SNSアイコン、どんなものにすべき? 印象に残るフリーランスの戦略

SNSアイコン、どうしてます?

みなさまこんにちは。フリーライターの少年Bです。

ライターのくせに「文章力には自信がない」と公言しているわたしですが、ありがたいことに定期的に書くお仕事をいただけています。それはたぶん、「書く仕事」の外に得意な分野を見つけたから。

仕事の範囲を広げて、「本業」以外のところで自分の得意を見つける思考法について。今回は「SNSのアイコン」について書いてみます。

少年B
少年B

たのしいことからふざけたことまで書くゆるゆるフリーライター。文章を書くのが得意ですが、食べることと寝ることはもっと得意です。(Twitter:@raira21

アイコンは、覚えてもらうに超したことはない

Web系のフリーランスと切っても切り離せないのが、プロフィール画像です。SNSのアイコンに設定するのはもちろん、ライターやカメラマン、イラストレーターなら成果物のクレジットとしてプロフィール画像が載ることも多いですよね。

アイコンは人によってさまざま。たとえば実写アイコンなら、プロに撮ってもらった写真だったり、スナップ写真だったり、横顔に後ろ姿、さらには風景写真の人もいます。構図も含めると、おそろしいほどのパターンがありますよね。ほかにも自分の描いたイラストだったり、誰かに描いてもらった似顔絵、はたまたロゴまで。「漢字一文字」をアイコンにしている強者もいます。

アイコンは文字と異なり、ぱっと見で入ってくる情報です。いわば、オンライン上での顔ですよね。どんなアイコンにしようが自由ですが、SNSをすこしでもお仕事活用したいフリーランスならば、ある程度意図を持たせたいところです。「あれ、この人前も見たな……」と思ってもらえれば、クライアントの担当者やユーザーに覚えてもらいやすくなりますよね。気になって成果物を見てもらいやすくなったり、お仕事に繋がることもあるかもしれません。

写真、イラスト……どんなアイコンならいいの?

よくあるジェネレータで作成したアイコンやフリー素材、数多くアイコンを手掛けているイラストレーターさんに描いてもらったアイコンなどは、あまりおすすめできないかなぁと思います。どうしても「どこかで見たもの」や「描いた人のイメージ」になってしまうからです。

じつはわたしもライターになる前まで、イラストレーターさんに描いてもらった似顔絵をアイコンに使っていました。「似てる」「雰囲気がそっくり」と好評でしたが、人気のイラストレーターさんだったため、その人が手掛けたアイコンがたくさん出回っており、「その人のイメージ」になってしまう気がする……と思ってやめたのでした。

一方で、自分自身が制作したアイコンはおすすめです。描きたいものや得意なものなど「自分の取りたい仕事」をイメージしたイラストを、アイコンとして設定するのがいいと思います。たとえばデザイナーさんがロゴ制作のお仕事を取りたければ、オリジナルロゴをアイコンに入れ込むのもよさそうですね。

写真の場合はどうでしょう。写真の場合は、左向きの構図はアーティストっぽい雰囲気になり、右向きだと親しみやすさが生まれる……などと聞いたことがあります。

ただ、結局のところはどれも人間の顔なので、「本人の顔が見える」以外のメリットってそんなにないような気がしています。有名人ならまだしも、人の顔って正直そんなに覚えなくないですか? 投稿のシェアなどで流れてきた時に、写真アイコンで強く印象に残ることってそうそうないですよね。

写真であれば、むしろ背景や服装に気をつけたほうがいいかもしれません。

たとえばライターの小西麗さんや、ミュージシャンの4×4=16さんのアイコンは、2~3回タイムラインに流れてくればすぐに覚えられそうなインパクトがありますよね。

あくまで個人的な意見ですが、自分をイメージしたイラストが一番いいんじゃないかな、と思っています。他にはない個性的なイラストだと「個性」を打ち出しやすいし、印象に残りやすい気がします。たとえばわたしは「メガネをかけた猫」のアイコンを使っている人を何度か見かけたことがあるのですが、直接は繋がっていなくてもタイムラインに流れてくると「あ、あの人だ」って思いますから。写真だとなかなかそうはいきませんよね。

その観点から言うと、Workship MAGAZINE編集長のじきるうさんは「真っ黄色な顔の自画像」なのですが、これはずいぶんとインパクトがあります。タイムラインで流し見をしていても、まちがいなく印象に残りますよね。あ、忖度じゃないですよ。

じきるう編集長

少年Bのアイコンの意図は?

わたしのアイコンは、ちょっと変わっているかもしれません。

ただ、このアイコンには明確な理由があります。わたしはメディアで書き始めたころ、まだ会社員をしていました。当時は田舎町の小さな工務店で、営業や設計、現場監督とさまざまな仕事をしていたのですが、書いている記事がおもしろ記事中心だったこともあり、顔出しができなかったのです。

「別にいいじゃん」と思われるかもしれませんが、インターネット上でへんなことをしていると、いつどこで誰に見つかるかわかりません。実直な仕事が求められる建築業において、お客さまや職人さんに対して、マイナスイメージがつくことを恐れていました。

現在使っているアイコンは、分かる人には分かると思いますが、ロックバンド『BEAT CRUSADERS』風に加工したお面を持った自撮りです。このアイコンはイラストを描けないわたしが、自分の属性を説明するために作ったものです。意図は以下の通り。

  • 分かる人には、BEAT CRUSADERSのファン、邦楽ロックなどの音楽が好きだと一目でわかる
  • アニメの主題歌を歌っていたバンドのため、オタクカルチャーとの親和性があるとイメージできる
  • もし上記を知らない人が見ても、絵面のインパクトがある
  • わざわざお面に加工する = 手間をかけてへんなことをするのが好きだとわかる
  • 顔出しをしなくとも、メガネをかけているなど、雰囲気も伝わりやすい

どこまで伝わっているかはわかりませんが、わたしのアイコンにはこの5要素を詰め込んでいるつもりです。みなさんはどんな印象を受けましたか?

<今回のTips!>

  • できれば初見で印象に残るアイコンが欲しい
  • ジェネレータやフリーアイコンは避けよう
  • 写真は背景を意識しよう
  • 「自分の要素」がわかりやすい画像がおすすめ

(執筆:少年B 編集&イラスト:じきるう)

【連載】「仕事の範囲」を広げてみたら

本業の “まわり” の部分

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