Jeepのロゴの歴史。誕生以来、変わらぬデザインの魅力

Jeep Logo History
DESIGNER

自動車ブランドであるJeep(ジープ)の頑丈な車両は、民間だけでなく軍用としても活用されてきました。

その機能性もさることながら、Jeepロゴのシンプルなデザインも世界中で愛されています。

今回は、国や時代を超えて愛されるJeepとそのロゴについて解説します。

Jeepの起源と歴史

Willys

▲初代Jeepモデルとなった「Willys」(出典:Jeep

1940年、アメリカ陸軍は自動車メーカーに対し「軽量偵察車」の生産を要請しました。

そこにアメリカン・バンタム社、ウィリス・オーバーランド社、フォード社が名乗りをあげ、共同生産されたのが初代Jeepとなる「Willys」です。

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第一次および第二次世界大戦において、Jeepは軍用車両として生産されました。

Jeepは戦後も同じスタイルの車両を生産し続けましたが、よりハイクオリティな構造と耐久力にフォーカスすることにしました。

そのスタンスはいまも変わっておらず、Jeepはあらゆる路面を難なく乗りこなす頑丈な車両として知られています。

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なおJeepという名前の起源ですが、じつは正確な由来はよく分かっていません。

一般的に知られるのは、「General Purpose(多目的)」の略称である「GP」を由来とする説です。

漫画『ポパイ』に出てくるキャラクター(ユージン・ザ・ジープ)の名前に由来しているという説もあります。

Jeepロゴの歴史と特徴

Jeep Logo History

Jeepのロゴがはじめて世に出たのは、1963年のこと。

ブランドがはじまって以来、そのロゴにはブランド名である「Jeep」の文字が使われてきました。デザインも昔から変わらない、ミニマルなものです。

また他の車のエンブレムは円形が多いのに対し、Jeepは文字だけのシンプルなデザインを採用しています。

他の車のエレガントなロゴと比べるとシンプルなように感じられるかもしれませんが、それでも消費者の目をひきます。

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なお場合によっては上記のように、ロゴタイプの下にヘッドライトとグリルを模したロゴマークが描かれます。

後述しますが、このデザインは実際の車体との合わせ技が用いられることもあります。

Jeepロゴのデザイン要素

フォント

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車体の前面についているJeepロゴのフォントは、視認性の高さが特徴です。

シンプルかつどっしりとしたデザインにより、車の安全性や、信頼をアピールするような作りに仕上がっています。

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Jeepのロゴの色は、車のモデルによって変更されています。

初期のころは赤色×金色、青色×金色などのカラーバリエーションもありました。

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もっともよく知られるJeepロゴは、アメリカ陸軍との歴史を意識したと思われる、深緑色×白のカラーリングです。

深緑色は独自性と成長をあらわしており、白はデザインに優雅さをプラスしています。

配置

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Jeepのロゴは、おもに車のグリルの上に配置されています。

ヘッドライトとグリルのイラストを含めたロゴがあると先述しましたが、こちらはロゴタイプと車両デザインそのものが一体となってブランドを表現しています。

他ではあまり見られない、ユニークな試みですね。

おわりに

Jeep Logo History

Jeepのロゴが常に前面に出ているわけでないことを考慮すると、ロゴの人気を判断するのは難しいところです。

しかしJeepロゴは長きにわたってブランドを守り、ミニマルなスタイルをとおしてJeepの価値を伝えてきました。

シンプルさの魅力を、Jeepは歴史をとおして伝えてくれているのです。

(原文:Design your way 翻訳:Nakajima Asuka 編集:内田一良@じきるう)

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