SNSで自分のカラーを作る為の写真文字入れ術【古性のち×世界写真さんぽ #07】

こんにちは! 世界中を旅をしながら仕事している、古性のち(@nocci_84)です。

InstagramにTwitter、Facebook。みなさんは普段、どんなSNSをメインに使用していますか? 最近はSNSを利用して自分をブランディングする人が増え、一つひとつの投稿も凝った工夫をする方が多くなったような気がしています。

 

私も普段からさまざまなSNSを使いますが、現在メインで使わせていただいているSNSはTwitterです。「140字の文字と最大4枚の写真で伝える」というラフな世界観がとても好きで、日々色んなひとの投稿をワクワクしながら追っています。タイムラインを見ていると、昔は「綺麗な写真と文章の組み合わせ」が目立っていましたが、最近は手軽に手書き文字が入れられるApple Pencilの普及の影響もあってか、写真に文字を入れたり、写真とイラストを上手に組み合わせた投稿が目立つようになったなあと感じています。(iPad芸人なんて言葉も流行ってますよね)

楽しかったので先日の台湾・宜蘭旅をマガジン風にまとめ?MAPや地図も(ローカルすぎて出てこないのもあったけど)実際使えるので宜蘭に行く際はぜひ〜〜?ちまちま作るのたのしかった…

Photo by : @tomomi_isa / @NY_ruisu / &のち#僕たちは旅をすることしかできないけれど pic.twitter.com/A8lXEOdL51

— 古性のち (@nocci_84) 2018年10月29日

私自身も元デザイナーの経験を活かして、こんな風に写真を雑誌レイアウトにしてみたり、写真に文字を載せたりしながら発信を楽しんでいます。

一見簡単そうに見える写真への文字入れなのですが、実はただ写真に文字を入れようとすると「なんか違う……」「せっかくの文字が見えない……」といったことがよく起きるんです。サイズもフォントも指定してくれる文字入れアプリなどを活用すれば良いのかもしれませんが、そうすると単調なデザインになり、他の人と投稿が似てしまったり……。そんな、ちょっぴりハードルが高く思われてしまう文字入れですが、法則といくつかのポイントを覚えておくと、綺麗にまとまりやすくなります。

ということで今回は、初心者さんでもできる「写真へお洒落に文字を入れる基本」を、私目線でお伝えできればと思います。

ぜひ、前回書かせていただいた記事「【古性のち×世界写真さんぽ #05】写真ベースでお洒落なメインビジュアルを作る時の小技集」も一緒に参考にしてもらえたら嬉しいです。

写真に文字を入れる基本 その1. 文字入れに使うツールやアプリについて

まず、文字入れに使うツールやアプリをご紹介させてください。

PCで文字入れをする場合

オススメツール: Photoshop ▽

PCで文字入れする場合はさまざまなツールがありますが、「細かな写真の色調整と文字入れが同時にできる!」という意味ではPhotoshop一択になるかもしれません。細かい文字調整ができるほか、一度使い方を覚えてしまえばさまざまな場面に応用が可能です。ずーっと使えます! 有料のツールではありますが、まずは30日間の無料利用が可能なので、ぜひ一度試してもらえたら嬉しいです。

iPhoneで文字入れをする場合

オススメツール1: SnapSeed ▽

SnapSeed

ひとつめは、万能ツール「SnapSeed」。この連載でも何度かご紹介させていただいた、お気に入りのツールです。簡単に文字入れできて、用意されているフォントも豊富! 最初から文字組みのテンプレートも用意されているので、使い方次第でかなりお洒落な仕上がりが期待できちゃいます。

オススメツール2: unfold ▽

unfold

ふたつめは最近よく使わせてもらっているアプリ「unfold」。さらりとお洒落なレイアウトを作成できるので、旅先で時間がない時にも簡単に文字入れができます。ただし、日本語対応はしていないので、「メモ帳で文章を作成」→「アプリで貼り付け」の方法がオススメ。また、複雑なレイアウトは有料になるので要注意……! といっても、何種類ものテンプレートを100円ちょっとで使えるのでお得です。

上記3種類のツール・アプリをご紹介しましたが、今回の説明では、私自身が一番使い慣れているPhotoshopを使用していきたいと思います。本記事では基本的なツールの使い方などは深く触れていないので、使い方等は他記事を参照しながら、合わせて読んでもらえると嬉しいです。

 

写真に文字を入れる基本 その2. 文字入れのポイントについて

次に、文字入れする際に気をつけたいポイントをご紹介していきます。

 

文字量と余白バランスを考える

あまりにも文字を入れすぎると、肝心の写真が死んでしまう可能性があります。肌感的は、3行くらいがバランス良く収まるのでおすすめです。慣れてきたら文字数も行も増やしていっても構いませんが、最初の目安は3行くらいにしておくと良い気がします。文字を入れる際は頭の高さを揃えてあげると統一感がでるので、調整しましょう。

プラスのテクニックになりますが、文字を入れる時は周りの余白部分を一定にしてあげるとバランスよく見えます。「何だかうまく文字が乗らないな……」「乗せてみたけれどまとまらないな……」と悩んだときにはぜひ試してみてください。

繰り返しになりますが、あくまで主役は写真です。文字量が多くなりそうな時はこんな風に、思い切って写真と文字のエリアを分ける方法が良いかもしれません。

 

出したい雰囲気によってフォントを選んであげる

フォントは、ビジュアルの表情を決める大事なアイテム。ゴシックはPOPに、明朝はしっとりした印象になります。自分の作りたい雰囲気に合わせてフォントを選びましょう。

いわゆる「エモい」雰囲気を作るのであれば、明朝体がおすすめ。ちなみに私は明朝体の中でも「游明朝」をよく使います使いすぎるとのっぺりとした印象になりますが、フォルムが綺麗なので、何度も助けられています。また、ゴシック体は「こぶりなゴシック」が個人的に気に入っています。文字間をゆったり開いて使ってあげると、可愛らしいコロンとした雰囲気がでやすくなるんです。

もちろんこれが全てではないので、ぜひ、自分のお気に入りのフォントを探してみてください。

 

欲張りたくなる気持ちは抑えて、文字を全面に引かない

見やすさを考慮するとついつい文字が大きくなってしまいがち。ですが、文字を大きくいれると野暮ったさがでやすくなってしまいます。また、あくまで今回主役は写真。記事のメインビジュアルなどであればこれもOKなのですが、SNSと考えると、少しやりすぎ感はあります。

思いきってこんな風に文字を小さくしてみたりすると、写真を邪魔せず、かつスマートさが生まれます。写真と文字、どちらが主役になるのかをよく考えてみましょう。

 

ゴテゴテの装飾は避ける。読みにくい場合は薄いドロップシャドウやべた塗りのボックスを

写真に文字が乗りにくいと、上記のようについ線で囲んでみたり…と過度のデザインを加えてしまいたくなります。ですが、やりすぎると、何だかスーパーやパチンコの広告のようになってしまう場合も。もちろん、そういったデザインを狙うのであればOKですが、お洒落に作りたい場合はNGです。

オススメは「ドロップシャドウ」を薄く引いてあげること。(100%はNG!)文字が際立つので、写真に乗せたときにも見やすくなります。黒で引くと強い場合は、乗せている文字の後ろに引かれている背景の色からスポイトで取ってきてあげるとうまく馴染みます。

また、アイキャッチデザインなどでもたまに使いますが、こんな風に文字の下にべた塗りのボックスを引くのも簡単におしゃれに見えるのでオススメです。

 

文字間をきちんと調整してあげる

▲ 文字間が0の状態

最後に文字間(文字の間)の調整です。文字間を狭くするほど、シュッとした印象に。広くとるほど、ゆったりと優しい印象になります。ちなみに上記の写真は文字間0の基本の状態。

 

▲ 文字間が100の状態

次にこちらが文字間100の状態。少しゆったりとした印象になりましたね。個人的には、この文字間をよく使用しています。

 

▲ 文字間が500の状態

最後が文字間500の状態。コロンッと可愛らしい印象を与えたいときに使っています。

同じフォントでも、文字間を調整してあげると与える印象がガラリと変わります。どんなイメージを伝えたいのかを考えながら調整してあげましょう。また、Photoshopでは文字ツールにある「オプティカル」を押してあげると、文字間の余白が均一に揃います。(手動でも調整が可能です)ここを整えてあげるだけで、ぱっと見た時の印象が引き締まるので、最後に調整してあげると良いかもしれません。

 

まずは自分の「定番」を作ることから初めてみる

「個の時代」と言われている今、SNSで自分のカラーを出していく為に大切なのは「このフォーマットは○○さんだ」と認知されることのような気がしています。初めから上手にはできませんし、私自身もまだまだ自分のカラーを模索しています。ぜひいろんな文字入れを試しながら、自分のスタイルを探してみてください。

それでは!

 

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