エンジニアの副業は週1からでも可能?副業の例や探し方も解説

エンジニアの副業は週1からでも可能?
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在宅ワークも浸透してきており、それに合わせて副業をやってみたいと思っているITエンジニアが増えてきています。

しかし副業には興味はあるものの、平日は残業含めて本業の仕事があり、まとまった時間がなかなか取れないのも本音。「週1くらいから挑戦できる副業案件はないかな……」と探しているエンジニアの方も少なくありません。

実際のところ、週1の副業案件はあるのでしょうか。今回はエンジニアの週1副業事情について解説していきます。

エンジニアが週1で副業するのは難しい?

単刀直入に言うと、エンジニアが週1で副業するのは簡単ではありません。経験の浅いエンジニアなら尚更です。

副業として週1でできることは、やはり限られてきます。エンジニア副業案件の最低条件は、週10時間~が目安となっているところが多いです。「日曜日に10時間、副業として働きます!」と言うならば可能かもしれませんが、その日は完全に副業で潰れることになります……。

一方で週2日はたらく副業だと、土日で5時間ずつ働いて計週10時間といった感じで負担を分散させることができるので、より現実的かもしれません。経験豊富なエンジニアの方でも、週2日~という方が多いです。

エンジニアが週1からできる副業の例7つ

ここからは、エンジニアが週1からできる副業の例を7つ紹介します。

1. ウェブサイトやランディングページの制作

エンジニアにとって、ウェブサイトやランディングページの制作は週1からでも取り組みやすい副業の1つです。プログラミング系の副業と比べると、作業量が少なく対応しやすいのが特徴です。

特にWeb系のエンジニアであれば、普段の業務で培ったスキルを活かせるため、スムーズに副業をスタートできるでしょう。ウェブサイト制作の副業には、以下のようなメリットもあります。

  • 作業時間や納期の調整がしやすい
  • 在宅で作業ができる
  • 案件ごとに報酬が発生する
  • ポートフォリオを充実させられる

また、ウェブサイトやランディングページの制作は、企業のマーケティング活動に欠かせない要素です。そのため、安定した需要が見込めるのもポイントです。自分のスキルを活かしつつ、副収入を得られる副業としておすすめできます。

2. プログラミング講師やメンター

プログラミングの講師やメンターは、週1からできる理想的な副業の1つです。以下のようなメリットがあります。

  • 教えることで自分自身の知識やスキルを体系的に整理し、より深く理解できる
  • 1コマ1時間程度で、本業のスケジュールに合わせてシフト制のように柔軟に働ける
  • 週に1、2人の生徒を受け持つだけでも、十分な収入を得られる

プログラミングを教える仕事は、自分の専門性を活かしながら、他の人の成長をサポートできるやりがいのある仕事です。本業と両立もしやすく、成長にもつながる副業なのでおすすめです。

3. コードレビューや技術アドバイザー

エンジニアのスキルや知識を活かして、コードレビューや技術アドバイザーとして副業をすることも可能です。コードレビューの副業では、以下のような業務を行います。

  • 他のエンジニアが書いたコードの品質チェック
  • コーディング規約の遵守状況の確認
  • バグや脆弱性の指摘
  • パフォーマンス改善のためのアドバイス提供

技術アドバイザーとしては、スタートアップ企業などから以下のような相談を受けることがあります。

  • 技術選定に関するアドバイス
  • システムアーキテクチャの設計支援
  • 開発チームのマネジメントに関する助言
  • 技術的課題の解決策の提案

自身の専門性を存分に発揮しながら、他社の技術力向上に貢献することができます。報酬も比較的高めに設定されていることが多く、週1程度の稼働でも十分な収入を得られる可能性があります。

4. 業務自動化スクリプトの作成

エンジニアの副業として人気が高まっているのが、GASやVBAなどを駆使した業務自動化スクリプトの作成です。多くの企業では、日常業務の効率化や生産性向上のために自動化ツールの導入を検討しています。

業務自動化スクリプトの開発案件は、常駐型よりも請負型が多いのが特徴です。自分のスケジュールに合わせて仕事を進められるため、本業との両立がしやすくなります。

案件の内容は企業によって異なりますが、例えば以下のようなものがあります。

  • Excelマクロを使った定型業務の自動化
  • Googleスプレッドシートと連携した業務効率化ツールの開発
  • Slackボットを活用した社内コミュニケーションの自動化

業務自動化スクリプトの作成は、プログラミングスキルを活かせる魅力的な副業の選択肢です。自動化によって業務効率化に貢献しながら、収入アップも目指せます

5. アプリやウェブサービスのテスト

エンジニアの副業としてアプリやウェブサービスのテストを行う案件もあります。テスターとしてジョインし、開発中のアプリやサービスの動作確認やバグの発見を担当します。

テストの実行だけでなく、どのような観点でテストをするかを洗い出したテスト計画書の作成から携わるケースもあります。エンジニアの知見を活かし、ユーザー視点も加味しながら、品質向上に貢献できる点が魅力です。

6. テックライター

エンジニアの副業としておすすめなのが、テックライターです。自分が学んできた技術を活かして記事を書く仕事のことです。

テックライターのメリットは以下の通りです。

  • 1記事単位で報酬が支払われるため、週1からでも始めやすい
  • エンジニアとしての経験があれば、ライター経験がなくても採用してくれるところがある
  • 自分の知識を整理して文章にまとめることで、技術理解が深まる
  • 執筆した記事が公開されることで、自分の知名度やブランディングにつながる

テックライターに求められるスキルは、技術知識だけでなく、わかりやすく論理的な文章を書く力です。コードを書くのとは違った難しさがありますが、自分の知見を他の人に伝える良い機会にもなります。

また、テックライターの仕事を通して、最新技術のトレンドをキャッチアップしたり、普段は触れない分野の知識を吸収したりすることもできます。エンジニアとしてのスキルアップにもつながる副業と言えるでしょう。

7. システム開発

エンジニアが週1からできる副業の中でも、システム開発の仕事は魅力的な選択肢の一つです。システム開発の案件には、週1でも常駐が必要なものもありますが、フルリモートで働けるものもあるため、自分のスケジュールに合わせて柔軟に働くことができます。

システム開発の副業では、決まった時間に働く形になることが多いため、ペースをつかみやすいというメリットがあります。また、安定した収入を得られるのも大きな利点です。

自分のスキルを活かしながら、本業とのバランスを取りつつ副収入を得られるのが魅力です。

エンジニアが週1で副業する3つのコツ

週1で副業するならば、おさえておきたいコツがあります。それぞれ確認しておきましょう。

コツ1. 日中でも連絡が取れる状態を整える

たとえ週1案件だとしても、エンジニアが副業する場合、レスポンスの良さは重視されるポイントです。

稼働時間外でも、チャットやメールなどで適切なコミュニケーションが取れる準備は整えておきましょう。

コツ2. 自分のスキルレベルに合ったものを探す

案件によっては、特定のスキルや実務経験を条件にしているところもしばしば。自分がどのような案件なら完遂できる能力を持っているか、判断することはとても大切なことです。

受注した後にキャンセルしてしまうと、自分の評価が下がってしまい、今後の受注にも悪影響を及ぼす可能性も十分に考えられます。安易に条件がいいからといって飛びつかないように注意しましょう。

コツ3. ツールを駆使してタスク管理を徹底する

週1の副業でも、タスク管理を徹底することが重要です。特に請負型のサイト制作や開発、プログラミング講師などの場合は、スケジュール管理が求められます。

タスク管理を効率的に行うためのコツは以下の通りです。

コツ 内容
タスク管理ツールを活用する ・Trello、Asana、Todoistなどのツールを使って、タスクを可視化する
・優先順位をつけて、重要なタスクから着手する
スケジュールを事前に立てる ・月のスケジュールを予めブロック単位で設定しておく
・予定外のタスクが入った場合は、優先度を見極めて調整する
タスクは細分化する ・大きなタスクは小さなサブタスクに分割して、着手しやすくする
・サブタスクにも期限を設定し、計画的に進める

副業でも質の高い成果物を提供するには、タスク管理が欠かせません。適切なツールを使い、スケジュールを立て、タスクを細分化することで、週1の限られた時間を有効に活用しましょう。

なお、タスク管理ツールについては以下の記事でも紹介しているので、あわせてご一読ください。

エンジニアが週1副業案件を探す方法

それでは、エンジニアが週1副業案件を探す方法にはどのようなものがあるのでしょうか。代表的な案件獲得方法について解説します。

方法1. 副業マッチングサービスを利用する

仕事を探している人と仕事を頼みたい人をマッチングしてくれる、副業マッチングサービスを利用する方法があります。

代表的な副業マッチングサービスは、自分自身のスキルを出品できる『ココナラ』や、30分単位で時間を売り買いできる『タイムチケット』などが挙げられます。単価や仕事配分など自分で決められるので、週1で副業と考えているならば、利用しやすいサービスになります。

なお、エンジニアにおすすめの副業案件を探せるサービスについては、以下の記事で詳しくまとめています。あわせてご一読ください。

方法2. クラウドソーシングを利用する

代表的なクラウドソーシングには、『クラウドワークス』や『ランサーズ』などが挙げられます。

クラウドソーシングは掲載案件数が非常に多いので、案件内容によってはすぐにでも仕事に取り組める場合もあります。一方で、匿名の発注者も多く、単価はやや低めに設定されている案件が多いのも事実です。副業初心者の方が実績を積む目的であれば、おすすめできるかもしれません。

なお、人気の案件は競争率が非常に高く、受注できないことも多々あります。なるべくプロフィールやポートフォリオを充実させておくことが重要です。

方法3. 副業エージェントを利用する

副業エージェントサイトに登録すると、エージェントから希望条件に合った案件やそれに近い案件の紹介を受ける事ができます。エージェントが企業との間に入ってやり取りをしてくれるので、不安なことや希望していることなどをワンクッション挟んで伝えられる分、気軽な気持ちで案件探しができるかと思います。

また、登録する際には、ひとつのエージェントに絞るのではなく、複数のエージェントに登録しておきましょう。複数のエージェントが掲載する案件を横断検索できる『エンジニアスタイル』のようなサイトを利用するのも有効です。

方法4. 知人や友人からの紹介

エンジニアの知り合いが大勢いる場合は、知人や友人からの仕事を請けやすいかと思います。

ただし、友人や知人の場合だと条件面があやふやになることも。関係性によっては、金額の交渉がしづらいなどのデメリットもあります。

友人や知人の紹介で仕事をする場合には、事前に条件を明確にし、あとあと面倒ごとにならないためにも、書面で契約のエビデンスは残しておくように心がけましょう。

エンジニアが週1で副業をするメリット

副業を行うことで収入アップは当たり前のことですが、それ以外にも副業するメリットはいくつかあります。順を追って確認していきましょう。

メリット1. スキルアップが望める

副業をすることでアップするのは、なにも収入だけではありません。これまで興味はあったけれど、チャレンジできなかった言語や最新の技術などのスキルアップがはかれます。

ITスキルは書物を読んでいるだけではなかなかスキルの向上は望めません。実務を通してサービスをつくる過程が一番スキルの向上につながります。

スキルの幅が広がれば、転職しようとした時の年収アップにつながることも十分にあります。

メリット2. 新たな人脈が望める

副業をすることで、副業先の企業や他のエンジニアとの交流も期待できます。横のつながりをつくっておくことで、次の仕事や転職につながる可能性もあります。

また、副業先やそこで繋がった人からの紹介で、新たな発注を受けやすくなるということもあります。すでに関係のある人からの紹介であれば、フラットな話し合いが行いやすく、仕事を安心して請負うことにもつながるでしょう。

メリット3. 独立に向けて準備ができる

副業を行うことは、独立に向けての準備期間にもなります。フリーランスエンジニアとして独立した場合の生活や、収入のイメージがつきやすくなるかもしれません。

いきなり独立するのではなく、まずは本業と副業の二足のわらじから始めて、お金やスキル、人脈を作ってから独立することがおすすめです。

エンジニアが週1で副業をするデメリット

副業を行ううえでの、メリットだけではなくデメリットについても確認しておきましょう。

デメリット1. 労働時間が増える

「所得を増やせる」というメリットがある一方、当然ですが「労働時間が増える」というデメリットもあります。

プライベートの時間がなくなったり、体調を壊してしまうことも。時間と体調の管理には十分に気をつけておきましょう。

デメリット2. 本業に悪影響が出るリスクも

副業に時間を取られ過ぎてしまうと、本業の仕事が全然進んでいない……なんてことも。副業をすることで本業のパファーマンスが著しく低下するようなことはあってはいけません。

また、サラリーマンをしている方が副業を始める場合、要チェックポイントが自社の「就業規則」です。まだまだ副業を禁止している企業も少なくありませんので、自社の就業規則をチェックし、事前に手続きは踏んでおきましょう。

デメリット3. 自分で税金を管理する必要がある

サラリーマンの場合、所得税は給与から天引きされ、過不足については年末調整で精算されるので、税金に関してあまり意識することはありません。

しかし、副業を始めたらそういうわけにもいきません。副業の収入は、会社が実施する年末調整の計算に入れることはできません。副業の稼ぎが年間20万円を超えた場合には、原則として確定申告が必要です。そのままにしておくと「申告漏れ」という恐ろしい結果になってしまうことも十分にあります。

面倒くさいかもしれませんが、自分の税金に関してはしっかり把握しておきましょう。

おわりに

週1副業ですと、クライアントからしても「週1でこの人は何ができるのか?」といったところにシビアになりますので、基本的に経験を積んだエンジニア向けの働き方になってしまいます。

ご自身がエンジニアとしての経験が浅いと感じているのならば、簡単な案件からでもいいので、エンジニアとしての実績を今からでも積み上げていきましょう。

(執筆:S-KAYANO 編集:Shinohara Kyohei、猫宮しろ)

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