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「WordPressのサイトの読み込み速度が遅い場合はどうすればいいの?」
「WordPressを高速化するとどんなメリットがある?」
「WordPressを高速化させる方法を教えて欲しい!」
WordPressでサイトやブログ運営をするうえで、一番大切なのはコンテンツの内容です。しかし、ユーザビリティを高めることも同じくらい大事です。
ユーザビリティを向上させるためには、サイトの高速化が欠かせません。サイトの表示速度が速くなるとユーザーの離脱率が低くなり、SEOにもよい影響を与えます。
そこで本記事では、WordPressを高速化するメリットや表示速度を測る方法、サイト高速化のための方法を解説します。
そもそもサイトの表示速度はどのように測れば良いのでしょうか。
実は、無料で使えるGoogle公式のツールである『PageSpeed Insights』があります。
PageSpeed Insightsにアクセスするとこのような画面になるので、検索ボックスに「WebサイトのURL」をコピペします。
「分析」ボタンをクリックすると、サイトの表示速度を下記のように点数化して評価してくれます。
スコア | 速度評価 |
0〜49 | 遅い |
50〜89 | 平均 |
90〜100 | 速い |
スコアが0~49の場合は表示速度の改善が必要です。
下にスクロールすると、Googleがサイトの表示速度を改善するための方法と、どれくらい表示速度を短縮できるのかを教えてくれます。
たとえば上記例の場合、画像の最適化をすると表示速度が改善されることが分かります。
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WordPressで制作したサイトを高速化させるメリットには、大きく以下の2つがあります。
Webサイトをパソコンやスマホで見ている際、サイトの読み込み速度が遅くてイライラした経験がある人も多いと思います。サイトの読み込み速度が遅いと、多くの人が我慢できずにそのサイトを離れてしまいます。
Googleの調査によると、サイトの読み込み速度とユーザーの離脱率の関係は以下のようになっています。
私たちが想像している以上に、ユーザーは時間に厳しく、読み込み速度がたった2秒遅いだけで離脱率は32%も増加します。いかにサイトの高速化が大事なのか分かりますね。
逆に1秒でもWordpressサイトを高速化できれば、コンテンツを見てくれるユーザーの数も増加するでしょう。
Googleは、検索順位を決定するアルゴリズムにおいて「ページの読み込み速度」を考慮していると公表しています。
また、表示速度を含めたWebサイトがあたえるユーザー体験について、Googleは「Core Web Vitals」という指標で評価しています。WordPressの表示速度を改善できれば、Core Web Vitalsのスコア向上も見込めるでしょう。
当然、Core Web VitalsのスコアはSEOにも影響があると考えられ、Web集客を目指す対策WebメディアやブログにとってWordPressの高速化は重要だといえます。
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次にWordPressサイトを高速化するための原則を解説します。ポイントは大きく以下の2つです。
Webサイトが表示される仕組みは、かんたんに説明すると以下のようになっています。
つまりサーバーとブラウザの処理を最適化すると、結果的にサイトの表示速度が速くなるのです。
ブラウザ上の読み込み速度を最適化することで、サイトの表示速度が改善されます。
ブラウザが読み込むデータとしては、HTML/CSS/JavaScriptファイル、画像/動画ファイルがあります。
これらのファイルのサイズが大きいと、Webサイトの表示速度が遅くなるので以下の方法で最適化する必要があります。
とりわけサイズが大きい画像は、Webサイトの速度を著しく遅くする原因となるので、圧縮させましょう。のちほど画像圧縮プラグインを使った方法を紹介します。
2つの原則を踏まえた上で、WordPressのサイトを高速化させるためのおもな対策方法は、以下のとおりです。
使っているレンタルサーバーのスペック(CPU、メモリ、ディスクなど)が原因で、サイトの表示速度が遅くなることがあります。
実際、こちらの記事によると、使っているサーバーやプランの違いによって表示速度に違いがあることが検証されています。
WordPressでサイト運営をするなら『エックスサーバー』のスタンダードプランか、『ConoHa WING』のベーシックプランがおすすめです。ただ、『ロリポップ』『さくらのレンタルサーバ』などの有名なサーバーを使っていれば、そこまで大差はありません。
サイトスピードが遅いなら、まずはサーバーのスペックを調べ、サーバーの乗り換えを検討しましょう。
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WordPressのテーマも、ページの読み込み速度に大きく影響します。
たとえば、非効率的なコードや最適化されていないコードは、ページの読み込みを遅くしてしまう可能性があります。画像やスクリプトなどが豊富なテーマも同様です。
WordPressのテーマを選ぶ際には、評価が高く、かつ軽くてシンプルなものにしましょう。あとからテーマを変えることもできますが、変更によって生じる問題を回避するため、しばらくはひとつのテーマに絞るのがおすすめです。
テーマとは別に、ページビルダーを使ってWebサイトをデザインする場合もあります。この場合も重いものは避け、評価が高く、軽量なものを選びましょう。
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WordPressのバージョンを更新するだけで、高速化だけでなく、パフォーマンスの改善と最適化も見込めます。また、PHPが新しいバージョンになる点も魅力です。
たとえばWordPress 6.1では、データベースのパフォーマンス向上やメディア配信の処理改善など、さまざまな点が改良されました。フロントエンドでは、高速化が実現されています。
WordPressのバージョンを更新する際には、Webサイト本体を更新する前に、ステージング(最終テスト用)環境で更新をテストしましょう。プラグインの問題なども含めて、アップデートで問題が起きないか、事前に確認するのがおすすめです。また、WordPress.orgのフォーラムやTwitterで、アップデートの影響についてリサーチするのも有効でしょう。
WordPressの表示速度が遅くなる原因には、画像サイズの大きさも挙げられます。解像度と画質のバランスを意識し、解像度が高すぎる画像はなるべく使わないようにしましょう。同時に、画像をWebサイトにアップロードする前に、圧縮してファイルサイズを小さくするのもおすすめです。
しかし画像をアップロードするたびにわざわざ圧縮ツールで圧縮するのは面倒ですよね。すでにアップロード済みの画像を再度圧縮してアップロードするのも、非常に手間がかかります。
そこで便利なのが『EWWW Image Optimizer』というプラグインです。このプラグインを使うとアップロード時に自動で画像を圧縮してくれます。
すでにアップロードされている画像も一括で圧縮してくれる機能があるので、画像が多いサイトを運営している場合はぜひ活用してみてください。
一般的なWebサイトは、ファイルや画像をすべて読み込んでからブラウザに表示される仕組みとなっています。
しかし、画像の遅延読み込み(LazyLoad)を実装すると、画像ファイルをすべて読み込んでからサイトを表示させるのではなく、ユーザーがスクロールしたと同時に画像を読み込む仕組みになります。画像が遅れて読み込まれるので、実質的なサイト表示速度はUPします。
こちらはWordPressの標準機能のひとつなので、多くのWebサイトに導入されています。
サイトを長く運営していると、いつの間に投稿の下書きが100件たまっていたり、リビジョン(変更履歴)がたまったりするのはよくあることです。
これらは便利な機能ですが、使う予定のない下書きやリビジョンが大量にたまっていると、データベースに負荷がかかり、サーバーの通信速度が遅くなるので注意しなければなりません。
高速化のためには、下書きやリビジョンをゴミ箱に移動させるだけではなく、完全に削除する必要があります。
その際は、『Optimize Database after Deleting Revisions』というプラグインを使うのがおすすめ。このプラグインは、1クリックで以下の処理をしてくれます。
こうすることで、データベースの負荷が軽減され、サイトを高速化できるでしょう。
プラグインはWordPressに機能を追加してくれる非常に便利なものですが、そのぶん稼働するシステムが多くなるため、プラグインを入れすぎてしまうと表示速度の低下に繋がります。
プラグインを使う際には、小さな機能に特化したものは避け、できるだけ汎用性が高いものを使うようにしましょう。不要なプラグインを削除すれば、Webサイトのコードを減らせるだけでなく、他のプラグインとの干渉も避けられます。
プラグインの数は、10くらいを目安にするのがおすすめです。
広告バナーやGoogle Adsenseなどの広告が原因で、サイトの表示速度が遅くなる場合もあります。広告が多いサイトは表示速度が遅くなるだけでなく、ユーザーを不快にさせてしまうので、貼りすぎはよくありません。
とくにGoogle Adsenseの自動広告を使っている場合、自分が意図しない位置に意図しない広告が貼られるケースがあり、サイトが重たくなることも多いです。Google Adsenseを設置している場合は、管理画面からクリック率の低い広告を削除するようにしましょう。
キャッシュとは、ひんぱんにアクセスされるデータを、一時記憶領域に保存するプロセスを指します。Webサイトを高速化し、とくにリピーターのページ読み込みを助けるキャッシュは、パフォーマンスの向上に欠かせません。
キャッシュを利用すると、サーバー処理の負荷が軽減され、サイトの高速化につながります。
おすすめのプラグインは、『WP Fastest Cache』です。このプラグインを使えば、サーバー上で事前にページを生成し、キャッシュとして保存しておくことができるので、ユーザーのリクエストに対して素早くページを表示できます。
また、レンタルサーバーの管理画面からもキャッシュの設定ができるので、表示速度の向上や転送量の軽減を行いたい場合はレンタルサーバー側の設定も見直してみましょう。
WordPress高速化用プラグイン『WP Fastest Cache』の設定方法
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Webページの見た目を整えたり、動きをつけるためのプログラミング言語にJavaScriptやCSSがあります。
しかし、JavaScriptやCSSは、一般的にWebサイトの動作を豪華にするほどサイズが大きくなり、サイトの表示速度を遅くする原因になります。
ファイルサイズを小さくするためには、コードの冗長なスペースや行を減らすのが有効です。また、複数のファイルをひとつにまとめて圧縮すれば、Webサイトに影響を与えずに軽量化できます。
これらのファイルを『Autoptimize』プラグインで圧縮すると、サイトの表示速度が最適化されるのでぜひ試してみてください。
WordPressはPHP(ピーエイチピー)と呼ばれるサーバーサイドのプログラミング言語で開発されており、PHPは定期的にバージョンアップされます。
PHPのバージョンが古いままだと、処理速度が低下し、サイトの表示速度が遅くなります。
たとえば、PHP 7.3とPHP 5.0を比べた場合、新しいバージョンのPHP 7.3の処理速度は古いPHPの2倍以上となっています。もし古いバージョンのPHPを利用していれば、管理画面の設定から変更するようにしましょう。
ただし、PHPをアップデートすると、WordPressのプラグインやテーマとの互換性に問題が生じる可能性があります。Webサイトが壊れてしまう原因になるため、アップデートする間にかならずバックアップをとり、アップデート後にはWebサイトのテストをしましょう。
CDNとは、大量のコンテンツを配信するための、相互接続されたネットワークのことです。画像やHTMLのコピーを作り、ネットワーク内の全サーバーに配信します。海外のユーザーや、Webサーバーから離れた場所に住んでいるユーザーにサービスを提供する場合、CDNの活用がとくに有効です。
WordPress用のCDNを選ぶ際には、プラグインとの相性に注意しましょう。おすすめは『Cloudflare』ですが、すべてのニーズに対応しているわけではありません。Webサイトによって必要なパフォーマンスが異なるため、予算を踏まえて自分にとってベストなCDNを探してみるのがおすすめです。
(執筆:HikoPro 編集:Sato Mizuki、齊藤颯人)
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