ゲームエンジニアになりたい人向けのおすすめプログラミング言語8選

ゲームエンジニア プログラミング言語

ゲーム開発の環境は、ゲームエンジンという効率化ツールの登場により、大きく変化しています。

昔はコーディングスキルが必須でしたが、高度なプログラミングスキルを習得せずとも、ゲームを作ることができるようになりました。

「ゲームエンジニアになりたい」「でも何から手をつけていいのかわからない……!」そんな方のために、今回はおすすめの開発ツールとプログラミング言語、勉強方法をご紹介します。

※この記事はTECH STADIUMによる寄稿です

U4(ユーフォー)
U4(ユーフォー)

いくつものゲーム企業上空で観測されてきたフリーのゲームクリエイター。 ゲーム制作を学べるオンラインスクール『テックスタジアム』でも教えてます。→ https://tech-sta.com/

ゲームエンジンとは

ゲームエンジンとは、ゲーム開発に必要な便利な機能が備わった統合的な開発環境のことです。

この記事では、世界的にシェアが高く、情報も充実している主なゲームエンジンを2つご紹介します。

Unity(ユニティ)

ユニティ・テクノロジーズ社が提供しているゲームエンジンです。現在もっとも高いシェアを誇り、ゲームエンジンのスタンダードといえます。

【特徴】

  • ユーザー数が多く、日本語の情報やコミュニティも充実している
  • 開発言語にはC♯を用いる
  • 2Dゲームにも3Dゲームにも対応している
  • 多種多様なOSやプラットフォームに対応している
  • スペックの低いPCでも使える

Unreal Engine 4(アンリアルエンジン4)

EpicGames社が提供しているゲームエンジンです。ハイエンドなコンシューマゲーム開発に使用されます。

【特徴】

  • ハイクオリティでリアルな3Dグラフィックによるコンテンツを作りやすい
  • ビジュアル的に開発できるBlueprint機能を搭載
  • 開発言語にはC++を用いる
  • 日本語の情報が少なめ
  • ハイスペックなPCが必要

ゲーム開発におすすめのプログラミング言語

ゲームエンジンがとても便利になってきているとはいえ、プログラミング言語も扱えると、さらに表現の幅を広げることができます。

とくに大規模なプロジェクトでは、どうしてもプログラミングの技術力が求められるでしょう。

ゲーム開発に使用する言語はいろいろありますが、一人で全てをこなす必要はありません。まずはベースとなる得意言語をもち、現場で他の技術が必要になった時に、それまでの知見を活かして習得すればよいでしょう。

ここではゲーム開発に向いているプログラミング言語を8つご紹介します。

C#(シ―シャープ)

マイクロソフト社によって、C言語、C++、Javaの長所を組み合わせて作られたプログラミング言語です。

【特徴】

  • Unityでの開発に多く使われ、人気が高まっている。
  • コードが比較的読みやすい。
  • CやC++との互換性はない。

C++(シープラスプラス)

C言語に機能追加し、オブジェクト指向型にしたプログラミング言語です。

【特徴】

  • コンピューターが理解する“機械語”に近い言語。
  • 処理速度が速いので、円滑に動くゲームを作れる。
  • 歴史が長く、今でも大規模プロジェクトで使用されている
  • 汎用性が高い
  • 学習難度は高い。
  • Unreal Engineでの開発に使用される。

Java(ジャバ)

汎用性が高く、歴史の長いプログラミング言語です。

【特徴】

  • OSに依存せず安定的に動作する。
  • サーバー上で動くプログラムによく使われる。

JavaScript(ジャバスクリプト)

Webページ上でのさまざまな表現や機能を実現するためのプログラミング言語です。

【特徴】

  • スクリプト言語で学習しやすい。
  • HTML/CSSと一緒に使われることが非常に多い。
  • フロントエンド(クライアントサイド)にもバックエンド(サーバーサイド)にも使用される。
  • ゲーム開発向けのライブラリが充実している。
  • Javaとは関係ない。

PHP(ピーエイチピー)

WEBアプリケーション開発に特化したプログラミング言語です。

【特徴】

  • スクリプト言語で学習しやすい。
  • バックエンド(サーバーサイド)によく使われる。
  • 初心者にも上級者にも広く使われている
  • 汎用性が高い。
  • HTML内に埋め込める。

Ruby(ルビー)

日本人が開発した国産のプログラミング言語。

【特徴】

  • スクリプト言語で学習しやすい。
  • 柔軟性が高い。
  • ゲーム開発向けのライブラリが充実している。

Swift(スウィフト)

Apple社が提供するMacOS・iOSアプリを開発するための言語。

【特徴】

  • iOSアプリ開発用ソフト「Xcode」を用いることで、開発や学習がしやすい。

Python(パイソン)

コードがシンプルで読みやすい、初心者にやさしいプログラミング言語。

【特徴】

  • スクリプト言語で学習しやすい。
  • データ分析やAIの分野によく使われる。
  • ゲーム開発自体にはあまり使われないが、周辺ツール等には使われたりする。

ゲームプログラミングの勉強方法

ゲームプログラミングは、やる気とPCとネット環境さえあれば、独学でも習得することができます。しかし、独学でモチベーションを維持しながら、スキルを磨いていくのは厳しい道のりです。

ここでは、挫折しないで学習を続けられる方法をご紹介します。

無料の勉強会やコミュニティへの参加

さまざまな団体がゲームプログラミングの勉強会を主催しています。テーマや形式、参加費用もまちまちなので、自分の学びたい内容に合ったものを調べてみるといいでしょう。

勉強会に参加することで新しい知識を得られることはもちろんですが、同じ目的や悩みを持つ仲間ができることが一番のメリットです。

プログラミングは孤独な作業です。だからこそ、行き詰まったときに仲間がいるということが重要なのです。まずは無料の勉強会の中から興味のあるものに参加してみるとよいでしょう。

専門講座・スクールへの参加

体系的にしっかり学ぶためには、有料のスクールに通うのもいいでしょう。

しかしWEB系のプログラミングスクールは数多く存在するものの、ゲーム開発に特化したスクールはそれほどありません。また専門学校になると、年間の学費が数百万円にもなってしまいます。

ゲームプログラミングに特化した内容の充実度とコスパのよさでは、オンラインスクール『テックスタジアム』などがあります。

企業のインターンシップへの参加

企業が募集するインターンシップに参加すると、現役エンジニアからゲームプログラミングを学べます。

実務を教えてもらえるだけでなく、日々の業務の面白さや苦労話を聞けたり、業界の人脈づくりにもなります。

また、インターンシップ後に正式な社員へのオファーをいただけることもあったりします。

ゲームプログラマーを目指す人へのアドバイス

ゲームプログラマーとは、自分の書いたコードで多くの人を楽しませることができる、夢のあるお仕事です。

プログラミングの勉強を始めたばかりの頃は挫折の連続だと思いますが、一歩一歩積み重ねることで、着実に成長を実感できるはずです。

今はゲームエンジンという非常に便利なツールもありますので、昔よりもだいぶ楽になりました。

業界への就職サポートもしているスクールやコミュニティ等も活用し、ぜひ冒険の世界へ飛び出してみてください!

(執筆:U4 編集:少年B 提供元:TECH STADIUM

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