アプリ開発の副業は稼げる? 収入の相場や主要言語をエンジニアが解説!
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SNSを利用したマーケティング手法が普及するにしたがって、SNSの運用代行を副業として行う方も増えてきました。
アカウント分析やブランディングが得意な方はもちろん、コツコツした作業が好きな方、リモートで副業を始めたい方にもおすすめの仕事です。
しかし、SNS運用代行とは具体的にどんなことをするのでしょうか。
こちらの記事では、SNS運用代行の詳しい仕事内容や、案件獲得までのステップ、効率よく稼ぐコツなどを解説します。
目次
SNS運用代行とは、個人や企業の代わりに公式SNSアカウントを運用/管理したり、データを分析して報告したりする仕事です。
SNSやSNSマーケティング、広告運用の知識が必要なので、データ分析やコツコツした仕事が好きな方に向いています。副業やリモートで働きやすいのはもちろんのこと、担当部署がない企業が多く、公式SNSの運用ノウハウを求めている企業では、とくに需要が高まっている仕事です。
需要が高まっている背景として、幅広い年齢層でスマートフォンやSNSの使用率が増加傾向にある点も挙げられます。令和4年に総務省が発表した調査「令和3年通信利用動向調査の結果」では、スマートフォンの保有率が世帯で88.6%、個人で74.3%といった結果に。それと合わせて、SNSの個人利用は78.7%となっています。
▲出典:Unsplash
SNS運用代行の基本は、投稿内容を作成し投稿することです。
フォロワーの属性(男女比/投稿を見る時間帯)を分析したうえで、企業のPRや商品/サービスの魅力を伝える投稿を作成し、効果的なタイミングで投稿します。
企業によっては、前もってターゲットがリストアップされていたり、SNS運用におけるマニュアルが用意されていたりする場合も。それらの情報に沿って、フォロワーに響く投稿内容をつくる企画力も求められます。
SNS運用は一過性ではありません。日々コツコツと投稿→分析→投稿……を繰り返し、フォロワーとの交流を積み重ねていく必要があります。
フォロワーとの主な交流方法は、以下の4つです。
ちなみにエゴサーチとは、自社名やサービス名などで検索し、Web上での評判を調査することを指します。
SNS投稿をして終わりではなく、フォロワーからのコメントへ返信する/ネガティブなコメントの管理をする必要があります。
また定期的にアカウント運用状況を分析し、報告するのも重要な仕事です。結果が出ている/出ていないに関わらず、より効果的な運用をするための施策を提案し続けなければいけません。
扱うSNSや業務内容にもよりますが、SNS運用代行の副業について、報酬相場は以下が目安となっています。
作業内容 | 報酬相場 |
・各SNSの投稿内容の作成 ・各SNSへの投稿 ・アルゴリズムの分析 |
月額数万円 |
・各SNSの投稿内容の作成 ・各SNSへの投稿 ・アルゴリズムの分析 ・分析レポートの作成 ・各SNSのコメント対応、フォロワーとのやり取り ・各SNSのDM管理 |
月額5〜20万円 |
・各SNSの投稿内容の作成 ・各SNSへの投稿 ・アルゴリズムの分析 ・分析レポートの作成 ・各SNSのコメント対応、フォロワーとのやり取り ・各SNSのDM管理 ・社内ミーティングへの参加 ・SNS広告の運用 |
月額20〜50万円 |
作業内容によって相場に幅がありますが、SNSだけではなくマーケティングや広告にまつわる知識・スキルがあると、比例して報酬額が上がる傾向にあります。
思わず高単価の案件を狙いたくなってしまいますが、スキルが満たないうちから作業を請け負いすぎると、結果的に信頼を失ってしまうことになるでしょう。まずはSNS運用の実績をつくるため、少々安価な案件でも受けて、成果に繋げましょう。高単価の案件を狙うのは、それからでも遅くはありません。アピールできる実績があるほうが、高単価の案件を受注しやすくなります。
マーケティングの知識などが必要ではありますが、SNS運用代行の仕事は比較的、未経験でも始めやすい副業のひとつ。個人でアカウントを運用したり、さまざまなSNSを見たりしている方は、その延長線で楽しみつつ業務を進められるため、とくにおすすめできます。
SNSやマーケティングに関する知識をつけていけば、より上流工程に関わり報酬アップの交渉もしやすくなるでしょう。
在宅リモートで働けるのはもちろん、スマートフォンを駆使すれば移動中でもリサーチやアカウント分析が可能です。1日24時間のうちすきま時間を上手く活用すれば、より短期間で業務を軌道に乗せられます。
また企業との連絡もすき間時間を使うことで細やかな意思疎通ができ、そこから得た情報を随時SNS運用に反映できます。
SNS運用代行はリモートで働けるのも魅力のひとつ。在宅フルリモートも可能なため、育児や家事に時間を割く必要のある子育て世代でも働きやすいのが特徴です。
それ以外にも、体調面などの理由から在宅勤務を希望する方、地方に住みながら都内の企業からの案件を受けたい方にもおすすめできます。
SNS運用代行の仕事を進めるなかで、自然とSNSやマーケティングに関する知識が身に付きます。時事ネタや流行モノなど、時世柄を反映して”バズるネタ”を考えることもSNS運用の仕事。得た知識やスキルを生かせるとともに、時代を読む力も養われます。
投稿の作成やデータ分析など、細かな作業が多くなりがちなのがSNS運用代行。業務のほとんどがデスクワークになるため、コツコツと作業を進めるのが苦手な方にはおすすめできません。
PCやスマホとネット環境さえあればできる仕事ですが、より本格的に取り組もうと思えば、スタンディングデスクや椅子に投資する必要も出てくるでしょう。
より単価アップを目指すなら、マーケティングにまつわる専門的な知識が求められます。また業界やフォロワー層ごとの「ウケる/ウケない」ネタを嗅ぎ分ける”嗅覚”も重要です。
資格なら「ネットマーケティング検定」や「Webアナリスト検定」などを取得しておけば、単価アップの交渉を進めやすくなるでしょう。
フルリモートで働けて参入障壁も低いSNS運用代行は、そのぶん競争率が高くなりがちな仕事です。企業側の需要に応えるためにも、上記に挙げた専門知識や資格による差別化が必要です。
▲出典:Unsplash
SNSの種類によって、相性の良い企業やサービス/商品も違ってきます。フォロワーの共感を呼ぶ効果的な投稿をし、サービス/商品の魅力を伝えるためにも、SNSそのものの特性を把握しておきましょう。
またSNSマーケティングや広告運用にまつわる知識も必要です。「中小企業診断士」「ネットマーケティング検定」などの資格を取っておくと、受注時にアピールでき単価アップに繋がります。
フォロワーの共感を呼ぶ投稿をつくるため、文章力が必要なのはもちろん、企業側の希望を汲み取るテキストコミュニケーション力も求められます。
SNS運用ではフォロワーにとってもためになり、企業側のアピールしたい要素までカバーした投稿を続けることが求められます。リモート勤務が普及した時代だからこそ、テキストコミュニケーション力を駆使して必要な情報を集める必要があります。
効果的な投稿をつくるための事前リサーチや、投稿後の反応を分析する力も求められます。
リサーチのために、同業種の企業公式アカウントを観察したり、SNSでウケのよい投稿フォーマットを探したりするのが効果的です。
分析について、たとえばTwitterなら「Twitterアナリティクス」と呼ばれる分析ツールがあり、投稿ごとにインプレッションやエンゲージメントが確認できます。投稿に対する反応がよい時間帯、フォロワーの共感を呼ぶ投稿内容を選び分析しましょう。
投稿のインプレッションやエンゲージメントを高めるため、企画力を養うことも重要です。
サービス/商品の魅力を伝えるために、どんな投稿が効果的か考えましょう。またフォロワーと交流するために、アンケート投稿をしたりライブ配信をしたりするのもよいでしょう。
各SNSによって合う/合わない企画もあります。さまざまな施策を打つ→分析する→分析結果を元に施策を打つ……といった具合に、PDCAをまわしましょう。
▲出典:Unsplash
SNS運用のコツをつかむため、個人でもSNSアカウントを運用してみることをおすすめします。企業と個人では細かい部分で勝手が違ってくるかもしれません。しかし個人アカウントから得られるデータ分析の結果は、企業アカウントにも応用できるでしょう。
フォロワーの属性(男女比/投稿を見る時間帯)、反応のよい投稿のインプレッション+エンゲージメントの関係性、プロフィール誘導率やフォロー率などを分析するクセは、そのままSNS運用代行の仕事に生かせます。
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いったん仕事から離れ、普段から趣味として見ているアカウントまたはフォロワー数の多い人気アカウントを観察してみましょう。このとき、自身が担当しているアカウントと属性が似ていれば、より参考になります。
投稿している時間帯や投稿に対する反応数、バズっている投稿の共通点などを分析してみましょう。
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日頃から上記の2点を心がけつつ、フォロワーに「面白い」と思ってもらえる投稿を意識しましょう。企業側の視点とフォロワーの視点、両方を行き来しながら「両者にwin-winな投稿」を作ります。
フォロワーにとって共感しやすい内容にすることはもちろん、フォロワーの年齢層などによっては、SNSの種類を変えることも検討しましょう。
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SNS運用代行のスキルは、上記3つのコツのように独学でも学べます。しかし、短期間で効率的にスキルを得たい場合は、少々割高になりますが、複数冊の書籍を読んで学ぶ、またはスクールに通って基礎を学びましょう。
ITやWeb制作関連はトレンドが移り変わりやすく、一度学んだことも一定期間が経つと古い知識になってしまうことがあります。一度学んだら終わり、ではなく、自主的に学び続ける仕組みをつくっておくことが大切です。
おすすめのWebマーケティングスクールについては、以下の記事をご参照ください。
マーケター厳選!おすすめWebマーケティングスクール16選【オンライン/東京都内】
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SNS運用代行の副業は、過去に企画業やデータ分析をする仕事に就いていたことがある、または現在そういった職に就いていて、副業としてSNS運用代行をしたい方に向いています。
前述したように、SNS運用で結果を出すためには、自ら企画を立てたり、アンケートや調査で得られたデータを分析したりするスキルが求められます。そういった業務に、仕事として責任を持って従事していた経験があれば、ノウハウを応用するだけで一定の成果を出しやすいはずです。
仕事には関係なく、日ごろからさまざまなSNSを見たり、自分でも投稿したりするのが好きな方にも、SNS運用代行の副業が向いています。
SNSといっても種類はたくさんあります。X(旧Twitter)、Instagramをはじめ、短時間動画SNSのTikTokやYouTubeなどが代表的な例でしょう。数日、数時間レベルで流行語やBGMが変わったり、日々新たなインフルエンサーが生まれていたりする世界です。「仕事のため、義務だから見なきゃいけない……」といったスタンスでは、とてもトレンドは追いきれません。SNSを見るのが好きなら、ぜひ運用代行の副業を検討してみましょう。
インターネット上のトレンドや、テレビ・新聞・雑誌などで得られる時事問題に敏感で、日々キャッチアップする習慣や仕組みをつくっている方にも、SNS運用代行の副業が向いています。また、先に挙げたデータ分析など、コツコツとした細かい作業が好きな方にもおすすめです。
また、粘り強さ、忍耐も重要な資質といえます。SNS運用代行は、始めてから数日で劇的な成果が出ることは稀です。根気強く、目指す成果が出るまで施策をくりかえす気構えがある方に向いています。
▲出典:Unsplash
SNS運用代行の案件を探す方法を3つご紹介します。
『ランサーズ』や『クラウドワークス』などのクラウドソーシングサービスを使うと、経験やスキル、希望に合わせた案件を探せます。SNS運用代行の案件なら「SNS」「SNS運用」「SNS運用代行」などのキーワードで探してみましょう。
クラウドソーシングサービスには多数の案件が募集されているため、初心者でも受けやすい仕事を探せるのが特徴です。その代わりに、報酬相場は低いため注意しましょう。
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『Waris』や『NAVICUS Plus』など、SNS運用代行の案件に特化したお仕事マッチングサービスを使うと、自分に合った案件を探せます。
マッチングサービスとは、お仕事が欲しい人と案件を依頼したい企業をつなぐサービスです。エージェントとのカウンセリングがあったり、営業や報酬交渉を代行してくれたりするサービスもあります。
フリーランス向けお仕事マッチングサービス9選【フリーランス専門メディアが厳選】
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SNS公式アカウントで企業PRやブランディングをするマーケティング手法は、もはや珍しくありません。しかし企業によっては、専門部署や担当者がいない場合も。
SNS運用代行のノウハウがない企業にとって、専門知識を持っているフリーランスは大変重宝されます。企業に直接営業をして、SNS運用代行の仕事を受注する方法もあります。
しかし初心者または経験の浅いうちは、ハードルが高いかもしれません。その場合は少々遠回りですが、個人でSNSアカウントを運用しフォロワーを増やし実績を作ることで、企業側からSNS運用代行の依頼がくる場合もあります。
個人でアカウントを運用し、SNS運用代行の副業で効率よく稼ぐコツは、次項目でご説明します。
SNS運用代行の仕事を探せるサービスを4つご紹介します。
▲出典:Workship
『Workship』は、フリーランス・副業向けのマッチングサービスです。デザイナー/マーケター/ライターなど職業ごとに案件を探せるのはもちろん、フルリモート/週1出社などの働き方、稼働時間や時給によって探すこともできます。
SNS運用の案件もあり、単価も比較的高い傾向です。ただしその分、求められるレベルも高めなお仕事が多いです。経験やスキルを生かして高時給で働きたい方におすすめです。
▲出典:Waris
『Waris』は、フリーランス向けにSNS運用代行の案件を紹介しているサービスです。「働く女性に寄り添うエージェント」がコンセプトで、働く時間や場所を問わない案件を中心に探せます。
これまでの経験やスキルに応じて案件を紹介してもらえるエージェントがおり、女性の働く環境に配慮したサポートが受けられます。SNS運用代行の経験を生かしたい方はもちろん、初めて案件を探す方にもおすすめです。
▲出典:NAVICUS Plus
『NAVICUS Plus』は、ゲームメーカー/大手Webサービス/アプリサービス/飲食業など、さまざまな業界におけるSNS運用代行の案件を紹介してもらえます。
営業や条件交渉もやってもらえるため、案件探しに集中できるのが魅力です。登録後、エージェントとの面談(一次審査)があるためハードルが高く感じられるかもしれませんが、そのぶん質のよい案件に出会える可能性が増えるでしょう。
▲出典:ITプロパートナーズ
『ITプロパートナーズ』は、ITフリーランスやIT関連の起業をサポートするのに特化した案件紹介サービスです。ITやWebまわりに詳しい専属エージェントが相談にのってくれます。
トレンドをおさえた技術で新規開発にチャレンジしたい、起業準備をするための時間を確保したい、週2〜3から稼働OKの案件を探したいといった需要に応えてくれるサービスです。
リモートで働けて、未経験から副業を始めやすく、専門知識も生かせるSNS運用代行。
収入を軌道に乗せるには手間も時間もかかります。しかし、そのぶん効果が出せたときのやりがいも大きいのではないでしょうか。
ぜひこちらの記事を参考に、SNS運用代行を検討してみてください。
(執筆:北村有 編集:宮﨑駿)
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