新卒フリーランスは甘い考え?厳しい世界で失敗せず生き残るための方法

働き方の多様化が進み、「パラレルワーカー」「多拠点ワーカー」など、従来の常識にとらわれない人材が出現しはじめた昨今。卒業後は企業に就職するのが当たり前だった新卒の学生が、就職せずいきなりフリーランスになる「新卒フリーランス」も少しずつ見られるようになっているのをご存知でしょうか。

ネットで見かける新卒フリーランスに関連した記事には成功体験が多く、それを見て「自分も新卒フリーランスになってみようかな」と思う人がいても不思議ではありません。

しかし新卒でフリーランスになると、普通の新卒社会人の何倍も苦労することになるでしょう。この記事では、新卒フリーランスのメリット/デメリットや、新卒フリーランスに向いている人、新卒フリーランスになるための準備などについてまとめていきます。

新卒フリーランスになるメリット

新卒フリーランスは難しい働き方ですが、それを実行したくなるだけのメリットがあるのも事実です。以下では、新卒フリーランスのメリットを5つご紹介します。

メリット1. 好きなことを仕事にできる

新卒でフリーランスになった場合、何をしてお金を稼ぐのかすべて自分で決められます。フリーランスでできる職業は近年多様化しており、趣味や学んできたことで生計を立てていくのも夢ではありません。

「就活しているけど全然魅力的な企業がない……」「絶対にこのスキルで稼いでいきたい!」という思いがあれば、これは大きなメリットになります。

メリット2. 自由な働き方ができる

フリーランスには仕事をする時間や場所を選ぶ自由があります。出社日や出勤時間、勤務地は制限されません。最近ではテレワークや時短正社員などの仕組みもある程度広まり、会社員の働き方も少しずつ自由になりつつありますが、フリーランスには敵いません。

ただし、「フリーランス=自由に働ける」というのは間違いで、職種によっては会社員と同様に週5日8時間の出社を求められる場合もあります。

メリット3. 新卒でも責任ある立場で働ける

フリーランスは業務の内容などは指示されることが多いものの、自分の力で責任をもって働くことになります。一方、新卒会社員の場合、良くも悪くも研修やOJTによって独り立ちできるまでには時間がかかりやすく、裁量権はなかなか得られません。

そのため、新卒でフリーランスになれば、同期の社会人より早くから責任ある立場で働けます。

メリット4. 就活しなくていい

会社に入るために必須ともいえるのが「就活」。しかし、髪型や服装を就活仕様に変えたり、企業研究をしたり、面接を突破するために練習をしたりと、苦労することも多いです。一方、新卒フリーランスには就活がいらないので、こうした煩わしい思いはしなくて済みます。

メリット5. 新卒社会人より稼げる

一般的な日本企業では、年齢とともに給与が上がっていく年功序列制の体系がとられていることが多いです。この場合、どんなに優秀な新卒社員でも、年齢を理由に低い給与で働かされてしまうことは珍しくありません。

そのため、「若いうちからバリバリ稼ぎたい!」という場合、新卒フリーランスになれば報酬の上限がなくなるので、スキルによっては新卒社会人の何倍もの報酬を手にできます。

新卒フリーランスになるデメリット

新卒フリーランスには大きなメリットがある一方、それをかき消すほどの大きなデメリットがあるのも事実です。

デメリット1. お金や税金の管理に苦戦する

フリーランスになると、原則として確定申告が必要になります。確定申告をするためには帳簿付けをしなければならないのですが、複雑かつ面倒なので社会経験のない新卒フリーランスには辛いものがあります。

また、安定しない収入をうまくマネジメントしたり、急激な収入の落ち込みがあった際には補助金を申請したりするなど、お金の知識も欠かせません。

デメリット2. 独学で勉強しなければいけない

先輩や上司がいないため、業務はもちろん社会人としてのマナーも自ら学ばなければいけません。初めのうちは業務をこなしながら必要なスキルを身につけていく必要があります。

どんな仕事でも、成功するためには新たな知識の獲得やスキルアップにあてる時間が必要です。しかし新卒会社員なら研修や日常の業務などを通じて上司や同僚から多くのことを学べるのに対し、新卒フリーランスにはそれがありません。

また、フリーランスとして一人で働く経験は積めるものの、組織で働く経験がしづらいのもデメリット。将来、人をマネジメントする立場につきたいと思ったとき、苦労する可能性が高いです。

デメリット3. 自分で仕事を取ってこなければいけない

新卒フリーランスで一番難しいのは、仕事をもらうことかもしれません。会社員を経験して同業種で独立すれば、仕事で得たコネが独立後も活きる例は多いです。しかし、新卒フリーランスの場合はそれが難しいです。

フリーランスが仕事をもらうには能力を認められる実績が必要なので、まず実績をどうつくるかを考えていきましょう。そのためには、ポートフォリオの作成・改善や、仕事がもらえる人脈づくりなどが欠かせません。

デメリット4. 将来が不透明になる

新卒フリーランスは確かに難しい働き方ですが、一方で新卒の初任給を稼ぐ程度なら簡単にできます。いきなり月収50万、100万も決して夢ではありません。

しかし、新卒フリーランスの真の難しさは「将来の不透明さ」にあります。いまは新卒社会人より稼げても、5年後、10年後も同じ稼ぎがあるとは限りません。また、社会人は基本的に給料が上がっていくのに対し、フリーランスは昇給がないので、収入が頭打ちになるリスクもあります。

デメリット5. 周囲の目が厳しくなる

もともと、フリーランスは社会的信用が低いことで知られています。新卒フリーランスの場合、珍しい働き方ということもあって信用の低さはさらに目立ちます。社会人として稼いでいた時期がないので、賃貸・クレカ契約、ローン借り入れなどが難しいです。

また、周囲の大人に反対されたり、あるいはガッカリされたりするケースも多いでしょう。また、男性の場合は恋愛や結婚が難しくなることも想定されます。

新卒フリーランスになるために必要な準備

新卒フリーランスは、一般的な社会人と違って「卒業してから働き始める」では遅いです。ここでは、新卒フリーランスになるために学生時代に必要な準備をまとめます。

準備1. スキルを身につける

繰り返し述べてきたように、フリーランスで稼ぐには目立ったスキルと実績が欠かせません。どんな業種で働くかにもよりますが、「自分が将来何になりたいのか」「どんな働き方をしたいか」を考え、必要なスキルを身につけましょう。

スキルを身につけるには勉強会やスクールに通うのも有効ですが、時間がたっぷりある学生の良さを活かして優良企業で長期インターンを経験してから独立することをおすすめします。企業の一員として先輩から指導を受けられるうえ、給料を得ながらスキルや人脈を広げられるからです。

準備2. フリーランスとして実際に働く

スキルはただ学ぶだけでは活かせません。学んだことを実践で活用し、反省を繰り返しながら成長していく必要があります。

そのためには、学生時代からフリーランスとして実際に働くのが一番です。フリーランスは学生でもなれるので、学生時代にフリーランス経験を積んで卒業後に備えましょう。

学生フリーランスとして働けば、以下のことがわかります。

  • フリーランスとはどのような働き方なのか
  • 自分がフリーランスに向いているか
  • 自分の市場価値はどれくらいか

準備3. 人脈をつくる

スキルシェアや仕事の受注のために必須の人脈づくり。幸い、学生時代から新卒フリーランスを目指している人は珍しいので、可愛がってくれる大人は多いです。スキルと誠実さがあれば意外な出会いが仕事につながることもあるため、同業者の集まる場には積極的に顔を出しましょう。

また、数は少ないですが実際に新卒フリーランスとして活躍している先輩に出会えれば、ロールモデルとしてかなり助けられますよ。

準備4. 十分な貯金をつくり、クレカなどの契約を済ませておく

当事者のうちは分かりにくいですが、学生の社会的信用は非常に高いです。「将来性」を見込まれているので、クレカの発行やローンの申請が簡単にできます。また、学生時代は支出も少なくなりやすいので、余裕のあるうちに十分な貯金をつくっておきましょう。

長く活躍できる新卒フリーランスになるために

無事に新卒フリーランスになった後、長く活躍できるフリーランスになるためにはどんなことを心がければいいのでしょうか?

ここでは、新卒フリーランスになった後に気を付けるべきポイントをまとめてみました。

ポイント1. 「フリーランス」にこだわらない

矛盾しているように思われるかもしれませんが、新卒フリーランスとして生き残るためには「フリーランスにこだわらないこと」が重要です。

毎年のように案件をこなしていくうち、「フリーランスだと頭打ちだな」「組織に入っていろいろなことを学びたい」と思うことも多いです。そうなったとき、自由で気ままなひとりフリーランスにこだわるのではなく、会社員になってみたり、業務委託の形で会社にジョインしてみたりするのはかなり効果的。十分に経験を積んだらまた独立することもできます。

ポイント2. 客観的な意見をつねに聞く

フリーランスをしていると、どうしてもすべてを自分一人で判断してしまいがちです。もちろん、最終的に決断するのは自分自身ですが、そのプロセスで客観的な意見を聞くようにしましょう。

「いまの自分に足りないスキル」「将来どんなキャリアを描くべきか」などは、案外自分よりも他人のほうが一歩引いた視点で見れたりするもの。同業の先輩はもちろん、ときには家族の意見に耳を傾けてみたりするのも大切です。

ポイント3. 現状維持をよしとしない

ある程度稼げるようになってくると「このまま収入を維持できればいいかな……」と、つい現状維持に甘んじたくなります。しかし、これをしてしまうと高確率で収入が落ちます。

なぜなら、フリーランスは市場価値によって収入が決まるから。自分のスキルに変化がなくても、市場や社会の変化によって簡単に収入は上下します。現状維持をよしとしていると時代の流れに取り残される可能性が高いので、つねにスキルを磨いたり、新たな市場にチャレンジする気持ちを忘れないようにしましょう。

ポイント4. 誠実かつ実直であり続ける

これはフリーランスに限った話ではありませんが、つねに誠実かつ実直であり続けましょう。確かにフリーランスはスキルが重要な働き方なので、多少人格に問題があっても仕事が途絶えない人はいます。

しかし、クライアントも同じ人間であり、最後は人と人との付き合いになることを忘れないでください。調子に乗っていると、いったん自分が落ち目になったときに誰も手を差し伸べてくれません。

まとめ

新卒でフリーランスになっている人はいますが、全員が成功しているわけではありません。フリーランスで失敗しないために必要な人脈とスキルを在学中に身につけておけるかどうか。それが新卒フリーランスの成功と失敗を左右します。

「新卒」というブランドが使えるのは一度きり。業務に直結する実績ではなく、学生のポテンシャルで採用してくれるのも今のうちなのです。

もし「就活に疲れてしまった」「会社で働くのが嫌」という気持ちでこの記事にたどり着いたのなら、「フリーランスになったとして、自分で稼げるだけの武器はあるか」を一度考えてみてください。

とはいえ、やりたいことを自己責任で行えるフリーランスに挑戦できるのも、体力のある今だからこそともいえます。自分の性向を考え、よりよい選択をしてください。

(執筆:おすぎ 編集:齊藤颯人)

※Workship MAGAZINEでは日々情報の更新に努めておりますが、掲載内容は最新のものと異なる可能性があります。当該情報について、その有用性、適合性、完全性、正確性、安全性、合法性、最新性等について、いかなる保証もするものではありません。修正の必要に気づかれた場合は、サイト下の問い合わせ窓口よりお知らせください。

30,000人以上が使う日本最大級のお仕事マッチングサービス『Workship』

「フリーランスとして、もっと大きな仕事にかかわりたいな……」
「企業で働いてるけど、副業でキャリアを広げていきたいな……」
「報酬が低くて疲弊している。もっと稼げるお仕事ないかな……」

フリーランス・複業・副業向けお仕事マッチングサービス『Workship(ワークシップ)』が、そんな悩みを解決します!

  • 30,000人以上のフリーランス、パラレルワーカーが登録
  • 朝日新聞社、mixi、リクルートなど人気企業も多数登録
  • 公開中の募集のうち60%以上がリモートOKのお仕事
  • 土日、週1、フルタイムなどさまざまな働き方あり
  • 時給1,500円〜10,000円の高単価案件のみ掲載
  • お仕事成約でお祝い金10,000円プレゼント!

登録から案件獲得まで、利用料は一切かかりません。一度詳細をのぞいてみませんか?

>フリーランス・複業・副業ワーカーの方はこちら

>法人の方はこちら

Workship CTA

SHARE

RELATED

  • お問い合わせ
  • お問い合わせ
  • お問い合わせ