2020年のIoTトレンド4選。オフィス活用からスマートピルまで

BUSINESS

IoT(モノのインターネット)は、電話の登場以来、コミュニケーションにおけるもっとも革命的な発明です。そして私たちは、幸運にもちょうどその真っただ中におり、生活やビジネスにおいてこの革命的な技術を活用しています。

スマートフォンやタブレットなどのモバイルデバイスは、他のユーザーとの通信を可能にするだけではありません。ユーザーの位置情報を追跡したり、健康状態を把握したり、好みを学んだり、他のデバイスと接続したり……。

今回は、2020年に知っておきたいIoTのトレンド4選をご紹介します。技術を有効活用するために、最新のトレンドを把握しておきましょう。

1. スマートホームデバイスのオフィス活用

スマートホームのIoTデバイスの人気は、年々高まっています。たとえばアメリカにおけるスマートホームの数は、2021年までに総世帯の28%にまで達すると予想されています。こうした急激な上昇の理由のひとつとして、デバイスの価格が下がってきたことが挙げられます。

また消費者の好みも変化しています。ミレニアル世代はスマートホームテクノロジーへの興味が強く、スマートサーモスタットやセキュリティシステムを家に導入するのを好む傾向にあります。スマートホームテクノロジーは環境に優しく、エネルギーコストの節約に役立つため、エコロジストからの人気も伸びてくるでしょう。

しかしこれらの利点は、もはや個人の家だけのものではありません。2020年には、企業においてもオフィステクノロジーが導入され始めるでしょう。

たとえば、オフィスにスマートライトとセンサーを使用すれば、毎月の電力消費を削減できます。スマートドアモニターとドアロックを使用すれば、不在時でも配達員や従業員がオフィスに入館することをリモートで許可でき、安全性も向上するでしょう。スマートサーモスタットを使用すれば、冷暖房のもっとも安い時間を学習することにより、エネルギーの無駄を削減できるはずです。

一般家庭よりも大規模な消費が発生するオフィスにおいて、スマートホームデバイスはこれから注目度が上がっていくと予測されます。

2. ヘルスケア分野でのIoT活用

成長が著しく、技術に依存している医療業界は、IoTの導入に最適です。

2020年現在、多くの「スマートな」病院は、IoTウェアラブルセンサーなどを使用して遠隔で患者をモニタリングしています。また統合監視システムにより、たとえ屋内であっても患者やスタッフをの現在地を追跡できるように進化しました。

また医療提供者は、投薬の有効性に関するデータを送信する、小型の「スマートピル(服用可能なIoTデバイス)」も使用しはじめています。こうした技術は、患者のケアに関する意思決定の精度を向上させています。

プロセスを合理化し、コストを削減し、患者によりよい治療を提供するためにIoTデバイスを導入する病院は、2020年のうちにさらに増加するはず。ヘルスケア分野への投資が増加することによって、理学療法や養護施設などの関連市場についても同様のテクノロジーを採用するようになるでしょう。

3. IoTから得られるビッグデータ活用

International Data Corporationの予測によると、2025年までにインターネットにつながった「コネクテッドデバイス」の数は410億を超え、80ゼタバイトのデータが生成されると予測されています。これは、2020年により多くのIoTカメラやセンサーが導入されることを意味します。

コネクテッドデバイスの価値は、そこから得られる多種多様なビッグデータにあります。ビッグデータをAIにより分析、解釈することで、UXの最適化やエネルギーの節約、プロセスの効率化に利用することが推測されます。

4. 音声アシスタントが引き続き成長

音声アシスタントについては数年前から成長を続けていますが、2020年もその勢いは止まらないでしょう。最新の市場調査によると、2023年までに80億もの音声アシスタントが使用されると予測されています。

2020年も成長を続ける理由は、2つあります。

ひとつは技術の向上です。音声認識ソフトウェアは個々のユーザーの声を識別できるようになり、複数のユーザーが同じデバイスを使用できるようになりました。

もうひとつの要因は、その安さです。ハードウェアの観点から考えると、メーカーが必要とするのは、音声認識ソフトウェアへのアクセス権と、マイクの追加のみ。音声アシスタントは、簡単にガジェットに追加できるのです。

おわりに

知らずしらずのうちに、私たちの生活に溶け込んでいるIoT。

2020年には、家庭にもオフィスにも、より多くの場所にIoTが導入されるようになるでしょう。

これからの動向に期待したいですね。

(原文:Varun Bhagat 翻訳:Nakajima Asuka 編集:Sato Mizuki)

SHARE

RELATED

  • お問い合わせ
  • お問い合わせ
  • お問い合わせ