エンジニアの副業は週1からでも可能?副業の例や探し方も解説
- ITエンジニア
- 副業
個人だけでなく企業もTwitterアカウントを持つ時代。
ファンやフォロワーがたくさんいる公式アカウントも多いなか、毎日つぶやいているのに思ったようにフォロワーが増えない公式アカウントもあるのが現実……。
「公式アカウントって、どうやって運用したらいいの?」
「公式アカウントの中の人って、どんな人が向いてるの?」
「そもそも中の人ってどうやったらなれるの?」
参考にしようといろいろ調べてみても、見渡せばそこにはフォロワー数十万レベルの大手人気アカウントばかり。具体的にどうすればいいか分からずに悩んでいる担当者さんも多いのでは?
「誰か、中の人について親切に教えてくれる人がいないだろうか……」
そうだ、bosyuさんがいた!
企業公式アカウントを運用するコツ、担当者に必要な資質、そもそも公式アカウントの中の人になるにはどうしたらいいのか!?
今回は、そんな中の人についてのあれこれを、bosyu公式アカウントの中の人「bosyuさん」に聞いてきました。
仕事相手やお茶仲間まで幅広く募集できるサービス『bosyu』の公式Twitterアカウントの中の人。ユーザーファーストな運用が評判を呼ぶ。Twitter:@bosyu_me
フリーライター/株式会社GIG社会人インターン。中の人をやってみたいけど自分のアカウントで精一杯。Twitter:@yuu_uu_
目次
北村:
bosyuさん、こんにちは! 出会っていきなりですが、ズバリ中の人になる方法を教えてください!
bosyuさん:
ほんとうにいきなりですね! 中の人になる方法ですか……。
bosyuさん:
やっぱり「SNSが好きだ」って、SNSで発信し続けること。これが一番大切だと思います。極端な話ですけど、SNSの中の人をやりたいのに自分はSNSをやっていなかったら、最初のきっかけとして難しいですよね。
たとえば学生さんがSNSを仕事にしたいと思うんだったら、「SNSが好きなこと」「自分でSNSについて研究していること」が最低限必要な条件になってきます。
自分で発信をしていないと、拾ってもらいにくいんです。いざチャンスが巡ってきても「SNSはやってないです、でもやってみたいです!」って言われてしまったら、任せたくても任せられないですしね。
北村:
たしかに……。でも、一応SNSはやってるけど、フォロワーが少なすぎて格好がつかない場合はどうしたらいいんでしょう?
bosyuさん:
フォロワー数は関係ないと私は思ってます。 たとえ100や200のフォロワー数だったとしても、投稿している頻度や内容を見たら、日頃考えていることや人柄はすぐに分かるものですから。
大切なのは、SNSを続けられるかどうか。SNSって、人によってはどうしても向いてないケースもあるので、続けられるだけでも大きな才能だと思っています。
北村:
そもそも、bosyuさんが中の人になったのは、どういうきっかけだったんですか?
bosyuさん:
bosyuの事業責任者である石倉に、「Twitter担当やってみない?」と声をかけてもらったのがきっかけですね。それまで勤めていたどの会社でもSNSに関わる仕事をしていたので、その経歴を踏まえてのことだったのかもしれません。
ただ、つい先日「なぜ私をTwitter中の人に任命したのか?」と石倉に聞いてみたところ、「できるでしょって思ったから」と返ってきました。
bosyuさん:
これまでSNSに近い仕事ばかりをやってきて、ずっとSNSのことを考えてきました。
先ほどの「どうしたら中の人になれるか?」という話にも通じますが、上の人から声をかけてもらうきっかけを作るためにも「SNSが好きで、ずっとSNSに携わってきたこと」をアピールできる材料があるのは、強みになります。
北村:
SNSが好き、というアピールがお仕事に繋がると。
bosyuさん:
私、本当にSNSが大好きなんです。SNSそのものを楽しんでる様子も含めて、ずっと発信してるんですよ。おかげでSNS関連の仕事を任せてもらえますし、SNSそのものが好きなので苦にせず頑張れる。いい循環ができてるのかなと感じます。
北村:
どんなにSNSが好きでも、「公式でどんなことをつぶやいたらいいんだろう……」「変なことをつぶやいちゃって炎上しないかな……」と不安に駆られる方も多いと思うんですが、bosyuさんはどうやって不安や悩みを解決してるんですか?
bosyuさん:
やっぱり、苦しくなってしまうことはありますよね。中の人という仕事は一見華やかに見えるかもしれませんが、実際はコツコツとした作業が多いですし。孤独で、内にこもってしまいやすい性質があると思います。
bosyuさん:
私の場合は、社内のメンバーに早めに相談してますね。自分ひとりで考えても答えが出ないときって、もはや自分のなかには答えがないと思ってるんです。外に探しに出かけるつもりで、他愛ない雑談のためにメッセージを送ることもあります。ただTwitterの話をするだけでも気晴らしになりますね。
北村:
自分ひとりで抱え込まないように、ってことですね。
bosyuさん:
中の人って、孤独になりやすい側面があるんです。でも私自身は、あまり「孤独でいる意味はない」とも思っていて。
陥りやすいのが、「公式アカウントのいいねやフォロワー数」と「自己価値」を繋げて考えてしまう罠。本来、いいねが少なかったりフォロワーが伸びなかったりしても、自分の価値やアイデンティティとは関係ないですよね。
bosyuさん:
アカウントの運用結果と自己価値を早めに切り離して考えること、結果は結果として数字で追うに留めることが大事だと思います。
あとは、どうしてもコンディションが良くなくてツイートできない場合に備えて、基本的なテンプレートをいくつか用意してます。実際に使わなかったとしても、あるだけで気持ちが楽になりますよ。
北村:
中の人に向いてるのって、どんな人だと思いますか?
bosyuさん:
そうですね……。一言でいうと、「勝手に楽しく自走できる人」ですね。
bosyuさん:
そもそも、担当するサービスやブランドが大好きで、その魅力を分かってる人であることが大前提。好きじゃないと、発信するのにも苦労しますから。あわせて「チームと上手く連携できる人」「キュレーションが得意な人」であることも大事です。
bosyuの場合、SNSで発信してるメンバーも多く、石倉もよくイベント等で登壇してます。そうすると、情報がいろいろな媒体に散らばってしまうことが多いんですよ。それを自分から拾いに行って、どんな思いで作ったのか、どんな思いで話したのかを、メンバーとコミュニケーションを取りながら集める。そして、ユーザーさんに一番届けたい140文字に整理整頓して届けるのが、中の人の仕事なんです。
サービスやブランドが好きで、チームとも連携が取れていて、バラバラと散らばっている情報を自分から走って拾いに行って、食い違いのない形にまとめ直して発信できる。指示がなくても「勝手に楽しく自走できる人」が、中の人にぴったりだと思います。
北村:
中の人が気をつけるべきこと、タブーみたいなことってありますか?
bosyuさん:
タブーではないんですが、私の場合は反対に「ルールを作りすぎない」ことにしてます。
社会人として基本となる常識は守る、属人的な発信は減らす……心に留めてるのはそれくらいで、あとは自由にさせてもらってますね。
北村:
属人的というと、たとえば?
bosyuさん:
私自身、化粧品や洋服が好きなんですけど、「新しくこの口紅を買いました!」「この洋服がとても可愛くて!」といったことは言わないようにしてます。
反対に、ユーザーさんが興味のありそうな、プチプラ系の焼肉屋さんやお酒の話、Twitter上で流行ってるものの話は、たまに発信することもありますね。基準は「ユーザーさんが好きかどうか」です。
bosyuさんが最近めちゃお気に入りのホルモン焼き屋さん、田町のまさる。コスパ最強でホルモンぷりぷり、食べログ3.72(!)の人気店だけど、土曜の13時前なら並ばずに入れたり😆bosyuさんはミノ・カシラ・シロマルと白レバーがすき。ビールグラスも凍らせてあって最初からアガります #bosyuさんの日記 pic.twitter.com/TaLrUZPoLK
— Jobs Magazine (@bosyu_me) June 1, 2019
北村:
そういったユーザーさんの好みって、どうやって調べてるんでしょう?
bosyuさん:
フォローしていただいている方のタイムラインを頻繁に見に行って、どんな話をされてるか、どんな話題が好みなのかをチェックしてますね。時間さえあればちょくちょく覗きに行くようにしてます。
ユーザー目線に立つには、まずユーザーさんのことを知るのが先決。どんな人かも知らないのに想像だけで発信していたら、ただの妄想になってしまいますから。
北村:
いまのSNS事情を見てると、顔や名前をしっかり出してる「個人」が重視されてるような気がします。この時代に、あえて企業の公式アカウントを立てて運用する意味は何だと思いますか?
bosyuさん:
公式アカウントは「スタンダードな公式の情報が必ずある」と、ユーザーさんに安心してもらうための「ホーム」だと思ってるんです。
bosyu Jobsへの事前登録\100件/を超えました☺️
今回は企業様側の登録で、サービスの告知はチーム一同どきどきだったので、とってもうれしいです!ありがとうございます🙌
リリースと一緒にあなたの会社もPRしたり、限定情報もお届けしているので気になる方は今からでもぜひ♩
— Jobs Magazine (@bosyu_me) October 8, 2020
bosyuさん:
たとえば、Twitterで友人が「どこどこの美味しいケーキを買いました!」ってツイートしてるのを見て、お店の公式アカウントを見に行ったらまったく更新されてなかった……ってこと、ありませんか?
北村:
ああ、ありますね! 明らかに放置されてて、「大丈夫かな、ちゃんと買えるのかな……」って不安になることが。
bosyuさん:
bosyuの場合は、言わば「bosyuさん」という「明るい受付のお姉さん」がいるイメージです。
デパートの受付にも、レストランの場所やお手洗いの場所を聞いたらすぐに教えてくれる、親切で話しかけやすいお姉さんがいますよね。bosyuさんもそれと同じで、bosyuを使っていて何か困ったことがあったら、すぐに「bosyuさんに聞いてみよう!」と思ってもらえるアカウントでありたい。ユーザーさんには、そんな安心感を持ってほしい。そんな思いで運用してます。
bosyuのことをもっと好きになってもらったり、もっとサービスを使いたいと思ってもらったり、そんなきっかけをたくさん振りまけるような発信ができればいいなと思いながら、日々つぶやいてますね。
北村:
カスタマーサポートのような立ち位置なんですね。
bosyuさん:
「よりユーザーさんにとって使いやすくするためにはどうするか」、その視点を忘れないようにしてます。
bosyuさん:
Twitterの中の人は、とにかく孤独になりやすい仕事ですし、メンタルをやられてしまうことも多いと思います。それでも、私は公式アカウントを運用する意味はあると思うんです。
目に見える結果が出にくくても、コツコツと時間をかけて、ユーザーさんに安心してもらえるような運用をしていく。かつ、あまり気負い過ぎずに、楽しく自走できるコツをつかむことも忘れないで! と、公式アカウントの運用に悩む中の人に伝えたいですね。
(執筆:北村有 写真:じきるう 編集:齊藤颯人)
【連載】これからのTwitterマーケティング
「Twitterは、ときにマスメディアを凌駕する」ホットリンク飯髙悠太氏が語る、Twitterマーケを主戦場にする理由
「Twitter活用はオフラインで加速する」カイマサユキ氏の仕事につながる実名アカウント運用術
”SNS報奨金制度”より大切なこと。テテマーチ・ふくままさひろ氏に聞いた、社内外を巻き込むTwitter戦略
フォロワー数1.7万、でも数に価値はない。問題解決でファンをつかむ、かまだ流Twitter運用
「フォロワー1万人にセンスはいらない」匿名ツイッタラー・みる兄さんの仮面の裏側
「見え方もまた、本質のひとつ」澤山モッツァレラが語る”数字の裏にある企画力”
何もせずともTwitterで言及されまくる少年Bは、一貫して「友達」ベースの考え方だった
「泥臭い積み重ねが、複利に効いている」cotreeひらやまが周りの人を巻き込めるワケ
“ツイパ”とは何なのか?総フォロワー数30万人超のバズツイートメーカーの会合に潜入した
公式アカウントの中の人ってどうすればなれるの? bosyuさんに聞いてみた
インフルエンサーになるためには“バズるな”!? フォロワー11万人超の5歳さんに、令和時代のインフルエンサーを教えてもらった
「30歳までにTwitterを辞める」3日間でフォロワー5万人増のくつざわさんに理由を聞いた