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「話を聞きたくなる人」ってどんな人? 信頼を築くための会話術

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みなさまこんにちは。フリーライターの少年Bです。

ライターのくせに「文章力には自信がない」と公言しているわたしですが、ありがたいことに定期的に書くお仕事をいただけています。それはたぶん、「書く仕事」の外に得意な分野を見つけたから。

仕事の範囲を広げて、「本業」以外のところで自分の得意を見つける思考法について。

今回は、相手との信頼関係を築くための会話について書かせていただきたいと思います。よかったらぜひお付き合いくださいね。

少年B
少年B

たのしいことからふざけたことまで書くゆるゆるフリーライター。文章を書くのが得意ですが、食べることと寝ることはもっと得意です。(twitter:@raira21

相手に「自分を知ってもらう」には

文章でもそうなのですが、ひとと話をするときに「このひとの話はおもしろいな」って相手と、「あーもうなんだよ、うるさいな」って思う相手がいませんか。

これ、「まぁ人間合う合わないもあるよね」って片付けてもいいんですが、フリーランスで生きていく場合は、人間関係でお仕事をいただく場合もけっこうあります。なので、なるべく多くのひとと「合う」に越したことはないと思うんですよね。

たとえば懇親会に行ったとき、プログラマー同士でおなじ言語の話で盛り上がる……みたいな「話題が合う」場合はぜんぜんいいんですが、そうじゃない場合だってあります。

かと言って、話の聞き役にばかり回ってしまうと、相手の印象に残らなくて「あのひと、なんの仕事してるかただっけ……」みたいなことになっちゃいます。それはそれでまずい。ゴリ押しをしてウザいと思われたくはないけど、ある程度自分のことも分かってほしいし、なんとなくよい印象を与えたいなぁ、なんて欲張りなことを考えちゃいますね。

うーん、めっちゃむずかしい。じゃあどうしたらいいんでしょうか。

「相手が聞きたい話」をしていますか?

わたしは「友達が欲しいな~」と常々思っているので、ここ3年ほどTwitterのフォロワーさんとたくさん会ったり話したりしてきました。お仕事にはつながらない関係のかたが大多数ですが、年齢・性別・仕事はまったく関係なく、純粋な興味と好奇心だけでいろんなかたに会いに行きました。

決してそんなに多い人数ではありませんが、100人を超えるかたがたと濃いお話をしてきたと思います。

そしていろんなかたと会うなかで、だんだん「趣味や仕事は違っても、おもしろい話はできる」というのが分かってきました。いろんなひとのよいところを真似してみようかなぁと思ったのです。

結論から言うと「客観視できるひとの話はおもしろい」です。

具体的には、①相手が自分のどういうところに興味があるのかを分かっていて、②話の要点がまとまっていて、③内容の取捨選択ができて、④一般的な話題に置き換えることができるひとです。

客観視ができる人の会話の特徴

たとえば、「あの記事おもしろかったですね。どうやって書いたんですか?」って言われた場合。相手はおそらく、「その発想に至ったプロセス」に興味があって、「その記事を書いたときの苦労話」にはそんなに興味がないんじゃないでしょうか。

わたしみたいなやつは、ついついその記事を書いたときの裏話とか、自慢をしたくなっちゃうんですが……「自分がしたい話」じゃなくて「相手が聞きたい話」ができるひとって、どんなに話しまくっててもそんなに嫌な印象にならないんですよね。

相手と「共通点のある話」ができるとさらによい

また、趣味や仕事が合わないひと相手に話す場合は、どうしても必要である場合を除いて、固有名詞は極力避けるとか、複雑な話を誰もが分かる一般的なたとえを用いて話すなど、「相手と自分の共通点」を極力増やしていくことで、一気に相手との距離が近くなります

たとえば、友達のお酒の失敗談をするときに、「お酒をめちゃめちゃ飲む近藤さん」と説明するよりも「ストロングゼロを毎日5本飲む男」と言ったほうが分かりやすいし、先の展開にも興味が出てきませんか?

その話をするうえで、登場人物の名前や肩書きに意味がなければ、思い切った取捨選択をしてしまってよいと思うんですよね。

もちろん、毎回はなかなかできないんですが、「相手が聞いても面白い話」をできるだけ心がけるようになってきてから、少しづつ会話が盛り上がるようになってきたと感じますし、心なしか企画書の書きかたも変わってきたような気がします。そういうところが、前回書いた「信頼」に繋がっている部分もあるんじゃないかなぁ……なんて思っています。

今回はフリーランスの仕事どうこうというよりも、それ以前の話になっちゃったような気がしますが、よいコミュニケーションができていないと、信頼を勝ち取っていくのはむずかしいような気がします。

わたし自身、ついつい夢中になってしまって、ぽーんと意識が抜けてしまうときも多々あるので、あんまりえらそうには言えないのですが……仕事だけでなく、ほかの面でも相手の立場になって考えることができれば、お互いによい関係が築けるんじゃないでしょうか。

できるだけ興味を持ってもらえるような話を

テキストだと推敲もしますし、よけいなことを書いている時間ももったいないのであまり脱線はしづらいんですが、会話の場合はそうはいきません。

いまいち会話が盛り上がらずに落ち込んだり、沈黙がこわくてついついしゃべりすぎてしまって、あとで「やっちまったー!!」って頭を抱えたり……そんなこともあるんじゃないかなぁと思います。実体験に基づいて書いていますが。

フリーランスである以上、クライアントとのコミュニケーションは避けられないわけで。だったら、できるだけ興味を持ってもらえるような、信頼してもらえるような話をできるようにしたいです。

得意だろうが苦手だろうが、どうせやらなきゃいけないことなので、だったらせめて自分も相手も楽しい時間になればいいですよね。いい感じに盛り上がれば、その先の仕事にもつながる……かもしれません。

(執筆:少年B 編集&イラスト:北村有、じきるう)

【連載】「仕事の範囲」を広げてみたら

本業の “まわり” の部分

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