エンジニアの副業は週1からでも可能?副業の例や探し方も解説
- ITエンジニア
- 副業
みなさまこんにちは。フリーライターの少年Bです。
ライターのくせに「文章力には自信がない」と公言しているわたしですが、ありがたいことに定期的に書くお仕事をいただけています。それはたぶん、「書く仕事」の外に得意な分野を見つけたから。
仕事の範囲を広げて、「本業」以外のところで自分の得意を見つける思考法について。今回は「いずれ独立したい!」と思ってる会社員の方に向けて、フリーランスになる前の準備について書いてみます。
たのしいことからふざけたことまで書くゆるゆるフリーライター。文章を書くのが得意ですが、食べることと寝ることはもっと得意です。(twitter:@raira21)
もちろん、大多数の方は独立前に準備をしていると思うんですが……わたしは会社を辞めてしばらくしてからライターの仕事を始めたので、めちゃめちゃ大変でした。
駆け出しのフリーランスにとって、いちばん大切なものはなんだと思いますか? 納品物のクオリティ? 仕事の実績? それとも人脈??? どれも違います。正解は、夢も希望もないですが「お金」です。駆け出しでそんなに割のいい仕事がもらえるわけはないし、自力で探さないと仕事の数も増えません。独立して1ヶ月でいきなり食べていくのは簡単ではないんですよね。
わたしはブログを書いていたら、メディアからお声をかけてもらって書き始めたこともあって、「がんばって書いていれば、きっとどこからか仕事がくる!」と思い込んでいました。なのでろくに営業もせず、クラウドソーシングのことも知らず……。最初の1年くらいは月収がひとケタ万円でした。いや、そりゃそうだろって感じですよね。あのころWorkshipに出会っていれば……!
結局、生きていくためにはお金が必要。わたしは前職が週6日・1日12時間以上の長時間勤務のうえ、頻繁に休日出勤もある、いわゆる「どブラック企業」勤めだったので、お金を使う暇がほとんどありませんでした。その結果、幸か不幸か2年くらいは働かずともなんとか生きていけるだけの貯金があったんですよね。これがなければ、1年間ひとケタ万円で生きていけなかったはずです。
「貯金が尽きるまでにちゃんと稼げるようになるか」が全てなので、少なくとも4ヶ月~半年分の生活費は貯めといた方がいいんじゃないかなぁと思います。事前に「いくら」と決めておいて、貯金がそれ以下になっても状況が好転しなければ、撤退して再就職を視野に入れるのも手ですよね。
本業で独立するパターンなら、スキルは身に付いているはずなのでまずはしっかり貯金を。未経験分野に挑戦する場合はそれに加えて、副業からスタートするのがいいんじゃないかなぁと思います。本業が終わったあとの平日1日1時間だけ副業してみるとか、休日を使うとか……。もちろん本業があるのでバリバリは働けないとは思うんですが、すこしでも先にできることをやっておいたほうがいいと思うのです。
いや、「お金がないならバイトしながらだってできるじゃん!」という意見もあるかもしれません。でもそれなら正社員で働いてたほうがトクじゃありませんか? 社会保険もあるし、ボーナスも……まぁ、ある会社のほうが多いはずです。たぶん。
バイトだって、食べて行くためには短時間で……ってわけにはいかないので、ある程度時間を取られるのは変わりません。だったら、会社員をしながら副業で少しずつ始めておいたほうがよくないですか?
ある程度数をこなして、自分でもちょっと手ごたえを感じたタイミングで独立しないと、場合によってはわたしみたいに、1年間毎月ひとケタ万円しか稼げない……なんてことになっちゃうかもしれません。
また、フリーランスとして生きていくためには、技術だけではだめだったりします。どれだけスキルがあっても認知されていなければ “いない” のと同じ。最低限の実力はもちろん必要ですが、営業努力や人の縁、運も必要になってきます。実力以外の面で、撤退を余儀なくされることもあるでしょう。
そういうときのために、保険というか、逃げ道を作っておいたほうがいいです。背水の陣って言葉もありますが、逆に逃げ道があるからこそ、安心してがんばれるって面もありますよね。勇気と無謀は違うのです。
わたしの場合は、介護福祉士と二級建築士の資格を持っていたことが心の余裕に繋がりました。とくに介護業界は慢性的な人員不足なので、ブランクがあるとはいえ、経験者の求人は必ずあるはず。「選り好みさえしなければ、いつでも就職できる」という安心感が、1年間稼げなくてもライターを続けられた理由です。
たとえ資格がなくとも、いつでも会社に戻れるよう前職の人と良い関係を築いておくとか、転職に活用できるスキルを持っておくとか。そういうリスクヘッジをしておくだけで、再就職のしやすさ=安心感はぜんぜん違ってきます。少なくとも、どうしようもなくなって爆死することはありませんよね。
フリーランスは一見華やかだったり、楽しそうに見えるかもしれませんが、なんやかんやでそれなりに大変です。「フリーランス最高!」みたいな文章もときどき目にする今日この頃ですが、フリーランスになることは生きるための手段のひとつであって、目的ではありません。
インフルエンサーの極端な意見に惑わされずに、地に足をつけて生きていきましょう。派手な生き方がえらいのではなく、「ちゃんと生活できている人」がえらいのです。
【今回のTips!】
- 独立する前に必要なものは「お金」
- 最低でも4〜6ヶ月分の生活費は持っておこう!
- 副業からスタートするという手も
- 撤退は予算と相談して
- フリーランスは目的じゃなくて「手段」!
(執筆:少年B 編集:北村有 イラスト:じきるう)
【連載】「仕事の範囲」を広げてみたら
本業の “まわり” の部分
「文章力」って一体何なの? 明確な評価基準で戦うために
ライターは「文章を書くだけ」が仕事? 本当に重宝されるライターの特徴
やりたい仕事をやるために、自分の属性・強み・やりたいことを把握しよう
四象限マトリクスで「自分が求められていること」を分析してみよう
信用と信頼、どっちが大事? 仕事をもらうために必要なこと
「話を聞きたくなる人」ってどんな人? 信頼を築くための会話術
Webライターのための「書けるジャンル」の増やし方
“祈られない”フリーランスの営業方法 ~提案メールの正解、たぶんこれです~
フリーランスのアンガーマネジメント ~ちょっと待て、その一言がブタのもと~
フリーランスの名刺論 〜それ、覚えてもらえる名刺ですか?~
フリーランスは仕事の名義をどうするべき? 流行と“3つの基準”
フリーランスで爆死しないためのリスクマネジメント 〜独立、その前に!〜
「人間として終わってる」と言われたわたしが、愛されるようになったワケ 〜フリーランスの人間関係 〜
SNSアイコン、どんなものにすべき? 印象に残るフリーランスの戦略
自分の仕事のプロフィール、どう設定してますか?
お仕事用のSNSアカウントをつくらないワケ
SNS時代のセルフブランディング ~その発信 “痛く” 見えませんか?~
フリーランスは年賀状を出すべき? 〜年賀状をきっかけに、予想外の出来事が起こった件〜
セルフブラックに陥らないために~フリーランス、どう働くか問題~
comming soon!