【MBTI診断】16タイプ別・フリーランスに向いてる仕事/働き方
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ITエンジニアの方でしたら、Perlと聞けば「ずっと昔からある古くさい言語」というイメージがあるかと思います。
たしかに、最近はRubyやPythonの台頭で存在感が薄くなってきているのは事実です。ただし、Perlで作られたシステムで、現役で稼働しているものもたくさんあります。
今回はこのPerlについて、基本的なことからできることなどをまとめました。この機会に改めてPerlについて確認していきましょう。
Perl(Practical Extraction and Report Language)とは、1987年にアメリカのエンジニアであるラリー・ウォール氏によって開発された、テキスト整形や出力に最適化されたスクリプト言語(読みやすく簡単に理解できるプログラミング言語)のひとつです。
スクリプト言語の多くは「インタプリタ方式」を採用しています。これは、コードを実行する際、人間が書いたプログラムをコンピュータが1行ずつ自動で機械語に翻訳していく方式のことを指します。Perlもこの方式を採用していることから、コンパイル(機械語への変換)をすることなく実行結果を逐一確認できます。
インターネット黎明期にはCGI開発用のスクリプト言語として活用され、多くの掲示板やメーリングリストなどがPerlによって開発されました。
CGI:
Common Gateway Interfaceの略称。ホームページでプログラムを動かすための仕組みとも言い換えられ、掲示板やメーリングリストなど動的なコンテンツを制作する際によく活用される
Perlはリリース後、数千人の有志の協力によりバージョンアップが繰り返されている言語でもあります。
最近ではあまりPerlという単語は聞かなくなりましたが、今でもWebアプリ開発だけでなく、Linuxの管理ツールやフレームワークとしても活用されています。また、歴史ある言語であるため、多くの開発現場で改修・保守が行われています。そのため、Perlはまだまだ需要があるともいえるでしょう。
Perlは文法の自由度が高く、簡潔にコーディングすることができ、旧製品との互換性も兼ね備えています。また、モジュールによる拡張が可能で、有志によって開発されたモジュールが、CPANというモジュール管理システムを通じて配布されているのも特徴のひとつです。
ここでは、Perlでできることについて確認します。
Perlがおもに利用される分野はWebアプリ開発です。Webアプリには動画配信サイトやECサイト、SNSなどが含まれます。現代社会ではインターネットを介しての情報取得は必要不可欠ですので、おのずとWeb案件の開発需要は高まっています。
Webアプリ開発ではとにかくスピードが求められます。Perlはコンパイルが不要で、ソースコードの修正をすぐに行えるため、Webアプリ開発に向いているといえるでしょう。
Perlは顧客管理システムや生産管理システムなどの業務システム開発にも多く使われています。Perlの魅力は、WindowsやLinuxなどOSを選ばず動作するところです。そのため、幅広い業務システムの開発に使用されています。
ただしPerlの難点は、オブジェクト指向ではないため、大規模な業務システムの開発には向いていないところです。
オブジェクト指向:
プログラミングをモノの集まりと考える発想。プログラムの全体像を把握しやすく、大規模な開発に向いている
Perlだけで開発するとなると、どうしても小規模向けの開発向けになってきます。そのため、基幹となる部分はJavaやC++でコーディングして、テキスト処理などでスピードが求められる部分はPerlで記述するなど、他の言語と組み合わせて利用する開発現場も多くあります。
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Perlはゲーム開発にも利用されています。いま流行りのソーシャルゲーム開発にもPerlが使われることがあり、ゲームの会員情報登録機能やログイン機能など、サーバーサイドの開発をPerlで行います。
一方で、家庭用ゲームやスマホゲームの開発には使われることはほとんどありません。
Webアプリの開発求人数で言えば、PerlよりPHPやRubyなどの方が圧倒的に多いです。ですが、Perlの求人がないわけではありません。
新規でPerlを用いて作る案件は少ないですが、既存のシステムでPerlが使われているところは多くあります。そのため、保守・運用案件がほとんどにはなりますが、ニッチな開発言語としてPerlは今後も存在し続けるでしょう。
最近では、若い人で積極的にPerlを学んでいる人は少なくなりました。これからPerl人材は枯渇すると推測されます。いまからでもPerlをマスターすれば、貴重な人材として重宝されるかもしれません。Perl自体はスクリプト言語なので、そこまで複雑な構文でないぶん、初心者の方でもマスターしやすい言語だといえます。
また、Perlはリリースされてからの歴史が長いため、インターネット上で公開されているフリーソフトや、プログラミングの掲示板などで参考にできる情報が豊富にあるのも、初心者の方にとってのメリットのひとつ。
情報量が多ければ、学習する場合だけでなく、実際の開発現場でもその情報を有効に活用できる可能性が高まるでしょう。プログラミングにおいて、先人の知恵を活用できるのは大きな武器となります。
Perlの学習方法についても確認しておきましょう。
初心者の方のためにわかりやすい動画で解説してくれる学習サイトが、『ドットインストール』。
2022年6月現在、公開動画の本数は約7000本以上で、動画時間はすべて3分以内に抑えられています。忙しい方でも、毎日の通学や通勤中のちょっとしたスキマ時間に効率よく学習を進めることができます。
なお、プレミアムサービスでは中級・上級者向けの講座も多数開講されています。ソースコードや動画の内容を文字起こしで閲覧できるだけでなく、自分で書いたコードと比較しながら、月額1,080円(税込)で利用できます。「まずは試しにコードの書き方を学んでみたい」という方にはおすすめです。
参考書を読んだり、ドットインストールを使ったりするだけでは、Perlを学んだ気になって満足してしまう方もいるかもしれません。Perlの知識を自分のものにするには、自分でWebアプリを作るのが一番です。
何か作りたいWebアプリがあるなら、早速プログラミングをしていきましょう。手を動かさないことには、プログラミングの上達はありえません。そして、アプリができたらすぐに公開して、また新しいものを作る。この流れが大切です。
完璧なものを作るのではなく、とりあえず動くものを作る。ソースコードも公開して、インターネットを介してレビューをもらいましょう。そうすれば、実力はおのずと向上していくはずです。
「独学で勉強したら必ず挫折する」という方におすすめなのが、プログラミングスクールを利用することです。初心者の方にとって、わからないところ、つまずいたところがあればすぐに聞ける環境を整えておくことは大切なことです。
早いところ構文の記述方法のマスターや環境構築を終わらせて、アプリ開発に従事したい方なら、なおさら積極的にスクールを活用してみましょう。
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Perlは確かに古い言語ですが、Perlを使ったシステムは今でも稼働しています。Perlの案件は恐らく爆発的に増えることはありませんが、一気に減ることもないと思われます。
Perlを用いた保守・運用案件は、一度受注できれば、継続的に受注が発生する案件です。長ければ何十年と契約ができるかもしれません。
ニッチな現場で活躍できるエンジニアは、報酬も高い傾向にあります。その観点からみれば、今からでもPerlを学ぶ価値は十分にあるのではないでしょうか。
(執筆:S-KAYANO 編集:齊藤颯人)
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