2024年11月から始まる「フリーランス新法」とは?要点だけわかりやすく解説
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2023年の流行色/トレンドカラーとして選ばれたのは、次の2つ。
この記事では、2023年のトレンドカラーとして上記の2色が選ばれた理由をご紹介します。
2023年に向け新商品やサービスを開始するときは、ぜひ今回ご紹介するトレンドカラーをご活用ください!
流行色は、主に以下の2つの組織によって決められています。
それぞれの組織について、くわしく見ていきましょう。
世界的な色見本帳を出している企業「PANTONE」。PANTONEの色見本帳は、製品の色を決定するヒントとして、あらゆる業界で使われています。アパレルだけではなく、美容、インテリア、工業デザインなど、その範囲は広大です。
また、素材ごとにも色見本帳を提供しています。ペーパーやコットン、ナイロンなど、素材に応じても色の質感が異なるためです。PANTONEの色に対する真摯な姿勢を感じます。
PANTONE内には、企業に対しブランディングや製品カラーについてアドバイスするコンサルティングサービス「Pantone Color Institute」も。デザインにおける色の力、心理学までも活用したプログラムで、世界中のブランドと提携しています。
カラートレンドの研究や発信、色に携わるコンサルティングなど、「色」にまつわる事業を行っている協会が「JAFCA(一般社団法人 日本流行色協会)」です。1953年の創立以来、ビジョンとして「色で新しい価値を創造する(COLOR Makes Value)」を掲げ、産業界の「色」をリードしてきました。
翌年の流行色だけでなく、レディスウェアやメンズウェアの「カラートレンド」も発信し、季節ごとにトレンドカラーも出しています。JAFCAが実施するマーケット調査とインターカラー(国際流行色委員会)の情報をもとにカラーを選出しているため、信頼性が高いのもポイントです。
JAFCAが毎年12月に発表している「翌年を象徴する色(来年の色)」は、PANTONEが発表しているトレンドカラーと合わせて、さまざまな業界の製品作りで参考にされています。JAFCAは「流行色というだけでなく、その年や時代のムードを表したテーマカラーである」としており、時代を象徴する色選びにこだわりを持っているようです。
PANTONEが2023年の流行色(カラー・オブ・ザ・イヤー2023)として選んだのは「ビバマゼンタ」。すこし濃いめの赤に黒が混ざったような色で、堂々とした印象です。
ビバマゼンタのカラーコードは以下のとおりです(PANTONE公式よりカラーを算出)。
カラーコード:#CE3256
RGB:206,50,86
CMYK:0,76,58,19
HSV:346,75,80
PANTONE公式ホームページでは、ビバマゼンタを以下のように表現しています。
- 私たちの精神に活力を与え、内なる強さを構築する手助けする色
- 天然染料が由来であり、もっとも強く明るい赤系統
PANTONEが選出した「ビバマゼンタ」について、Color Design Firm代表の網村眞弓氏は「はっきりした明るい色で、一つ加えるだけでも新鮮で力強い躍動感が味わえる」と評しています。
一面で大胆に使ってもその良さを生かせますが、ワンポイントでも十分に映える色であることから、用途は限定されないのが特徴です。着物、和紙、漆など、日本的素材と組み合わせても映えることが期待されます。
またPANTONEでは、カラー・オブ・ザ・イヤー 2023の発表を記念し、限定版のカラーガイドを数量限定で販売しています。
現在発売されいているのは、印刷・グラフィックに適した「フォーミュラガイド」と、ファッション・インテリアなどに適した「カラーガイド」の2種類です。より正確な色合わせに活用できます。
JAFCAが2023年の色に選出したのは「ルミナスイエロー」。PANTONEが選んだビバマゼンタのように、躍動的で強さを感じる色とは打って変わり、心がほっと落ち着くような淡い優しさを感じる色合いです。「やさしさに包まれるイエロー」とも称しています。
ルミナスイエローのカラーコードは以下のとおりです(JAFCA公式よりカラーを算出)。
カラーコード:#FEF6B7
RGB:254,246,183
CMYK:0,3,28,0
HSV:52,28,100
ルミナスイエローの選定理由として、JAFCA公式サイトでは「優しく穏やかで、希望を感じさせてくれる色です。淡く柔らかい色は不安で固まった心にも無理なく入っていき、そっと癒し、明るい気持ちにしてくれるのではないでしょうか」と記されています。2020年から、誰も予想し得なかったパンデミックに不安を覚え、混乱した私たちの心を、そっと癒してくれるようです。
そのほか公式サイトでは、ルミナスイエローを表現するキーワードとして、以下のような言葉が挙げられていました。
- 多様性
- つながる
- 広がる
- 共生
- 癒される
- 光る
- immaterial(非物質)
- 適温
- グラデーション
- 浸る
- 境界があいまいになる
淡く優しい色合いのルミナスイエロー。雑誌や書籍の装丁など、グラフィックデザインに活用するのはもちろん、壁紙や家具などのインテリアデザイン、洋服などのテキスタイルデザインにも映えるでしょう。
空間に取り入れても世界観を邪魔しない色合いのため、今後目にする機会が増えそうです。
昨年のトレンドカラーには、次の2色が選出されていました。
「グローバルな時代精神と変遷の象徴」「孤立していた厳しい時代からの脱出」などがキーワードに挙げられたベリーペリと、「前に進む力」「鮮やかな世界」を表したジョリーコーラルの2色。閉塞感のある世界から脱しようとする意思が感じられます。
2023年は、強さを表現した「ビバマゼンタ」と、優しさを表現した「ルミナスイエロー」。新しい時代に前向きな姿勢を示しつつ、柔軟な心も表現されていると言えるでしょう。場面や用途に合わせて活用していきたいですね。
2022年の流行色/トレンドカラーは“ジョリーコーラル”と“ベリーペリ”。特別な新色が選出
Workship MAGAZINE
今回は、2023年の流行色/トレンドカラーとして、以下の2つをご紹介しました。
新たな製品やサービスを開始するとき、ぜひ2023年のトレンドカラーを取り入れてみてください。
(執筆:北村有 編集:じきるう)