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フリーランスのバックエンドエンジニアに必要な4つのスキル。仕事の探し方も紹介

フリーランスのバックエンドエンジニア
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バックエンドエンジニアは、大手企業からベンチャー企業までさまざまな案件があります。根強い人気を誇るJavaを始めとし、人気の高いGo言語を扱う案件もあるため人気の高い職種です。

今回は、フリーランスのバックエンドエンジニアが求められるスキル、仕事の探し方、具体的な求人例など、フリーランスのバックエンドエンジニアを目指す方向けの情報をまとめて紹介します。

最初に他のエンジニア職との違いについてもまとめているので、これからバックエンドエンジニアへのキャリアチェンジを考えている方もご一読ください。

そもそもバックエンドエンジニアとは?

まずは、バックエンドエンジニアの定義について解説します。以下2つのエンジニア職との違いを比較しながら、詳しく見ていきましょう。

  • フロントエンドエンジニアとの違い
  • サーバーサイドエンジニアとの違い

フロントエンドエンジニアとの違い

フロントエンドエンジニアとバックエンドエンジニアには、ざっくり解説すると以下の違いがあります。

  • フロントエンドエンジニア:目に見える画面周りを作るエンジニア
  • バックエンドエンジニア:目に見えない部分を作るエンジニア

たとえばアカウント登録を行うとき「アカウント登録画面」を作るのがフロントエンドエンジニアで、登録ボタンを押したあとに動く処理を作るのがバックエンドエンジニアのイメージです。

2つの違いを表すイメージ図

▲2つの違いを表すイメージ図

なお、バックエンドエンジニアでもフロントエンドに関する知識はある程度必要です。これを機に押さえておきたい方は、下記の記事をご覧ください。

サーバーサイドエンジニアとの違い

サーバーサイドエンジニアとバックエンドエンジニアは、同じ意味として扱われることも多いです。「目に見えない部分を開発する」といった点では同じですが、強いて言えば「サーバーが含まれているかどうか」といった程度の違いです。

しかし、バックエンドエンジニアだからといってサーバー周りを何もさわらないというわけではありません。むしろ必要となるケースが多いため、似た呼び名が2つあるといった解釈でも差し支えないでしょう。

なお、サーバーサイドエンジニアについては以下で詳しくまとめているので、あわせてご覧ください。

フリーランスのバックエンドエンジニアが求められる4つのスキル

フリーランスのバックエンドエンジニアが求められるスキルは、次の4つです。

  1. Web開発の知識
  2. プログラミングスキル
  3. サーバー・データベースに関するスキル
  4. フリーランスとして仕事をこなすためのスキル

ひとつずつ詳しく見ていきましょう。

1. Web開発の知識

バックエンドエンジニアは、Webアプリケーション開発のバックエンド部分を開発するエンジニア。そのため、Web開発の知識や経験は必須です。

フロントエンドエンジニアが開発した画面と連携してプログラムを作るため、フロントエンドに関する知識や経験も必要となります。

とくにフリーランスは、即戦力が求められます。そのため開発環境を自分で構築するスキルや、画面を自分で作ってコーディングを行うスキルなど、ひととおりの開発経験が必要です。

2. プログラミングスキル

エンジニアとして働くことから、プログラミングスキルは必須です。とくにバックエンドで扱う以下のような言語を取得し、開発経験を積んでおく必要があります。

扱う言語のフレームワークについても、経験年数を求められることもあります。実際にPHPの案件では「CakePHPの経験年数3年」などの記載がされているものもありました。

RubyであればRuby on Rails、JavaであればSpring Frameworkなど、人気のフレームワークの扱いに長けていることが重要です。

3. サーバーやデータベースに関するスキル

バックエンドエンジニアは、サーバーやデータベースと連携するプログラムをコーディングします。そのため、サーバーやデータベースに関するスキルは必須です。

データの登録、更新、削除などのCRUDと呼ばれる基礎的な使い方はもちろん、サーバーの負荷を抑えるコーディング方法などの知識や経験が求められることもあります。

また、最近では

  • AWSなどのクラウド環境を活用して開発するケース
  • Dockerなどのアプリ実行環境を使って開発環境を行うケース

なども多いため、クラウドを含めたインフラ関係の知識や経験を積んでおくこともおすすめです。

4. フリーランスとして仕事をこなすためのスキル

フリーランスならではのスキルとして、以下3つのスキルも求められます。

  • 案件を獲得するための「営業力」
  • 常にパフォーマンスを発揮できるようにする「自己管理力」
  • 遅れなく進行するための「スケジュール管理力」

仮にエンジニアとしての実力があったとしても、仕事を探すのが苦手だったり、自分の実力を伝えられなかったりすると案件を獲得することは難しいです。

また、案件を獲得できても自己管理やスケジュール管理が上手くできないと、上手く仕事が継続できずに契約打ち切りとなってしまうこともあります。このように、フリーランスならではの求められるスキルも多いため注意が必要です。

▼フリーランスの営業に関する参考はこちら

▼フリーランスのスケジュール管理に関する参考はこちら

では、具体的にどうやって仕事を探せばよいのでしょうか。詳しく見ていきましょう。

フリーランスのバックエンドエンジニアが仕事を探す方法

フリーランスのエンジニアが仕事を探す方法は、以下のとおりです。

仕事を探す方法 概要
フリーランスエージェント ・経験やスキルから案件を探してもらえる
・『レバテックフリーランス』『Midworks(ミッドワークス)』などがある
マッチングサイト ・案件を自分で探せる
・『Workship』や『CrowdWorks(クラウドワークス)』などがある

フリーランスエージェントを活用すると、職務経歴書とヒアリング面談を通して伝えたスキルや経験に合わせて、マッチする案件を紹介してもらえます。実務経験が2年以上あれば、案件を探しやすいでしょう。

一方でマッチングサイトは、スキルや経験をもとに「自分で営業を行う」ことが特徴です。フリーランスエージェントと異なる点は、現場で開発を行う常駐型だけでなく、仕事の完成を成果とする請負型の開発案件も豊富にあると言う点です。

具体的な仕事の探し方については、以下でも詳しく解説しています。あわせてご覧ください。

フリーランスのバックエンドエンジニアの求人の例3つ

実際の求人の例を見ておくと、より求められるスキルがイメージしやすくなります。ここでは、フリーランス・副業向けの案件マッチングサービス『Workship』を例に紹介します。

【例1】日程調整サービスに関する開発・運営

1つ目の例は、日程調整サービスの開発・運営を行うバックエンドエンジニアの案件です。

近年では、SaaSを中心に複数の日程調整サービスが展開されています。競合サービスも多いことから、他社に負けない追加機能の開発などが必要です。こういった背景により、日程調整サービスの開発をリードするためのバックエンドエンジニアが募集されています。

下記に、募集要項の一部を抜粋してご紹介します。

▼業務内容

  • 日程調整自動化サービスの開発
  • 日程調整サービスの開発

▼必須スキル

  • PHP、Laravel、MySQLを使った3年以上のウェブアプリケーション開発経験
  • オブジェクト指向プログラミングの実務経験
  • AWSの各種サービスを利用した開発・運用経験

▼歓迎スキル

  • OAuth/REST APIを使った連携サービスの開発経験
  • Google API/Microsoft Graph APIを使った連携サービスの開発経験
  • Vue.jsを使用したSPAのフロントエンド開発経験
  • PHPUnitのテストケース作成の実務経験
  • Unixシステム管理の実務経験

▼求める人物像

  • 当事者意識をもって積極的に取り組める方
  • 弊社のミッション、バリューに共感いただける方

【例2】オンライン英会話サービスのシステム改修・追加開発

2つ目の例は、オンライン英会話サービスのシステム改修を行うバックエンドエンジニアの案件です。

既に運用されているシステムやサービスを扱う案件が多く、事前にインプットが必要となるのが特徴です。既存システムの構成を理解して開発を進める必要があることから、長期間アサインすることを前提に募集されるケースも多いです。

下記に、募集要項の一部を抜粋してご紹介します。

▼業務内容

  • オンライン英会話サービスのシステム改修
  • オンライン英会話サービスの新機能開発

▼必須スキル

  • 1からWEBアプリ構築経験がある方
  • システム開発経験6年以上
  • 既存システムのメンテナンスが可能な方
  • PHP(CakePHP)、CentOS、MySQLの使用経験

▼歓迎スキル

  • Perlの使用経験

▼求める人物像

  • 短期ではなく長期を前提に依頼できる方
  • ビデオチャットなどで要件のすり合わせができる方

【例3】新人エンジニアに講習を行うエンジニア講師

3つ目の例は、新人エンジニアへの講習を行うバックエンドエンジニア講師の案件です。これまで紹介した案件は開発・運用などに関連のある業務でしたが、エンジニア講師としての案件も豊富にあります。

企業の専属に近い形で行うケースから、プログラミングスクールなどの講師に関するケースもあります。下記に、募集要項の一部を抜粋してご紹介します。

▼業務内容

  • 新人エンジニアへの講習
  • 講習を行うための資料作成・準備
  • 講習のレポート作成 など

▼必須スキル

  • Java、Python、C言語などバックエンド全般の開発経験
  • 実際に講師や新人の教育をした経験

▼歓迎スキル

  • 大学の教育学部を卒業した方
  • フロントエンドなどの開発経験

▼求める人物像

  • 1日8時間固定で働ける方

フリーランスのバックエンドエンジニアを目指すうえでよくある疑問

最後に、フリーランスのバックエンドエンジニアを目指すうえでよくある疑問を4つ紹介します。

Q1. 未経験でもフリーランスのバックエンドエンジニアは目指せる?

未経験でもバックエンドエンジニアを目指すことは可能です。しかし、フリーランスの案件によっては経験年数を求められることが多いため注意が必要です。

とくにエージェントを利用して常駐型の案件を考えている場合は、実務経験が必須となります。そのため、まずはバックエンドエンジニアの正社員として実務経験を積むことをおすすめします。

Q2. フリーランスバックエンドエンジニアの平均年収は?

フリーランスエージェントをいくつか調べてみたところ、月額40万円~月額80万円の案件が多くなっていました。平均年収で言うと480万円~960万円といったところです。

  • 利用するエージェント
  • 在宅勤務の有無
  • 勤務日数
  • 求められるスキル

などによっても大きく変わりますので、一度複数のエージェントに登録して月額単価を比較してみるとよいでしょう。

Q3. フリーランスバックエンドエンジニアの将来性は?

バックエンドエンジニアは、アプリケーション開発を行う上で必要不可欠な存在です。Javaなどを扱う大規模なWeb開発だけでなく、Go言語を扱う案件なども出ており人気が高い職種といえます。

実際にオープンになっている情報を探してみると、以下のように案件数も豊富にありました。

▼エージェント・サービスの案件数の例

エージェント・サービス名 案件数
Workship 142件
レバテックフリーランス 101件
Midworks 176件
ランサーズ 151件

(※2022年12月時点の情報です。カテゴリやフリーワードで検索し、出てきた件数を記載しております)

上記のデータより、今後も将来性は高いと言えるでしょう。

Q4. フリーランスバックエンドエンジニアに役立つ資格はある?

フリーランスのバックエンドエンジニアに役立つ資格は、以下のとおりです。

資格 概要
基本情報技術者試験
応用情報技術者試験
IT業界で働く上で必要となる知識の証明になる国家資格
データベーススペシャリスト試験 データベースに関する専門知識が問われる国家資格
ネットワークスペシャリスト試験 ネットワークに関する専門知識が問われる国家資格
Ruby技術者認定試験 Rubyの技術力を評価・認定するための資格
Oracle Java トレーニング / 認定資格 Javaの技術力を評価・認定するための資格
Linux技術者認定試験 Linuxの技術力を評価・認定するための資格

基本情報技術者試験などの資格だけでなく、データベースやネットワークに関する資格もおすすめです。また、AWSなどを扱う案件では、AWS認定の取得を検討するとよいでしょう。

上記に加えて、扱う言語に合わせた認定資格もおすすめです。RubyであればRuby技術者認定試験、PHPであればPHP技術者認定試験などです。

また資格取得は「スキルを証明すること」だけでなく、体系的な知識を学ぶことにも役立ちます。これまでの実務経験を通して弱いと感じている点があれば、知識をつける意味も込めて資格取得を目指してみてはいかがでしょうか。

まとめ

今回は、フリーランスのバックエンドエンジニアの概要や求められるスキル、目指すときの具体的な流れなどについて紹介しました。

バックエンドエンジニアは、アプリケーション開発を行う上で必要不可欠な存在です。各エージェントでオープンになっている案件数だけでも豊富にありますので、将来性も高いと言えるでしょう。

バックエンドエンジニアに興味がある方は、実際の案件で求められているスキルを確認してみてはいかがでしょうか。以下から確認できますので、ぜひご覧ください。

(執筆:しろ 編集:鈴木里菜)

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