エンジニアの副業は週1からでも可能?副業の例や探し方も解説
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みなさまこんにちは。フリーライターの少年Bです。
ライターのくせに「文章力には自信がない」と公言しているわたしですが、ありがたいことに定期的に書くお仕事をいただけています。それはたぶん、「書く仕事」の外に得意な分野を見つけたから。
仕事の範囲を広げて、「本業」以外のところで自分の得意を見つける思考法について。今回は「フリーランスのアンガーマネジメント」について書いてみます。
たのしいことからふざけたことまで書くゆるゆるフリーライター。文章を書くのが得意ですが、食べることと寝ることはもっと得意です。(twitter:@raira21)
わたしは周りから「穏やかですよねぇ」と言われることが多いのですが、実はバチクソ短気です。カチンと来るのは日常茶飯事。想定通りに仕事が進まない、同僚の仕事がいい加減、上司の説明の仕方が悪い……会社員時代は常にイライラしていました。当然、人間関係も最悪。そりゃそうですよね。
フリーランスとなったいま、そんな人間関係にまつわるイライラから解放されているかといえば……決してそんなことはありません。どんな仕事にだって取引先やお客さんはいるものです。フリーランスになったからといって、あらゆるストレスから開放される!なんてことは、絶対ありません。人間の本質なんてそうそう変わりませんし。大きな声では言えませんが、今でもちょいちょいイライラしています。よくありませんね。
じゃあ、なぜわたしは「穏やか」と思われているんでしょうか。
フリーランスとして仕事を取るために、SNSを活用する人も多いでしょう。しかし、それは諸刃の剣。SNSの使い方をちょっと考えてみましょう。
たとえばSNS上でキャラ作りや丁寧なセルフブランディングをしている人なら、一貫した発信ができるかもしれません。たとえば最近人気のTwitterアカウントに「○○に詳しい孫悟空」みたいなのがありますが、悟空は「死ね!」とか言いませんよね。マンガのキャラになり切るのと同様に、自分の中で「○○キャラ」の人格を作っておけば、「『この人』はこんなこと言わない」って自然と判断できるようになります。SNS上での丁寧な人格を作り上げることで、お仕事の取りやすいアカウントが作れるかもしれません。
一方、わたしはキャラ作りやブランディングをしていません。Twitter向けのキャラクターに、自分を合わせるのがめんどくさいからです。素の自分の思ったもの、感じたことをそのままゆるっと発信しています。
と、言うと「全部本音」で生きてると思われますが、違います。だって、現実問題として「上司ふざけんなよ!ぶっ殺す!!!」と思ってても、普通は直接口に出さないですよね? かつてのわたしは社内で公言してたのでしょっちゅう揉めてましたが……そういう問題児はごく少数だと思います。「素の自分」であっても、脳と直結させる必要はないんです。現実世界の自分は「言うべきこと」と「言わないこと」を、場所と相手によって使い分けています。
フリーランスにとって、SNSは社内。よほどの問題で告発が必要なら言うべきケースもあるでしょうが、SNSを日常の愚痴や文句、怒りのはけ口にすると、かつてのわたしみたいになっちゃいますよ。ましてそれが、取引先にも見られるようなアカウントなら……。
感情の話をするときは、仕事とまったく関係のない別アカウントで具体的なことをぼかして発散するとか、信頼のおけるごく少数の友人にだけ愚痴るとか、仕事とプライベートは分けて考えておいたほうがよさそうです。
あ、わたしのSNSの使い方については、よかったら以下の記事も読んでやってくださいね。CMのコーナーでした。
何もせずともTwitterで言及されまくる少年Bは、一貫して「友達」ベースの考え方だった
Workship MAGAZINE
第3回で「気付いてもらえないはできないと同義」と書きました。これはよくもわるくもそうで。つまり相手に「怒ってるな」と気付かれなければ、あなたは「怒ってない」のです。
取引先相手のメールに、Fワード(※あまりお上品でない言葉遣いのこと)をつぶやきながらていねいな返事を書いていようが、中指を立てつつ送信ボタンを押そうが、相手には気付かれないのがフリーランスのよいところです。自宅仕事なら叫んでもいいし、うさぎのぬいぐるみをトイレで殴ってストレス発散しても問題ないのです。あ、わたしはそこまではやっていませんよ、念のため。
感情と仕事を一緒にしてしまうと、「あいつはよくブーブー言ってるな」って感じの印象になってしまいます。その一言がブタのもと。送信ボタンを押す前に、ちょっとだけ冷静になってみませんか?
SNS以外での具体的な対策として、わたしは「執筆作業中はメールを返さない」と公言しています。内容はその都度確認していますが、返信は必ず、執筆が一段落してからするようにしているのです。返信は早いほうがいいかもしれませんが、これには理由があります。
なにがいいかって、常に「時間を置いて返せる」のがでかいんですよね。イラっとしたときにそのまますぐ返事をしてしまうと、どうしても感情の整理がつきません。読んでから時間を置いて、すこし落ち着いてから返事をすることで、冷静になれるんですよね。とくに、いそがしいときは小さなことでもついイライラしてしまいがち。短気だからこそ、心に余裕を持たせるため、執筆中の返信は避けているのです。
また、怒りは笑いにできるのがいちばん強いです。わたしはよく「フン、おもしれー女!」と言ってみたり、アメリカ映画っぽく「クソ野郎!ママのお尻にキスしな!」とか叫んでいます。いや、傍目から見たら正気の沙汰ではないんですが、怒ってる自分を客観視しつつ、言ってる文句がバカみたいなのでつい自分で笑ってしまうんですよね。絶対に人には見られたくない光景ですが……。
かつて「仕事における『イライラしないための中2メソッド』の研究」という記事を書いたこともあるんですが、これはけっこうマジで思ってます。
結局のところ、「相手が見てどう思うか」だと思うのです。
現代日本には言論の自由があります。腹が立つ相手に、つい文句のひとつでも言ってやりたくなる気持ちも、たしかにわかります。でも、「自分が言ったことに対して、周りの人がどう思うか」もまた自由です。とくにSNSは相手だけでなく、世界中の人が自由に覗ける場所。しょっちゅうブチ切れてる人に仕事を頼みたいって思う人が、どれだけいるでしょうか。
「イライラしない」は不可能ですが、「イライラを見せない」ならそこまでむずかしくありません。見えなければ、ないのと同じ。そう言えば日本には「知らぬが仏」ってことわざがありましたよね。周りにたくさん仏がいたら、なんとなく仕事もうまく回りそうな気がしませんか?
【今回のTips!】
- 相手に気付かれなければ、「怒らない人」でいられる
- SNSはフリーランスにとっての「社内」である
- 「言わないほうがいいこと」は言わない
- イラッとしたら時間を空けて返事しよう
- 笑いにできるのがいちばん強い
(執筆:少年B 編集:Kitamura Yu、Uchida Kazuyoshi イラスト:Uchida Kazuyoshi)
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