所になっています。それでも日付を見れば「この日にこんな仕事をしているんだな」「ちゃんと活動しているんだな」ということがわかりますよね。
ブログを更新することは、自分のポートフォリオを更新することと同じといっても過言ではないのです。
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先ほどもすこし触れましたが、何で過去のエントリが残っていることが大事なのか?というと、書いたエントリは仕事に繋がることもあるからです。
もちろん、ブログにまとめたポートフォリオも営業に使えますが、ブログのエントリだって大事な実績のひとつです。ブログエントリを使った営業方法については、以前まとめたものがあるので、よかったら合わせて読んでみてくださいね。
また、この記事で話題になっていたように、「ライターとしての純粋な実力を見るなら、ブログのほうがいい」という意見もあります。しょせんブログだから……なんて思う人もいるかもしれませんが、これが意外とバカにできないものです。
ここまで読んだ方のなかには、「だけどさ、お前はライターだからそういうことを言うんだろ?」って思っている読者もいるかもしれません。でも、他の職業でもいいんです。たとえば、Workship MAGAZINEには「デザインの言語化ってなんだろう?」というデザイナー向けの人気連載があります。
執筆者のこげちゃ丸さんの本業はデザイナー。以前から趣味としてnoteで文章を書いていました。内容はエッセイや小説がメインですが、ある日、自分の仕事について書いたエントリを上げていたんです。
わたしはもともと交流があったので、わかりやすくていい文章を書く人だなぁ、と思っていたんですが、そのエントリを見た瞬間に、「この人なら、デザイナー向けのいい記事を書けるに違いない!」って思ったんですよね。そして、わたしがWorkship MAGAZINEの編集部に入ったことをきっかけに、正式にライターとしてお仕事を発注することになりました。
「専門分野をわかりやすく解説してほしい」という需要は、比較的どこの業界にもあります。また、素人にわかりやすく説明ができるということは、クライアントにもわかりやすい説明ができるという証拠にもなりますよね。
ライターでなくても、たとえばデザイナーやエンジニア、マーケター、イラストレーターなどの職種でも、ブログを書くことで新たなお仕事に繋がるチャンスはあるのです。
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Workship MAGAZINE
フリーランスであれば、自身のブランディングにも気を配らなくてはいけません。「なんでもできます!」よりも、ある程度の専門分野を作ったほうが、仕事をもらいやすくなりますよね。
でも、残念ながら「自分のやりたい仕事」ばっかりが回ってくるわけではないのが現実です。場合によっては、名前の出ない仕事が中心のこともあり、なかなか「こんな仕事をやっているよ!」と言えないこともあります。
その点、ブログであれば、なんでも自分の書きたいことを書くことができます。たとえば、家電が趣味であれば家電ブログを書く、エンジニアであれば自分の得意な言語で書いたプログラムをブログから飛べるようにしておく、などの方法で「○○といえばあの人」という印象を周囲に与えることができるわけですよね。
フリーランスにとって、周りの人たちに仕事を認知してもらうことは、何より大切なこと。だって、「何をやっているかわからない人」のもとに、大きな仕事は来ないからです。
「自分はこういう者です」「こんなお仕事をしています」「これが得意です」と、ちゃんと声を大にしてアピールをするためにも、ブログは役に立つのです。
当時のわたしはそこまで意識をしていたわけではありませんが、フリーライターになったきっかけはおもしろブログを書いていたところ、クレイジースタディにスカウトされたことでした。ブログを通じて「このメディア向けのおもしろい記事を書いてくれそうな人だな」と思ってもらえた、ってことですよね。
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アフィリエイト報酬については、よく言われているメリットのひとつです。残念ながらわたしは「面倒だから」という理由で広告を貼っておらず、ブログで1円も収益を上げたことがないので、あまり説得力がないんですが……。
でも、多少なりとも収入が入ってくれば、収入が不安定なフリーランスとしてはうれしいですよね。ガッツリ更新して本業と並ぶ2本目の柱にしていくというのもよし、わずかでも収益になればいいや、というゆるいペースでお小遣いを稼ぐもよし。
マイナスになることはないので、わたしのような極度のめんどくさがりでもない限りは、広告を貼っておいたほうがお得ではあります。
また、広告ではありませんが、noteではエントリ単位で有料にできる機能や、有料マガジンを作れる機能があります。有用な発信が得意な方や、自身のファンが多い方なんかは、そういったものを活用していくのもいいかもしれません。
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個人的には、このメリットを一番推したいところです。
フリーランスはどうしても孤独なもの。会社員と違って同僚はいないし、自分から積極的に人と関わっていかないと、ずっとひとり……なんてことも。これってけっこう、精神的にキツいものがあります。
ところが、ブログを書いていると、そこから交友関係が生まれることがあるんですよね。
わたしはライターになる前、デイリーポータルZというおもしろサイトの読者ブログ投稿コーナーに応募していました。当時、掲載に向けてしのぎを削っていたライバルたちがいるんですが、やっぱりブログを読むとその書き手にも興味を持つので、自然と仲良くなるんですよね。
「今週はわたしがトップを飾ったぞ!」とか、「今週は落選だったけど、掲載されたあの人のエントリ、おもしろかったもんな……」なんて、ライバルでもあり、お互いに実力を認め合う友達でもある……。なんかハガキ職人的な不思議な友情ですが、そこで出会った友達とは、いまでも縁が続いていたりします。
その後、noteでエッセイを書いていたころも、けっこうシェアをしてもらったり、それがきっかけで交流が生まれたり、ということがありました。
当時のnoteは今ほどユーザーが多くなかったこともあって、ユーザー間の距離感が近めで、ユーザー発のイベントがあったりして……。ちょっと身内感強めのコミュニティが形成されていて、それはそれで居心地がよかったんですよ。
noteからライターになった人たちもいて、彼らは当時駆け出しライターだったわたしと同じような悩みを抱えていたり、逆にこっちが相談に乗ってもらったりして。先ほど話したこげちゃ丸さんもそうですが、これもnoteというブログを介して繋がった縁だと思っています。
文章からは書く人の表情が見えるといいますよね。もちろんSNSでもいいのですが、140字では収まりきらない思いを書いておくと、意外と友達ってできやすい気がします。
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たとえば、地域情報のお役立ちブログだとか、職業のTipsについて書いているブログであれば、読者層も限られてくるでしょうが、一般的なブログであれば、読者層もまちまちです。年齢も性別も、住んでいる場所や職業も違う人を相手に文章を書かなければいけないわけですよね。
「わかってくれる人だけ読んでくれればいい」っていうのであれば話は別ですが、しっかり読んでほしいのであれば、表現にも気を遣わなければいけません。
業界用語とか、わかりづらい表現とかは極力避けたほうがいいですし、書いた文章を読み返して、伝わりやすく書けているかどうかをチェックすることも必要です。これ、要するに「自分の書いたものを客観的に見つめる時間を作っている」ってことなんですよね。
人間、どうしたって主観的になってしまうもの。でも、そこで一歩引いて、自分を客観的に見つめる時間を日常的に作っておくと、そういう意識が生まれてきますよね。自分の仕事だとか、態度だとか、そういったものも客観的に見られるようになる……気がします。
フリーランスは「周りからの評価がすべて」といっても過言ではありません。自分を客観視できるようになると、見られかたもちょっとずつ変わってくるんじゃないでしょうか。
あと、文章の推敲は同時に「ユーザー目線を獲得できる」チャンスでもあります。「読者はどういうところが気になるかな」とか、「ここがわかりづらいかもしれない」とか、そういった視点でものを見ることになるんですよね。
そういう視点は、普段の仕事にも生きてきます。ブログを書くことは、想像力をすこし広げることにも役立つんです。
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ここまではメリットばかりを書いてきましたが、もちろんデメリットもあります。
更新はたしかに大変です。もちろん、文章が書くのが得意、好きという方もいれば、どちらかといえば苦手、嫌いだという人もいるでしょう。わたしはライターでありながら文章を書くのが好きじゃないので、記事の告知ブログすら毎回30分ぐらいかけて、だらだらと書いています。
正直なところ、「この時間を遊びに使えたらな……」とは思いますし、人によっては「そんな暇があったら仕事を進めたい」と思う人もいるんじゃないでしょうか。
別に普段ならいいんですが、仕事が詰まっているときに記事が公開された日なんかは「あー! 告知ブログも書かなきゃ!!!」と面倒な気持ちになることも、正直あります。
これはわたしの場合なんですが、なんというか、記事の告知って別に楽しいと思って書いているわけじゃなくて、「義務感」で書いているんですよね。なので何とか続いています。人によっては「どうしても伝えたいこと」がある場合もあって、そういう人は更新も苦にならない場合が多いようです。
わたしは「義務感」でブログを書いていると言いました。なので、正直モチベーションは上がりません。そんなにたくさん読んでもらえることもないから、張り合いという面もそんなにないんですよね。
もちろん、中には本業の解説をしたり、本業とはまったく別のことを書いたりと、「自分の書きたいこと」を書いている人も多いと思いますが、ブログにはどうしてもPVや収益などの数字がついて回ります。
順調ならもちろん万々歳なのですが、予想よりも低かった場合には「こんなにがんばって書いているのに、なんでこんなに読まれないんだ……」「この額なら、本業に注力してたほうがいいんじゃ……」などと、モチベーションが下がることもあります。
「最初はよかったけど、最近は停滞気味」なんて場合には、とくにモチベーションが下がりがちで、そうすると気付いたら更新が止まっているなんて場合も。そういったとき、モチベーションをどう維持するのか、が大きな課題になるでしょう。
個人的には「仕事についての文章を書くのは義務だから」と割り切って、モチベーションが低くても書ける状態に持っていくとか、「自分が書きたいから書いてるだけ」と開き直るなど、数字に左右されないモチベーションを持つなどの手段がいいのかな、と思っています。
では、ブログを始めるにあたって、どのようなサービスを選べばいいのでしょうか。今回は3つのサービスをご紹介します。
通常プラン | Pro | |
月額料金 | 無料 | 1,008円(税込)/月 8,434円(税込)/年 14.400円(税込)/2年 |
独自ドメイン | なし | あり |
サイト内広告 | 表示あり | 非表示 |
アフィリエイトの設置 | できる (Googleアドセンスは不可) |
できる |
有料記事の投稿 | できない | できない |
予約投稿 | できる | できる |
カスタマイズ性 | 低い | 高い |
ブログの共同管理 | できない | できる |
編集部によるブログ紹介 | あり | あり |
Google Analyticsの設置 | できる | できる |
はてなブログは無料で使えるブログサービス。2011年にサービスを開始し、すでに10年以上の歴史があります。
もちろん、無料では物足りなくなった人は、有料プランもあります。料金は月に1,008円(税込)ですが、1年契約にすることで30%引き、2年契約だと40%引きになるので「2年は続けるぞ」という決意のもと、2年契約をしてしまってもいいかもしれません。
はてなブログの魅力は何といっても、はてな独自のサービス。「読者登録」をしておけば、気になったブログが更新されるたびに通知がきますし、気に入った記事には「はてなスター」を好きなだけつけることもできます。場合によっては「はてなブックマーク」によって一気にPV数が伸びることも……!
さらに、ある程度のカスタマイズができることも長所でしょう。公式のものや個人が作ったものなど、さまざまなテーマ(テンプレート)をテーマストアから選択できます。無料プランでは選べるテーマに制限があるものの、有料プランを選択すれば、使えるテーマはさらに増えます。
わたしがライターを始める前に書いていたのははてなブログの通常(無料)プラン。理由は「周りに使っている人が多かったから」でしたが、ユーザー数の多さも魅力のひとつです。読者登録をできる関係があるなら、少なくとも「誰にも見てもらえない」ということはありませんから。
さらにライターであれば、はてなブログのシステムを利用したメディアもそれなりに多くあるため、使いかたに慣れておくことでメリットも多いでしょう。また、有料プランであれば独自ドメインも取得できるため、将来的なWordPress移行も視野に入れやすくなります。
通常プラン | プレミアム会員 | note Pro | |
月額料金 | 無料 | 500円(税込)/月 | 55,000円(税込)/月 |
独自ドメイン | なし | なし | あり |
サイト内広告 | なし | なし | なし |
アフィリエイトの設置 | できる (Amazonアソシエイトのみ) |
できる (Amazonアソシエイトのみ) |
できる (Amazonアソシエイトのみ) |
有料記事の投稿 | できる (1万円まで) |
できる (5万円まで) |
できる (5万円まで) |
予約投稿 | できない | できる | できる |
カスタマイズ性 | できない | できない | 低い |
ブログの共同管理 | 共同マガジンで可能 | 共同マガジンで可能 | できる |
編集部によるブログ紹介 | あり | あり | あり |
Google Analyticsの設置 | できない | できない | できる (別途費用 11,000円(税込)/月) |
noteはとにかくシンプルで書きやすいのが特徴。公式のコンテストが数多く開催されていたり、著名人が推しているということもあり、noteからライター活動を始めたり、書籍を出版した人も少なくありません。
ユーザーが多い上に私設のコンテストなども盛んで、ブロガー同士の交流も多い印象があり、他のブログサービスよりも仲間を作りやすい環境にあるかもしれません。
とにかくシンプルで直感的なUIが魅力的で、わたしもエッセイやコラムはnoteに書いている場合が多いです。また、ブログタイトルを決めなくていいのも、意外とラクなポイント。いざ決めようと思うと、失敗したくないなと思って、すごく悩んじゃうことも多いんですよね……。
最大の特徴は、有料記事や有料マガジンを作れること。ちょっと話しにくい内容を書きたいときに、あえて有料にしてバリアを張ることもできますし、本業で知名度が出てきた、文章にファンがついてきたなどのタイミングで、有料マガジンを始めれば、ある程度の固定収益が見込める場合も。
ただ、シンプルで使いやすい反面、カスタマイズはできませんし、有料プランを契約しなければ予約投稿もできません。有料記事を作れる一方で、アフィリエイトはamazonアソシエイトに限定されますし、カスタマイズをしたり、独自ドメインを取得しようとすると、月55,000円の企業向け有料プランに入らなければならず、現実的ではありません。
他者との交流や自身のブランディングのためのブログとして割り切って使うのであれば、かなりおすすめのサービスです。
WordPress.org | |
月額料金 | 無料 (サーバー代として初期費用と月々500円~2,000円程度の費用がかかります。価格は選ぶサーバーによって異なります) |
独自ドメイン | あり |
サイト内広告 | なし |
アフィリエイトの設置 | できる |
有料記事の投稿 | できる (別途サービスのプラグインが必要) |
予約投稿 | できる |
カスタマイズ性 | 非常に高い |
ブログの共同管理 | できる |
編集部によるブログ紹介 | なし |
Google Analyticsの設置 | できる |
WordPressは2022年現在、世界でもっとも多く使われているCMS(コンテンツマネジメントシステム)。ウェブメディアの入稿システムとして多く使われているのはもちろん、個人ブログとしても使うことができます。
WordPressの特徴としては、サイトデザインを自由にカスタマイズできるほか、広告も自由に配置できること。さらにアクセスを集めるためのSEO対策も行いやすく、ブログで収益化をしやすいというメリットがあります。
また、さまざまなプラグインを使うことで、有料記事を投稿したり、スパムコメントを防止したり、お問い合わせフォームを作成するなど、拡張性が極めて高いことも魅力のひとつ。WordPressを導入している企業も多いため、運営ノウハウを身につけることによってビジネススキルを高めることもできます。
その一方で、イチから自分でサイトを構築していく必要があるため、ある程度の知識や技術が必要です。さらに「レンタルサーバー」と「独自ドメイン」が必要になるため、選ぶサーバーにもよりますが、初期費用と月額費用が500円〜2,000円程度かかります。
こだわり派の、しっかり更新してサイト運営をしていきたいという人向けのサービスです。もっと気軽に運営したい人は、無料で使えるブログサービスを活用していくのがいいでしょう。
【初心者向け】WordPressでできること。特徴や機能をわかりやすく解説
Workship MAGAZINE
「ブログっていっても、いったいどんな内容を書けばいいの?」と思う方も多いはず。そこで、一緒にブログの内容について考えていきましょう。
正直なところ、ブログの内容は「何でもいい」です。エッセイでも仕事のコラムでも、趣味のことでも日記でも構いません。
ただ、せっかくフリーランスがブログで発信しようとするならば、なにかひとつテーマを決めておくといいかもしれません。
わたしが会社員時代に始めたはてなブログは、もともと「おもしろ企画記事を書きたい」と思って始めたものでした。現在はそれが仕事になってしまったため、書いた記事をひたすら告知するためだけの場所になっているのですが……。
その一方で、フリーライターになってから始めたnoteではアスペルガー症候群であることを告白するなど、「生きづらさに寄り添うエッセイ」を中心に書いていました。また、フリーライターであることから、ライターとしてのコラムも時々載せています。
なぜこのようにしたのかというと、おもしろおかしいおバカな企画記事を集めたはてなブログに、まじめなエッセイを載せるのには抵抗があったからです。おもしろおかしい記事を読んだあとに、生きづらさに寄り添っていくまじめなエッセイを読まされたら、読者もどういう気持ちでいたらいいのかわかりませんよね。
また、noteは当時人気が盛り上がってきたころで、とくにエッセイを書く人が周囲に多かったことがあります。そこで、はてなブログは何も考えずに、ただエンタメとしておもしろいものを。わたしの内面やまじめな一面はnoteに。そのように考えて、使うサービスを分けていました。
あまり深く考えていたわけではないのですが、わたしのブログは「おもしろいエンタメ」、noteは「意外と真面目な素顔」といった内容の記事が積み重なっていくことになり、結果的に読者のわかりやすさに繋がり、友達ができていったように思います。
趣味のことでも、本業の技術コラムでも何でもいいので、ある程度内容を統一して、「自分はこういう人だよ」とアピールできる内容を発信していくといいと思います。
ブログというと、「毎日書かなきゃいけないんでしょ?」「続けていける気がしないから……」と尻込みしてしまう人もたくさんいます。
でも、ブログはあくまでも自由なもの。更新頻度にルールはないのです。無理してがんばって、途中でくじけてしまうぐらいなら、ゆるく更新を続けていけたほうがよっぽどいいでしょう。
とはいえ、じゃあ書かなくてもいいとなると、今度はどんどん後回しにしがちです。
わたしがはてなブログを書いていた時期に心がけていたのは、月末に振り返り記事を書くこと。これは仕事の告知ばかりになった現在も「今月はこんな記事を書きました」という内容で続けています。
振り返り記事を書くということは、それまでに最低でも1本記事を書かなきゃいけないし、1記事の振り返りに1記事を使って書くのも、ちょっと恥ずかしい。最低でも2本、できれば3本くらいは書いて、まとめて振り返りをしたほうがかっこうがつきますよね。
そう思って、わたしは月に2本以上書くことを心がけていました。月末にあわてて連続で更新……なんてこともありましたが、「無理をしすぎない、でもちょっとだけ自分をがんばらせる」のが大事なんじゃないかなぁと思っています。
ブログを書く上で大事なのは、「誰に向けて書くか」です。「その文章をどんな人に届けたいのか」だけは、ブログを立ち上げる前によく考えておきましょう。
わたしの場合はもともと「友達が欲しいな〜」と思ってブログを書き始めました。なので「感性の合う人に読んで欲しい」と意識をしていました。
わたしは『デイリーポータルZ』というおもしろサイトが好きでした。会社員時代に始めたはてなブログでは、「このサイトの人たちが、この話について書くならどうするだろう」とよく考えていたんです。
そのため、サイトのライターさんになりきって、テンションも高めで、ちょっと大げさに喜んだり、おもしろがったりする文章を意識していました。
一方、フリーライターとして仕事を得てからは「自分の内面や考え」についてnoteに綴るようになりました。これは「自分がどういう人間なのかを知ってほしい、深いところを知ってくれる友達ができたら嬉しいな」と思っていたからです。
そういった内容に合わせて、テンションはあくまでも平熱で、やや口語が多めの表現を多用していました。
つまり、この2つのブログは想定する読者層がまったく違うんですよね。内面について吐露する文章を、おもしろサイトっぽく書いてしまったら……。どう考えても、おかしいですよね。
かといって、さまざまな文章が入り乱れてしまうのも、「こいつは一体何者なんだ?」と読者の混乱を招いてしまいます。すぐに話題が流れていくSNSなら別にいいと思いますが、長文が主体で、更新頻度がSNSほど多くないブログの場合は、せめて文体やテンションぐらいはある程度統一しておかないと、書き手の顔が見えなくなってしまうんです。
もちろん、書いているうちに内容や文体が自然に変わっていくことはあると思います。そういった自然の変化はいいのですが、「この文章を届けたい相手」が変わってきた場合は、ブログタイトルや方向性を変えたり、新しく別のブログを立ち上げたほうがいいと思います。
今回はフリーランスがブログを始めるメリットや注意点についてまとめました。
仕事外での情報発信は確かに大変ではありますが、自分のポートフォリオになったり、仕事に繋がるチャンスが増えたり、仕事以外での友達を作ることができたりするなど、ブログを始めるメリットは、じつはたくさんあります。
文章は学生時代にひと通り習うので、特別なスキルが必要ないのもうれしいところ。この記事を読んだあなたも、ぜひブログを始めてみてはいかがでしょうか。
(執筆:少年B 編集:すめし)
副業ブログの始め方を1から解説【稼ぎ方・書き方・続け方 全部まとめました】
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