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初心者におすすめのプログラミング言語6選【現役エンジニアが解説】

初心者におすすめのプログラミング言語
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世の中には、約250以上ものプログラミング言語が存在します(参考:TIOBE)。

そのため、多くのプログラミング初心者は「どの言語を学習すべきか?」という点で頭を抱えるでしょう。

そこで今回の記事では、現役のエンジニアが考える「初心者がいま学ぶべきプログラミング言語」と、そのプログラミング言語の長所と短所をご紹介します。

初心者におすすめのプログラミング言語6選

さっそく初心者におすすめのプログラミング言語を紹介します。

どの言語についてもできることや長所、短所がそれぞれ異なりますので、概要と合わせて解説していきます。

言語1. JavaScript

JavaScriptは、Webアプリケーションなどブラウザ上で動作するコンテンツ制作によく利用されるプログラミング言語です。

■Hello, world!のソースコード

document.write("Hello world!!");

学びやすさ:☆☆☆☆☆
年収:☆☆☆
案件数:☆☆☆☆☆

JavaScriptとは

JavaScriptとは、HTMLやCSSなど静的なウェブコンテンツ(文字や写真)に動的なコンテンツを加えられるスクリプト言語。

利用例としては、入力フォームなどが挙げられます。

たとえば、入力フォームの電話番号欄に誤って名前を入力してしまったとき「※電話番号を入力してください」などのエラー文が表示された経験はないでしょうか。

このような「入力された文字を検知して、想定通りでなければポップアップのメッセージを表示する」といったWebサイトで動きを表現するときにJavaScriptが用いられます

JavaScriptの長所/短所

JavaScriptの長所は、フレームワークを使うことで、さまざまな開発に対応できる点。

たとえば「React Native」というフレームワークを利用すれば、スマホアプリの開発が可能です。さらに「Node.js」によって、サーバーサイドでもJavaScriptが動作するようになりました。

市場での需要も十分にあります。何を学習するかに迷ったらまず学習してほしいプログラミング言語です。

これといった短所はありませんが、強いて挙げるとしたら処理速度が若干遅いという点でしょうか。

JavaScriptはどんな人におすすめ?

JavaScriptはプログラミング学習最初の言語として、初学者におすすめです。

HTMLやCSSなどが、一般的に入門と言われていますが、実用性を考えると個人的にはまずJavaScriptを学習するのがいいと思います。

そのJavaScriptを実行させるための最低限のHTMLと見た目を良くしていくためにCSSを学習する、という流れが効率的です。

言語2. PHP

PHPは、Webブラウザ上で操作するWebアプリケーションの制作に特化したプログラミング言語です。

■Hello, world!のソースコード

<?php
echo "Hello World!";
?>

学びやすさ:☆☆☆☆
年収:☆☆
案件数:☆☆☆☆

PHPとは

PHPで制作されたものとして、もっとも有名なのがWordPressです。

多くのブロガー・企業が導入している、簡単にホームページが制作できるアプリケーション。WordPressで投稿すると、PHPの処理でHTMLやCSSを生成し、Webサイトを作成できます。

このようにPHPは、動的なWebページを作るのに長けているプログラミング言語です。

PHPの長所/短所

PHPの長所として、比較的仕様や文法が簡単で初心者でも学習しやすいことが挙げられます。

一方の短所は、学習までの環境構築が大変なこと。HTMLやCSSであれば、PCのデスクトップでメモ帳さえあれば学習可能ですが、PHPはサーバー上でしか動作しません。

PCにローカル環境を設定する、もしくはレンタルサーバーを契約してサーバー上で開発を行う必要があります。

PHPはどんな人におすすめ?

全世界のWebサイトのうち約80%は、PHPが利用されています

そのため、HP制作やWordPressのカスタマイズなど、Webに関連したプログラマーを志している方は必修のプログラミング言語といえるでしょう。

HTMLやCSS、JavaScriptとあわせて、Webサイトについてもっと理解を深めたい方にもおすすめです。

言語3. Python

Pythonは「読みやすさ」と「書きやすさ」が特徴で、自動化・機械学習・Webアプリ開発まで行えるプログラミング言語です。

■Hello, world!のソースコード

print(“Hello World”)

学びやすさ:☆☆☆☆
年収:☆☆☆
案件数:☆☆☆☆

Pythonとは

1990年代はじめに生まれたPythonは、AI・機械学習に利用されるシーンが多い言語。

しかし細かなアップデートを経て、現在ではWebアプリ開発まで行えるようになりました。この汎用性の高さの理由となっているのが、Python自身の機能を拡張できるライブラリ群の豊富さ。

このライブラリを活用することで、Pythonによってさまざまなことを手早く実現できるのです。

Pythonの長所/短所

Python最大の長所は、コードがとにかくシンプルという点。

学習しやすく、プログラミングへの苦手意識が芽生えにくいことがプログラミング初心者におすすめのポイントです。

短所は、実行速度です。ほかの言語と比べ、Pythonは実行に多少時間がかかります。このため、会社の基幹システムなどにはあまり利用されません。

自分が就きたい仕事で使えるか、実際の導入事例などをあらかじめ確認しておきましょう。

Pythonはどんな人におすすめ?

AI開発で主に利用され、その他の分野でも汎用的に利用できるPython。

初心者の方で、以下のような方には特におすすめです。

  • AIや機械学習に興味がある
  • 統計データや画像に対してプログラミングによって分析したい
  • Web上で動作するアプリケーションを作りたい
  • 作業の効率化に興味がある

言語4. Swift

SwiftはApple社が開発した、Mac/iPhone/iPad用のアプリ開発を行えるプログラミング言語です。

■Hello, world!のソースコード

println("HelloWorld!")

学びやすさ:☆☆☆☆
年収:☆☆☆☆
案件数:☆

Swiftとは

Swiftは2014年のアップル社によるWWDCで発表された、オープンソースのプログラミング言語です。

「Swift」という単語はアマツバメという鳥を意味し、「速い」「迅速な」という意味をコンセプトとして開発された言語です。

Swiftを使用して開発したアプリはApple Storeで配信できます。(※App Store配信には審査があります)

Swiftの長所/短所

日本国内でのスマートフォン使用率においてiPhoneが半分を占めている現状から、Swiftの需要は今後も伸びていくと予想されます。

実際、iPhoneアプリ開発という求人情報も豊富にあることから、比較的、仕事を得られやすい点が長所といえます。

また、Swiftというプログラミング言語自体、Objective-Cという学習難易度の高い言語をAppleが見直して開発したため、可読性が高く、言語学習のハードルも低いことも長所です。

一方の短所は、開発環境の構築ハードルが高い点。Swiftの開発には「Apple ID」「IDE(統合開発環境)」「macOS搭載PC(iMacやMacbook)」が必要となるため、Swiftを学ぶならiMacやMacbookの購入が大前提となります。

Swiftはどんな人におすすめ?

Swiftはなんといっても、Mac/iPhone/iPad用のアプリ開発のために作られたプログラミング言語です。

Apple製品が好き、Apple製のデバイスに関わるアプリが開発したい方にこそおすすめです。

言語5. Kotlin

Kotlinは、Googleが公式にAndroid開発言語として認定している、Javaと完全な互換性のあるプログラミング言語です。

以下のソースコードを見ても分かる通り、Javaよりも簡潔にプログラミングできます。

■Hello, world!のソースコード

○Javaの場合

System.out.println("Hello, world.");

○Kotlinの場合

println("Hello,world")

学びやすさ:☆☆☆
年収:☆☆☆
案件数:☆

Kotlinとは

Kotlinは2011年にJetBrain社が開発した、オブジェクト指向型のプログラミング言語です。

このJetBrain社は、Javaに特化した開発環境である「IntelliJ IDEA」や、Python向けの高機能IDE「PyCharm」など、各言語に適した開発ツールを提供している企業。

各言語のノウハウを理解しているJetBrain社が、Javaとの完全な互換性をもちつつ、よりシンプルに記載できる言語として開発した言語がKotlinです。

Kotlinの長所/短所

KotlinはJavaと同程度の速度で動作することに加えて、Androidの開発言語としてGoogleが公式に認定している言語でもあります。

そのため、もともとJavaを扱っていた企業だけでなく、Androidのアプリ開発を行っている企業でも採用されているのが特徴です。

コードの可読性の高さから、Javaの一部をKotlinに書き換えるような案件も数多くあるため、将来性も高く、これから学ぶには適したプログラミング言語といえるでしょう。

しかし、Kotlinはまだまだ新しい言語。学習するためのドキュメントやプログラミングスクールが少ない現状が見受けられます。

Kotlinはどんな人におすすめ?

Kotlinは、これからAndroidアプリ開発を行いたいという方におすすめのプログラミング言語です。

上述したように、現在Javaで記述している部分をKotlinに移行しようと検討している企業が多いので、Kotlinが扱える人材を募集している事例が多くあります。

言語6. Ruby

Rubyは、国際規格である「国際電気標準会議」に、日本製言語としてはじめて認定されたプログラミング言語です。

■Hello, world!のソースコード

print("Hello,world!")

学びやすさ:☆☆☆☆☆
年収:☆☆
案件数:☆☆☆☆

Rubyとは

Rubyは「楽しくプログラミングできる」というコンセプトのもと設計された、日本製のプログラミング言語です。

1993年にまつもとゆきひろ氏によって生み出されたRubyですが、とにかくコードがシンプルで記述しやすく、読みやすいことが特徴。

業界では「プログラマーの人気が高いプログラミング言語」といわれています。これは、プログラミングにおける記述方法にて、自己流の記述をしても影響を受けることが少ないため。

Rudyが使用されているサービスの中には、『クックパッド』や『食べログ』などの著名なサービスもあります

Rubyの長所/短所

Rubyの用途としては、PHPに近い立ち位置であり、ショッピングサイトやブログページ、アプリケーションサイトの構築に利用されています。

このようなサイト構築に使用される理由に、Ruby on Railsという優れたフレームワークがあることが影響しています。このフレームワークを利用することで、品質の高いWebサービスを短期間で開発することが可能なのです。

また、日本製なので公式ドキュメントが日本語で理解しやすいことも、初心者にとっては嬉しいポイント。学習ハードルが低く、初心者でも強力なフレームワークにより学習効果を実感しやすいプログラミング言語といえるでしょう。

しかし、RubyはPythonと同様、処理速度が比較的遅いので、この点には注意しておきましょう。

Rubyはどんな人におすすめ?

素早く高品質なWebアプリ・サイトを構築できるRubyは下記のような方におすすめです。

  • 自分でWebサービスを作ってみたい
  • 新規事業やプロジェクトを次々と打ち出したい

さらに、とにかくプログラミングしていて楽しいと感じる場面が多い言語のため、純粋にプログラミングを楽しみたい方にもおすすめです。

プログラミング言語の効率的な学習方法

プログラミング言語の学習方法は、大きく「スクール」と「独学」の2つに分けられます。

今回の記事ではそれぞれの学習方法に沿って、以下の学習方法について解説します。

  • プログラミングスクールで学ぶ
  • オンライン学習サービスで学ぶ
  • 書籍で学ぶ

方法1. プログラミングスクールで学ぶ

独学でも学習可能なプログラミング。

そんななか、スクールに通う理由としては以下のものが挙げられます。

  • フィードバックがありモチベーションが続きやすい
  • いつでも質問できる環境が整う
  • 就職のサポートまで提供してくれるスクールが多い

どうしても独学に比べて費用がかかりますが、学習につまづいてもサポートしてもらえるのがプログラミングスクールの良い点です。

方法2. オンライン学習サービスで学ぶ

動画や独自のWebページで、いつでもどこでも学べるオンライン学習サービス。

たとえば昨今では『Udemy』や『ドットインストール』などの動画型学習サイトで、自分が学習したい教材を購入する方法があります。

また、スライドで学習したあと、実際にWeb上でプログラムのコードを穴埋め形式で入力して学習する『Progate』など、形式はさまざま。

独学でもある程度の道筋はほしいという方に、おすすめの手法となります。

方法3. 書籍で学ぶ

もっとも古典的ですが、書籍で学ぶのももちろんおすすめです。

個人的に思う、書籍で学ぶメリットは、実際にコードを入力する癖がつく点。

たとえば動画教材の場合、動画を見ただけで学んだ気になってしまう、というケースがよく見受けられます。

一方で書籍の場合は、実際に書籍を見ながら手を動かして学習できるように作られているものが多いため、身につきやすいように感じています。

プログラミング言語を利用してお仕事を獲得する方法

実際にプログラミングをある程度学んできたら、プログラマーやエンジニアとして仕事をこなしたいですよね。

しかし、プログラミングにどれだけ詳しくても、自分から行動しない限り仕事には繋がりません。どのように行動すべきか、という観点で解説します。

方法1. 就職/転職エージェントを活用する

ITに特化した企業や、IT部門を強化したいと考えている企業は多く、求人を調べるとプログラミングスキルを歓迎しているものが多く掲載されています。

自分のスキルをアピールしながら、自分にあった求人を探したい場合には、就職や転職に特化したエージェントサービスを使ってみましょう。

方法2. スクール経由で紹介してもらう

プログラミングスクールのなかには、就職や転職までサポートしてくれるものが多く存在します。

転職できなかった場合にはスクール料金を全額返金する、などのサービスを行っているスクールもあるため、検討してみましょう。

方法3. フリーランスエンジニアとして独立する

IT/Webの世界では、プラグラミング作業の一部を外部委託するというのがよくあります。

ある程度スキルが構築できたらフリーランスエンジニアとして独立し、そういった企業とのマッチングで案件を獲得する手法もあります。

たとえば無料で使えるフリーランス・副業向けマッチングサービス『Workship』では、企業とのお仕事マッチングが可能。フルリモートや週1〜3日から関われる案件など、1,000以上のお仕事が揃えられています。

自分のスキルなどを登録することで、企業とマッチングし案件獲得まで行えます。気になる方はぜひ一度試してみてください。

おわりに

今回の記事では、初心者におすすめのプログラミング言語についての概要や長所、短所について紹介しました。

プログラミングの世界は、常に新しい技術を受け入れようとする意識や学習する意欲、そして自分から行動することが重要です。

学習しただけで終わるのではなく、ぜひそのスキルを仕事に活かしていきましょう。

(執筆:セイタモ 編集:泉)

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